「阪急阪神ホールディングス」の次期社長 「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」を2031年に開業予定の「なにわ筋線」との同時開業を目指!
-なにわ筋連絡線・新大阪連絡線-
いろいろあった2022年もあっという間に過ぎ、今日は大晦日です。今年1年、ホームページやブログを応援して頂いて本当にありがとうございました。2022年の最後は未来への夢のあるニュースを届けたいと思います。
「阪急電鉄」は、いろいろな新線構想を打ち出しています。「(1)なにわ筋連絡線(JR大阪駅~十三駅)、(2)新大阪連絡線(十三駅~新大阪駅)、(3)西梅田・十三連絡線(Osaka Metro西梅田~十三駅)、(4)伊丹空港連絡線(曽根駅~伊丹空港駅)、(5)神戸市営地下鉄直通運転」などです。
でも現実には、何一つ具体的に動いていません。1967年3月1日の阪急千里線の「北千里駅」までの延伸以来新線を建設していません(阪急電鉄に移行した阪急神戸高速線を除く)。現在の「阪急電鉄」は、観測気球ばかり打ち上げて様子を見る「新線建設するする詐欺」の状態です(笑)。
「阪急電鉄、JR西日本、南海電鉄」の3社が、阪急電鉄の構想する「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線」について、事業化検討開始で合意しています。「なにわ筋線」への乗り入れには「軌間(レールの間隔)」の問題があります。「なにわ筋線」はJR西日本・南海電気鉄道に合わせて狭軌(1,067mm)です。「阪急電鉄」は標準軌(1,435mm)です。
阪急電鉄は「十三駅」に地下新駅を建設し、うめきた新駅との間に狭軌(1,067mm)の新路線を敷いて「なにわ筋線」に乗り入れます。2つの路線が完成すると南海電鉄の特急「ラピート」は現行の難波駅発着から新大阪方面へ延伸が可能となります。
● なにわ筋連絡線・新大阪連絡線が2031年に開業?
「阪急新大阪連絡線」は、阪急電鉄の各線と東海道新幹線の新大阪駅を結ぶ路線として計画された鉄道路線です。1961年12月に「淡路駅~新大阪駅~十三駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業免許を取得しました。
用地の確保も進められ、新幹線と交差する部分は立体交差のためのスペースも確保されました。しかし、用地の確保が難航した事もあり計画は進みませんでした。2003年3月には、用地の確保が進まなかった「淡路駅~新大阪駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業許可を廃止しました。
「阪急阪神ホールディングス」の次期社長に2023年3月1日付で就任する「嶋田泰夫氏」は、「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」を2031年に開業させる方針だと明らかにしました。JR日本や南海電気鉄道などが2031年に開業を計画する「なにわ筋線」との同時開業を目指します。
産経新聞(2022/12/27)
<独自>阪急十三駅と新大阪、うめきたを結ぶ新線、13年開業へ
実際問題として、2031年の「なにわ筋線」との同時開業は非常に難しいと思います。建設中の「なにわ筋線」ですが、「環境アセスメント」を段階を追って何度も提出して認可を受けるのに長期間を要しています。
「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」は、「環境アセスメント」の第一段階である「配慮書」すらまだ提出していません。私は開業は早くても2035年頃だと予想しています。
「なにわ筋」の配線図です。
ジャンクションの予定地(北2工区)
「大阪駅(うめきた地下駅)」の北側に「JR西日本」のルートと「阪急電鉄」のルートが合流・分岐する「ジャンクション」を設ける必要があります。配線図を見ると「北2工区」にジャンクションを設けるようです。
「北2工区」は、「錢高組・西松建設JV」の施工により行われています。工事を見る限り鉄道が通る「函体(かんたい)」は、「阪急電鉄」と合流・分岐する事を考慮せずに建設されて、埋め戻されました。
どのように合流・分岐する「ジャンクション」を建設するのか皆目見当が付きません。工事は「函体(かんたい)」を再度掘り出して、「ジャンクション」を建設する難工事になるのは間違いありません。
Osaka Metro新大阪駅の屋根には「阪急新大阪駅」の遺構があります。将来上に伸びる事を想定して鉄骨の橋脚が建てられています。これらの構造物が再利用されるかは不明です。
山陽新幹線の北側には「阪急宝塚線」まで続く細長い用地が延々と確保されています。山陽新幹線の北側に関しては新たな土地の買収は必要ありません。
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