大和ハウス工業 国外最大規模の延床面積を誇る大型物流施設をマレーシアに建設 「DPL Malaysia Ⅲ(DPLマレーシアⅢ)」を着工!
-DPL Malaysia Ⅲ(DPLマレーシアⅢ)-
「大和ハウス工業」は、2000年代に入ってM&A(企業の合併・買収)や多角化により急成長しました。2022年3月期の連結決算では売上高4,439,536百万円と4兆円を大幅に超えています。
しかし、日本はこれから少子高齢化が加速します。日本国内にしがみついていたら売上高を伸ばすのは難しいです。それは、賃貸住宅、商業施設、物流など事業施設を3本柱とする「大和ハウス工業」も同じです。
「大和ハウス工業」は2022年9月20日に、マレーシア・セランゴール州で、大和ハウス工業によるマレーシア3棟目となる大型マルチテナント型物流施設「DPL Malaysia Ⅲ(DPLマレーシアⅢ)」を2022年10月1日に着工すると発表しました。
引用資料 大和ハウス工業(2022/09/20)
「DPL Malaysia Ⅲ(ディーピーエル・マレーシア・スリー)」着工
「DPL Malaysia Ⅲ」は、大和ハウス工業が海外で手がける最大規模の物流施設となります。マレーシアでは、Eコマース事業の売上が2019年度比で約70%増加し、コロナ禍などの影響で需要の拡大に伴い、物流施設のニーズも高まっています。
Eコマースや食品卸売業者、小売業者などのテナント企業の入居を想定し、各階に接車ができるようランプウェイを設置、最大12テナントが入居可能で、各区画に事務所を設置できるとともに、各区画へのアクセスが容易な屋内駐車場を設けることで、各区画にスムーズに移動することができるなど、安全性と利便性に配慮した施設計画を採用します。
DPL Malaysia Ⅲ(DPLマレーシアⅢ)の概要
◆ 所在地-マレーシア・セランゴール州シャー・アラム(Lot22203, Jalan 33/52, Section 33, 40450 Shah Alam, Selangor,Malaysia)
◆ 交通-シャー・アラム高速道路「コタ・ケムニンIC」から3.5km、クアラルンプール中心部から27km、「クラン港」から24km、「クアラルンプール国際空港」から40km
◆ 階数-地上3階、地下0階
◆ 敷地面積-約60,742㎡
◆ 延床面積-約156,292㎡
◆ 賃貸面積-約114,122㎡(最大12テナント)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-マルチテナント型物流施設
◆ 建築主-Daiwa House Malaysia Logistic Sdn.Bhd(ダイワハウスマレーシア・ロジスティック・スンディリアンベルハド)
◆ 設計者-Arkitek IPPM Sdn. Bhd.(アーキテック・アイピーピーエム・スンディリアンベルハド)
◆ 施工者-SLG Construction Sdn. Bhd.(エスエルジー・コンストラクション・スンディリアンベルハド)
◆ 着工-2021年10月01日
◆ 竣工-2025年01月31日予定
◆ 入居開始-2025年02月01日予定
◆ 総事業費-約170億円
「位置図」です。開発予定地は、シャー・アラム高速道路「コタ・ケムニンIC」から3.5km、クアラルンプール中心部から南西に27kmの場所に位置しています。クアラルンプールからEコマース利用者や市街地の商業施設への店舗間配送などの拠点として、消費地へのアクセス性の高い立地にあるほか、マレーシア最大のコンテナ取扱港「クラン港」から東へ24km、「クアラルンプール国際空港」から北へ40kmと、クアラルンプールと港湾・空港の中間地点にあるため、物流拠点として海と空の玄関口にアクセスしやすい立地となっています。
大和ハウス工業
「大和ハウス工業」の本社・本店は、大阪府大阪市北区梅田三丁目3番5号の「大和ハウス大阪ビル」にあります。「大和ハウス工業」の元となった会社は、1947年に奈良県奈良市で設立され、1955年4月5日に「大和ハウス工業株式会社」が創業しました。
「大和」は創業者の出身地・奈良県の旧国名からとったものです。「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読ませたのは「大いなる和をもって経営に当たりたい」という意味を持たせるため、また「ハウス工業」は建築物を工業化しようという創業理念を示しています。
● M&Aや多角化で急成長!
大和ハウス工業が急成長したのは、M&A(企業の合併・買収)や多角化です。買収で一番大きかったのは、準大手ゼネコンの「フジタ」です。多角化では、「健康余暇、インテリア建材、物流、ホームセンター、都市型ホテル、環境エネルギー、損害保険代理店・クレジットカード、オートリース・パーキング・カーシェア」などを行っています。
大和ハウス工業の連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月 1,069,789百万円 42,305百万円
1999年3月 896,005百万円 40,215百万円
2000年3月 951,072百万円 47,497百万円
-----------------------------------------
2001年3月 1,016,236百万円 44,289百万円
2002年3月 1,197,924百万円 46,031百万円
2003年3月 1,184,543百万円 45,271百万円
2004年3月 1,224,647百万円 59,660百万円
2005年3月 1,365,913百万円 67,849百万円
2006年3月 1,528,983百万円 80,072百万円
2007年3月 1,618,450百万円 85,678百万円
2008年3月 1,709,254百万円 89,120百万円
2009年3月 1,690,956百万円 73,580百万円
2010年3月 1,609,883百万円 62,714百万円
-----------------------------------------
2011年3月 1,690,151百万円 87,697百万円
2012年3月 1,848,797百万円 114,955百万円
2013年3月 2,007,989百万円 128,024百万円
2014年3月 2,700,318百万円 163,576百万円
2015年3月 2,810,714百万円 180,352百万円
2016年3月 3,192,900百万円 243,100百万円
2017年3月 3,512,909百万円 310,092百万円
2018年3月 3,795,992百万円 347,141百万円
2019年3月 4,143,505百万円 372,195百万円
2020年3月 4,380,209百万円 381,114百万円
-----------------------------------------
2021年3月 4,126,769百万円 357,121百万円
2022年3月 4,439,536百万円 383,256百万円
2023年3月予想
2023年3月 4,580,000百万円 350,000百万円(会)
2023年3月 4,661,296百万円 364,809百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2022年9月22日時点の数値です。
| 固定リンク
« 日本GLP 大阪府堺市堺区のシャープから購入した用地 延床面積約93,000㎡の先進的物流施設「GLP SJL堺」の開発! | トップページ | 令和4年度新大阪駅周辺地域のまちづくり検討調査業務 受託事業者を「パシフィックコンサルタンツ・日建設計JV」に決定! »
「31 大阪市・北部②」カテゴリの記事
- 大阪北逓信病院の跡地 地上38階、高さ約141mの超高層タワーマンション「(仮称)大阪市北区中崎1丁目計画」 「建築計画のお知らせ」を掲示!(2023.09.16)
- 「茶屋町地区地区計画」の第三弾 「茶屋町B-2・B-3地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可 再開発事業が本格始動!(2023.09.14)
- 大阪北逓信病院の跡地 「東急不動産」が、地上38階、高さ約141mの超高層タワーマンション「(仮称)大阪市北区中崎1丁目計画」を建設!(2023.09.08)
- 令和5年度新大阪駅周辺地域のまちづくり検討調査業務 受託事業者を「パシフィックコンサルタンツ・日建設計共同企業体」に決定!(2023.09.05)
- 大阪市 リーガロイヤルホテル(大阪)を含む 面積約9.6haの「都市計画中之島五丁目地区地区計画」の原案を公表! (2023.08.31)