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2022年9月24日 (土)

串本町(和歌山県) 日本初の民間ロケット射場「スペースポート紀伊」 2022年末に記念すべき第1号のロケット「カイロス(KAIROS)」を打ち上げ!

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-スペースポート紀伊-

 「スペースポート紀伊」は、和歌山県東牟婁郡串本町田原地区で建設が進む日本初の民間ロケット射場です。「スペースポート紀伊」は、「スペースワン」運用のもと、小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業宇宙輸送サービスを提供することを目的として建設されました。2022年末に初号機打ち上げ、2020年代半ばには年間20機の打ち上げが計画されています。

 2019年3月26日、串本町で日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」の建設が決定し、2019年11月16日には、建設地で「起工式」が挙行されました。2022年夏の完成、2022年末の打ち上げをめざしています。

 「串本町」がロケット射場に選ばれた理由は、(1)地元の理解と協力が得られる、(2)射点の南に、陸地や島がない、(3)射点の周りに、建物や人がいない、(4)本州の工場からアクセスがよい(機体の運搬がしやすい)などです。このような射場適地は全国でも少なく、「串本町」が射場予定地に選定されました。

 スペースポート紀伊周辺地域協議会
 民間ロケット「カイロス」初号機打ち上げ応援サイト

● スペースワン株式会社
 「スペースワン株式会社」は、利便性の高い宇宙輸送サービスを世界最高の打上げ頻度で提供することを企業理念として、「キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行」の共同出資により、2018年7月に設立されました。2021年には「紀陽銀行」も出資しています。


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「発射場イメージ(引用:スペースワン)」です。


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「発射イメージ(引用:スペースワン)」です。


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カイロス(KAIROS)

 小型衛星打上げ用ロケット「カイロス(KAIROS)」のイメージです。固体燃料を用いる3段式で、全長約18m、重量約23トンです。「カイロスはギリシャ神話の時間の神で、ギリシャ語で「チャンス」も意味します(引用:スペースワン)。

● ICBM(ミニットマンⅢ)並みの全長
 ロケットというとJAXAの「H-2A」や開発中の「H3」のをイメージすると思いますが、「H-2A」は、全長53m、総質量289トン~445トン、開発中の「H3」は、全長約63m、総質量574トン(H3-24L)と遥かに巨大です。メインエンジンは「液体水素」と「液体酸素」を推進剤として使用します。

 同じ固体燃料を用いる3段式のJAXAの「内之浦宇宙空間観測所」から発射される「イプシロンロケット」は、全長26m、総質量95トンあるので、「イプシロンロケット」よりも小型になります。

 全長約18mはどれくらいの長さかと言うとアメリカの「ICBM(大陸間弾道ミサイル)」の「ミニットマンⅢ 」がほぼ全長約18mです。軍事ヲタの私から見ると「カイロス」はロケットというよりはミサイルの大きさになります。

 種子島宇宙センターの「H-2A」や「H-2B」の打ち上げシーンは大迫力で人気がありますが、「スペースポート紀伊」での打ち上げシーンはそんなに迫力はありません。
 迫力ある打ち上げシーンを期待すると肩透かしを食らう可能性があります。そもそもロケットの大きさが全く違う事を理解した上で暖かく見守って欲しいです。


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「位置図」です。



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