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2021年12月

2021年12月31日 (金)

NTT西日本村 大阪・京橋エリアの名称が「NTT WEST i -CAMPUS」に決定 新本社ビルは2022年1月から運用開始! 

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-NTT西日本村-
 いろいろあった2021年もあっという間に過ぎ、今日は大晦日です。今年1年、ホームページやブログを応援して頂いて本当にありがとうございました。

 京阪やJRの京橋駅から「国道1号」を挟んだ北西側に「NTT西日本新京橋ビル」や「NTT西日本研修センタ(PRISM)」があります。名称は「研修センタ」で、「研修センター」ではありません。NTTフィールドテクノ、NTTマーケティングアクトなど複数のグループ企業が本社を置いており、「NTT西日本村」となっています。

 大阪城公園の南側に建つ現本社ビルには約2千人が勤務しています。日本電信電話時代1966年に完成して以来、公社・NTTグループを通じて関西地区の拠点として活用されてきました。「NTT西日本」は、NTT西日本村に新たに建設した「大阪研修センタⅢ期(仮称)新築工事」に本社を移転します。

● 新本社ビルを2022年1月からの運用開始!
 「NTT西日本」は、現NTT西日本本社ビルの老朽化及び、ニューノーマル時代に対応すると共に、共創を加速させる新たな働き方の実現を目的とした新本社ビルについて2021年10月末に竣工しました。新本社ビルは2022年1月からの運用開始する見込みです。

 引用資料 西日本電信電話(2021/10/13)
 NTT西日本新本社ビル等の竣工について

 新本社ビル等が立地する大阪・京橋エリアの敷地について、新たに「NTT WEST i -CAMPUS」と名称を定め、リモートワークを基本とするオフィスレイアウトを計画しています。

NTT WEST i -CAMPUSの概要
◆ 計画名-大阪研修センタⅢ期(仮称)新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市都島区東野田町四丁目15番82号
◆ 階数-(新本社ビル・A棟)地上12階、地下1階、(共創施設)地上3階、地下0階
◆ 高さ-(新本社ビル・A棟)59.7m、(共創施設)17.5m
◆ 敷地面積-31,008.84㎡(施設全体)
◆ 建築面積-(新本社ビル・A棟)3,622.55㎡、(共創施設)1,904.67㎡
◆ 延床面積-(新本社ビル・A棟)38,541.87㎡、(共創施設)4,120.80㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 地震対策-耐震構造
◆ 用途-オフィス 
◆ 建築主-西日本電信電話
◆ 設計者・監理者-NTTファシリティーズ 
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2019年11月初旬
◆ 竣工-2021年10月末
◆ 運用開始-2022年01月


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「新本社(A棟)イメージ」です。


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「共創施設イメージ」です。


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京橋敷地「NTT WEST i -CAMPUS」の敷地全体図です。敷地の東側には、手前の「NTT西日本新京橋ビル」、奥の「NTT西日本研修センタ(PRISM)」が建っています。


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現在の「NTT西日本本社ビル」と「NTT西日本馬場町ビル」です。「NTT西日本本社ビル」は解体され、「NTT西日本馬場町ビル」は、地上1階、地下2階を残して減築されます。跡地には、地上20階、高さ約102mのラグジュアリーホテル「法円坂北特定街区」を建設します。



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2021年12月30日 (木)

「奈良公園」近く 最高級インターナショナルホテルブランドを誘致する「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」 2022年1月に着工!

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-吉城園周辺地区保存管理・活用事業-

 「奈良県」は、官民連携プロジェクトとなる「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の公募型プロポーザルを行い、「森トラスト」を代表企業とするグループを優先交渉権者に特定しています。

 「森トラスト」は、「畏敬の夜・神秘の朝、奈良らしさを世界へ」を事業コンセプトに掲げ、最高級インターナショナルホテルブランドを誘致するとともに、設計には「隈研吾氏」を採用することを提案しています。

 引用資料 森トラスト(PDF:2017/03/16)
 奈良県公募の「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」プロポーザル 森トラストが優先交渉権者に決定 世界遺産と豊かな緑に囲まれた奈良公園に最高級インターナショナルホテルの開業を目指す

 「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」は聞きなれないので場所が分かりにくいと思いますが、西側が「奈良県庁」、東側が「奈良公園」、南側が「奈良国立博物館」という文句のつけようのない好立地で、敷地面積は約31,038㎡と広大です。

施設整備運営の7つの要素
(1) 最高級クラスのインターナショナルホテルブランドの誘致
(2) 隈研吾氏による奈良の歴史ある風景を現代に昇華した建築デザイン
(3) 奈良公園全体を生かした多用途の宿泊施設機能
(4) 生物多様性に配慮した植栽エリアの造成
(5) 地域と連携体制の構築
(6) 奈良の食と産物の世界的な認知度の向上
(7) 地域の記憶の保存と発信

● 2022年1月に着工!
 「森トラスト」らは、奈良市で計画している「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の建設工事に2022年1月からとりかかります。現在敷地では既存建物を解体しています。

 建設ニュース(2021/12/28)
 吉城園周辺地区保存管理・活用事業の建設工事は22年1月から/敷地では既存建物を解体/森トラストら


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「客室(イメージ)」です。


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「エントランスロビー(イメージ)」です。


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「レストラン(イメージ)」です。


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「位置図」です。西側が「奈良県庁」、東側が「奈良公園」、南側が「奈良国立博物館」という文句のつけようのない好立地です。


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「周辺地図」です。


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奈良県庁屋上から見た「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の予定地です。


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「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の予定地を北西側から見た様子です。古都奈良の最高のロケーションです。


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西側の道路沿いの緑地も計画地に含みます。


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計画地に含みますが、この部分は「都市公園奈良公園区域」なのでそのまま残されます。


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北西側から見た様子です。「築地塀(ついじべい)」風の壁で囲まれています。


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敷地西側は壁で囲まれています。


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敷地南側も壁で囲まれています。


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「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」の予定地を南東側から見た様子です。



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2021年12月29日 (水)

沖縄県北部の古宇利島 全室オーシャンビュー&テラス付き 分譲型ラグジュアリーホテル「MOKULEA(モクレア)」が2025年開業!

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-古宇利島(こうりじま)-

 「古宇利島(こうりじま)」は、沖縄県国頭郡今帰仁村に属する島で、沖縄本島北部にある「屋我地島(やがじしま)」の北側に位置します。沖縄本島とは、屋我地島と古宇利島を結ぶ「古宇利大橋」、沖縄本島と屋我地島を結ぶ「古宇利大橋」もしくは「ワルミ大橋」経由して結ばれています。

● MOKULEA(モクレア)
 「スターリゾート」は、ラグジュアリーホテル「MOKULEA(モクレア)」を沖縄県北部の古宇利島に2025年に開業します。各客室を個別のオーナーが所有し、空室時は「スターリゾート」が客室販売を実施、フルサービス提供を行なう分譲型ホテルです。

 透明度の高いエメラルドグリーンの海に囲まれており、一部の断崖からは圧巻の景色を楽しめます。客室は39室あり、3棟はジャグジー付きガーデンテラスのある「クリフスイートヴィラ」で、36室はテラスの付いた「オーシャンスイートルーム」です。日本初となる海抜約50mの断崖にたたずむ「ロックバー」やインフィニティープールなどを完備しています。

MOKULEA(モクレア) の概要
◆ 所在地-沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利島
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 延床面積-約4,900㎡
◆ 用途-分譲型ホテル
◆ 客室数-39室(内、ヴィラタイプ3棟)
◆ 客室専有面積-61.2㎡~500㎡
◆ 建築主-スターリゾート
◆ 開業-2025年予定


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海抜約50mの断崖にロックバー

 海抜約50mの断崖にある日本初の「ロックバー」が登場します。日中はエメラルドグリーンの海を一望でき、夕暮れ時にはロマンチックなサンセットを堪能できます。


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全室オーシャンビュー

 客室は、オーシャンビューの全39室を用意します。テラス付きの「オーシャンスイートルーム」36室とヴィラタイプの客室「クリフスイートヴィラ」3棟が揃います。


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プールバー付きインフィニティープール

 ホテル内には、古宇利島を囲むエメラルドグリーンの海に繋がるインフィニティープールも完備します。プールサイドにはプールバーを設置し、南国フルーツを使用したオリジナルカクテルなどを提供します。


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プール&ジャグジー付きヴィラ

 「クリフスイートヴィラ」は、プライベートプールとジャグジーがあるガーデンテラス付きの客室で、周囲の自然の音色を感じながら贅沢なひとときを過ごせます。


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「MOKULEA(モクレア)」の完成イメージです。


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「MOKULEA(モクレア)」の完成イメージです。



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2021年12月28日 (火)

NTT西日本本社ビルを解体 2023年8月末までに完了 跡地には、地上20階、高さ約102mのラグジュアリーホテル「法円坂北特定街区」を建設!

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-NTT西日本本社ビル-

 「NTT西日本」は、京橋駅北側の「NTT西日本村」に建設中のビルに本社を移転します。大阪城公園の南側に建つ現本社ビルには約2千人が勤務しています。日本電信電話時代1966年に完成して以来、公社・NTTグループを通じて関西地区の拠点として活用されてきました。

 移転後はビル解体を含め対応を検討していました。街区は3区画に分かれており、西側から「駐車場、NTT西日本本社ビル、NTT西日本馬場町ビル」の約13,600㎡です。

 「NTT西日本(西日本電信電話)、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発」の3社は、NTT西日本本社所在地を含む大阪都市計画特定街区「法円坂北特定街区」について、大阪市の都市計画決定を踏まえた基本的な開発内容を合意したことから、開発概要を発表しました。

 引用資料 NTT都市開発(2021/10/13)
 法円坂北特定街区(NTT西日本本社所在地)における開発計画について

● NTT西日本本社ビルを解体!
 「NTT西日本」は、京橋駅北側の「NTT西日本村」に新本社ビルを建設し、2021年10月末に竣工しました。新本社ビルについては2022年1月からの運用開始する見込みです。

 2022年1月に新本社ビルが運用開始すると旧本社ビルの解体工事が始まります。解体規模は延床面積40,000㎡超で、2023年8月末までに更地にする予定です。

 建設ニュース(2021/12/27)
 大阪市中央区で旧本社ビルをこれから解体/解体規模は延べ4万平方㍍超/NTT西日本

大阪都市計画特定街区「法円坂北特定街区」の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区馬場町3番15号
◆ 交通-Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目駅」より徒歩8分、JR環状線「森之宮駅」より徒歩16分、Osaka Metro中央線・鶴見緑地線「森之宮駅」より徒歩12分
◆ 階数-(A敷地)地上20階、塔屋2階、地下3階、(B敷地)地上1階、地下2階 ※既存ビルを減築
◆ 高さ-(A敷地)約102m、(B敷地)約10m
◆ 街区対象面積-約13,600㎡
◆ 敷地面積-(A敷地)約4,900㎡、(B敷地)約2,900㎡、(史跡指定地)約5,800㎡
◆ 建築面積-(A敷地)約2,800㎡、(B敷地)約1,400㎡
◆ 延床面積-(A敷地)約39,000㎡、(B敷地)約5,000㎡
◆ 容積対象面積-(A敷地)約33,700㎡、(B敷地)約5,000㎡
◆ 構造-(A敷地)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-(A敷地)ホテル、(B敷地)通信ビル
◆ 客室数-約220室
◆ 建築主-NTT西日本(西日本電信電話)、NTTアーバンソリューションズ、NTT都市開発
◆ 基本設計-NTTファシリティーズ
◆ 実施設計・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2023年02月予定(A敷地)
◆ 竣工-2025年01月予定(A敷地)
◆ 開業-2025年春予定(A敷地)


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「当街区 全体鳥瞰イメージ(南側より)」です。


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「A敷地 ホテル外観イメージ(北西側より)」です。


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「整備後 全体配置図」です。


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「難波宮(なにわのみや)」から北側を見た様子です。


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西側から「駐車場、NTT西日本本社ビル、NTT西日本馬場町ビル」の約13,600㎡です。


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「NTT西日本本社ビル」は解体され、「NTT西日本馬場町ビル」は、地上1階、地下2階を残して減築されます。



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2021年12月27日 (月)

Osaka Metro 初の分譲マンション事業  商業一体型複合タワープロジェクト 地上29階、高さ約100mの「 (仮称)上本町 駅前タワー」 着工!

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-(仮称)上本町 駅前タワー

 「Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)」と「関電不動産開発」の2社は、Osaka Metro 初となる分譲マンション(約70年の定期借地権付)「(仮称)上本町 駅前タワー」を着工しました。

 引用資料 Osaka Metro(2021/12/16)
 Osaka Metro 初の分譲マンション事業 商業一体型複合タワープロジェクト (仮称)上本町 駅前タワー 着工

 「(仮称)上本町 駅前タワー」は、2013年3月まで、もと上六操車場用地として利用していた Osaka Metro 所有地に建設します。上町台地のなかでも、アクセス利便、多彩なショッピング施設、公私の教育機関が集積する上本町エリアで、且つ、東梅田・なんば・天王寺へ直通アクセスが可能な Osaka Metro「谷町九丁目」駅徒歩3分、近鉄「大阪上本町」駅徒歩1分に位置します。

 4階〜6階の入居者専用共用フロアに加え、下層階(1階~3階)には商業施設を誘致し、敷地内には地域に開かれた広場を設置することで、本格化する在宅ワーク時代の生活利便性を高めるとともに、新たな賑わい創出の一翼を担います。

 概要は、地上29階、地下1階、高さ99.98m、延床面積16,866.05㎡、総戸数135戸です。販売開始は2022年7月、竣工は2024年4月下旬をを予定しています。

(仮称)上本町 駅前タワーの概要
◆ 計画名―(仮称)OMタワー上本町 新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市天王寺区上本町六丁目3番42ほか(地番)
◆ 交通-近鉄奈良線・大阪線「大阪上本町」駅徒歩1分、Osaka Metro 千日前線・谷町線「谷町九丁目」駅徒歩3分
◆ 階数-地上29階、地下1階
◆ 高さ-99.98m
◆ 敷地面積-1,483.79㎡(建築確認対象面積)
◆ 建築面積-896.72㎡
◆ 延床面積-16,866.05㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅、店舗
◆ 総戸数-135戸
◆ 建築主-Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)、関電不動産開発
◆ 設計者・監理者-IAO竹田設計
◆ 施工者-鴻池組
◆ 着工-2021年12月
◆ 竣工-2024年04月下旬予定


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下層階(1階~3階)には商業施設を誘致します。


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「(仮称)上本町 駅前タワー」は、近鉄奈良線・大阪線「大阪上本町駅」のすぐ北側に建設されます。


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「位置図」です。



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2021年12月26日 (日)

滋賀県守山市 「隈研吾氏」などが基本設計 守山市新庁舎『つなぐ、守の舎』 2022年1月14日に起工式を挙行!

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-守山市新庁舎-

 滋賀県守山市は、「守山市新庁舎『つなぐ、守の舎』整備に係るDB事業」を総合評価一般競争入札した結果、55億5000万円(税別)で「竹中工務店」に決定しました。事業範囲は、新庁舎や車庫棟などの実施設計、施工(既存解体含む)です。基本設計は隈研吾建築都市設計事務所・安井建築設計事務所JVが担当しました。

 新庁舎のコンセプトは「まちと市民とつながり、開かれた、立体的にめぐる『街道』」です。道とつながり、ヒューマンスケールの軒が連なり行きかう人々でにぎわう「街道」と一体化した庁舎を目指しています。

● 2022年1月14日に起工式を挙行!
 新庁舎整備事業は2020年7月に基本設計を完了後、2021年3月にDB事業者(実施設計と工事施工を行う事業者)と契約締結し、実施設計を進めてきました。実施設計が完了し、2022年1月14日に起工式を執り行い本体工事に着手します。

 引用資料 守山市・公式HP(2021/12/20)
 守山市新庁舎『つなぐ、守の舎』整備に係る実施設計について

 新庁舎の本体工事は、17か月を見込んでします。暫定供用開始は2023年9月の予定です。新庁舎に移転後、既存建物の撤去を行います。駐車場・外構の完成後の本供用は2024年10月の予定です。

守山市新庁舎(庁舎棟)の概要
◆ 所在地-滋賀県守山市吉身二丁目5番22号
◆ 交通-JR東海道本線(琵琶湖線)「守山」駅
◆ 階数-地上4階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ- 約18.6m(塔屋階不算入)
◆ 敷地面積-約17,460㎡
◆ 建築面積-約3,790㎡(庇面積除く)
◆ 延床面積-約12,540㎡(庇面積除く)
◆ 構造-鉄骨造(基礎・地中梁は鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-既製杭(杭長14m)
◆ 地震対策-耐震構造
◆ 用途-事務所(市庁舎) 
◆ 建築主-守山市
◆ 設計者-(基本設計)隈研吾建築都市設計事務所・安井建築設計事務所JV、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2022年01月14日(起工式)   
◆ 竣工-2023年07月予定
◆ 供用開始-2023年09月予定(暫定供用)、2024年10月予定(本供用)


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外観パース「南側」です。


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内観パース「多目的ホール(開放時)」です。


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内観パース「カフェ(多目的ホール開放時)」です。


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「南立面図」と「東立面図」です。


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「断面図」です。


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架構イメージ(全体)

 大地震が起きても庁舎としての機能を維持し継続的な利用を実現するためには、 一般的には 「制震構造」や「免震構造」の採用が有効ですが、耐震構造に比べてイニシャルコストが高く、設計および施工に要する工期も長くなります。

 守山市防災マップによる市内で想定される大地震は、「南海・東南海地震」で震度5強、「琵琶湖西岸断層帯地震」では震度6弱~7(一部の地域のみ)となるが発生確率は極めて低いです。

 地震時に建物へ伝わる振動(揺れ)は、上層階ほど増幅されて激しくなるが、本計画のような低層建物では振動(揺れ)の増幅率は、中・高の建物に比べて大きくなりません。そのため「耐震構造」を採用した計画とします。


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「配置図」です。


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「計画地 位置図」です。



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2021年12月25日 (土)

府営住宅と民間施設等を一体的に整備 大阪府営豊中新千里北第2期住宅民活プロジェクト 「東レ建設グループ」を落札者に決定!

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-大阪府営豊中新千里北第2期住宅民活プロジェクト-
 「大阪府」は、大阪府営新千里北住宅において、府営住宅と民間施設等を一体的に整備する事業を「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)」に基づき実施することとし、2021年8月17日に入札公告を行ったところ、2グループから入札参加がありました。

 「大阪府営豊中新千里北第2期住宅民活プロジェクト」の一般競争入札で、「東レ建設グループ」を落札者に12月24日に決定しました。「東レ建設グループ」は、「(代表企業)東レ建設、(構成企業)アール・アイ・エー、中林建設、大勝建設、東京建物、パナソニックホームズ、関電不動産開発、NIPPO、社会福祉法人みなと寮」です。

 引用資料 大阪府・公式HP(2021/12/24)
 大阪府営豊中新千里北第2期住宅民活プロジェクト 最優秀提案者の選定及び落札者の決定について


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「施設の概要(付属棟面積は各棟に含む)」です。


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「平面図」です。


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「大阪府営豊中新千里北第2期住宅 事業区域図・移転計画図」です。


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「事業区域付近見取図」です。



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2021年12月24日 (金)

「福岡ビル、天神コア、天神ビブレ」の再開発 延床面積約147,000㎡の「福ビル街区建替プロジェクト」 2021年12月22日に起工式を挙行!

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-(仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト-
 「福岡市」では、「天神ビッグバン」を推進しています。「西日本鉄道」は、「福岡ビル、天神コア、天神ビブレ」の一体的な再開発計画「(仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト」を計画しています。

 当初は、第1期として「天神ビブレ」を除く「福岡ビル」と「天神コア」を1棟のビルに建て替える再開発でした。地上19階、塔屋1階、地下4階、高さ約96m、延床面積約100,000㎡の高層ビルが計画されていました。

 計画が見直され、「福岡ビル、天神コア、天神ビブレ」の一体的な再開発計画となり、地上19階、塔屋1階、地下4階、約96m、 延床面積約138,000㎡に規模が拡大されました。

 最終的には、地上19階、塔屋1階、地下4階、高さ約97m、延床面積約147,000㎡に更に規模が拡大しました。基準階面積約1,400坪、天井高3mの西日本最大規模となる大規模無柱空間を実現します。

● 2021年12月22日に起工式を挙行!
 
福岡市の都市開発計画「天神ビッグバン」の一つとして、天神交差点の福岡ビル跡地などに建設が進められる大規模複合ビル「福ビル街区建替プロジェクト」の起工式が、2021年12月22日に執り行われました。

 「福ビル街区建替プロジェクト」におけるホテル概要を決定しました。「Plan・Do・See」とホテルマネジメント契約を締結、2025年春の開業に向けて、準備を進めていきます。

 引用資料 西日本鉄道(PDF:2021/12/22)
 『福ビル街区建替プロジェクト』ホテル概要および運営パートナー決定~“創造交差点”の実現に向けて、㈱Plan・Do・Seeと提携し、ハイクオリティなライフスタイル型ホテルを導入します~

福ビル街区建替プロジェクトの概要
◆ 計画名-(仮称)天神一丁目11番街区開発プロジェクト
◆ 所在地-福岡県福岡市中央区天神一丁目11番
◆ 階数-地上19階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-約97m
◆ 敷地面積-約8,600㎡
◆ 延床面積-約147,000㎡
◆ 用途-オフィス、商業、ホテル、カンファレンス 他
◆ 客室数-41室(客室面積約40~65㎡)
◆ 建築主-西日本鉄道
◆ 設計者-(基本設計)日建設計、(実施設計)鹿島建設
◆ 外装デザイン-Kohn Pedersen Fox Associates(KPF)
◆ 施工者-鹿島・安藤ハザマ・松本・西鉄建設 特定建設工事共同企業体(鹿島建設、安藤ハザマ、松本組、西鉄建設JV)
◆ 解体工事-(福岡ビル)2019年05月、 (天神コアビル、天神第一名店ビル)2020年04月以降
◆ 着工-2021年12月22日(起工式)
◆ 竣工-2024年12月予定
◆ 開業-2025年春予定(ホテル)
◆ 総事業費-850億円


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「ホテル導入によるコンセプトの実現イメージ」です。


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「客室寝室イメージ」です。


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「客室書斎イメージ」です。


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「中庭イメージ」です。


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「廊下イメージ 」です。


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「19階レストラン(ルーフトップバー・オールデイダイニング・シェフズスタジオ)」のイメージです。


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2021年12月23日 (木)

大分県別府市 スーパーグローバル大学「立命館アジア太平洋大学(APU)」 2023年に向けた教学棟および国際教育寮APハウスの新設!

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-立命館アジア太平洋大学(APU)-
 「学校法人立命館」は、「自由・平和・ヒューマニズム」、「国際相互理解」、「アジア太平洋の未来創造」を基本理念として、2000年4月1日、大分県と別府市、さらに国内外の広範な人々の協力を得て、別府市十文字原に「立命館アジア太平洋大学(略称:APU)」を開校しました。

 スーパーグローバル大学である「APU」では、全学生に占める国際学生の割合が約50%です。2021年5月1日時点で、世界94ヵ国・地域ら集う約2,700人の国際学生とともに、24時間365日、常に世界を感じながら学べる環境にあります。

 「APU」は、APU2030ビジョン「APUで学んだ人たちが世界を変える」の実現のため、2021年~2030年の中長期計画「チャレンジ・デザイン」を策定し、2021年度から取り組みを進めています。

● 教学棟および国際教育寮APハウスの新設
 2023年4月の新学部の開設と既存2学部の改革に関連して、より教育効果を高める新たな教学棟と国際教育寮APハウスの建設を計画しています。2021年12月より工事を開始し、2023年2月の竣工を予定しています。

 引用資料 立命館アジア太平洋大学(2021/12/16)
 立命館アジア太平洋大学 2023年に向けた新たな教学棟と国際教育寮APハウスの建設へ 大分県産の杉を使用し、国内トップクラスの木造建築でカーボンニュートラル社会実現を目指す

 引用資料 立命館アジア太平洋大学(2021/12/16)
 2023年に向けた教学棟および国際教育寮APハウスの新設

 新たな教学棟とAPハウスでは、APUの強みである多様な文化背景を持つ学生、教員間で交わされる活発なグループワークやプレゼンテーションをより行い易い空間をつくり、学びの質向上に努めます。

 また学外の企業・団体等の方々との交流が可能なスペースも設け、さらに進化させた「混ぜる教育」を展開していきます。今後、学生が主体となって利用する空間については、学生の意見やアイデアを取り入れながら、よりよい教学棟とAPハウスの完成を目指します。

● 新たな教学棟
 新しい教学棟は、現在の図書館横に位置し、鉄骨造と木造を組み合わせた構造となっている地上3階建てとなります。中教室、馬蹄型教室、小教室等から多様な教室と、学生が滞在する様々な用途に使用できるスペース(スチューデント・コモンズ)や、教員の研究室、地域連携スペースなどを設置します。多文化協働や多様な学びのスタイルへの対応を意識した教室をデザインします。

新・教学棟の概要
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 建築面積-2,802.02㎡
◆ 延床面積-6,495.95㎡(うち木造対象面積約1,400㎡)
◆ 構造-鉄骨造+木造
◆ 主要な機能-中教室(150名、グループワーク&スクール型)2室、中教室(200名、グループワーク&スクール型)2室、グループワーク特化型教室(150名)3室、馬蹄型教室(65名)1室、小教室(32名)9室、教員研究室23室、学生滞在スペース(スチューデント・コモンズ)・地域連携スペース1室


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「新しい教学棟 内部イメージ」です。大分県産の木材を使用した内装です。 空間活用方法は、今後学生のアイデアを取り入れます。


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「新APハウスの外観イメージ」です。中央の交流を生むスペースとセキュリティーで区画されている安全安心な生活空間の共存を実現します。

● 新たな国際教育寮APハウス
 新たな国際教育寮APハウスは、現在のテニスコート横に建設予定となっており、鉄筋コンクリート造の地上4階の建物になります。4階がエントランスとなり、キャンパスからブリッジでつながります。基本的なフロア構成は、生活空間で静粛性・プライベートに配慮したセキュリティで区画されている寮室エリアと、交流空間で多様なスペースを配置した中央エリアに分かれます。

 寮室はバリアフリールーム7室を含む全261室となります。既存のオンキャンパスのAPハウスと合わせて、合計1,571室の居室数となります。これまでAPハウスは新入生の入寮希望者全員を収容する居室数がありませんでしたが、このAPハウス新棟建設により新入生で入寮を希望する学生はほぼ全員入居できるようになります。

新・国際教育寮(APハウス)の概要
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 建築面積-1,918.23㎡
◆ 延床面積-6,156.78㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 寮室数-261室(シングルルームのみバリアフリールーム7室)


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「新APハウス外観イメージ」です。学生がゆったりくつろぎ、集える庭です。


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「新APハウス中央部分イメージ」です。共同生活を通じた学びを促進する場です。


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「新APハウス1階ダイニングイメージ」です。大人数で料理が可能な吹き抜けの大規模キッチンで、フロアを越えた交流を促進します。



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2021年12月22日 (水)

カジノを含む統合型リゾート(IR) 大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)骨子 開業時期を2029年頃と想定!

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-大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業-

 大阪府と大阪市は2021年9月28日に、大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致を目指す「カジノを含む統合型リゾート(IR)」について、アメリカのMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体を正式に事業者に選んだと発表しました。

● IR開業は2029年頃!
 大阪府と大阪市は2021年12月21日に「第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議」を開き、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)骨子等について」を提示しました。2020年代後半としていた開業時期を2029年頃と定め、IR建設時の近畿圏での経済波及効果が約1兆5800億円に上ると試算しました。

 引用資料 大阪市・公式HP(2021/12/21)
 第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議について

 大阪府と大阪市は今年中に整備計画案をまとめ、2022年1月以降に大阪市民らが参加する公聴会を開催、2022年2月開会の府市両議会で整備計画の議決を得た後、2022年4月までに国に提出する方針です。

 開業時期を2029年秋~冬頃としましたが、液状化や土壌汚染の懸念が指摘されている誘致候補地の「夢洲(ゆめしま)」の整備状況などによって1年~3年程度後ろ倒しとなる可能性があるとしました。「土壌汚染対策、液状化対策、地中障害物撤去」の大阪市概算負担額は、約790億円の見込みです。

 事業期間は35年間(延長30年間)です。MGMとオリックスに加え、関西電力やJR西日本など関西ゆかりの出資企業20社で構成する「大阪IR株式会社(予定)」を設立します。


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「イメージパース:全景」です。


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「IR区域の全体配置(イメージ)」です。


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「イメージパース:夢洲の道路インフラ整備イメージ」です。


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IR事業者/事業実施体制等
 中核株主2社の「合同会社日本MGMリゾーツ」と「オリックス」がそれぞれ約40%出資します。残りの約20%を関西地元企業を中心とする少数株主20社が出資します。


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収支計画・資金計画/事業工程等

 初期投資額は約1兆800億円(税抜き)で、内訳は建設関連投資約7,800億円、その他初期投資額約3,000億円となっています。年間売上は約5,200億円で、内訳はノンゲーミング約1,000億円(約20%)、ゲーミング約4,200億円(約80%)を想定しています。



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2021年12月21日 (火)

「サンポート高松」の隣接地 中四国最大級約1万人の「新香川県立体育館(仮称)建築工事」 大林組・合田工務店・菅組JVに決定!

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-新香川県立体育館(仮称)建築工事-

 「香川県」は、高松市臨海エリアの再開発地区「サンポート高松」に、地上2階、地下1階、延床面積31,212.5㎡(東駐車場含む)の多目的アリーナ「新香川県立体育館(仮称) 」を建設する計画です。

 「メインアリーナ」は、固定席5,024席(最大収容人数10,000人)で、中四国最大級となります。全国大会や国際大会など大規模なスポーツ競技大会の開催、トップアーティストによるコンサートアリーナツアー、MICEなどに利用可能です。

 引用資料 香川県・公式ホームページ
 新香川県立体育館の実施設計を取りまとめました

● 大林組・合田工務店・菅組JVに決定!
 香川県は、中四国最大級となる1万人規模のメインアリーナを備えた「新香川県立体育館(仮称)建築工事」を一般競争入札した結果、約125億円(正確には税込み12,527,956,100円)で「大林・合田・菅特定建設工事共同企業体(大林組、合田工務店、菅組JV)」に決定しました。

 建設通信新聞(2021/12/20)
 新香川県立体育館建築/大林組JVに決まる/香川県

新香川県立体育館(仮称)建築工事の概要
◆ 所在地-香川県高松市サンポート
◆ 交通-JR「高松」駅
◆ 階数-地上2階、地下1階
◆ 高さ-最高部27.7m
◆ 建築面積-約18,950㎡
◆ 延床面積-31,212.5㎡(東駐車場含む)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 施設構成-(メインアリーナ)固定席5,024席、(サブアリーナ)固定席1,002席、(武道施設兼多目的ルーム)固定席327席
◆ 設計者-(基本設計・実施設計)SANAA事務所
◆ 施工者-大林・合田・菅特定建設工事共同企業体(大林組、合田工務店、菅組JV)
◆ 着工-2021年度予定
◆ 竣工-2024年11月29日


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「敷地北側の海上より」です。


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「敷地南側上空より」です。右側から「メインアリーナ、サブアリーナ、武道施設兼多目的ルーム」で構成されます。


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メインアリーナ

 「メインアリーナ」は、固定席5,024席(最大収容人数10,000人)で、中四国最大級となります。全国大会や国際大会など大規模なスポーツ競技大会の開催、トップアーティストによるコンサートアリーナツアー、MICEなどに利用可能です。


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コンサートアリーナツアーの開催

 メインアリーナは、「コンサート(エンドステージ)」では、収容人数約7,300人です。


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平面図(1階:アリーナレベル)

 「メインアリーナ、サブアリーナ、武道施設兼多目的ルーム」で構成されます。


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配置図

 「新香川県立体育館」は、「サンポート高松」の北側の建築面積約18,950㎡に建設予定です。


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サンポート高松 シンボルタワー

 高松市のランドマークである「サンポート高松 シンボルタワー」です。地上30階、塔屋1階、地下2階、高さ151.3m(アンテナ除く)、延床面積103,264.16㎡です。2004年2月に竣工ました。四国で最も高い超高層ビルです。



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2021年12月20日 (月)

JR三田駅とデッキを通じて直接行き来できる構造 地上20階、 延床面積約71,000㎡の「三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業」 

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-三田駅南側の市街地再開発事業-
 
兵庫県の「三田駅南側の市街地再開発事業」は、1982年に三田市が約5haをA~Dの4区画に分ける構想を打ち出しました。Aブロックは商業施設「キッピーモール」や駐車場、Bブロックは住居や高齢者施設など、Dブロックはホテルとし、2017年までに整備を終えました。

 「Cブロック」のみが最後まで残されていました。「三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業」の予定地は、JR・神戸電鉄三田駅の南に位置していますが、脆弱な都市基盤に老朽化した低層建築物が密集し、かつ空閑地が混在していることから、再開発事業により合理的かつ安全な土地利用を図り、商業、業務、住宅等の複合的な都市機能の立地を誘導することを目的とします。

● 三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業
 「三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業」の再開発準備組合は2021年9月下旬に三田市を経由して兵庫県知事に再開発組合設立を申請し、11月15日に認可を受けました。事業主体となる組合の設立総会が12月18日に開かれました。

 引用資料 三田市・公式HP
 三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業

 「三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業」は、「コ」の字型に建つマンションは地上20階、総戸数540戸です。北側に併設する商業施設は地上3階、JR三田駅からデッキを通じて直接行き来できる構造になる予定です。

 建設の事業協力者は「熊谷組」です。総事業費は約250億円を見込みます、うち約90億円を三田市や兵庫県、国が助成します。2023年度の着工、2026年度の工事完了を目指します。

三田駅前Cブロック地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-兵庫県三田市駅前町内
◆ 交通-JR福知山線「三田」駅、神鉄三田線「三田」駅
◆ 階数-(Ⅰ敷地)地上20階、地下0階、(Ⅱ敷地)地上3階、地下0階
◆ 高さ-60.0m(住宅棟)
◆ 敷地面積-(Ⅰ敷地)約11,950㎡、(Ⅱ敷地)約1,390㎡
◆ 建築面積-(Ⅰ敷地)約8,830㎡、(Ⅱ敷地)約1,040㎡
◆ 延床面積-(Ⅰ敷地)約68,580㎡、(Ⅱ敷地)約2,800㎡
◆ 容積対象面積-(Ⅰ敷地)約50,150㎡、(Ⅱ敷地)約2,800㎡
◆ 構造-(Ⅰ敷地)鉄筋コンクリート造、鉄骨造、(Ⅱ敷地)鉄骨造
◆ 用途-(Ⅰ敷地)共同住宅、店舗・業務、駐車場、(Ⅱ敷地)駐車場
◆ 総戸数-540戸(施設全体)
◆ 建築主-三田駅前Cブロック地区市街地再開発組合(事業協力者 阪急阪神不動産、旭化成不動産レジデンス)
◆ 建設系事業協力者-熊谷組
◆ 着工-2023年度予定
◆ 竣工-2026年度予定
◆ 総事業費-250億円


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変更前のイメージです。一番上の最新イメージはかなりデザインが変更になっています。


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地区の概況

 「三田駅前地区」は、三田市の玄関口であるJR・神鉄三田駅の南側に位置し、中心商業地として発展してきたことから都市拠点区域に位置づけられています。

 三田市では三田駅前再開発整備構想を定め、三田駅前地区の約5haを「A、B、C、D」の4ブロックに区分し、順次、市街地再開発事業を実施し、すでに「A、B、D」の3ブロックが事業完了しています。


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「位置図」です。



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2021年12月19日 (日)

広島市中央公園 観客席3万人規模の「サッカースタジアム等整備事業」 2022年1月26日に起工式を挙行、2022年2月初旬に着工!

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-サッカースタジアム等整備事業-
 人気ユーチューバーには凄い方がたくさんいますが、「スーツ氏」もその1人です。最新の「スーツ VS 西園寺 特急どちらが多く乗れるか対決」には笑ってしまいました。

 You Tube スーツ 交通 / Suit Train(2021/12/18)
 スーツ VS 西園寺 特急どちらが多く乗れるか対決

 本題に戻って、「広島県、広島市、広島商工会議所」は、サッカースタジアムの建設候補地となっている「広島みなと公園、旧広島市民球場跡地、中央公園広場」の建設候補地3案を比較検討していました。

 J1の「サンフレッチェ広島」の新たな本拠地となる広島市中心部でのサッカースタジアム建設を巡り、「広島市、広島県、広島商工会議所、サンフレッチェ広島」の4者トップ会談が開かれ、建設候補地3案の中でアクセス性や経費面、都市活性化の観点から最も適しているとして、「中央公園広場」とすることで一致しました。

 2021年3月31日に、「広島市サッカースタジアム整備等事業者選定審議会」から審議結果が答申され、事業主体である広島市により、優先交渉権者が選定されました。
 優先交渉権者は、大成・フジタ・広成・東畑・EDI・復建・あい・シーケィ共同企業体「(代表者)大成建設、(構成員)フジタ 、広成建設、東畑建築事務所、環境デザイン研究所、復建調査設計、あい設計、シーケィ・テック」です。

 「広島市」は2021年10月25日に、サッカースタジアム等整備事業の基本設計を公表しました。資料により階数・高さ・建築面積・延床面積などの詳細な概要が判明しました。

 引用資料 広島市・公式HP(2021/10/25)
 サッカースタジアム等整備事業の基本設計

● 起工式を2022年1月26日に挙行!
 広島市が中央公園広場に建設するサッカースタジアムの起工式が2022年1月26日に現地で執り行います。着工は2022年2月初旬を見込みです。起工式は、設計と建設を担う「大成建設」を代表とする8社でつくる企業グループが主催します。

 中国新聞(2021/12/18)
 サカスタ起工式は1月末 広島市、2月初旬に着工

 総事業費は約271億円で、地元企業、個人の寄付金や国の補助金、広島県、広島市の負担金などで賄う予定です。広島市は、広島市と広島県がそれぞれ50億2200万円を負担すると想定していますが、広島県側では協議が続いています。

サッカースタジアム等整備事業の概要
◆ 所在地-広島県広島市中区基町15(中央公園広場)ほか
◆ 交通-アストラムライン「県庁前」駅、広島電鉄本線「紙屋町西」駅(電停)
◆ 階数-地上7階、地下0階
◆ 高さ-最高部約42m
◆ 敷地面積-(中央公園広場全体)約85,600㎡、(サッカースタジアム部分)約49,900㎡、(広場エリア)約35,700㎡
◆ 建築面積-(サッカースタジアム部分)約26,700㎡
◆ 延床面積-(サッカースタジアム部分)約60,000㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-既製杭(耐震性の高い鋼管コンクリート杭を採用)
◆ 地震対策-耐震構造(屋根部:張弦梁構造、付加制振構造) 
◆ 用途-サッカースタジアム等
◆ 座席数-約30,000席(車いす席300席)
◆ 優先交渉権者-(代表者)大成建設、(構成員)フジタ 、広成建設、東畑建築事務所、環境デザイン研究所、復建調査設計、あい設計、シーケィ・テック
◆ 埋蔵文化財発掘調査-2020年07月01日~2022年03月31日予定
◆ 着工-2022年01月26日(起工式)、2022年02月初旬(着工)
◆ 竣工-2023年12月頃予定
◆ 開業-(一部開業)2024年01月~03月予定、(全体開業)2024年07月~09月予定


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「南側ペデストリアンデッキから見たイメージ」です。


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「旧太田川(本川)に架かる空鞘橋(そらざやばし)から見たイメージ」です。


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「内観イメージ」です。

● 世界基準のサッカースタジアム(観客席3万人規模)
 観客席は、前後左右に十分な余裕が感じられる快適なシートで、約30,000席(車いす席300席)です。 スタンドとピッチが近接し、臨場感・躍動感・一体感が感じられる観戦環境の提供します。雨の日にも濡れることなく観戦ができる屋根の設置します。


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「立面図」です。


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「全体配置計画」です。


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「整備計画のエリア図」です。



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2021年12月18日 (土)

日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト 吹田キャンパスに「感染症研究棟」を建設 安藤忠雄氏のデザインコンセプトは「宇宙船地球号」

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-日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト-
 「日本財団」と「大阪大学」は、2021年9月14日に日本財団ビルでの会見において、日本財団より大阪大学に対し、拠点整備を含めた助成を行う「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」を今後10年間、約230億円規模ですすめる計画を発表しました。

 日本財団では、感染症であるハンセン病の制圧に向けて半世紀近く取り組んでおり、新型コロナウイルス感染症によるパンデミック以降、療養施設の開設、救急医療施設・医療従事者への緊急支援、高齢者施設・介護サービス従事者への無料PCR検査などを提供してきました。今回の「感染症研究棟整備事業」はこのプロジェクトの一環です。

● デザインコンセプトは宇宙船地球号
 「日本財団」と「大阪大学」は2021年12月16日に、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」の一環として建築する「感染症」に関する研究棟のコンセプトデザインを発表しました。

 デザインの監修は建築家の安藤忠雄氏で、「宇宙船地球号」をイメージした楕円形の建物です。世界中の優秀な研究者がここに集まり、力を合わせて問題に取り組んで頂きたい、そんな願いを込めて楕円形の宇宙船地球号をイメージしています。

 引用資料 公益財団法人 日本財団(2021/12/16)
 日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト 安藤忠雄氏による感染症研究棟が大阪大学に テーマは「宇宙船地球号」

 日刊建設工業新聞(2021/12/17)
 大阪大学/(吹田)感染症研究棟/安藤忠雄氏がコンセプトデザイン

 建設場所は、大阪大学吹田キャンパスの人間科学部施設と生命機能研究科施設の隣接地です。規模は地上9階、延床面積約16,000㎡です。設計着手は2022年9月で、2023年9月頃着工予定、2025年2月の完成を目指します。施設整備想定額は約80億円(税込み)です。

 1階にエントランスやセミナー室、2階にオフィス・会議室、3階に情報発信・人材育成機能、4階に共創機能(先端機器など)、5階・6階に感染症研究ラボ、7階~9階に共創空間(オープンイノベーションラボ)を設けます


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統合診療棟

 「大阪大学医学部附属病院」は、中之島から吹田へ1993年9月に移転しました。その間、医療ニーズや診療機能は大きく変化・発展しました。診療機能の高度化・多様化及び診療規模の増大に対して、現病院ではすでに対応が限界を迎え、建物自体が時代遅れになりつつあります。

 今後も最先端の研究開発を行いながら高度先進医療を提供し、将来の医療環境の変化にも柔軟に対応できる病院をめざして再開発計画の検討を進めた結果、外来・中診棟の北側に「統合診療棟」という新しい建物を建設する事になりました。

 引用資料 大阪大学医学部附属病院(PDF:2020/07/25)
 阪大病院ニュース(第79号)令和7年オープン予定「統合診療棟」の建設について

 「統合診療棟」の概要は、地上8階、地下2階、延床面積約68,481㎡です。構造は「鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造」、地震対策として「免震構造」を採用します。2025年のオープンを目指しています。


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吹田キャンパス・キャンパスマップ

 大阪大学には、「吹田キャンパス、豊中キャンパス、箕面キャンパス」の3キャンパスがありますが、圧倒的に広くて中心となっているのが「吹田キャンパス」です。「吹田キャンパス」は、敷地面積約997,071㎡とほぼ100haの広大なキャンパスです(引用:大阪大学)。


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大阪大学吹田キャンパスのシンボルである1993年9月1日に開院した「大阪大学医学部附属病院」です。「感染症研究棟」の建設場所は、人間科学部施設と生命機能研究科施設の隣接地ということなので、「大阪大学医学部附属病院」のすぐ南側だと思われます。



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2021年12月17日 (金)

浜松市 世界最大の楽器メーカー「ヤマハ」が本社新オフィス棟を建設  多様な人材の融合を促進する新たな拠点 2024年2月末に竣工予定!

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-ヤマハ(YAMAHA)-

 静岡県浜松市に本社を置く世界最大の楽器メーカー「ヤマハ」は、営業部門・スタッフ部門の新たな拠点として、本社構内にオフィス棟を建設することを決定しました。

 2024年春に竣工を予定する新オフィス棟は、営業部門とスタッフ部門を集結し、本社機能の中枢を担う建物として、地上12階、延面積約22,000㎡の規模で計画しています。

 引用資料 ヤマハ(PDF:2021/12/15)
 ヤマハ(株)本社 新オフィス棟建設について - 多様な人材の融合を促進する新たな拠点として 2024 年 2 月末に竣工予定 -

 「ヤマハ」は、人材を価値創造の源泉かつ持続的成長の原動力と捉えており、従業員一人ひとりがいきいきと働ける環境づくりの推進と、併せて、老朽建物の刷新によるBCM強化を図るため、本社内の建物の再配置計画を2007年から検討を開始し、順次対応を進めてきました。

 この方針に基づいて、2018年4月には「イノベーションセンター」開発棟を建設して、ヤマハのコア技術にさらに磨きをかける開発機能を強化しました。
 それに続いて今回は、営業部門やスタッフ部門の従業員約1,000人を収容する新オフィス棟を建設して、隣接する「イノベーションセンター」の3つの建物とともに生産・開発・営業・スタッフの各機能を有機的に結合させ、「ヤマハ」が創出する新しい価値を、迅速かつより効果的に顧客に届ける体制を整えます。

 新オフィス棟と既存の3つの建物は従業員が活発に往来できるよう通路で接続しており、さまざまな業務で活躍している多様な従業員が融合することで、イノベーションの誘発を促進していきます。

ヤマハ(株)本社新オフィス棟の概要
◆ 所在地-静岡県浜松市中区中沢町10番1号
◆ 交通-遠州鉄道「八幡」駅すぐ
◆ 階数-地上12階、地下0階
◆ 高さ-59.7m
◆ 延床面積-約22,087㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-5階~12階(執務エリア、会議室)、4階(研修センター、外部テラスなど)、3階(カフェ、食堂など)、2階(会議室など)、1階(ロビー、応接室、展示スペースなど)
◆ 着工-2022年10月予定
◆ 竣工-2024年02月末予定
◆ 投資額-総額約100億円


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「新オフィス棟のイメージ」です。


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「新オフィス棟およびイノベーションセンターの俯瞰イメージ」です。


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ヤマハ(紫)とヤマハ発動機(赤)
 「ヤマハ発動機」は、「日本楽器製造(現:ヤマハ)」の二輪部門が独立して誕生した企業です。そのため2社のロゴタイプには多くの共通点がありますが、よく見ると違いもあります。

 コーポレートカラーは、ヤマハが「バイオレット(薄紫色)」、ヤマハ発動機が「赤色」です。「音叉マーク」の大きさや立体感、YAMAHA」のアルファベットの形状(Mの形状、アルファベットの形が左右対称か左右非対称)が微妙に違います。2社のロゴの違いを見比べると面白いです。

● ヤマハ(旧:日本楽器製造)
 「ヤマハ株式会社(Yamaha Corporation)」は、静岡県浜松市中区中沢町10番1号に本社を置く世界最大の総合楽器メーカーです。楽器、音響機器(オーディオ・ビジュアル)、スポーツ用品、自動車部品、ネットワーク機器の製造発売を手がけます。

 「ヤマハ株式会社」は、「山葉寅楠」が浜松尋常小学校でオルガンを修理、1887年11月にオルガン製作に成功したのが始まりです。1987年の創業100周年を機に、社名を「日本楽器製造株式会社」から「ヤマハ株式会社」に変更しました。

● ヤマハ発動機
 「ヤマハ発動機株式会社(Yamaha Motor Co., Ltd.)」は、静岡県磐田市新貝2500に本社を置くオートバイを中心とした輸送用機器を製造するメーカーです。1955年に「日本楽器製造」の二輪部門が独立して誕生しました。かつての親会社だった「ヤマハ株式会社」の出資比率はどんどん下がって、2021年6月30日現在では9.91%と10%を切っています。



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2021年12月16日 (木)

なにわのシンボル 登録有形文化財の「通天閣」 全長60mの体験型アトラクション「TOWER SLIDER(タワースライダー)」を建設!

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-通天閣-

 「通天閣観光、竹中工務店、タンデム」は、通天閣に体験型アトラクション「TOWER SLIDER」を設置する工事に着手しました。「TOWER SLIDER」は、通天閣3階の中間展望台から地下1階の御帰り口まで、スパイラル状に滑り降りる全長60mの滑り台です。

 これまでの景色をみるだけの観光施設ではなく、アトラクション的要素を新しく導入し、通天閣をより楽しく、刺激的に体感できる施設へとリニューアルします。工期は2021年9月~2022年4月(予定)です。試験運用期間を経て、2022年のゴールデンウィーク頃のオープンを予定しています。

 引用資料 竹中工務店(PDF:2021/12/13)
 登録有形文化財「通天閣」に体験型アトラクション「TOWER SLIDER(タワースライダー)」を建設

 免震タワーへの滑り台設置は世界で類を見ないと言われており、コロナ禍で冷え切った、通天閣を含めた周辺地域の経済回復への起爆剤にしたいと考えています。


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「TOWER SLIDER」のイメージです。


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TOWER SLIDERの概要

 通天閣3階(地上22m)から、EV塔の外周を周回(1回転半)して地下1階(地上-4.5m)まで、約10秒で一気に滑り降りる(斜度約30度)全長60mの体感系滑り台です。

 最上部の乗り口は支柱を上下に配する事で、地震等の災害時でも安全に利用できる構造とし、免震型滑り台としています。スロープ部分は、飛び出す危険の無いチューブ形状で、耐候性に優れたステンレス製チューブの天井に、透明の遮熱ポリカーボネート板を使用することで、通天閣を見上げながらの滑降を可能としています。


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なにわのシンボル「通天閣」です。


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免震改修工事
 高さ103mの展望塔「通天閣」は、飲食店がひしめき、人通りが絶えない大阪市浪速区の繁華街「新世界」に建っています。塔の運営会社である通天閣観光は、2012年に新設時の施工者だった「奥村組」に耐震診断を依頼しました。結果は、「阪神・淡路大震災級の直下型地震では倒壊しないものの、展望台を直接支える鉄骨がゆがむ可能性がある」という内容でした。

 2014年10月~2015年6月の工期で、「竹中工務店」により免震改修が行われました。通常営業を止めることなく展望タワーとしては世界でも類を見ない免震改修工事を完了し、2015年7月3日にグランドオープンしました。

 引用資料 竹中工務店(2015/05/25)
 登録有形文化財「通天閣」の改修工事が完了 ~なにわのシンボル「通天閣」を免震展望タワーに~ 


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「免震化工事の内容」です。


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「免震化工事の手順」です。



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2021年12月15日 (水)

天神ビッグバン 「日本生命福岡ビル」と「福岡三栄ビル」の一体的な再開発 地上18階、高さ約88mの「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」

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-天神1丁目北ブロック14番街区-

 「福岡市」では、老朽化した民間ビルなどが多く集まる天神地区において、国家戦略特区による規制緩和等を活用し新たな空間と雇用を生み出す「天神ビッグバン」を進めています。

 「日本生命保険」と「積水ハウス」は、それぞれ所有する「日本生命福岡ビル」と「福岡三栄ビル」の一体的な再開発を計画しています。福岡市が地区計画の変更手続きを進めている「天神1丁目北ブロック14番街区」の一部で、再開発促進事業「天神ビッグバン」の優遇策を活用できます。

● (仮称)天神一丁目北14番街区ビル
 「日本生命保険、積水ハウス」が、福岡県福岡市中央区天神一丁目北ブロック14番街区に所有し、現在、取り壊し工事に着手している「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」について、建替計画に関する概要を発表しました。

 引用資料 日本生命保険(PDF:2021/12/13)
 日本生命福岡ビル・福岡三栄ビルの建替について ~天神地区を南北に結ぶ新たな通りと緑豊かな複合施設を創造~

 「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」は、福岡市が進める「感染症対応シティ」などの国際競争力を高める取り組みを実施し、天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進することで、天神明治通り地区において進められている街づくりに貢献できるものと考えています。この度、福岡市が創設した制度である「天神ビッグバンボーナス」の適用を受けました。

 入居するテナントはまだ決まっていませんが、3階以上にオフィス、地下1階~地上2階に飲食店などが入り、地下2階から福岡市地下鉄に接続する予定です。

(仮称)天神一丁目北14番街区ビルの概要
◆ 所在地-福岡県福岡市中央区天神一丁目155番他
◆ 交通-西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅、福岡市地下鉄空港線「天神」駅、福岡市地下鉄七隈線「天神南」駅
◆ 階数-地上18階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-約88m
◆ 敷地面積-約3,050㎡
◆ 延床面積-約39,300㎡
◆ 用途-オフィス、店舗他
◆ 建築主-日本生命保険、積水ハウス
◆ 設計者-久米設計
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2022年07月予定
◆ 竣工-2025年03月予定


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「明治通り側地上広場イメージパース」です。


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「昭和通り側地上広場イメージパース」です。


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「天神通線沿いのプロムナードイメージパース」です。


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「位置図」です。



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2021年12月14日 (火)

中部国際空港(セントレア) 現滑走路(将来廃止)を挟んで、「東側滑走路(3,290m×45m)」と「西側滑走路(3,500m×45m)」を建設!

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-中部国際空港(セントレア)-
 「中部国際空港(セントレア)」の第2滑走路整備に向けた将来構想を検討している愛知県の大村秀章知事は12月13日に、第2滑走路を含めた「中部国際空港(セントレア)」の発着能力を、現状の約1.5倍に高める構想を記者会見で明らかにしました。

 引用資料 中日新聞(2021/12/13)
 中部国際空港の発着能力を約1・5倍に 愛知県などが構想

 「中部国際空港(セントレア)」は現在、延長3.500m×幅60mの滑走路1本で運用しています。構想では、東側の現在の誘導路を改修して、2027年ごろまでに延長3.290m×幅45mの「東側滑走路」を建設します。
 「東側滑走路」の整備費は約140億円の見込みです。完成に合わせて現滑走路は運用を停止し、大規模改修を行います。大規模改修後に運用を再開して、発着能力を現行の最大1.2倍に高めます。

 西側には、将来の需要増に対応するため、3本目となる延長3.500m×幅45mの「西側滑走路」を建設します。供用開始後に現滑走路を廃止して、東西の新滑走路2本の運用に切り替えます。この段階で発着能力は現行の1.5倍となります。

 現滑走路と「西側滑走路」との滑走路中心線間隔が550mなのに対し、「東側滑走路」を設けた場合、「西側滑走路」との滑走路中心線間隔は760mと「セミオープンパラレル」となります。滑走路の間隔が離れることで発着可能な回数を増やせます。

● セミオープンパラレル(760m以上、1310m未満)
 滑走路中心線間隔760m以上、1310m未満の「セミオープンパラレル」では、2本の滑走路のうち、1本を到着用、1本を出発用として独立運用することが可能です。2本の滑走路を使用して同時に到着させることは出来ませんが、同時出発は可能です。

● 滑走路幅45m
 既存の大規模な空港では、大型航空機の就航や航空機が滑走路から逸脱する可能性をより少なくすることを目的として、滑走路の幅を60mとしていましたが、滑走路の幅(最小値)に関するICAO(国際民間航空機関)基準が、最大幅60m以上を45m以上に改正されました。

 そのため世界最大の旅客機「エアバスA380」の離着陸も滑走路幅45mで可能になりました。滑走路幅を45mにすることで大幅に建設コストを抑える事が出来ます。


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中部国際空港沖公有水面埋立事業
 名古屋港は河川からの土砂流入が多く、浚渫(しゅんせつ)で発生した土砂は名古屋港内の人工島「ポートアイランド」に仮置きしていますが、受け入れ容量が限界のため、「中部国際空港(セントレア)」に隣接して新たに処分場を整備します。

 愛知県常滑市の中部空港沖に計画されている名古屋港の浚渫(しゅんせつ)土砂埋め立てについて、愛知県は2021年5月25日付で「国土交通省中部地方整備局」の申請を承認しました。

 埋め立て場所は空港島の西側と南東の2カ所の約290haで、土砂量は合計約3800万立方メートルです。うち「第2滑走路」への利用を地元政財界が要望している西側の埋め立ては、約15年間を工期としています(引用:国土交通省)


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概略工事工程

 「概略工事工程」です。埋め立ては、約32年かけて段階的に実施します。「第2滑走路」への利用を地元政財界が要望している西側(西第1工区~西第Ⅳ工区) の埋め立ては、約15年間の工期としています(引用:国土交通省)


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「対象事業実施区域」の位置」です(引用:国土交通省)。



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2021年12月13日 (月)

天神ビッグバン 天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区 「天神西通りビジネスセンター」と「住友生命福岡ビル」を一体的に再開発!

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-天神西通りビジネスセンター・住友生命福岡ビル-

 衛星写真の中央部分は、福岡市天神地区の「天神ビッグバン」が進む「天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区」です(Googleマップの衛星写真の3Dモードを引用)。

 「住友生命保険」と「福岡地所」は福岡市中央区天神二丁目にあるビル2棟の一体的な建て替えに向け、「住友生命福岡ビル・天神西通りビジネスセンター解体・除却工事」に竹中工務店の施工で着手しました。解体工事の工事期間は2022年12月31日までです。

 日刊建設工業新聞(2021/12/08)
 福岡地所、住友生命/天神地区のビル2棟建て替え/竹中工務店で既存解体

 新たなビルの計画概要は非公表としていますが、2棟は福岡市が進めるビル建て替え誘導プロジェクト「天神ビッグバン」のエリア内に位置し、「天神ビッグバン」の容積率緩和措置を活用して建て替えます。

 「住友生命福岡ビル」は、1969年に完成、鉄筋鉄骨コンクリート造、地上8階、地下2階、延床面積約12,000㎡、敷地面積約1,500㎡です。 福岡地所が所有する「天神西通りビジネスセンター」は、1978年に完成、鉄筋鉄骨コンクリート造、地上10階、地下2階、延床面積約10,400㎡、敷地面積約1,340㎡です。

● 延床面積40,000㎡超の大型ビルが建設可能!
 新ビルは、(住友生命福岡ビル約1,500㎡+天神西通りビジネスセンター約1,340㎡)×容積率1,300%=容積対象面積約36,920㎡までのビルが建設可能です。容積対象外面積も含めると40,000㎡超の大型ビルが建設可能です。


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天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区
 「天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区」において、 地区整備計画(原案)について合意形成が図られたことから、地区計画の変更(内容の追加)手続きを進めています。

 引用資料 福岡市(PDF)
 福岡広域都市計画天神明治通り地区地区計画(市決定)の変更について 


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「天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区」は、東西に細長い区域面積約1.1haです。すでに東端の「ヒューリック福岡ビル」の建て替えが決定しています。新たに西側の「天神西通りビジネスセンター」と「住友生命福岡ビル」の建て替えが決まりました。

● 容積率の最高限度1,300%に!
 建築物の容積率は900%ですが、 まちづくりの取り組みに応じて最大400%を加算し,最高限度1,300%(現指定容積率700%)となります。加算容積率大400%の内訳は、まちづくりの取り組み内容に応じて最大350%、天神ビッグバンボーナス認定を受けた場合50%となります。


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(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画
 不動産大手の「ヒューリック」は、所有する福岡市・天神のオフィスビル「ヒューリック福岡ビル」を、高級ホテルを核とした大型複合商業ビルに建て替えることを明らかにしていました。

 明治通り沿いのオフィスビル「ヒューリック福岡ビル」は、地上9階、地下2階、高さ約31m、竣工は1960年1月とすでに築60年以上が経過しています。ホテルのブランドは、「ヒューリック」が展開する高級路線の宿泊主体型直営ホテルブランド「THE GATE HOTEL(ザ・ゲートホテル)」になる見通しです。

● 「天神ビッグバンボーナス」の認定!
 「ヒューリック」は、天神2丁目南ブロック(明治通り沿道)において計画中の「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」に関して、「天神ビッグバンボーナス」の認定を受けました。

 引用資料 ヒューリック(PDF:2021/10/01)
 ~福岡「天神」地区に新たなランドマークとなる複合施設を創造~「(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画」の概要について

 地下2階~地上2階が「商業施設」、地上3階~8階が「オフィス」、地上10階~19階が「THE GATE HOTEL(ザ・ゲートホテル)」となります。地下鉄天神駅直結の地下に広場も設けます。

(仮称)ヒューリック福岡ビル建替計画の概要
◆ 所在地-福岡県福岡市中央区天神二丁目8番49号
◆ 階数-地上19階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-建物高さ約92m
◆ 敷地面積-約1,450㎡
◆ 延床面積-約20,700㎡
◆ 用途-ホテル、オフィス、商業等
◆ 建築主-ヒューリック
◆ 設計者-大成建設
◆ 施工者-大成建設
◆ 竣工-2024年09月予定


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「位置図」です。「天神二丁目南ブロック明治通り沿道地区」の東端に位置します。



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2021年12月12日 (日)

「(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業」が2021年11月15日に着工 「国土交通省」が優良な民間都市再生事業計画として認定!

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-(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業-
 「日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス、関電不動産開発」の3社グループは、大阪市主催の「中之島4 丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザル」において、大阪市、大阪府、一般財団法人未来医療推進機構と基本合意書を締結し、開発事業者として参画することとなりました。

● 優良な民間都市再生事業計画として認定!
 「国土交通省」は、「(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業」を優良な民間都市再生事業計画として認定しました。これにより、金融支援や税制上の特例措置等の支援が受けられます。

 引用資料 国土交通省(2021/12/07)
 中之島に未来医療の実用化・産業化等を推進する国際拠点を形成 ~(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業を国土交通大臣が認定~

 「(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業」では、大阪市の中之島地域において未来医療の創造・実践・共有を実現する施設の整備、及び公共性の高い空間の整備等を通じ、未来医療の実用化・産業化等を推進する国際拠点を形成します。

(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点整備事業の概要
◆ 計画名-(仮称)中之島4丁目未来医療国際拠点開発 新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中之島四丁目32番17
◆ 交通-京阪中之島線「中之島」駅・ 「渡辺橋」駅徒歩約5分、Osaka Metro四つ橋線「肥後橋」駅徒歩約10分、Osaka Metro御堂筋線・京阪本線「淀屋橋」駅徒歩約15分、JR大阪環状線「福島」駅・東西線「新福島」駅徒歩約10分、JR「大阪」駅徒歩約20分、阪神本線「福島」駅徒歩約10分
◆ 階数-地上17階、搭屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部86.10m
◆ 敷地面積-8,600.00㎡
◆ 建築面積-5,427.83㎡
◆ 延床面積-57,067.84㎡(容積対象面積(52,364.41㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-事務所(オフィス、インキュベート施設)、病院、診療所、集会場、物販店舗、飲食店舗、展示場
◆ 建築主-日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス、関電不動産開発(運営・管理 一般財団法人 未来医療推進機構)
◆ 設計者-大林組
◆ 施工者-大林組・フジタ建設共同企業体
◆ 着工-2021年11月15日
◆ 竣工-2024年01月15日予定
◆ 開業-2024年春予定


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「完成イメージ」です。下記の以前公開されていた「完成イメージ」と比べると外観デザインが変更になっています(引用:国土交通省)。


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以前公開されていた「中之島4丁目未来医療国際拠点」の完成イメージです(引用:一般財団法人未来医療推進機構)。


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「概要図」です(引用:国土交通省)。


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「配置図」です(引用:大阪市)。


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「事業スケジュール(予定)」です。着工は2021年11月15日、竣工は2024年1月15日予定です(引用:国土交通省)。



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2021年12月11日 (土)

JR京都駅前 「京都中央郵便局」と「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発 「京都プロジェクト(仮称)に係る配慮書案」の縦覧及び意見募集の開始!

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-京都中央郵便局・京都駅ビル西第2駐車場-

 「日本郵便」とJR西日本グループの「京都駅ビル開発」は共同で、JR京都駅前の「京都中央郵便局」と隣接するJR西日本グループの立体駐車場「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発します。郵便局の窓口業務は2025年に京都駅周辺に移転し、2029年度の開業を予定しています。

 「京都プロジェクト(仮称)に係る配慮書案」の縦覧及び意見募集が行われています。縦覧の期間は、2021年11月26日~12月27日までです。インターネットを利用した配慮書案の閲覧も行われています。 

 引用資料 京都情報館(2021/11/26)
 「京都プロジェクト(仮称)に係る配慮書案」の縦覧及び意見募集の開始について

 1961年に完成した「京都中央郵便局」と、1997年に開業した「京都駅ビル西第2駐車場」を一体的に再開発します。敷地面積約10,200㎡で、計画する高層複合ビルは、地上14階、地下4階、延床面積約130,000㎡で、高さは京都駅ビルとほぼ同じ約60mとなる見通しです。

 11階~14階は「ホテル」を誘致し、3階~10階は「オフィス」、1階・2階は「商業施設」を予定しています。1階にはバスターミナルや広場も整備し、地下に駐車場を設けます。連絡通路で駅に直結し、利便性を高めます。

 建設が検討されている地区では、京都市が景観を守るための条例で建築物に高さ31mまでの規制が設けられています。今回の計画では大幅に高さが超えますが、京都市の審議会などの議論を経て国の「都市再生特別地区」に指定されれば、京都市の高さ規制にとらわれず建設することが可能です。


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「A案、B案、C案」の3案がありますが、いずれも敷地面積約10,200㎡、建築面積約9,000㎡、延床面積約130,000㎡を想定しています。


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「解析モデル」です。


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「対象事業の場所」です。


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「京都中央郵便局」と「京都駅ビル西第2駐車場」の概要です。「京都駅ビル西第2駐車場」の延床面積が18,00㎡となっていますが、18,000㎡の間違いだと思われます。2棟の合計が43,000㎡+18,000㎡=61,000㎡なので、再開発されると2倍以上の延床面積になります。



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2021年12月10日 (金)

Osaka Metro 新型車両「400系」と新造車両「30000A系」を中央線に導入 400系は「宇宙船を意識させる未来的デザイン」でビックリ!

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-Osaka Metroの新型車両-

 「Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)」は2021年12月9日、中央線に「新型車両400系(6両×23編成)」と新造車両「30000A系(6両×10編成)」を導入すると発表しました。

 引用資料 Osaka Metro(2021/12/09)
 新型車両400系と新造車両30000A系を中央線に導入します

 「400系」は、最新の車両技術を取り入れ、現在、中央線を運行している20系車両の更新車両及び他路線へ転用する24系車両の置き替え車両として導入します。「30000A系」は、万博開催期間中の必要な輸送力を確保するため、輸送力増強として導入し、万博後は谷町線に転用します。

 「30000A系」は2022年7月から、「400系」は2023年4月からの運行開始を予定しています。なお、「Osaka Metro」の新型車両の導入は、2011年に御堂筋線で運行を開始した30000系以来12年ぶりとなります。

● 新型車両400系
 400系車両は、大阪・関西万博を契機に新世代車両として開発を進め、安全性はもとより移動手段としての新機能と高レベルの快適性を追求し、さらに、デザインも「乗って楽しい」を形にしました。

 また、車両の低床化、優先座席の明確化など、「Osaka Metro」が進めているバリアフリー化も踏襲するだけでなく、更なる安全性、乗客サービスの向上を進め、非常時に乗務員室で確認が可能な車内防犯カメラの設置、ワイド液晶ディスプレイによる4か国語での運行案内、全車両への空気浄化装置や車内Wi-Fiの設置等、様々な特徴を随所に取り入れるとともに、車両状態の常時モニタリング、自動運転実証実験等の新たな技術開発にも取り組んでいます。


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新型車両400系の外観
 
大阪・関西万博に向けて中央線を「活力インフラ」の舞台・夢洲につながる未来への路線と位置づけて、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用しました。

 それによって、乗客からの展望や将来の自動運転の可能性を示唆する外観、そして Osaka Metroが提供するアプリや大阪シティバス、オンデマンドバスなどの MaaSとの関連性を暗示させる魅力的なデザインとしました。

 また、ホーム可動柵時代の乗降口の明確化と、最新室内装備によるコミュニケーションをデザインテーマとし、扉に中央線の号線色のグリーンを主体に、各車両の装備に応じた配色としました。


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新型車両400系の室内(ロングシート車両)
 天井を落ち着いた配色とすると共に、壁面と床面をより明るくし、機能に応じた多色使いの座席と相まって、モダンで快適な空間としました。


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新型車両400系の室内(クロスシート車両)
 クロスシート車両を1編成につき1両配備し、目的地に向かって移動するワクワク感や、パーソナルスペースの確保による安心感を提供します。


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新造車両30000A系

 30000A系車両は、2011年に御堂筋線で運行を開始した30000系車両を中央線用車両としてさらに改良しました。車両の低床化、優先座席の明確化など、「Osaka Metro」が進めているバリアフリー化を踏襲するとともに、乗客により便利で快適に利用してもらうために、車内の乗降口上部にワイド液晶ディスプレイを設置し、乗換案内や駅設備案内等をわかりやすく表示し、4か国語による案内を行えるようにしました。

● 万博後は谷町線に転用
 「30000A系」は、万博開催期間中の必要な輸送力を確保するため、輸送力増強として「中央線」に導入しますが、万博後は輸送力が過剰となるため「谷町線」に転用します。



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2021年12月 9日 (木)

名古屋市 最上級ブランド「コンラッド」の進出が検討 地上41階、高さ約215mの「(仮称)錦三丁目25番街区計画」 都市計画案の縦覧!

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-(仮称)錦三丁目25番街区計画-
 名古屋市の栄地区の中心地に位置する錦三丁目25番街区において、公有地を活用し、栄地区の魅力向上を先導する再開発をすすめるため、事業提案募集を実施、「三菱地所」を代表構成員とする事業候補者に決定しています。

 上質で洗練された文化・交流を創出する導入機能(ホテル、イノベーション拠点、オフィス、シアター)と高質な商業を有機的に複合することで、施設全体で平日休日問わず年間を通じて安定した賑わいを形成し、栄のブランド力向上に貢献します。

 「愛知県」では、ハイレベルな国際会議の開催や海外の富裕層旅行者等の誘致に資するとともに、地域のブランド力を向上させる高級ホテルの立地を促進するため、「名古屋市」と連携して、高級ホテルを新設する事業者に対する補助制度を2020年度に設けています。新たに「(仮称)錦三丁目25番街区計画」と「(仮称) エスパシオ ナゴヤキャッスル」の2件を補助事業と認定しました。

 引用資料 愛知県(2021/09/13)
 【知事会見】高級ホテル立地促進補助金の補助事業の認定について

 「(仮称)錦三丁目25番街区計画」は、地上36階、地下4階、高さ約200m、延床面積約99,500㎡から地上41階、地下4階、高さ約215m、延床面積約109,075㎡に規模が拡大しました。

● 都市計画案の縦覧!
 名古屋市は、「都市計画案の縦覧(都市再生特別地区の変更/錦三丁目25番地区)」を行っています。縦覧期間は、2021年12月6日(月)~12月20日(月)までです。

 引用資料 名古屋市・公式HP(2021/12/06)
 都市計画案の縦覧(都市再生特別地区の変更/錦三丁目25番地区)

 ホテル部分は、地上1階、10階・11階、31階~40階の延床面積23,962㎡です。客室数166室(うちスイートルーム33室)で、平均客室面積62.15㎡です。主な施設は「バンケットルーム、レストラン(オールデイダイニング、スペシャリティ)、バー、ラウンジ、エグゼクティブラウンジ、スパ、フィットネスジム、屋内プール、コンシェルジュデスク、バレーパーキング」となっています。

 「名古屋市初となる外資系ラグジュアリーホテル」にヒルトングループの最上級ブランド「コンラッド」の進出が検討されていると報じられていますが、正式な発表はまだありません。ホテルの開業は2026年8月予定です。

(仮称)錦三丁目25番街区計画の概要
◆ 所在地-愛知県名古屋市中区錦三丁目25番
◆ 交通-名古屋市営地下鉄東山線・名城線「栄」駅、名鉄瀬戸線「栄町」駅
◆ 階数-地上41階、地下4階
◆ 高さ-約215m
◆ 敷地面積-4,866.40㎡
◆ 建築面積-約4,600㎡
◆ 延床面積-約109,075㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル(うちホテル部分1階、10階・11階、31階~40階)、オフィス、シアター、店舗、駐車場等
◆ 客室数-166室(うちスイートルーム33室) *平均客室面積62.15㎡
◆ 事業者-(代表構成員)三菱地所、(構成員)日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社、パルコ
◆ 設計者-三菱地所設計
◆ 着工-2022年夏予定
◆ 竣工-2026年春予定
◆ 開業-2026年08月予定


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「外観イメージパース」です。


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「計画図」です。3層構成で、高さは低層部40m、中層部70m、高層部215mを予定しています。


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「位置図」です(引用:フロント リテイリング)。


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「錦三丁目25番街区市有地等活用事業」の予定地を北西側から見た様子です。


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「栄広場」を南西側から見た様子です。名古屋市が所有する「栄広場」は1,822.14㎡の広さがあります。



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2021年12月 8日 (水)

JR向日町駅東口 地上36階、延床面積約46,300㎡、総戸数約330戸の「JR向日町駅周辺地区第一種市街地再開発事業」 事業計画書をまとめ!

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-JR向日町駅-

 日本電産」は、本社に隣接するJR向日町駅東側の農地約60,000㎡を取得し、第二本社やグループ企業の新拠点計4棟を2030年までに建設する構想を正式発表しています。

 最終的には、現本社を含めて一帯で最大5,000人が働く見込みです。最寄りの駅は「JR向日町駅」ですが、日本電産側の駅の東側に改札口がありません。そこで、駅の東側に「東口」を整備する計画が進んでいます。

 駅前広場、自由通路などの駅周辺施設の整備や市街地再開発事業を行い、東口の開設を図るとともに、駅周辺のにぎわいの創出を目指しています。また、駅への利便性・安全性の向上を図るため、京都市と連携し、都市計画道路の新設や、市道の拡幅整備を進めています。

 引用資料 向日市・公式ホームページ
 JR向日町駅周辺のまちづくり

● 地上36階、高さ約100mの超高層ビル建設!
 「JR向日町駅周辺地区市街地再開発準備組合」は、「JR向日町駅周辺地区第一種市街地再開発」の事業計画書をまとめました。再開発ビルとして分譲住宅棟と店舗、業務の機能を複合化した駅前ビル棟を建設するほか東口駅前広場などを整備する計画で、再開発ビルの規模は延床面積約46,300㎡、駅前広場は約2,400㎡を見込みます。

 建設通信新聞(2021/12/07)
 JR向日町駅周辺再開発/総延4.6万㎡ビル計画/準備組合

 再開発準備組合は、2022年中にも本組合を設立し、2025年度の着工、2028年度の完成を目指していいます。事業協力者は「JR西日本不動産開発」が務めています。

 再開発ビルは地上36階で、「住宅棟」が鉄筋コンクリート造、「駅ビル棟」が鉄骨造となります。駅ビル棟の1階~3階までに「店舗」、4階・5階に「業務施設」、1階に「住宅用駐車場」、2階に「住宅用駐輪場」を配置します。住宅棟の総戸数は約330戸です。事業費は、186億9000万円を見込んでいます。

JR向日町駅周辺地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-京都府向日市寺戸町久々相
◆ 交通-JR京都線「向日」駅直結
◆ 階数-地上36階、地下0階
◆ 高さ-約100m
◆ 敷地面積-約5,060㎡
◆ 延床面積-約46,300㎡
◆ 構造-(住宅棟)鉄筋コンクリート造、(駅ビル棟)鉄骨造
◆ 用途-共同住宅、業務施設、店舗、駐車場、駐輪場
◆ 総戸数-約330戸
◆ 建築主-JR向日町駅周辺地区市街地再開発準備組合
◆ 事業協力者-JR西日本不動産開発
◆ 着工-2025年度予定
◆ 竣工-2028年度予定
◆ 事業費-186億9000万円


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「JR向日町駅」です。


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「JR向日町駅周辺地区第一種市街地再開発事業」の予定地です。奥に「日本電産本社・中央開発技術研究所」が一部見えます。


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「JR向日町駅東側地域航空写真」です(引用: 国土交通省)。


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「JR向日町駅東口関連事業用地」です(引用: 国土交通省)。


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日本電産(Nidec)の新拠点 
 「日本電産」は、本社に隣接するJR向日町駅東側の農地約60,000㎡を取得し、第二本社やグループ企業の新拠点計4棟を2030年までに建設する構想を正式発表しています。

 引用資料 日本電産(PDF:2019/01/08)
 日本電産グループ新拠点の建設構想について

 現本社を含めて一帯で最大5,000人が働く見込みで、総投資額は約2,000億円、関西でも屈指の規模となる企業拠点が整備されます。新設される予定のJR向日町駅の東口は、「日本電産」の新拠点の玄関口になります。

新拠点概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町
◆ 敷地面積-約60,000㎡
◆ 延床面積-約154,700㎡
◆ 建物構成-事務所棟×1棟(第二本社:地上15階、延床面積約33,600㎡)、生産研究棟×3棟(A棟:地上6階、延床面積約24,200㎡、B棟:地上8階、延床面積約50,100㎡、C棟:地上9階、延床面積約46,800㎡)
◆ 投資予定額-土地・建物、設備等 総額約2,000億円

竣工時期(予定)
◆ 第一期-2022年03月予定(A棟、C棟一部)
◆ 第二期-2025年~2026年予定(B棟、C棟残り)
◆ 第三期-2030年予定(第二本社)



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2021年12月 7日 (火)

再生可能エネルギー100%利用の分譲タワーマンション 地上31階、高さ約100mの「(仮称)ブランズタワー谷町四丁目」 外観イメージパース公開!

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-(仮称)ブランズタワー谷町四丁目-

 「東急不動産、関電不動産開発」は、大阪市中央区常盤町二丁目にあった「大阪HUビル」と「I-City Tanimachi」の跡地に、分譲タワーマンション「(仮称)中央区常磐町二丁目計画」を建設しています。「(仮称)ブランズタワー谷町四丁目」となっているので、正式名称は東急不動産の「ブランズタワー」の名称が冠されるようです。

 「(仮称)ブランズタワー谷町四丁目」は、Osaka Metro 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅徒歩3分に立地、全住戸・共用部の電力を、非化石証書を利用した実質再生可能エネルギー100%で賄う、地上31階、総戸数174戸の制振構造・超高層タワーマンションです。

 引用資料 東急不動産(PDF:2021/12/06)
 関西初※再生可能エネルギー100%利用の 分譲タワーマンション「(仮称)ブランズタワー谷町四丁目」を開発

 これからの新時代における共同住宅の在り方を体現し、良質な住宅ストックへの貢献を目指しています。なお、分譲タワーマンションにおける実質再生可能エネルギー100%利用の電力サービスの採用は、関西初の取り組みとなります。

(仮称)ブランズタワー谷町四丁目
◆ 計画名-(仮称)中央区常磐町二丁目計画
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区常磐町二丁目1番3(地番)
◆ 交通-Osaka Metro 谷町線・中央線「谷町四丁目」駅から徒歩3分、Osaka Metro 中央線・堺筋線「堺筋本町」駅から徒歩7分
◆ 階数-地上31階、地下0階
◆ 高さ-軒高99.90m(塔屋を含む最高部はもう少し高い)
◆ 敷地面積-1,107.68㎡
◆ 延床面積-17,340.36㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-174戸
◆ 建築主-東急不動産、関電不動産開発
◆ 設計者・監理者-日企設計
◆ デザイン監修-日建ハウジングシステム
◆ 施工者-日本国土開発
◆ 着工-2021年06月30日
◆ 竣工-2024年01月下旬予定
◆ 入居開始-2024年03月下旬予定


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「タワーパーキング(機械式駐車場)における電気自動車対応パレット(施工例)」です。


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「タワーパーキング(機械式駐車場)における電気自動車対応パレット(使用例)」です。


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「物件位置図」です。



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2021年12月 6日 (月)

沖縄県糸満市 沖縄最大級のリゾートMICEを叶えるラグジュアリーリゾート「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」 2022年7月下旬に開業!

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-琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ-
 沖縄県糸満市名城の手つかずの自然が残るビーチ沿いに、沖縄最高級のホテルで行う、最上級のリゾートMICEFinest Resort Miceの新ホテル「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」を2022年7月下旬に開業します。

 引用資料 公式ホームページ
 琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
 
 一年を通して美しいサンセットを望む約50,000㎡もの広大な敷地に、443室の客室全てがオーシャンビューを誇る、全2棟・地上11階のホテルが誕生します。9つの多彩なレストラン&バー、県内最大級となるプールは全6種類、流れるプールや屋内温水プールなども完備。そして、沖縄県内最大級の大宴会場は1,130㎡の広さを誇り、最大約1,000名の収容が可能です。


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館内はメインエントランスを中心に北棟・南棟に分かれ、大宴会場、中宴会場、ホワイエ、ガーデンは北棟2階、小宴会場、控室は北棟3階に位置しています。

● 総室数約900室・約1,800名の大規模MICE
 ホテルから車で20分の距離にある那覇市内の高級シティホテル「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」と「リーガロイヤルグラン沖縄」に分宿が可能です。総室数約900室、約1,800名の大規模MICEを開催することができます。


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「大宴会場 (北棟2階)」です。


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「ホワイエ(北棟2階)」です。


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「中宴会場(北棟2階)」です。


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「ガーデン(北棟2階)」です。



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2021年12月 5日 (日)

九州新幹線(西九州ルート) 「新長崎駅ビル(仮称)」の安全祈願祭を挙行 & 九州初となる「マリオットホテル」の契約を締結!

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-新長崎駅ビル(仮称) -
 「九州新幹線(西九州ルート)」は、福岡市と長崎市を結ぶ整備新幹線計画です。計画当初は九州新幹線(長崎ルート)と呼ばれていましたが、現在は公的には「西九州ルート」の呼び方が一般的です。

 長崎駅周辺では、2021年11月1日に開業したMICE施設「出島メッセ長崎」や2022年秋の九州新幹線西九州ルートの開業をはじめとした、新しいまちづくりが進められています。JR九州では、まちづくりを進めるべく、長崎駅開発に着工しました。

 新幹線開業との相乗効果を高めるべく、駅ビルの開業時期を2023年秋に繰り上げます。新型コロナウィルスという直面する危機に対して、立ち止まることなく、乗り越えた先の新しい時代を見据えて、プロジェクトを進めていきます。

● 安全祈願祭を挙行!
 「大林組・九鉄工業特定建設工事共同企業体」の主催により、「新長崎駅ビル(仮称)」の「安全祈願祭」を2021年12月3日(金)に執り行いました。工事は2021年12月15日(水)より着手します。

 引用資料 JR九州(PDF:2021/12/03)
 新長崎駅ビル(仮称)の工事着手及び安全祈願祭について

新長崎駅ビル(仮称)の概要
◆ 所在地-長崎県長崎市尾上町1-1の一部
◆ 交通-JR「長崎」駅直結
◆ 階数-地上13階、地下0階
◆ 高さ-約60m
◆ 敷地面積-約18,000㎡ (既存アミュプラザ部分を含めると約35,000㎡)
◆ 延床面積-約102,000㎡(商業約41,000㎡、オフィス約9,000㎡、ホテル約20,000㎡、駐車場約32,000㎡)
◆ 用途-商業施設(1階~5階)、オフィス(5階~6階)、ホテル(7階~13階)、駐車場(自走式立体駐車場7層8段・収容台数約900台)
◆ 客室数-200室(長崎マリオットホテル)
◆ 建築主-JR九州(九州旅客鉄道)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大林組・九鉄工業特定建設工事共同企業体
◆ 着工-2021年12月03日(安全祈願祭)、2021年12月15日(着工)
◆ 開業-2023年秋(全面開業)


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新長崎駅ビル(仮称) の「イメージ」です。


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長崎マリオットホテル

 「JR九州」および、「マリオット・インターナショナル」は、九州初進出となる「マリオットホテル」を、長崎県長崎市に開業する契約を締結しました。

 引用資料 JR九州(PDF:2021/12/03)
 九州初となる「マリオットホテル」の契約を締結 長崎マリオットホテル」誕生

 建設地は、2022年度秋頃開業予定の「西九州新幹線」発着駅であり、電車、バス等の交通結節点となる長崎駅に直結する新長崎駅ビルの上層階に位置します。スイートルームやバルコニー付タイプを含む約200室の客室、オールデイダイニング レストラン、スペシャリティ レストラン、ロビーラウンジ、フィットネスジムをはじめとした魅力的な付帯施設を備えたホテルを計画しており、2023年秋頃の開業を予定しています。


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「長崎マリオットホテル外観イメージ」です。


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「長崎駅高架下店舗・新長崎駅ビル位置平面図」です。JR長崎駅周辺に「長崎県庁、長崎県警、出島メッセ長崎、ヒルトン長崎、長崎放送、長崎警察署」が集結します。とても40万都市(2021年11月1日の推計人口400,796人)の玄関口とは思えない大規模開発です。

 「九州新幹線(西九州ルート)」のインパクトは凄まじいですが、この千載一遇のチャンスに合わせて都市再開発を一気に進めた長崎県や長崎市の行政手腕は称賛に価すると思います。



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2021年12月 4日 (土)

姫路市 JR山陽本線「英賀保駅」 「北改札口」と「自由通路」を整備 事業期間は2021年度~2025年度予定!

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-英賀保駅周辺土地区画整理事業-

 「英賀保駅周辺土地区画整理事業」が行われている場所は、姫路市の中心部であるJR姫路駅の南西約3.8kmに位置し、JR英賀保駅の北側に面する東西2.5km、南北1.5kmの区域です。

 JR英賀保駅は、神戸(三宮)まで新快速で50分と通勤可能なことから駅周辺は宅地需要が高いものの、北側は都市基盤が未整備なことから農地のミニ開発が見られ、このまま放置すると無秩序な“まち”となる恐れがあります。

 また、地区周辺に存する県立姫路循環器病センターや県立姫路商業高校、荒川小学校等の公共施設へのアクセスとしての南北の重要路線である県道田寺今在家線は、幅員が狭小であるうえ、地区を南北に分断するJR山陽本線と交差する棚田踏切は市内でも有数の危険・渋滞個所であるためJR英賀保駅へのアクセスが良好でなく駅の機能を十分に活用できていません。

 「英賀保駅周辺土地区画整理事業」により県道田寺今在家線の棚田踏切を立体交差とし、JR英賀保駅北側に交通広場、四ツ池線を築造し駅へのアクセスを高めるとともに、水路を整理強化することにより排水性の向上を図り、近隣公園、街区公園を設け良好な市街地の形成と快適な住環境の創出を図り、人にやさしく災害に強い街づくりを目的としています。

● 英賀保駅の北改札口と自由通路整備!
 「姫路市」と「JR西日本」は11月29日に、JR山陽本線英賀保駅の北改札口と自由通路整備に着手することを発表しました。事業期間は2021年度~2025年度の予定です。

 引用資料 JR西日本(PDF:2021/11/29)
 JR山陽本線「英賀保駅」の北改札口と自由通路整備について

 JR英賀保駅は、駅北側の土地区画整理事業により新たな住宅地に加え、「北駅前広場」が整備され、送迎車両や路線バスが乗り入れるなど、駅北側からの利用者が増加していますが、改札が南側にしかなく、北側からのアクセスの改善が課題となっています。

 「北改札口」と「自由通路」を整備することにより、駅北側からのアクセス向上や南北経路のバリアフリー化など駅利用者等の利便性と安全性の向上を図ります。

英賀保駅の概要
◆ 所在地-姫路市飾磨区山崎
◆ 開業-1913年04月15日
◆ 1日平均乗降人員-9,246人(2019年度)
◆ 事業期間-2021年度~2025年度予定


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「配置図」です。北側からのアクセスを改善するため、「北改札口」と「自由通路」を整備します。南北経路のバリアフリー化なども併せて実施することで利便性と安全性の向上を図ります。自由通路は現在の駅舎と「跨線橋」の間に整備します。施工期間中は、跨線橋の南側が仮設のルートに変更となります(引用:JR西日本)。


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現在の「駅構内図」です。現在は南側にしか改札口が無いため、JR線北側からのアクセスは「跨線橋(歩道橋)」を渡って南側の改札口を使用する必要があります(引用:姫路市)。


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JR山陽本線「英賀保駅」です。ホームは1番のりば~3番のりばまであります。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風 MIZUKAZE」が停車している2番のりばは一部列車のみしか停車しません。



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2021年12月 3日 (金)

カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント 最上階にロウリュサウナを導入「カンデオホテルズ熊本新市街」 2022年6月開業!

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-カンデオホテルズ熊本新市街-

 「カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント」は、合同会社TLS4による「熊本新市街ホテル・店舗複合開発 新築計画」において、「東急リバブル」がプロジェクトマネジメントを推進する複合施設(地上12階)に核テナントとして「カンデオホテルズ熊本新市街」を2022年6月に開業します。

 引用資料 カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(2021/11/22)
 2022年6月開業予定「カンデオホテルズ熊本新市街」最上階の露天風呂「スカイスパ」にカンデオホテルズ初の男女共通スペックのロウリュサウナを導入

 「カンデオホテルズ熊本新市街」の開業に向け、最上階のスカイスパ・サウナに、ロウリュサウナを設置することを決定しました。男性サウナ、女性サウナの両方をロウリュサウナとするのは、カンデオホテルズとして初めての取り組みです。「ロウリュ」とは、熱せられた石に水をかけ、発生した蒸気の波を指します。

 サウナー(サウナ愛好家)の間で西の聖地とも呼ばれる熊本市は、政令市では日本で唯一水道水に100%地下水が使用され、その品質はミネラルウォーターに匹敵すると言われています。熊本市が誇る名水を贅沢に使用した水風呂は常時17.5度に設定し、サウナ室を出てすぐの展望露天スペースに設置しています。

カンデオホテルズ熊本新市街の概要
◆ 所在地-熊本県熊本市中央区
◆ 階数-地上12階、地下0階
◆ 延床面積-12,024.13㎡
◆ 用途-ホテル「<12階>フロント、ロビー、レストラン、スカイスパ(露天風呂、内湯、サウナ)露天付客室(2室)、<3階~11階>客室
◆ 客室数-380室
◆ 建築主-合同会社TLS4
◆ 開業日-2022年06月予定


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「露天風呂・水風呂イメージ」です。


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「ロウリュサウナイメージ」です。


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「iki社 サウナストーブ」です。



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2021年12月 2日 (木)

「二条城」の北側 5つ星の最高級のラグジュアリーホテル「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」 新しいイメージパースが公開!

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-シャングリ・ラ グループ-

 香港に本拠地を置くホテルチェーンのシャングリ・ラ グループが、京都市上京区に進出を計画しています。特定目的会社を通じて、更地になっている敷地約4,700㎡を2019年6月中旬に取得しました。

 進出が決まると日本では2番目となります。1番目は、東京駅に隣接する「丸の内トラストタワー本館」の地上27階~37階の11フロアが客室数200室の「シャングリ・ラ ホテル 東京」です。2009年3月2日にオープンしました。

 「サムティ」は2021年3月29日に、世界的なホテルチェーンを展開する「Shangri-La Asia Ltd.」を共同事業者として、「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」を開発すると発表しました。

● (仮称)シャングリ・ラ京都二条城
 「サムティ」から2021年11月30日に、 ”「ホテル開発プロジェクト「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」における特定目的会社の持分法適用会社化のお知らせ」” のリリースがあり、新しいイメージパースが公開されました。

  引用資料 サムディ(PDF:2021/11/30)
 「ホテル開発プロジェクト「(仮称)シャングリ・ラ京都二条城」における特定目的会社の持分法適用会社化のお知らせ」

 「シャングリ・ラ ホテルズ」は、シャングリ・ラグループがアジア太平洋、中東、北米やヨーロッパの主要都市を中心に展開する5つ星のラグジュアリーホテルです。日本では2009年に東京で初めてオープンしました。今回は国内で2番目となります。

 敷地面積5,840.83㎡、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上4階、地下1階、客室数は80~100室、平均客室面積は約57㎡、2025年3月に開業する予定です。

(仮称)シャングリ・ラ京都二条城の概要
◆ 所在地-京都府京都市上京区藁屋町536-49
◆ 交通-京都市営地下鉄東西線「二条城前」駅より徒歩9分 
◆ 階数-地上4階、地下1階
◆ 敷地面積-5,840.83㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-80室~100室予定(平均客室面積約57㎡)
◆ 建築主-シャングリ・ラ京都二条特定目的会社
◆ 着工-2022年01月予定
◆ 開業-2025年03月予定


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2021年3月29日公開の「イメージパース」です。


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2021年11月30日公開の「イメージパース」です。上記の2021年3月29日公開の「イメージパース」と比べるとかなりデザインが変更になっています。


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「イメージパース(2021年11月30日公開)」です。


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「イメージパース(2021年11月30日公開)」です。


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「位置図」です。



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2021年12月 1日 (水)

「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」の隣接地 マリンピア神戸土地活用事業 優先交渉権者を「三井不動産、ポトマック」に決定!

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-マリンピア神戸土地活用事業-

 マリンピア神戸は、「人と海と魚のふれあいの場」をテーマに、市街地に接した美しいウォーターフロントを形成して、快適な都市環境と都市活力を創出し、新しい都市型漁業を展開して、市民に新鮮で美味しい魚を供給するとともに、海の香り高い、憩いと安らぎの場を提供することを目的として整備されました。

 マリンピア神戸のさらなる充実を図るため、「マリンピア神戸土地活用事業」として、未利用地約2ha(正確には20,957.31㎡)の活用事業を実施します。

● マリンピア神戸土地活用事業優先交渉権者の決定!
 「マリンピア神戸」のさらなる充実を図るため、土地活用事業を自ら実施する事業者の公募を実施し、2者から事業提案がありました(うち1者については、2021年11月8日付で辞退)。

 外部有識者で構成するマリンピア神戸土地活用事業者選考委員会において、事業計画等の提案内容について審査を行い、その結果を基に優先交渉権者を決定しました。優先交渉権者は「(代表企業)三井不動産、(構成員企業)ポトマック」です。

 引用資料 神戸市・公式HP(2021/11/26)
 マリンピア神戸土地活用事業 優先交渉権者の決定


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「主要施設の外観」です。


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「マリンピア神戸土地活用事業 提案の概要」です。


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「マリンピア神戸土地活用事業」の位置図です。賃貸面積20,957.31㎡です。


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「マリンピア神戸土地活用事業」の予定地です。


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「マリンピア神戸土地活用事業」の予定地を北西側から見た様子です。ラグーンの奥に見えるのは「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」です。


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「ラグーン」の景観的特徴を活かす事などが条件となっています。


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三井アウトレットパーク マリンピア神戸

 隣接地には、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」があります。「マリンピア神戸土地活用事業」は、「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」との相乗効果が期待出来ます。

 「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」は、「明石海峡大橋」が西側に一望できる垂水区の埋め立て地に「マリンピア神戸ポルトバザール」として1999年7月30日にオープンしました。

 2006年4月には「アネックス(ANNEX)」がオープン、2008年4月には名称を「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」に変更、2009年3月には「Factory Outlets Central(ファクトリー アウトレッツ セントラル)」がオープンしました。


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「マリンピア神戸土地活用事業」の予定地の西側からは「明石海峡大橋」よく見えます。



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