大阪企業の希望 空調のベンツと呼ばれる「ダイキン工業」 2022年3月期の連結決算で売上高が遂に3兆円を超える見込み!
-ダイキン工業-
企業の決算が続々と発表されています。世界経済がコロナ禍から急回復しており好決算が続出しています。特に総合商社大手5社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)や海運大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)は、今まで見た事の無いような好決算となっています。
大阪に本社を置く「キーエンス、ダイキン工業、クボタ、シマノ」などの優良企業も絶好調です。今や大阪に本社を置く製造業ではトップクラスとなった「ダイキン工業」ですが、本社は大阪府大阪市北区中崎西二丁目4-12の「梅田センタービル」にあります。
「ダイキン工業」は、2022年末に本社を「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に移転する予定です。本社移転は2024年に迎える創業100周年に向けた記念事業の一つでもあります。
「梅田センタービル」には1987年から入居していましたが、企業の成長に伴う従業員数の増加で手狭となっており、拠点も分散していました。新本社に大阪市内や近郊に点在する拠点の集約を検討しており、本社部門の業務効率化を進めます。
「ダイキン工業」は、1924年に「大阪金属工業所」として創業されました。1963年には「ダイキン工業」に社名を変更しています。世界首位級の「エアコン」が主力商品です。価格競争から距離を置き、高品質を前面に打ち出しているので、「空調のベンツ」とも呼ばれています。
ダイキン工業(DAIKIN)
「ダイキン工業」は、2022年2月7日に「2022年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2022年3月期第第2四半期(2021年4月1日~2021年12月31日)の連結決算では、売上高2,301,939百万円(前年同期比25.0%増)、営業利益259,501百万円(前年同期比33.4%増)となりました。
ダイキン工業 決算短信(PDF:2022/02/07)
2022年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
● 2022年3月期の連結業績予想
2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)は、売上高3,050,000百万円(前年同期比22.3%増)、営業利益310,000百万円(前年同期比29.9%増)と、3回の上方修正が行われ、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。予想通りなら売上高が遂に3兆円を超えます。
3回目の上方修正(売上高/営業利益)
◆ 2021年05月11日発表 2,750,000百万円/270,000百万円
◆ 2021年08月03日修正 2,810,000百万円/290,000百万円
◆ 2021年11月04日修正 2,930,000百万円/300,000百万円
◆ 2022年02月07日修正 3,050,000百万円/310,000百万円
ダイキン工業の連結決算(売上高/営業利益)
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2007年3月 912,128百万円 80,939百万円
2008年3月 1,291,081百万円 128,098百万円
2009年3月 1,202,419百万円 61,394百万円
2010年3月 1,023,964百万円 44,037百万円
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2011年3月 1,160,330百万円 75,455百万円
2012年3月 1,218,700百万円 81,192百万円
2013年3月 1,290,903百万円 88,627百万円
2014年3月 1,787,679百万円 156,537百万円
2015年3月 1,915,013百万円 190,587百万円
2016年3月 2,043,691百万円 217,872百万円
2017年3月 2,043,968百万円 230,769百万円
2018年3月 2,290,560百万円 253,739百万円
2019年3月 2,481,109百万円 276,254百万円
2020年3月 2,550,305百万円 265,513百万円
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2021年3月 2,493,386百万円 238,623百万円
2022年3月予想
2022年3月 3,050,000百万円 310,000百万円
米国グッドマンの買収で成長が加速!
「ダイキン工業」は、2012年8月29日、アメリカの住宅向けエアコン大手の「グッドマン・グローバル」を総額37億ドル(当時のレートで約2960億円)で買収すると発表しました。
アメリカで高いシェアを持つ「グッドマン・グローバル」を傘下に持つことで、手薄だったアメリカのでの住宅用空調機器事業を強化しました。業績の推移を見ても「グッドマン・グローバル」の買収により成長が加速した事が分かります。
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