兵庫県立都市公園リノベーション計画の策定 「明石公園」における大規模アリーナの整備 論点を整理し慎重に整備の可能性を検討!
-関西の大規模アリーナ-
アーティストが全国アリーナツアーが出来る会場は、関西は「大阪城ホール」と「ワールド記念ホール」の2ヶ所だけです。しかし、2020年代は、関西のアリーナ会場が急速に充実します。2020年3月に神戸市の「新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業」、2020年5月に大阪府の「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」の概要が明らかになりました。
2019年12月23日に兵庫県知事は、2万人以上を収容できる大規模アリーナ(室内競技場・多目的施設)の建設を検討する方針を明らかにしました。交通やアクセス手段を踏まえ、JR明石駅に近い県立明石公園を「候補地の一つ」としました。
● 明石公園での大規模アリーナ整備は慎重に検討!
2016年に「兵庫県立都市公園の整備・管理運営基本計画」を策定し、これからの県立都市公園で目指すべき5つのテーマとして、「活力あふれる地域づくり」「子育て」「環境との共生」「安全安心な地域づくり」「持続可能なパークマネジメント」を掲げ、整備・管理運営を進めています。
対象は、すべての県立都市公園(全15公園)です。開園後、相当期間が経過し、かつ、施設の老朽化が著しい「明石公園」、「播磨中央公園」と、新宮晋氏監修の「地球アトリエ」を含む「有馬富士公園」を重点公園として取り組みます。
引用資料 兵庫県・公式HP(2021/06/28)
兵庫県立都市公園リノベーション計画の策定
「明石公園」での大規模アリーナの整備は、将来的に県内でどのようなスポーツ・集客施設が必要となるかなどの論点を整理し、慎重に整備の可能性を検討します。
文言を見ると、大規模アリーナの整備の可能性は極めて低いと私は感じました。「新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業」と「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」が完成すると関西の需要は十分賄えると思います。
「都市公園リノベーション計画(明石公園)」です。
万博記念公園駅前周辺地区活性化事業
大阪府は、「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」を公募し、「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」で構成する共同企業体を事業予定者に決定しました。
引用資料 大阪府・公式HP(2021/05/19)
万博記念公園駅前周辺地区活性化事業の事業予定者の決定について
最大18,000人を収容するアリーナを中心に、「商業・カジュアルホテル棟、ホテル棟、オフィス棟、共同住宅」を整備します。2023年に工事に着工し、2027年に第Ⅰ期(アリーナ等)開業します。第Ⅱ期以降は、2032年以降、2037年までに順次開業する予定です。
最大収容人数18,000人(固定観客席13,400席)ですが、実際のライブではステージや花道などの分部で客席が使用出来ないので、収容人数は約13,000人~14,000人くらいになると思われます。
アリーナ棟の概要
◆ 所在地-大阪府吹田市千里万博公園
◆ 交通-大阪モノレール「万博記念公園」駅
◆ 延床面積-約69,550㎡
◆ 最大収容人数-18,000人(固定観客席13,400席)
◆ 想定年間イベント-165回
◆ 想定来館者数-約180万人/年
◆ 招聘交渉可能な国際スポーツ大会-世界フィギュアスケート選手権、プロテニスWTAツアー、NBA(北米プロバスケットボールリーグ)公式戦 など
◆ 開業目標-2027年秋頃(変動する可能性あり)
新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業
神戸市は「新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業」の事業者を公募し、「エヌ・ティ・ティ都市開発」を代表企業とする企業連合体を優先交渉権者に選定しました。構成員企業は、「スマートバリュー、NTTドコモ」です。
神戸市のウォーターフロントに、1万人以上収容可能な最先端アリーナが誕生します。水際の魅力を最大限に生かしたシンボリックなアリーナとし、プロスポーツ興行、国内外トップアーティストによる音楽興行、MICEなどに対応します。
引用資料 神戸市・公式HP(2021/03/26)
新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業 事業者の公募
「KOBE Smartest Arena」と名付けるアリーナの規模は、地上5階、高さ約30m、延床面積約25,301㎡です。収容人数は、固定席+可動席=8,000席です。最先端の興行環境により、10,000人以上収容可能なキャパシティとなる関西圏では数少ない世界水準の最先端アリーナとなります。
KOBE Smartest Arenaの概要
◆ 計画名-新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区新港町130番2
◆ 階数-地上5階、地下0階
◆ 高さ-最高部約30m
◆ 事業用地-約38,000㎡(公募対象地約19,340㎡)
◆ 建築面積-約10,228㎡
◆ 延床面積-約25,301㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-大規模アリーナ(プロスポーツ興行、国内外トップアーティストによる音楽興行、MICEなど多様な興行や演出に対応)
◆ 収容人数-固定席+可動席で8,000席(最先端の興行環境により10,000人以上収容可能なキャパシティ)
◆ 集客効果-年間約100万人
◆ 優先交渉権者-(代表企業)エヌ・ティ・ティ都市開発、(構成員企業)スマートバリュー、NTTドコモ
◆ 着工-2022年度予定
◆ オープン-2024年度中予定
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