熊本空港アクセス鉄道 JR豊肥線三里木駅~熊本空港を結ぶ鉄道新線計画 「三里木駅、中間駅、阿蘇くまもと空港駅」の3駅を想定!
-阿蘇くまもと空港-
「熊本国際空港」は、熊本県益城町にある「阿蘇くまもと空港」で、新旅客ターミナルビルの建設を計画しています。「熊本空港特定運営事業等」の関連プロジェクトです。
空港のコンセッションを巡っては、国土交通省が「三井不動産」を代表とするコンソーシアムを事業者に選定しています。コンソーシアムが設立した熊本国際空港による空港運営が2020年4月1日に始まっています。
引用資料 国土交通省
熊本空港特定運営事業
コンソーシアム構成企業は、「三井不動産(代表企業)、九州電力、九州産業交通ホールディングス、テレビ熊本、再春館製薬所、九州産交運輸、双日、日本空港ビルデング、サンケイビル、ANAホールディングス、日本航空」です。
「熊本国際空港株式会社」は、「阿蘇くまもと空港」において、2021年1月15日に、新旅客ターミナルビルの起工式を執り行いました。設計は「日建設計・梓設計JV」、施工は「大成建設」で、開業は2023年春を予定しています。
● 熊本空港アクセス鉄道の検討
「熊本空港アクセス鉄道」は、JR豊肥線三里木駅~熊本空港を結ぶ鉄道新線計画です。2023年春完成予定の熊本空港新ターミナルビルの建設を前に、熊本県が実現に向け調査を進めてきました。熊本県知事は、2018年12月の県議会本会議で鉄道建設を進めることを表明し、2019年2月にJR九州と基本合意しました。
引用資料 熊本県・公式HP(2020/06/16)
空港アクセス鉄道の検討に係る調査結果の概要を公表します
起点駅は「三里木駅」とし、県民総合運動公園付近に「中間駅」を設け、終点である「阿蘇くまもと空港駅」へ向かうルートを複数案検討しました。列車編成は通常2両、最大4両編成とし、最高運転速度は時速95km、単線による整備です。
● 事業化について再検討
新型コロナウイルスの感染拡大により、熊本空港の利用者を押し上げてきたインバウンドが消滅したため、今後の空港利用者数がどの程度になるのか、不透明になりました。
熊本県知事は、「いったん立ち止まり、さらに議論を深める」と述べ、事業化について再検討する考えを表明しています。バス高速輸送システム(BRT)案も含めて比較検討し、事業を継続するかも含めて議論していくということです。
ルート帯(案)
「A1ルート(高架)、A2ルート(地下)、Bルート(地下)、Cルート(地下)」の4つのルート案が検討されました。
起点駅(三里木駅)
起点となる「三里木駅」は地上駅で、2面3線のホームとします。既存の島式ホームの南側にもう1ホームを加え、空港アクセス線は両ホームに挟まれた線路に発着します。上下線との接続をしやすい合理的な配線です。
中間駅
県民総合運動公園付近の「中間駅」は高架駅です。県民総合運動公園に近く、突発的な利用者の増加が想定されるため、「相対式2面2線」とします。
終点駅(阿蘇くまもと空港駅)
終点の「阿蘇くまもと空港駅」は高架駅です。空港ターミナルビルとの接続を考慮し、「頭端式ホーム(櫛形ホーム)」の1面2線とします。
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