大阪湾フェニックス計画 大阪湾の埋め立てはまだまだ続く 夢洲沖の「大阪港新島地区埋立事業及び大阪沖埋立処分場建設事業」
-大阪湾フェニックス計画-
私たちの毎日の暮らしや、さまざまな産業活動から膨大な量の廃棄物が毎日発生します。廃棄物というと負の部分には目をそむけたくなりますが、目をそむけても膨大な量の廃棄物は消えて無くなる訳ではありません。
廃棄物を処分するには広大な土地が必要です。大都市圏地域では、土地が高密度に利用されているため、最終処分場のための用地を確保することは極めて困難な状況にあり、自治体はあふれるごみの処理対策に頭を悩ませていました。
近畿地方で発生する膨大な量の廃棄物を長期にわたって安定して、しかも広域的に廃棄物を適正処理するために生まれたプロジェクトが「大阪湾フェニックス計画」です。
「大阪湾フェニックス計画」とは近畿2府4県、168市町村から発生する廃棄物を処分するために、大阪湾に4つの海面埋立処分場を整備するというプランです。第一期計画としては「尼崎沖処分場」「泉大津沖埋立処分場」の2つを、第二期計画として「神戸沖埋立処分場」「大阪沖埋立処分場」の整備を推進しています。
● 大阪港新島地区埋立事業
「大阪港新島地区埋立事業及び大阪沖埋立処分場建設事業」は、「夢洲」の更に沖合を埋め立てるプロジェクトです。事業主体は、「1区(95ha)」が大阪湾広域臨海環境整備センター、「2-1区(60ha)」が国土交通省近畿地方整備局、「2-2区(40ha)」が大阪市となっています。
引用資料 大阪市・公式ホームページ
大阪港新島地区埋立事業及び大阪沖埋立処分場建設事業
対象事業の概要
◆ 事業名称-大阪港新島地区埋立事業及び大阪沖埋立処分場建設事業
◆ 事業実施場所-大阪港港湾区域内
◆ 事業者-国土交通省近畿地方整備局、大阪市、大阪湾広域臨海環境整備センター
◆ 事業の種類-公有水面の埋立て・廃棄物処理施設(廃棄物処分場)
◆ 事業の規模-埋立区域面積205ha(うち廃棄物処分場95ha)
◆ 事業の概要-大阪港新島地区における公有水面の埋立事業及び廃棄物最終処分場の建設事業
「各エリアの埋立目的」です(引用:大阪市)。
「新島1区(95ha)」と「新島2区(109ha)」の埋立目的です。「新島1区(95ha)」が廃棄物等の処分、新島2区の「2-1区(60ha)」が浚渫土砂、建設残土の処分&大規模用地の活用、「2-2区(49ha)」がその他(再開発・地域開発に資する用地の確保)となっています(引用:大阪市)。
「各エリアの事業主体」です。「舞洲、夢洲、新島」に共通していますが、同じ埋立地でも場所によって事業主体が異なっています(引用:大阪市)。
大阪湾フェニックス計画
「大阪湾フェニックス計画」とは近畿2府4県、168市町村から発生する廃棄物を処分するために、大阪湾に海面埋立処分場を整備するというプランです。これまで1期事業として「尼崎沖処分場」「泉大津沖埋立処分場」、2期事業として「神戸沖埋立処分場」「大阪沖埋立処分場」が整備されました(引用:国土交通省)。
● 2期事業以降の埋立処分場の確保が困難
現在の2期事業以降の新たな埋立処分場の確保が大きな課題となっています。これ以上大阪湾を埋め立てるのは難しい状況になっています。大阪市沖と神戸市沖はこれ以上埋め立てると船の航路が確保出来ません。
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