新名神高速道路の開通で勢いに乗る「彩都(国際文化公園都市)」 東部地区最初の「C区域」 土地区画整理事業が本格的に動きだす!
-彩都(国際文化公園都市)-
「国際文化公園都市(愛称:彩都)」は、大阪府北部の丘陵地において、産・学・官が協力して推進するの新都市建設プロジェクトです。茨木市と箕面市にまたがる「西部地区」、茨木市北部に位置する「中部地区」と「東部地区」の3つのクラスターで構成されています。
引用資料 公式HP
彩都とは|【公式サイト】彩都の事業用地 - 阪急阪神不動産
開発が始まった当初は、3地区を合わせた面積の合計は約743ha、人口は居住人口50,000人、施設人口24,000人を予定していました。しかし、少子化に加えて住宅の都心回帰が顕著になり、開発当初に想定していた人口の達成は不可能になりました。
一番最初に開発された「西部地区」は、大阪モノレール彩都線の阪大病院前駅~彩都西駅間の4.2kmが2007年3月19日に開業し、比較的順調に開発されましたが、「中部地区」と「東部地区」は非常に苦戦しました。
「中部地区」は、武田薬品工業の新薬研究所施設の誘致に注力していましたが、神奈川県藤沢市に建設されたため目論見が外れました。「東部地区」は、開発の目途さえ立たず山林のままでした。
「大阪モノレール彩都線」は、「彩都西駅」より先の「(仮称)東センター」までの区間が、の開発の進展に応じて整備される予定でしたが、採算の見込みが無いとして延伸断念が決定されました。この頃の「彩都」は、八方塞がりで開発失敗の烙印が押されていました。
● 巨大物流施設と新名神高速道路
しかし、世の中は何が起こるか分かりません。歳月を経て「彩都」を取り巻く環境が大きく変わりました。2つの大きな出来事が「彩都」を宝の土地に生まれ変わらせました。
1つ目はインターネット通販事業の急拡大による「巨大物流施設」の建設ラッシュです。2つ目は「新名神高速道路」の開通です。「巨大物流施設」は広大な敷地面積を必要とします。「彩都」は、広大な敷地面積を確保しやすい上に、「新名神高速道路」から至近距離にあるため「巨大物流施設」の建設には最適です。
「中部地区」は、「巨大物流施設」の建設により一気に開発が完了しました。山林のままでもはや開発される見込みの無いと思われていた「東部地区」ですが、本格的な開発が始まろうとしています。
東部地区はC区域からの事業化を目指す
東部地区 は「C区域」から北及び南へ順次事業展開します。骨格道路(茨木箕面丘陵線)を含むC区域から整備すれば、骨格道路が早期整備されることで、東部全域のポテンシャルアップが期待でき、全体として総工事費が最小(無駄が少ない)となる見込みで、全域の事業完了が最短となる可能性が高いのが理由です。
彩都東部地区C区域
「彩都東部地区C区域」の土地区画整理事業が本格的に動きだします。準備組合は2021年10月23日に本組合設立総会を開く予定です。「東部地区」の中央部を東西に整備する都市計画道路茨木箕面丘陵線の南側に計画しているのが「C区域」で、区域面積は約49haに及びます。総事業費は約160億円です。
引用資料 茨木市・公式HP
「彩都東部地区C区域土地区画整理準備組合」について
日刊建設工業新聞(2021/10/18)
彩都東部地区C区域/10月23日に本組合設立/業務代行は清水建設グループ
東部地区の「造成計画図(案)」です。
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