熊本国際空港 空港アクセス鉄道のルート検討 「TSMC」の進出により状況が一変 「肥後大津ルート」に決定!
-熊本空港アクセス鉄道-
「熊本国際空港」は、熊本県益城町にある「阿蘇くまもと空港」で、新旅客ターミナルビルの建設を計画しています。「熊本空港特定運営事業等」の関連プロジェクトです。
空港のコンセッションを巡っては、国土交通省が「三井不動産」を代表とするコンソーシアムを事業者に選定しています。コンソーシアムが設立した熊本国際空港による空港運営が2020年4月1日に始まっています。
「熊本国際空港株式会社」は、「阿蘇くまもと空港」において、2021年1月15日に、新旅客ターミナルビルの起工式を執り行いました。設計は「日建設計・梓設計JV」、施工は「大成建設」で、2023年3月23日供用開始を予定しています。
「熊本空港アクセス鉄道」は、JR豊肥線三里木駅~熊本空港を結ぶ鉄道新線計画です。2023年3月23日供用開始予定の熊本空港新ターミナルビルの建設を前に、熊本県が実現に向け調査を進めてきました。熊本県知事は、2018年12月の県議会本会議で鉄道建設を進めることを表明し、2019年2月にJR九州と基本合意しました。
「空港アクセス検討委員会」は2022年11月9日に、JR豊肥本線の熊本空港(益城町)への分岐・延伸について、熊本県が検討しているルート3案のうち肥後大津駅から分岐する「肥後大津ルート」が妥当とする結論をまとめました。熊本県では今後、JR九州と費用負担などを協議し、できるだけ早くルートを決めたいとしています。
引用資料 熊本県・公式HP(2022/11/09)
第5回空港アクセス検討委員会の開催について
● 肥後大津ルートに決定!
「熊本県」の12月定例議会が2022年12月2日開会し、蒲島知事は、JR豊肥本線と熊本空港を結ぶ「空港アクセス鉄道」の整備ルートについて「肥後大津ルート」に決定したことを明らかにしました。
NHK NEWS(2022/12/02)
空港アクセス鉄道は肥後大津ルートに決定 蒲島知事が明らかに
台湾の半導体大手、TSMCの進出に伴って再検討されることになった空港アクセス鉄道をめぐっては、有識者で作る検討委員会が大津町の「肥後大津駅」から分岐する「肥後大津ルート」が最も事業費が低く、豊肥本線との接続が唯一、直通で妥当だとする意見をとりまとめています。またJR九州も「肥後大津ルート」について熊本県の判断を尊重しながら具体的な検討を進める考えを示していました。
「空港アクセス鉄道 3ルート概要図(ルート帯)」です。
● 三里木ルートから大きく変化!
当初は「三里木ルート」で計画されていましたが、台湾の世界最大手半導体企業「TSMC」が、菊陽町(セミコンテクノパーク隣接)に進出することが決定したことにより状況が一変しました。「原水ルート」と「肥後大津ルート」についても調査を実施し、より効率的で効果の高いルートについて、比較検討を実施する事になりました。
「阿蘇くまもと空港周辺における人口変動と企業立地状況」です。
「ルートの追加検討に係る中間的な調査概要」です。
| 固定リンク
« 神戸市 新西市民病院整備基本計画(案) 「鉄人28号モニュメント」がある若松公園の北側部分に移転 2028年度の開院を目指す! | トップページ | ついに来た! 施行地区面積約7.7haの「中之島五丁目地区土地区画整理事業」 「リーガロイヤルホテル(大阪)」や「大阪市立扇町高等学校」跡地などの再開発への布石! »
「91 鉄道編・JR」カテゴリの記事
- 超高収益企業「キーエンス」 高槻市井尻二丁目の52,373.79㎡を「三菱自動車工業」から取得 ロジスティクスセンターを建設!(2023.01.20)
- うめきた2期区域 うめきた(大阪)駅がさらに進化 2023年3月18日に開業する「うめきた(大阪)地下駅」 2022年12月19日の建設状況(2022.12.29)
- JR京都線 向日町駅自由通路整備・橋上化事業 概要・デザインが公開 2025年夏頃に一部供用開始予定、2026年冬頃に全面供用開始予定!(2022.12.18)
- 大阪駅(うめきたエリア)開業に向けて 線路切換工事に伴う特急列車の運転休止・道路交通規制(通行止め) 2023年2月11日〜2月13日に実施!(2022.12.14)
- JR西日本 山陽本線 姫路・英賀保間新駅ならびに自由通路の概要 コンセプトは「生まれ変わる公園の新たな玄関口」 (2022.12.10)
「82 熊本県」カテゴリの記事
- 熊本国際空港 空港アクセス鉄道のルート検討 「TSMC」の進出により状況が一変 「肥後大津ルート」に決定!(2022.12.04)
- 設備投資額1兆円超 「TSMC(台湾積体電路製造)」が菊陽町(熊本県)に半導体生産の新工場を建設 2022年11月下旬の建設状況(2022.11.24)
- 熊本国際空港 空港アクセス鉄道のルート検討 「TSMC」の進出により状況が一変 「肥後大津ルート」が妥当!(2022.11.12)
- 設備投資額1兆円超 「TSMC(台湾積体電路製造)」が菊陽町(熊本県)に半導体生産の新工場を建設 「JASM」が完成予想図を公表!(2022.10.18)
- 半導体関連企業が集積する「熊本県」 東京エレクトロンが「東京エレクトロン九州 合志事業所」に約300億円投じて開発棟を建設!(2022.04.03)