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2021年5月 7日 (金)

任天堂 2021年3月期連結決算 売上高1兆7589億円、営業利益6406億円の驚異的な決算 12年ぶりに過去最高益を更新!  

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任天堂-
 2021年3月期の決算が続々と発表されています。「任天堂」は2021年5月6日に、2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)を発表しました。売上高が前年比34.4%増の1,758,910百万円、営業利益が前年比81.8%増の640,634百万円円でした。

 連結業績予想は、アナリスト予想(コンセンサス)が売上高1,699,728百万円(営業利益598,488百万円)、会社予想が売上高1,600,000百万円(営業利益560,000百万円)でした。結果はこれらの予想を大幅に上回る驚異的な決算でした。

 引用資料 任天堂(PDF:2021/05/06)
 2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

 売上高は2009年3月期の1,838,622百万円に及びませんでしたが、営業利益は2009年3月期の555,263百万円を大幅に上回り、過去最高益となりました。それにしても営業利益6406億円は凄すぎです(笑)。

 2021年3月期は、「あつまれ どうぶつの森」が2,085万本(累計販売本数3,263万本)、「マリオカート8 デラックス」が1,062万本(累計販売本数3,539万本)、「リングフィットアドベンチャー」が738万本を売り上げるなど、2021年3月期のみでミリオンセラータイトル数は36本(任天堂22本、他社14本)となりました。

 また、ハードウェアの販売台数は、「Nintendo Switch」が2,032万台、「Nintendo Switch Lite」が851万台の合計2,883万台と、前期の合計2,103万台から大幅に伸びました。

● 2022年3月期の連結業績予想
 2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)は、売上高1,600,000百万円、営業利益500,000百万円と減収減益の予想をしています。2021年3月期は、「巣ごもり需要」という任天堂にとっては猛烈な追い風があったので、減収減益は順当な予想だと思います。


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ハイリスク・ハイリターンの経営
 写真は、「任天堂」の研究開発の総本山「任天堂本社開発棟」です。「任天堂」は典型的なハイリスク・ハイリターンの経営をしています。ゲーム機が大ヒットすればそれに伴ってゲームソフトも爆発的に売れて驚異的な決算をとなります。

 2006年末に発売した「Wii(ウィー)」が大ヒットして、2009年3月期には、売上高1兆8,386億円、営業利益5,552億円と驚異的な決算となりました。しかし、「山高ければ谷深し」です。2012年末に発売した「Wii U(ウィー・ユー)」はヒットせず、売上高は3分の1以下、営業利益は赤字となりました。まるでジェットコースターのように売上高・営業利益が極端に上下します。

任天堂の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月       431,806百万円    100.217百万円  
1999年3月       467,109百万円    131,616百万円
2000年3月       530,665百万円    145,030百万円
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2001年3月       462,502百万円     84,697百万円  
2002年3月       554,868百万円    119,151百万円
2003年3月       504,135百万円    100,120百万円  
2004年3月       514,805百万円    107,683百万円
2005年3月       515,292百万円    111,522百万円
2006年3月       509,249百万円     90,349百万円
2007年3月       966,534百万円    226,024百万円
2008年3月    1,672,423百万円    487,220百万円
2009年3月    1,838,622百万円    555,263百万円
2010年3月    1,434,365百万円    356.567百万円
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2011年3月    1,014,345百万円    171,076百万円
2012年3月       647,652百万円   △37,320百万円
2013年3月       635,422百万円   △36,410百万円
2014年3月       571,726百万円   △46,425百万円
2015年3月       549.780百万円     24,770百万円
2016年3月       504,459百万円     32,881百万円
2017年3月       489,095百万円     29,362百万円
2018年3月    1,055,682百万円    177,557百万円
2019年3月    1,200,560百万円    249,701百万円
2020年3月    1,308,519百万円    352,370百万円
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2021年3月    1,758,910百万円    640,634百万円
2022年3月    1,600,000百万円    500,000百万円

(注意)2022年3月期は、任天堂が決算短信で発表した予想です。


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ソニーグループ
 東京都港区港南一丁目7-1にあるソニーグループの本社である「ソニーシティ」です。地上20階、塔屋2階、地下2階、高さ99.400m、延床面積 162,887.57㎡です。2006年9月に竣工しました。

 「ソニー」は、2021年4月1日付で社名を「ソニー株式会社」から「ソニーグループ株式会社」に変更しました。ソニーグループは、グループ本社機能に特化した会社と位置づけ、祖業であるエレクトロニクス事業を担うソニーエレクトロニクスが「ソニー株式会社」の商号を継承します。

● ソニーグループ VS 任天堂
 ソニーグループの「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」が、任天堂の最大のライバルとなります。「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」の売上高と営業利益はどれくらいあるのでしょうか?

 ソニーグループの2021年3月期連結決算は、売上高8,999,360百万円、営業利益971,865百万円で、売上高約9兆円、営業利益約1兆円の巨大企業です。「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」は、売上高が2兆6563億円、営業利益が3,422億円となっています。ゲーム関連では、売上高はソニーグループの方が大きく、営業利益は任天堂の方が大きいです。

 2022年3月期の見通しは、売上高が2兆9000億円、営業利益が3,250億円と予想しています。PS5に対する非常に強い需要に対して、供給が十分に追いついていない状況が続いています。半導体を中心としたデバイスの供給制約は、2021年度も継続すると想定され、PS4の導入2年目の販売台数である1480万台を上回ることを、現時点の目標としています。



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