大阪市内から日本唯一のアーチ型防潮水門が消える 大阪府が、三大水門(木津川水門、安治川水門、尻無川水門)の更新を計画!
-三大水門-
大阪府は、大阪市内の「三大水門(木津川水門、安治川水門、尻無川水門)」の更新を計画しています。高潮に加え、大坂府域に大きな被害を与える想定最大クラスの津波(L2津波)被害を軽減する構造物にします。「三大水門」は、いずれも1970年に完成したため、老朽化が進んでいます。
「大阪府都市整備部」は、「安治川水門」の上流側に設ける新水門のアイデアコンペの実施を検討しています。募集方法案を6月21日の府河川構造物等審議会三大水門景観検討部会で提示しました。コンペの条件は、水門の役割や必要な機能、新水門の整備位置など基本的項目に限定し、自由なアイデアの提出を即します。
日刊建設工業新聞(2021/06/23)
大阪府/新安治川水門(大阪市港区)アイデアコンペ実施/デザイン、周辺地域活性化案
引用資料 大阪府河川構造物等審議会(PDF)
改築する三大水門の景観検討方針について
アイデアコンペは、アーチ型の現水門が地域のシンボルとして親しまれていることを踏まえ、新水門も現水門と同様、地域の安全・安心のシンボルとするため企画。提案では新水門のデザインと周辺地域の活性化案も示してもらいます。
● アーチ型の水門が消える!
一番上のイメージ図は「木津川水門基本検討時におけるイメージ図」です。「三大水門」の改築に係るこれまでの検討経緯を踏まえ、「(1)水門位置は現水門の直上流とする。(2)引上げ式構造ローラーゲートの2門形式とする。(3)扉体はステンレスのため、塗装はしない。」という3項目が決定事項となっており、アーチ型の水門が消える事になります。
「尻無川水門」の空撮です。
「木津川水門」の空撮です。
三大水門(木津川水門、安治川水門、尻無川水門)の位置です(引用:大阪府河川構造物等審議会)。
「安治川」では、上流部において都心部では初となる海の駅「おおさかふくしま・中之島ゲート海の駅」、「尻無川で」は、大正区によって水辺空間を活用し、にぎわい創造拠点「TUGBOATTAISHO(タグボート大正)」がオープンしています(引用:大阪府河川構造物等審議会) 。
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