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2021年10月11日 (月)

夢洲の「カジノを含む統合型リゾート(IR)」 紆余曲折を経てこのまで来たのは大阪愛溢れる「オリックス」のおかげ!

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-大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業-

 大阪府と大阪市は9月28日に、大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致を目指す「カジノを含む統合型リゾート(IR)」について、アメリカのMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体を正式に事業者に選んだと発表しました。初期投資額はなんと1兆800億円(税抜き)です。

 引用資料 大阪府・報道発表資料(2021/09/28)
 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 設置運営事業予定者の選定について

● 大阪愛溢れる「オリックス」の一途な思い!
 「オリックス」は大阪愛にあふれていると思います。「関西エアポート株式会社、オリックス・バファローズ、京セラドーム大阪、オリックス劇場」など大阪への貢献は計り知れません。もちろん企業なので、冷静な損益計算をして利益が見込めると判断しての投資ですが、大阪を良くしようというビジネス以外の愛を感じます。東京愛にあふれる「森ビル」と同じような企業文化を感じます。

 「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の最大の障壁だった「カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法案)」が、2018年7月20日に参議院を通過しました。

 夢洲のIRがここまで来るのには紆余曲折がありました。2019年8月に「横浜市」がIRの誘致に乗り出す方針を正式表明した時には、多くのマスコミが「大阪のIRは終わった!」というようなスタンスで報道しました。そして2020年初めには世界を「新型コロナウイルス感染症」が襲いました。

 以下は私の考えなので適当に読んで下さい。夢洲のIRがここまで来たのは、「大阪オンリー」を貫いた「MGMリゾーツ・インターナショナル」の功績が大きいですが、私はパートナーの「オリックス」の存在が非常に大きいと思っています。
 日本と大阪を熟知した「オリックス」、なおかつ高収益で日本屈指の優良企業である「オリックス」がパートナーで「MGM」にとっては非常に心強かったと思います。

 「オリックス」が、「大阪府・大阪市」と「MGM」との間を取り持ち、時には「コーディネーター」、時には「接着剤」となり、2者の関係を繋ぎ止めた思っています。もしも「MGM」の単独だったら、コロナ禍で撤退していた可能性もあったのではないでしょうか?


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IR開業までのプロセス

 MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体が正式な事業者に決定しましたが、国の「区域整備計画の認定・公示」という事業者と行政が乗り越えるべき大きなハードルが残っています。

 引用資料 国土交通省・観光庁(2021/07/20)
 特定複合観光施設区域整備計画審査委員会の設置について

 IRを巡っては、有力候補だった「横浜市」が誘致撤回を宣言したため、現在誘致に手を挙げているのは、(1)大阪府・大阪市、(2)和歌山県、(3)長崎県の3地域となりました。

 国はIR整備を国内で最大3カ所としており、提案内容を吟味し、持続可能かを判断し、2022年にも決定する方針です。しかし、IRそのものに対する反対意見も多く、なおかつ首都圏が候補地から脱落した事により政治家や役人の関心が低下して、今後も政治に翻弄されて計画通り進まない可能性があります。


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オリックス
 「オリックス」は、1964年4月に「オリエント・リース」として設立されました。リース事業からスタートして隣接分野に進出し、新たな専門性を獲得することにより事業を進化させてきました。

 その結果、現在は法人金融、産業/ICT機器、環境エネルギー、自動車関連、不動産関連、事業投資・コンセッション、銀行、生命保険など多角的に事業を展開しています。

 オリックスには「東京本社」と「大阪本社」があります。「東京本社」は、東京都港区浜松町二丁目4番1号の「世界貿易センタービル南館(2021年5月6日より)、「大阪本社」は、大阪府大阪市西区西本町一丁目4番1号の「オリックス本町ビル」にあります。

 いろいろなメディアを見ると本社として「オリックス本町ビル」の写真が登場します。そのため「オリックス本町ビル」が実質的な本社と考えていいのかも知れません。

オリックス本町ビルの概要
◆ 計画名-オリックス西本町1丁目ビル
◆ 所在地-大阪府大阪市西区西本町一丁目4番1号
◆ 交通-地下鉄御堂筋線「本町」駅徒歩1分、地下鉄四つ橋線「本町」駅徒歩1分
◆ 階数-地上29階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部133.054m、軒高131.054m
◆ 敷地面積-2,694,91㎡
◆ 建築面積-1,439.82㎡
◆ 延床面積-41,555.80㎡
◆ 構造-(地上)鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄骨コンクリート造、鉄骨造、(地下)鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄骨コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-中間層免震(地下1階駐車場)、基礎免震(センターコア部)
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-合同会社 西本町デベロップメント(出資:オリックス グループ )
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2008年12月15日
◆ 竣工-2011年03月
◆ オープン-2011年05月06日(業務開始)


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関西国際空港

 「関西国際空港」は、1994年9月4日に開港しました。運営権売却が行われ、2015年12月1日に「オリックス」とフランスの空港運営会社である「ヴァンシ・エアポート」が折半で出資して「関西エアポート株式会社」を設立しました。
 
 その後、第三者割当増資を行い、「アシックス、岩谷産業、大阪瓦斯、大林組、オムロン、関西電力、近鉄グループホールディングス、京阪ホールディングス、サントリーホールディングス、JTB、積水ハウス、ダイキン工業、大和ハウス工業、竹中工務店、南海電気鉄道、西日本電信電話、パナソニック、阪急阪神ホールディングス、レンゴー、池田泉州銀行、紀陽銀行、京都銀行、滋賀銀行、南都銀行、日本生命保険相互会社、みずほ銀行、三井住友信託銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、民間資金等活用事業推進機構」が出資しました。

 資本金は250億円で、現在の出資比率は、「オリックス」が40%、「ヴァンシ・エアポート」が40%、その他の出資者が20%となっています。


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京セラドーム大阪

 「京セラドーム大阪」は、1997年3月1日に開場した多目的ドーム球場兼複合レジャー施設です。プロ野球の「オリックス・バファローズ」が本拠地として使用しています。

 第三セクターとして設立されましたが、会社更生法の適用を経て、現在は「オリックス不動産」の持分法適用会社となっています。「オリックス不動産」の出資比率は90%です。



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