JR京都駅前 「京都中央郵便局」とJRの「西第2駐車場」を再開発 地上14階、高さ約60m、延床面積約130,000㎡の高層複合ビルを建設!
-京都中央郵便局・西第2駐車場-
衛星写真は、JR京都駅前の西側にある「京都中央郵便局」とJR西日本グループの立体駐車場「西第2駐車場」です(Googleマップの衛星写真を引用)。
「日本郵便」とJR西日本グループの「京都駅ビル開発」は共同で、JR京都駅前の「京都中央郵便局」と隣接するJR西日本グループの立体駐車場「西第2駐車場」を再開発することが11月26日に分かりました。郵便局の窓口業務は2025年に京都駅周辺に移転し、2029年度の開業を予定しています。
京都新聞(2021/11/26)
京都駅前に高層複合ビル建設 日本郵便など再開発
NHK(2021/11/26)
JR京都駅前の中央郵便局 高さ規制超の複合ビル建て替え検討
1961年に完成した「京都中央郵便局」と、1997年に開業した「西第2駐車場」を一体的に再開発します。敷地面積は約10,200㎡で、計画する高層複合ビルは、地上14階、地下4階、延床面積約130,000㎡で、高さは京都駅ビルとほぼ同じ約60mとなる見通しです。
11階~14階は「ホテル」を誘致し、3階~10階は「オフィス」、1階・2階は「商業施設」を予定しています。1階にはバスターミナルや広場も整備し、地下に駐車場を設けます。連絡通路で駅に直結し、利便性を高めます。
11月22日付で京都市まちづくり条例に基づく開発構想届が提出されており、12月4日に地元向けの説明会を開きます。建設が検討されている地区では、京都市が景観を守るための条例で建築物に高さ31mまでの規制が設けられています。
今回の計画では大幅に高さが超えますが、京都市の審議会などの議論を経て国の「都市再生特別地区」に指定されれば、京都市の高さ規制にとらわれず建設することが可能です。
道路の南側が「京都駅ビル」で、道路の北側の手前が「京都中央郵便局」、奥が「西第2駐車場」です。「京都駅ビル」と「西第2駐車場」は、デッキで結ばれています。
高さ60mは認められる?
「京都駅ビル」は、高さ約60mです。「京都中央郵便局」とJRの「西第2駐車場」は、「京都駅ビル」の西側の道路を挟んだすぐ北側にあるので、位置的に京都駅ビルに関連した開発と見なす事も可能だと思われます。特例で認められる可能性が高いと思われます。
京都駅ビル(高さ約60m)
「京都駅ビル」は、地上16階、地下3階、高さ約60m、延床面積約237,700㎡の巨大な駅ビルです。東西の長さは約470mもあります。JR各社の駅ビル開発の先駆けになったビルとして1997年9月11日に全面開業しました。
日本の鉄道駅舎としては異例の国際指名コンペ方式で行われました。京都市の都心部は高さ規制が非常に厳しいですが、高さ120mまでの特例措置が設けられました。超高層ビルは古都の景観を損なうものとして反対意見も根強かったため、最大高さを60mに抑え、圧迫感を回避した「原広司+アトリエ・ファイ建築研究所」の作品が採用されました。
「原広司+アトリエ・ファイ建築研究所」の代表作は、「京都駅ビル」の他に、「梅田スカイビル」や「札幌ドーム」などがあります。そのため「京都駅ビル」と「梅田スカイビル」は、デザインが似ている部分がかなりあります。
京都ホテルオークラ(高さ約60m)
京都市役所周辺は高さ制限が非常に厳しいですが、「京都ホテルオークラ」は、地上17階、地下4階、高さ約60mもあります。「京都ホテルオークラ」は、「京都ホテル」として1994年に竣工しました。
当時の高さ規制は45mでしたが、総合設計制度の導入により、例外的に高さ60mまで認められました。景観が破壊されるという事で、当時激しい論争が繰り広げられました。特に京都仏教会が激しい反対運動を展開しました。
● ホテルオークラ京都に名称変更
「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」が、2022年1月開業するのに伴い、「京都ホテルオークラ」は、2022年1月より「ホテルオークラ京都」に名称変更予定です。
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