福岡市の再開発が凄すぎる! 「イムズ」の建て替え 地上20階、高さ約91mの「(仮称)天神1-7計画」 外装に木材を全面配置!
-イムズの建て替え-
「イムズ」は、2021年8月31日に営業終了しました。「三菱地所」は、福岡市中央区天神の商業施設「イムズ」の建て替えプロジェクトにおいて、ポスト・コロナ時代におけるワークスタイル・ライフスタイルの変化を転機ととらえ、感染症対策を踏まえた安全・安心なまちづくりと、高付加価値なビルへの機能更新とを両輪で推し進めています。
「イムズ」は、「天神ビッグバン」の緩和対象のエリア外です。現状の高さ制限は約70mのため、福岡市と協議し、緩和を求めており、「天神ビッグバン」と同等の緩和が行われる見通しです。
● (仮称)天神1-7計画
「三菱地所」は、福岡県福岡市中央区天神一丁目において計画中の「(仮称)天神1-7計画」に関して、「天神ビッグバンボーナス」の認定を受けたことにより、計画概要を発表しました。
引用資料 三菱地所(PDF:2022/08/30)
「(仮称)天神1-7計画」始動 ~「イムズ」再開発により福岡・天神の新たなランドマークの誕生へ~
「(仮称)天神1-7計画」は、福岡市が進める天神地区に新たな空間と雇用を創出するプロジェクト「天神ビッグバン」を推進するとともに、「感染症対応シティ」や「Fukuoka Art Next」などの取組みを実施し、天神地区の国際競争力向上に貢献できるものと考えています。
(仮称)天神1-7計画の概要
◆ 所在地-福岡県福岡市中央区天神一丁目326番1他(地番)
◆ 階数-地上20階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-建物高さ約91m
◆ 敷地面積-約4,640㎡
◆ 建築面積-約3,930㎡
◆ 延床面積-約74,020㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、ホテル、店舗、駐車場
◆ 建築主-三菱地所
◆ 設計者-三菱地所設計
◆ 着工-2023年07月予定
◆ 竣工-2026年03月予定
「外観イメージ」です。
● 魅力あるデザイン性に優れたビル
都市と自然が調和した都市空間の形成を目指し、建物外装に、「MEC Industry」 が製造する九州産材の「CLT」のパネルと植栽を有機的に配置した建築デザインとします。渡辺通りに面する敷地南西側の建物低層部には、V字柱と吹き抜け空間をつくり、シンボリックかつランドマーク性の高いデザインを実現します。
「MEC Industry」にて製造した「CLT」です。「三菱地所」は、木を活用する社会の実現を目的として、建築用木材の生産から流通、施工、販売といった、川上から川下までの統合型ビジネスモデルを構築する新会社「MEC Industry」を2020年1月24日に設立しました。
● CLTとは?
「CLT」とは、「Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)」の略で、欧州で開発された工法となります。CLTは板の層を各層で互いに直交するように積層接着した厚型パネルのことを呼びます。
一般的によく知られている集成材は、張り合わせる板の繊維方向が並行方向に張り合わせるのに対して、CLTは、繊維方向が直交するように交互に張り合わせていきます。
「地上広場イメージ」です。
「断面図」です。
「位置図」です。
● 天神愛眼ビルは再開発に参加しない
敷地の北西側がいびつな形状になっているのは「天神愛眼ビル」が再開発に参加しないためです。天神愛眼ビルは、「天神愛眼グループ」のビルです。天神愛眼グループは、福岡県で「天神愛眼」の店舗名で展開する眼鏡・補聴器の専門店です。ちなみに、大阪市にある「メガネの愛眼」とは現在は資本・人的関係はありません。
「(仮称)天神1-7計画」の予定地です。衛星写真では「イムズ」の解体工事が行われていませんが、現在は解体工事が行われています。敷地の北西側にある「天神愛眼ビル」は再開発に参加しません(Googleマップの衛星写真3Dモードを引用)。
天神MMビルの概要
◆ 設名称-INTER MEDIA STATION(イムズ)
◆ 所在地-福岡県福岡市中央区天神一丁目7番11号
◆ 階数-地上14階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-約66m
◆ 敷地面積-4,639.36㎡
◆ 延床面積-44,863.24㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 竣工-1989年03月
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