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2022年8月21日 (日)

隠れた優良企業 自動倉庫システムメーカー マテハン業界の世界シェア1位の大阪の「ダイフク」、世界シェア4位の京都の「村田機械」

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-ダイフク VS 村田機械-
 「マテリアルハンドリング(Material Handling)」とは、生産拠点や物流拠点での原材料や半製品、製品といった「モノの移動」に関する取り扱いを指すものです。略語で「マテハン」が用いられるのが一般的です。

 ネットショッピングの爆発的な普及に伴う需要の急増によって、「大規模物流施設」の建設ラッシュになっています。物流業界では人手不足が深刻化しています。そこで注目を集めている「自動倉庫システム」です。

 「自動倉庫システム」は、原料の載ったパレット、部品の入ったコンテナ、製品の段ボールケースなど様々な荷物を、クレーンやシャトル台車が棚に自動で運び、保管し、仕分けする、コンピュータ管理された倉庫のことです。

 日本では、大阪市に本社を置く「ダイフク」と京都市に本社を置く「村田機械」が2強となっています。世界的にも「ダイフク」と「村田機械」は非常に強く、マハテン業界世界シェアは、「ダイフク」は世界首位、「村田機械」が世界4位と関西のメーカーがベスト5に2社も入っています。


Osakakyoto220811
ダイフク
 「ダイフク」の本社(大阪)は、大阪府大阪市西淀川区御幣島三丁目2-11、東京本社は東京都港区海岸一丁目2番3号の「汐留芝離宮ビルディング」にあります。1937年5月20日に「坂口機械製作所」として設立、1947年に「大福機工株」に社名変更、1984年に「ダイフク」に社名変更しました。

 「ダイフク」は世界的な物流システムメーカーです。コンサルティング、エンジニアリングから設計・製造・据付・アフターサービスまでの一貫体制を構築しています。

ダイフクの連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月   149,321百万円     3,420百万円
1999年3月   130,153百万円     △676百万円
2000年3月   116,123百万円     2,248百万円
-----------------------------------------
2001年3月   131,078百万円     3,474百万円
2002年3月   134,628百万円     2,203百万円
2003年3月   144,108百万円     4,660百万円
2004年3月   138,660百万円     5,358百万円
2005年3月   166,231百万円   10,790百万円
2006年3月   198,810百万円   16,517百万円
2007年3月   232,703百万円   18,836百万円
2008年3月   231,619百万円   20,677百万円
2009年3月   242,182百万円   15,015百万円
2010年3月   154,208百万円         80百万円
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2011年3月   159,263百万円     1,726百万円
2012年3月   198,052百万円     4,217百万円
2013年3月   202,337百万円     8,010百万円
2014年3月   241,811百万円   12,556百万円
2015年3月   267,284百万円   14,883百万円
2016年3月   336,184百万円   20,878百万円
2017年3月   320,825百万円   23,099百万円
2018年3月   404,925百万円   39,924百万円
2019年3月   459,486百万円   54,681百万円
2020年3月   443,694百万円   40,497百万円
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2021年3月   473,902百万円   44,566百万円
2022年3月   512,268百万円   50,252百万円

2023年3月予想
2023年3月   565,000百万円   56,500百万円(会)
2023年3月   571,377百万円   58,221百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年8月21日時点の数値です。


Osakakyoto220812
村田機械
 「村田機械」の本社は、京都府京都市伏見区竹田向代町136にあります。ブランド名は「Muratec(ムラテック)」です。「村田製作所」とは資本・人材を含めて関連性はありません。ちなみに「村田機械」は未上場です。

 1935年に「西陣ジャガード機製作所」として発足し、主に繊維機械を中心に展開していました。1961年に工作機械、1962年に物流機器分野に進出、1962年に「村田機械」に社名変更しました。

 繊維機械、工作機械などの産業機械やデジタル複合機等の情報機器の他、自動倉庫や無人搬送システムを中核としたFAシステムやロジスティクスシステム、その中でも半導体工場向けのクリーンルーム対応FAシステムが急成長しています。

村田機械の連結決算(売上高/営業利益)
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2016年3月   255,020百万円   21,685百万円
2017年3月   261,394百万円   34,726百万円
2018年3月   253,082百万円   34,405百万円
2019年3月   300,958百万円   44,217百万円
2020年3月   299,439百万円   42,648百万円
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2021年3月   256,780百万円   31,166百万円
2022年3月   391,826百万円   60,435百万円

2023年3月期予想
2023年3月   464,000百万円   67,900百万円(会)

(備考) 「村田機械」は未上場企業のため、2015年3月以前の決算を調べても分かりませんでした。



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