広島駅ビルの建替え計画+広島電鉄の延伸 「広島電鉄」の路面電車が、駅前大橋から新駅ビルの2階に乗り入れ 2022年10月中旬の建設状況
-広島駅ビルの建替え計画-
「西日本旅客鉄道(JR西日本)」では、「JR西日本不動産開発」および「中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発」と共に、2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて、広島駅ビルの建替えを検討してきました。
新駅ビルは、広島・せとうちの玄関にふさわしく、広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する施設となることを目指しています。特に、路面電車が乗り入れる2階広場や屋上広場については、広島を訪れる人々に玄関口としての広島らしさが感じられ、地域の人々には賑わいや親しみを感じられる象徴的な広場を目指します。
JR西日本グループでは、広島市の「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて、2020年4月から広島駅ビル建替え工事を進めてきました。現駅ビル撤去工事や設計が予定通り進捗したことから、2021年3月から駅ビル新築工事に着手しました。
引用資料 JR西日本(PDF:2021/02/18)
広島新駅ビルの広場デザイン決定について
広島駅ビルの建替え計画の概要
◆ 計画名-広島駅南口ビル新築他工事
◆ 所在地-広島県広島市南区松原町2番37他
◆ 階数-地上20階、地下2階
◆ 高さ-97.9m
◆ 敷地面積-86,357.39㎡(施設全体)
◆ 建築面積-48,308.65㎡(施設全体)、20,632.76㎡ (新築部のみ)
◆ 延床面積-185,989.71㎡(施設全体)、126,509.25㎡(新築部のみ)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、ホテル、映画館、自動車車庫、自転車駐車場
◆ 客室数-428室(ホテルヴィスキオ広島)
◆ 建築主-西日本旅客鉄道(JR西日本)
◆ 基本設計・監修-ジェイアール西日本コンサルタンツ・東畑建築事務所設計共同体
◆ 実施設計-広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設JV)
◆ 施工者-広島駅南口ビル新築他工事特定建設工事共同企業体(大林組・広成建設JV)
◆ 準備工事着手-2019年10月末
◆ 現駅ビル閉館-2020年03月31日
◆ 現駅ビル撤去工事着手-2020年04月
◆ 着工-2021年03月予定
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ 全体事業費-約600億円
(備考) JR西日本の公式ホームページでは、延床面積約111,000㎡となっています。
広島電鉄の延伸
広島電鉄の延伸は、広島市内中心部から「猿猴川(えんこうがわ)」に架かる「荒神橋(こうじんばし)」を通り広島駅停留場へ至る現ルートのうち、駅前を東に迂回する形となっている「的場町停留場-猿猴橋町停留場-広島駅停留場」間を廃止し、比治山下停留場付近から稲荷町停留場を経て広島駅南口広場へ一部高架で進入するルートを新設、合わせて、的場町停留場付近に稲荷町方面へ抜ける軌道を新設し、循環運行を行なうというものです。
引用資料 国土交通省・配付資料 (PDF:2019/10/17)
広島電鉄株式会社からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)事案
● 現状・整備後
◆ 新設区間-「比治山下停留場付近-停留場新設-広島駅停留場」間を新設
◆ 循環線用軌道の新設-的場町停留場付近に稲荷町方面へ抜ける軌道を新設し、循環運行を行なう
◆ 廃止区間-「的場町停留場-猿猴橋町停留場-広島駅停留場」間は廃止
「駅前大橋」の途中から高架となり、新しいJR広島駅ビルの2階レベルに乗り入れます。
擁壁(ようへき) 区間
「Aブロック」と「Bブロック」の間は、高架橋では無く、「擁壁(ようへき) 区間」となります。「擁壁」は「高架橋」よりも圧迫感がありますが、 直下に地下広場があるので、高架橋の基礎杭を構築するのが不可能なため「擁壁」になったと思われます。
広島市 公式ホームページ(2021/02/10)
広島駅南口広場の再整備等の完成イメージと事業費の見直しについて
高架橋区間
「城北通り」の上空は、高架橋となります。「城北通り」は、広島市の大動脈となっており、「擁壁」にすると東西の交通が遮断されてしまうためです。
「ペデストリアンデッキ」から見た様子です。高架橋の「側壁」がかなり高いです。両側の「ペデストリアンデッキ」から路面電車がほとんど見えなくて残念です。
駅ビルの2階広場に、路面電車が乗り入れます。
「広島駅南口広場レイアウト」です。
広島電鉄の延伸工事の2022年10月中旬の建設状況です。
正式な工事名は「広島駅南口広場の再整備等における駅前大橋線橋りょう等新設工事」、工期は2027年3月31日までの予定となっています。
北端部分です。北側の道路は「城北通り」です。
東側から見た様子です。このあたりは「擁壁(ようへき) 区間」となります。 奥は「エールエールA館」です。
西側から見た様子です。このあたりは「擁壁(ようへき) 区間」となります。 奥は「シティタワー広島(BIG FRONTひろしま)」です。
東側から見た「エールエールA館」の南側です。
東側から見た「駅前大橋」です。
西側から見た「駅前大橋」の様子です。このあたりから「擁壁(ようへき)」の高架になります。
西側から見た更に南側です。
| 固定リンク
« 御堂筋の玄関口にランドマークビル 地上31階、高さ約149mの「淀屋橋駅東地区都市再生事業」 2022年10月4日の状況 | トップページ | 設備投資額1兆円超 「TSMC(台湾積体電路製造)」が菊陽町(熊本県)に半導体生産の新工場を建設 「JASM」が完成予想図を公表! »
「78 広島県・島根県」カテゴリの記事
- 広島駅ビルの建替え計画 地上20階、延床面積約113,000㎡の「広島駅南口ビル新築他工事」 参加型ワークショップの実施と参加者募集!(2023.03.27)
- 広島市 T&D保険グループの「大同生命保険」 「大同生命広島ビル新築計画」の新築工事に着手!(2023.03.15)
- 広島県庁舎敷地有効活用事業 「エヌ・ティ・ティ都市開発」を代表法人とするグループを事業運営予定者に決定!(2023.03.10)
- 「カルビー」創業の地である広島 設備投資額約520億円で新工場建設 2023年4に着工、2024年12月より順次稼働開始予定!(2023.03.04)
- 半導体製造装置メーカーの「ディスコ」 敷地面積約240,000㎡の呉市総合スポーツセンター「ミツトヨスポーツパーク郷原」を購入 大規模な新工場建設へ!(2023.02.06)
「92 鉄道編・私鉄」カテゴリの記事
- 阪急京都線「摂津市駅」を中心に高架化 「阪急京都線(摂津市駅付近)連続立体交差事業」 2023年2月末時点で用地買収進捗5割弱!(2023.03.21)
- JR西日本が「改良型可動式ホーム柵」の導入 今後、JR西日本が整備していく可動式ホーム柵は、「改良型」での設置を基本!(2023.02.22)
- 福岡市地下鉄 全駅への「クレジットカード」のタッチ決済の導入は地下鉄としては全国初 全3路線・全36駅に拡大し決済ブランドを追加!(2023.01.11)
- 「阪急阪神ホールディングス」の次期社長 「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」を2031年に開業予定の「なにわ筋線」との同時開業を目指!(2022.12.31)
- 大阪メトロ 大阪公立大学のキャンパス前に新駅「森之宮新駅構想」 新駅のデザインパースを公開 2028年春に開業予定!(2022.12.22)