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2021年5月17日 (月)

京都五花街の1つ祇園甲部の本拠地「祇園甲部歌舞練場」 大規模に耐震改修工事を実施中 2022年春の「都をどり」でお披露目予定!

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-祇園甲部歌舞練場-

 現在、京都には「祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東」の5つの花街があり、これを総称して「五花街(ごかがい)」と呼んでいます。「花見小路通」の東側には、祇園甲部の本拠地である「祇園甲部歌舞練場」があります。

 2013年(大正2年)に建設された京都最古の歌舞練場「祇園甲部歌舞練場」は、京都の春を告げる「都をどり」や秋の「温習会」の会場として親しまれ、2001年には国の「登録有形文化財」に登録されています。しかし、2014年の耐震診断で震度6強の地震で倒壊することが判明、2016年11月から休館しています。

 そこで、耐震改修工事が行われる事になりました。建物のデザインは残し、既存木造建屋内に鉄骨補強フレームを構築し、地震力は全て鉄骨補強フレームで負担できるようにします。本館北側にある芸舞妓の教育機関である「祇園女子技芸学校」の建物は取り壊し、新本館に接するように新築して劇場機能との一体化を図ります。

 引用資料 京都観光MICE ニュースレター(2019/10/17)
 「祇園甲部歌舞練場」耐震改修工事への寄付のお願い ~ギオンコーナーも移転予定~ 

 現在、「大成建設」の施工で、耐震改修工事が本格的に行われており、2021年11月末の竣工予定で、2022年春の「都をどり」でのお披露目を目指しています。総工費は53億円です。

祇園甲部歌舞練場耐震改修工事の概要
◆ 所在地-京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570番2ほか
◆ 交通-京阪本線「祇園四条」駅
◆ 階数-地上2階、地下1階
◆ 高さ-17.62m
◆ 敷地面積-14,501.80㎡
◆ 建築面積-6,974.95㎡
◆ 延床面積-14,946.65㎡(容積対象外面積168.39㎡)
◆ 構造-木造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 地震対策-耐震構造(建屋内に鉄骨補強フレームを構築)
◆ 用途-学校、劇場
◆ 建築主-学校法人八坂女紅場学園
◆ 設計者-大成建設
◆ 施工者-大成建設
◆ 着工-2020年07月01日
◆ 竣工-2021年11月30日予定
◆ 開場-2022年春予定(2022年春の都をどりでお披露目)
◆ 総工費-53億円


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「祇園女子技芸学校」の完成イメージ」です。

● 祇園女子技芸学校
 教授科目は、「舞踊、長唄、常磐津、地唄、小唄、清元、三味線、能楽、笛、鳴物、華道、茶儀、書画」などとなっています。本科(昼1年)、専科(昼3年)、研究科(昼期限を定めない)があります。学費は物凄く高いのかと思っていましたが、いずれも初年度学費144,000円とかなり安いです。現在においてもこのような学校が存在するのが京都の素晴らしさだと思います。


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祇園甲部歌舞練場

 「弥栄会館」と「祇園甲部歌舞練場」は同一敷地内にあります。「祇園甲部歌舞練場は、祇園甲部の本拠地です。


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弥栄会館
 2019年10月に「帝国ホテル」は、祇園甲部歌舞練場敷地内の「弥栄会館」を活用した新規ホテル計画について、検討および協議を開始することに関する基本合意書を、「学校法人八坂女紅場学園」との間で締結しました。

 「帝国ホテル」は5月12日に、かねてより検討していた京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の「弥栄会館」の一部を保存活用した新規ホテル計画の実施を決定しました。

 開業は2026年の春を予定しており、帝国ホテルブランドのホテルとしては、「東京、上高地、大阪」に次いで4軒目となり、1996年の「帝国ホテル 大阪」のオープン以来、30年ぶりの新規開業となります。

 帝国ホテル ニュースリリース (2021/05/12)
 京都における新規ホテル計画の実施を決定

 国の登録有形文化財ならびに京都市の歴史的風致形成建造物に指定される「弥栄会館」は、近年、建物の老朽化や耐震性の問題により本来の用途である劇場を含む大部分が使用されなくなっています。

 歴史的・文化的価値のある弥栄会館を現代のニーズに合わせてホテルとして再生するとともに、歌舞練場耐震改修をはじめとする歌舞練場敷地全体の一体的な整備に貢献することも目的としています。建築物や風景のみならず、「都をどり」などに象徴される花街の文化・歴史を未来へと継承する本事業は、社会的にも意義があると考えています。

帝国ホテルの新規ホテル計画の概要
◆ 所在地-京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570番289ほか
◆ 交通-京阪本線「祇園四条」駅
◆ 階数-地上7階、地下2階
◆ 高さ-31.50m
◆ 敷地面積-3,623.17㎡
◆ 延床面積-10,804.24㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-ホテル(客室、レストラン、バー、ウェルネス施設(スパ、プール、フィットネスジム 他)
◆ 客室数-約60室
◆ 解体保存工事-2021年06月予定(学校法人八坂女紅場学園による弥栄会館の解体保存工事)
◆ 着工-2022年04月予定
◆ 竣工-2025年10月予定
◆ 開業-2026年春予定
◆ 総事業費-110億円程度


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「祇園甲部歌舞練場敷地の建物配置図」です(引用:帝国ホテル)。



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