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2021年5月23日 (日)

万博記念公園に最大収容人数18,000人の大規模アリーナ 「さいたまスーパーアリーナ」及び「横浜アリーナ」と概要を詳細に比較してみました!

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-万博記念公園駅前周辺地区活性化事業-

 大阪府は、「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」を公募し、「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」で構成する共同企業体を事業予定者に決定しました。

 引用資料 大阪府・公式HP(2021/05/19)
 万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の事業予定者の決定について

 最大18,000人を収容するアリーナを中心に、「商業・カジュアルホテル棟、ホテル棟、オフィス棟、共同住宅」を整備します。2023年に工事に着工し、2027年に第Ⅰ期(アリーナ等)開業します。第Ⅱ期以降は、2032年以降、2037年までに順次開業する予定です。

● 京セラドーム大阪と大阪城ホールの間を埋める最適の規模
 アリーナの最大収容人数18,000人(固定観客席13,400席)は、日本の代表的なアリーナで比較すると「さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)>さいたまスーパーアリーナ(アリーナモード)>万博記念公園>横浜アリーナ」の順番になります。「さいたまスーパーアリーナ(アリーナモード)」より規模が小さく、「横浜アリーナ」より規模が大きいです。

 最大収容人数18,000人(固定観客席13,400席)ですが、実際のライブではステージや花道などの分部で客席が使用出来ないので、収容人数は約13,000人~14,000人くらいになると思われます。「京セラドーム大阪」と「大阪城ホール」の間を埋める最適の規模だと思います。

 「さいたまスーパーアリーナ」並みの規模が欲しかったという意見を時々見かけますが、首都圏のスポーツやライブなどの興行の市場規模は、関西と比べて桁違いに巨大です。「さいたまスーパーアリーナ」は首都圏だから成り立っているのであって、関西ではオーバースペックです。

 首都圏の「さいたまスーパーアリーナ」でさえ、DVD & Blu-rayのライブ映像を見るとスタンド席上段を黒い幕で覆っているのを時々見かけます。チケットが完売しなかったためです。
 アリーナには市場に合わせた適正規模があり、オーバースペックだとスタンド席がガラガラという悲しい結果になります。実際ライブに行って、スタンド席の黒い幕やアリーナ席の椅子の間隔がスカスカの状態を何度か体験しましたが、一気にテンションが下がります・・・

アリーナ棟の概要
◆ 所在地-大阪府吹田市千里万博公園
◆ 交通-大阪モノレール「万博記念公園」駅
◆ 延床面積-約69,550㎡
◆ 最大収容人数-18,000人(固定観客席13,400席)
◆ 想定年間イベント-165回
◆ 想定来館者数-約180万人/年
◆ 招聘交渉可能な国際スポーツ大会-世界フィギュアスケート選手権、プロテニスWTAツアー、NBA(北米プロバスケットボールリーグ)公式戦 など
◆ 開業目標-2027年秋頃(変動する可能性あり)


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さいたまスーパーアリーナ(略称はたまアリ)

 「さいたまスーパーアリーナ」は、JRさいたま新都心駅のすぐ近くにあります。竣工は2000年3月と比較的新しいです。最大収容人数は、スタジアムモードで約37,000人、アリーナモードで約22,500人です。延床面積132,397.75㎡、総工費649億5,600万円と何もかもが桁違いの巨大アリーナです。

さいたまスーパーアリーナの概要
◆ 所在地-埼玉県さいたま市中央区新都心8番地
◆ 交通-JR京浜東北線・JR上野東京ライン「さいたま新都心」駅から徒歩3分、JR埼京線「北与野」駅から徒歩7分
◆ 階数-地上7階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部GL+66.00m、軒高61.50m
◆ 敷地面積-45,007.22㎡
◆ 建築面積-43,730.25㎡
◆ 延床面積-132,397.75㎡
◆ 最大収容人数-約37,000人
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造) 
◆ 建築主-埼玉県
◆ 設計者-MAS2000設計室(代表:日建設計)
◆ 施工者-大成建設、三菱重工業・ユーディケー 特定建設工事共同企業体
◆ 着工-1996年12月
◆ 竣工-2000年03月 
◆ 開業-2000年05月05日(プレオープン)、2020年09月01日(グランドオープン)


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ムービングブロック(動く15,000トン)

 「ムービングブロック」は、客席・ロビーはもちろんのこと、店舗・便所・階段なども備えた、屋根付きの15,000トンの動く建築ブロックです。ムービングブロックの屋根には空調用ダクトや消火用スプリンクラーなども設置されており、5階に及ぶロビーコンコースを持つ幅126m×奥行70m×高さ41.5mの半円形平面の大きなビルのような構造物は、ゆっくりとスタジアム全体中を歩くように動きます。

 引用資料 日建設計
 建築が動き出した! -さいたまスーパーアリーナ-

 「ムービングブロック」は、64台の台車によって支えられており、制御された20台のモーターで70mの距離を20分で移動できます。スプリンクラーや便所の配管そして空調ダクトは、伸び縮みするわけではなく、「スタジアムモード」の位置と「アリーナモード」のそれぞれの位置に、配管やダクトを接合できる仕組みを持っており、そこで離接合できるようになっています。


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スタジアムモード(さいたまスーパーアリーナ)

 「センターステージ」で約37,000席、「エンドステージ1」で約30,000席、「エンドステージ2」で約30,000席となります。ライブは「エンドステージ1」が多いです。

 さすがに「スタジアムモード」でライブが行われる回数は非常に少ないです。私がDVD & Blu-rayの映像を持っている中では、2012年1月の「Perfume(パフューム)」、2017年2月の「乃木坂46」、2017年7月の「E-girls」が、「スタジアムモード」でした。2017年2月の「乃木坂46」のライブは実際に現地で見ましたが、あまりの広さに圧倒されました。

 引用資料 公式ホームページ
 さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)


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アリーナモード(さいたまスーパーアリーナ)

 「エンドステージ1」で約12,500席、「エンドステージ2」で約16,000席、「センターステージ」で約19,000~22,500席もしくは約22,000席です。

 引用資料 公式ホームページ
 さいたまスーパーアリーナ(アリーナモード)

 「スタジアムモード」でライブが行われる回数は非常に少ないので、多くのライブは「アリーナモード」で行われます。ライブのDVD & Blu-rayの映像を見ると「エンドステージ2」が圧倒的に多いですが、「センターステージ」も見かけます。

アリーナモードでも完売の難易度が高い
 「さいたまスーパーアリーナ」は、「アリーナモード」でも完売の難易度が高いです。一流と言われるアーティストでも約16,000席を完売させるのは難しく、DVD & Blu-rayの映像を見るとスタンド席の上段を黒い幕で覆っているのを時々見かけます。


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横浜アリーナ(略称は横アリ)
 「横浜アリーナ」は、新横浜駅近くにあります。1989年2月竣工しました。コンサートやスポーツ、企業式典など、あらゆる用途に利用されている。「優良ホール100選」にも選ばれています。

横浜アリーナの概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目10番地
◆ 交通-横浜市営地下鉄ブルーライン「新横浜」駅より徒歩4分、JR新幹線「新横浜」より徒歩5分、JR横浜線「新横浜」駅より徒歩5分
◆ 階数-地上5階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ- 29.80m
◆ 敷地面積-約26,691㎡
◆ 建築面積-20,373.27㎡
◆ 延床面積-45,800.46㎡
◆ 最大収容人数-約17,000人
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 
◆ 建築主-株式会社横浜アリーナ
◆ 設計者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-1987年05月
◆ 竣工-1989年02月 
◆ 開業-1989年04月01日


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ステージパターン(横浜アリーナ)

 「Aパターン」で約13,000人、「Bパターン」で約10,000人、「中央パターン」で約17,000人です。ライブのDVD & Blu-rayの映像を見ると「Aパターン」が圧倒的に多いですが、「中央パターン」も見かけます。

 引用資料 公式ホームページ
 横浜アリーナ

 YouTube
 横浜アリーナ プロモーション動画(日本語)


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大阪城ホール(略称は城ホール)
 
「大阪城ホール」は、1983年10月の開館しました。最大収容人数は約16,000人(アリーナ席が最大4,500席、スタンド席が8,928席、立ち見が2,500人)です。

大阪城ホールの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区大阪城3番1号
◆ 交通-JR「大阪城公園」駅徒歩約5分、Osaka Metro「大阪ビジネスパーク」駅徒歩約5分、JR・Osaka Metro「京橋」駅徒歩約15分、
JR・Osaka Metro「森ノ宮」駅徒歩約15分
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 敷地面積-36,351.60㎡
◆ 建築面積-19,351.22㎡
◆ 延床面積-36,173.80㎡
◆ 最大収容人数-約16,000人
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、プレストレスコンクリ-ト造)  
◆ 建築主-財団法人大阪城ホール(現:株式会社大阪城ホール)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設・松村組共同企業体
◆ 着工-1982年04月
◆ 竣工-1983年09月 
◆ 開業-1983年10月01日


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ステージパターン(大阪城ホール)
 「ステージパターンA」で約6,200人、「ステージパターンB」で約10,500人、「ステージパターンC」で約16,000人です。私は何度も「大阪城ホール」にライブに行きましたが、「ステージパターンB」が圧倒的に多いです。

 「ステージパターンC」も時々見かけます。私が実際に見たライブの中では、2015年の「いきものがかり」、2016年の「E-girls」が、センターステージでした。ただし、実際はセンターステージでもステージや花道でが遥かに広いので、アリーナ席が削られて16,000人も入れません。

 引用資料 公式ホームページ(PDF)
 大阪城ホール

 万博記念公園に最大収容人数18,000人の大規模アリーナが完成しても「大阪城ホール」の稼働率はほとんど落ちないと思います。「大阪城ホール」は交通至便な上に、アーティストが「全国アリーナツアー」を行う場合は、収容人数10,000人くらいが一番使いやすいからです。



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