広島駅ビルの建替え計画 地上20階、延床面積約111,000㎡の「広島駅南口ビル新築他工事」 よく見ると外観デザインかなり変更になっている!
-広島駅ビルの建替え計画-
「西日本旅客鉄道(JR西日本)」では、「JR西日本不動産開発」および「中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発」と共に、2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて、広島駅ビルの建替えを検討してきました。
新駅ビルは、広島・せとうちの玄関にふさわしく、広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する施設となることを目指しています。特に、路面電車が乗り入れる2階広場や屋上広場については、広島を訪れる人々に玄関口としての広島らしさが感じられ、地域の人々には賑わいや親しみを感じられる象徴的な広場を目指します。
● 2021年3月から駅ビル新築工事に着手!
JR西日本グループでは、広島市の「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて、2020年4月から広島駅ビル建替え工事を進めてきました。現駅ビル撤去工事や設計が予定通り進捗したことから、2021年3月から駅ビル新築工事に着手します。また、新駅ビルの広場デザインが決定しました。
引用資料 JR西日本(PDF:2021/02/18)
広島新駅ビルの広場デザイン決定について
広島駅ビルの建替え計画の概要
◆ 計画名-広島駅南口ビル新築他工事
◆ 所在地-広島県広島市南区松原町2番37他
◆ 階数-地上20階、地下2階
◆ 高さ-97.9m
◆ 敷地面積-86,357.39㎡(施設全体)
◆ 建築面積-48,308.65㎡(施設全体)、20,632.76㎡ (新築部のみ)
◆ 延床面積-185,989.71㎡(施設全体)、126,509.25㎡(新築部のみ)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、ホテル、映画館、自動車車庫、自転車駐車場
◆ 客室数-428室(ホテルヴィスキオ広島)
◆ 建築主-西日本旅客鉄道(JR西日本)
◆ 基本設計・監修-ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
◆ 実施設計-広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設JV)
◆ 施工者-広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設JV)
◆ 準備工事着手-2019年10月末
◆ 現駅ビル閉館-2020年03月31日
◆ 現駅ビル撤去工事着手-2020年04月
◆ 着工-2021年03月予定
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ 全体事業費-約600億円
(備考) JR西日本の公式ホームページでは、延床面積約111,000㎡となっています。
2019年3月15日時点の外観イメージ
2019年3月15日時点の外観イメージです。時間があったのでじっくりと2021年2月18日に発表された外観イメージと2019年3月15日時点の外観イメージを比べてみました。細かい所がかなり変更になっています。
引用資料 JR西日本(2019/03/15)
広島駅ビルの建替え計画について
「広島駅南口広場の再整備等の完成イメージと事業費の見直し」が行われ、このあたりのデザインが大幅に変更になっています。
● 事業費の見直しにより、当初計画の約2.3倍の360億円に
2019年から広場再整備及び路面電車の駅前大橋ルート整備等に係る実施設計を進めています。この実施設計の段階において、路面電車乗降場と賑わい空間を覆う大屋根の追加、ペデストリアンデッキの拡張・追加等の施設規模の変更などが必要となったことに伴い、事業費を見直したところ、当初計画の155億円から約2.3倍となる360億円となりました。
広島市 公式ホームページ(2021/02/10)
広島駅南口広場の再整備等の完成イメージと事業費の見直しについて
ペデストリアンデッキの拡張
「ペデストリアンデッキ」が拡張されます。当初計画の幅員4mから7mに拡張されました。また「ペデストリアンデッキ」に屋根が取り付けられる事になりました。
路面電車の側壁の変更
広島電鉄の路面電車の高架橋の「側壁」が大幅に変更になっています。高架橋の「側壁」が路面電車が見えないくらい高くなっています。両側の「ペデストリアンデッキ」から路面電車がほとんど見えなくなりました。ちょっと残念です。
ホテルヴィスキオ広島
ホテルはの外観デザインはあまり変更がありませんが、「HOTEL VISCHIO」のロゴが描かれています。ホテルは、「ホテルグランヴィア広島」が運営する客室数428室の「ホテルヴィスキオ広島」となります。
2階広場のイメージ
2階広場は、駅ビルに路面電車が乗り入れ、JR広島駅と繋がる最も象徴的な場所です。大きなガラス面から太陽の光が降り注ぎ、川の水面がゆらめく商業施設の壁面や、水辺にせり出す雁木をイメージした3階テラスなど、穏やかな水辺空間を表現します。商業施設の賑わいが広場に広がることで、一体的な空間として賑わいある広場を演出します。
「2階広場のイメージ」です。4層吹き抜けで描かれています。
「フロア構成イメージ」では、3層吹き抜けで描かれていますが、この図は間違っているようです。内部からの完成イメージを見ても、外からの完成イメージを見ても2階~5階までの4層吹き抜けで描かれています。
「フロア構成イメージ」です。
「配置図(2階レベル)」です。
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