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2023年2月

2023年2月28日 (火)

阪急電鉄茨木市駅西口の再々開発計画 超高層タワーマンションが計画されている「茨木市阪急茨木西口駐車場」を事業エリアから除外!

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-(仮称)阪急茨木市駅西地区 市街地再開発事業-

 「阪急不動産」と「大林組」のグループ(代表企業:阪急不動産)は、「阪急茨木駅前ソシオ管理組合」が実施した「(仮称)阪急茨木市駅西地区 市街地再開発事業 事業パートナー募集選定」において、事業パートナーとして選定されました。

 阪急茨木市駅西地区は、「日本万国博覧会」の開幕に合わせた1969年の市街地改造事業により、駅前広場(公共施設)と民間施設ソシオ茨木(茨木ビル・永代ビル)が一体的に整備されました。

 しかし、築後数十年が経過し、ソシオ茨木の建物・設備の老朽化にともない、2008年7月より建替えの検討を開始し、2014年12月の管理組合臨時総会にて建替え推進決議が可決され、ソシオ茨木建替え推進委員会が発足して現在に至ります。

 「阪急不動産・大林組グループ」は、阪急茨木駅前ソシオ管理組合やユーデーコンサルタンツ、茨木市とパートナーシップを形成し、今後、ソシオ茨木及び市営駐車場、駅前広場を含む区域における都市再開発法に基づく市街地再開発の事業化に向け、阪急茨木市駅西地区の新たなまちづくりに取り組みます。

 一番上のイメージ図は、2020年6月に茨木市が公開した「整備後(概ね10年後)のイメージ」です。あくまでもイメージで、確定したものではありませんが、大規模な超高層タワーマンションが描かれています。

● 市営駐車場を事業エリアから除外!
 
大阪府茨木市は、阪急電鉄茨木市駅西口の再々開発計画で、住宅保留床を抑制するモデルケースを取りまとめ、商業施設の所有・運営などに関するサウンディング(対話)型市場調査を行うと公表しました。

 住宅保留床を確保する超高層マンションを計画していた「茨木市阪急茨木西口駐車場」を事業エリアから除外し、事業面積を約2haから約1.6haに縮小しました。

 日刊建設工業新聞(2023/02/27)
 大阪府茨木市/阪急茨木市駅西口再々開発、商業施設所有・運営で対話調査


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「駅舎北側自由通路から阪急本通り商店街方向を望む(概ね10年後)」です(引用:茨木市)。


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「商店街前の広場のイメージ(概ね10年後)」です(引用:茨木市)。


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「対象地区」です。「駅前広場」と「「茨木市阪急茨木西口駐車場」のあたりに超高層タワーマンションを配置するようです。(引用:茨木市)。


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阪急茨木市駅西地区の「ソシオ茨木(ソシオ1茨木ビル、ソシオ2永代ビル)」です。


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駅前広場の北側にある「ソシオ1茨木ビル」です。


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「ソシオ1茨木ビル」のアップです。「ソシオ1茨木ビル」は、地上6階、地下2階、敷地面積3,963.09㎡、延床面積16,990.64㎡です。「日本万国博覧会」の開幕に合わせて、1969年12月に竣工しました。


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「ソシオ2永代ビル」を南東側から見た様子です。「ソシオ2永代ビル」は、地上4階、地下2階、敷地面積1,417.88㎡、延床面積4,632.29㎡です。「日本万国博覧会」の開幕に合わせて、1969年12月に竣工しました。


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「ソシオ2永代ビル」を南西側から見た様子です。


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駅前広場の南側にある「茨木市阪急茨木西口駐車場」です。


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「茨木市阪急茨木西口駐車場」のアップです。「茨木市阪急茨木西口駐車場」は、地上3階、敷地面積2,273.22㎡、延床面積5,409.91㎡です。1979年4月に竣工しました。


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「駅前広場」です。「日本万国博覧会」の開幕に合わせて、1969年12月に整備されました。



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2023年2月27日 (月)

KUZUHA MALL(くずはモール) 2023リニューアル第1弾 ライフスタイルへのアプローチを強化、40店舗がぞくぞくオープン予定!

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-KUZUHA MALL(くずはモール)-

 「京阪流通システムズ」が運営する京阪電車樟葉駅に隣接のショッピングモール「KUZUHA MALL(くずはモール)」は、2023年3月から秋にかけて段階的にリニューアルを実施します。第1弾となる3月24日(金)については、新規&リニューアルで40店舗がオープンします。

 引用資料 京阪流通システムズ(PDF:2023.02.16)
 KUZUHA MALL(くずはモール)2023リニューアル 第1弾 詳細 ライフスタイルへのアプローチを強化、40店舗がぞくぞくオープン予定!

 コロナ禍においても、生活の変化や顧客の新たな要望に目を向け、インドアグリーンショップや大型アウトドア・スポーツショップの導入を始めとし、ライフスタイルへのアプローチを中心に新たな魅力を発信してきた当施設です。

 今回の第1弾リニューアルでは、さらに多様化するライフスタイルに対応するため、ホビー系ショップを追加。また、人気の雑貨、コスメ、アパレル店舗の大型化を図ることで、より一層ご満足いただけるラインアップとします。

 さらに、館内設備についても、ベビー休憩室の新設や新たなデジタルサイネージの導入で、顧客の充実した時間を過ごしてもらえる施設を目指します。第2弾として4月中旬には「食」の充実を軸にフードコートを刷新するほか、SANZEN-HIROBAへの京阪電車5000系車両復刻展示にあわせ、広場をリニューアルする予定です。


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「ミドリノモールトイレ 3F ベビールーム イメージ」です。


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「ミドリノモールトイレ リニューアル イメージ」です。


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「館内デジタルサイネージ イメージ」です。



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2023年2月26日 (日)

名古屋市 名城大学のメインキャンパスである「天白キャンパス」 「(仮称)名城大学天白キャンパス全学共用棟新築」を建設!

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-天白キャンパスに全学共用棟-
 「名城大学(Meijo University)」は、愛知県名古屋市天白区塩釜口一丁目501番地に本部を置く私立大学です。10学部9研究科を擁する中部圏最大の総合大学です。

 名城大学のメインキャンパスである「天白キャンパス」に2025年7月の完成を目指し、全学共用棟を建設します。天白キャンパスの正面アプローチを登った先に建設予定で、幹線道路からも視認でき、2026年に開学100周年を迎える本学の新たな顔となる施設です。

 引用資料 名城大学(2022/03/07)
 2025年7月、天白キャンパスに全学共用棟が誕生予定!

 体育の授業やクラブ・サークル活動で使用する他、入学式や卒業式などの式典の実施も予定です。全学共用棟に隣接するクラブハウス棟も新たに建設し、学生たちの新たな活動拠点になります。

 また建設予定地には名城大学の歴史を表す高木群(クスノキ他)があり、その既存樹木と本部棟前の広場を一体的に整備することで新たな学生の交流拠点「名城の森」も創出する予定です。

(仮称)名城大学天白キャンパス全学共用棟新築の概要
◆ 所在地-愛知県名古屋市天白区塩釜口一丁目501番地
◆ 交通-名古屋市営地下鉄鶴舞線「塩釜口」駅
◆ 階数-(全学共用棟)地上3階、地下1階、(クラブハウス棟)地上5階、地下0階
◆ 延床面積-(全学共用棟)約14,068㎡、(クラブハウス棟)約3,850㎡
◆ 構造-(全学共用棟)鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造、(クラブハウス棟)鉄筋コンクリート造
◆ 用途-(全学共用棟)メイン(バスケ4面)、サブ(バスケ1面)、武道場、トレーニング室他、(クラブハウス棟)部室、器具庫他
◆ 建築主-学校法人名城大学
◆ 設計者-内藤建築事務所
◆ 施工者-熊谷組


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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「完成イメージ」です。


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名城大学のメインキャンパスである「天白キャンパス」のキャンパスマップです。



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2023年2月25日 (土)

半導体生産で世界最大手の「TSMC(台湾積体電路製造)」 第2工場も熊本県・菊陽町付近に 総投資額は1兆円以上の見通し!

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-TSMCとソニーの半導体合弁事業-
 「TSMC、ソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソー」は、TSMCの半導体受託製造子会社で、TSMCが株式の過半を所有する「Japan Advanced Semiconductor Manufacturing」に対して、デンソーが約3.5億米ドルの少数持分出資を行うことを発表しました。この出資により、デンソーはJASMの10%超の株式を取得します。

 ソニーグループ(2022/02/15)
 デンソーによる、JASMへの少数持分出資について

 新工場は2022年4月21日に着工、2024年末までに生産開始を目指しています。TSMCは市場ニーズに応えるため、既に公表済みの22/28ナノメートルに加えて、12/16ナノメートル FinFETプロセス技術による製造も担えるようJASMの能力を強化し、月間生産能力を55,000枚(300mmウェーハ)に増強する予定です。

● TSMCの第2工場も熊本県に、総投資額は1兆円以上の見通し!
 「TSMC」が日本で検討している2番目の工場を熊本県菊陽町付近に建設する方向で調整に入ったと、2月24日付の「日刊工業新聞」が報じました。総投資額は1兆円以上の見通しだとしています。

 ブルームバーグ(2023/02/24)
 TSMC第2工場も熊本、総投資額は1兆円以上の見通し-報道

 2024年末に稼働する最初の工場と同等規模以上で、5-10ナノメートルの先端プロセスを採用する可能性があると伝えています。稼働開始は2020年代後半になる見込みです。二つの工場で人材や設備を共有できる点を重視しており、2023年内に詳細を決める方針だとしています。

 ちなみに総投資額1兆円以上のほとんどは、「半導体製造装置」の導入に費やします。半導体工場の投資が莫大なのは、「半導体製造装置」が非常に高価なためです。オランダ「ASMLホールディング」の最先端の「EUV露光装置」は、1台が240億円以上だと言われています。


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熊本県菊池郡菊陽町付近の衛星写真です。周辺には田畑や森林があるので用地取得は問題無いと思います(Googleマップの衛星写真を引用)。


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近くには「ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング」の「熊本テクノロジーセンター」があります(写真提供@祥明氏)。


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近くには「東京エレクトロン九州 合志事業所」があります。「開発棟」を建設することを発表しています(写真提供@祥明氏)。


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世界最強の半導体メーカーTSMC

 半導体生産で世界最大手の台湾の「TSMC(台湾積体電路製造:Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd.)」は、1987年にアメリカの「テキサス・インスツルメンツ」の上級副社長だった「モリス・チャン」が台湾で創業しました。半導体製造に特化した「ファウンドリ」で、ファウンドリ市場シェアは世界の半分以上を確保しています。
 
 半導体微細化技術で独走しており、5ナノメートル(nm)プロセスチップの生産を本格化しています。世界最先端の3ナノメートル(nm)プロセスチップの生産も2022年末から開始しています。

 スーパーコンピュータ「富岳」のCPUである富士通の「A64FX」、アップルが自社開発した高性能CPU、世界を席巻している「NVIDIA」のGPUや「AMD」のCPUの製造は、「TSMC」が行っています。今や「TSMC」は世界で最も必要とされている会社と言っても過言ではありません。

● TSMCの2022年12月期の連結決算
 2022年12月期連結決算では、売上高2,263.891百万台湾ドル(前年比42.6%増)、営業利益1,121,279百万台湾ドル(前年比72.5%増)でした。営業利益率は驚異的な49.5%です。

 2023年2月25日朝時点での為替レートで、1台湾ドル=4.45円で計算すると、売上高約10兆700億円、営業利益約4兆9000億円となります。日本の企業と比較すると売上高がSONYとほぼ同じで、営業利益がSONYの約5倍です。

TSMCの連結決算(売上高/営業利益)
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2019年12月   1,069,985百万台湾ドル     372,701百万台湾ドル
2020年12月   1,339,255百万台湾ドル     566,784百万台湾ドル
2021年12月   1,587,415百万台湾ドル     649,981百万台湾ドル
2022年12月   2,263.891百万台湾ドル  1,121,279百万台湾ドル

(備考) 単位は台湾ドルです。2023年2月25日朝時点での為替レートで、1台湾ドル=4.45円となっています。



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2023年2月24日 (金)

芦屋市 潮芦屋用地の事業予定者の決定 Jゾーン用地は「マルハチ」、GⅢゾーン用地は「積水ハウス」をそれぞれ選定!

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-潮芦屋Jゾーン用地・潮芦屋GⅢゾーン用地-
 
兵庫県企業庁は、潮芦屋の埋立地である潮芦屋のJゾーン用地とGⅢゾーン用地について、にぎわい創出を目的とした事業提案競技(コンペ)を実施しました。

 潮芦屋Jゾーン用地とGⅢゾーン用地において、まちの魅力の向上やにぎわいの一層の創出を図るため、事業提案競技方式による事業者からの提案を募集してきました。事業計画等の審査結果を踏まえ、事業予定者を決定しました。

 Jゾーン用地は「マルハチ」、GⅢゾーン用地は「積水ハウス」をそれぞれ選定しました。マルハチは食品スーパー、飲食店、専門店、医療クリニック、フリースペース(地域開放)等で構成する複合商業施設を、積水ハウスは戸建て住宅を整備します。

 引用資料 兵庫間・公式HP(2023/02/17)
 潮芦屋Jゾーン用地の事業予定者の決定について
 
 引用資料 兵庫間・公式HP(2023/02/17)
 潮芦屋GⅢゾーン用地の事業予定者の決定について


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「潮芦屋Jゾーン用地」と「潮芦屋GⅢゾーン用地」です(Googleマップの衛星写真を引用)。


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潮芦屋Jゾーン用地の「位置図」です。


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潮芦屋GⅢゾーン用地の「外観イメージパース」です。


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潮芦屋GⅢゾーン用地の「位置図」です。



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2023年2月23日 (木)

門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業 (仮称)門真市立生涯学習複合施設 設計・施工一括発注 大林組・久米設計グループに決定!

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-門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業-

 「門真市」では、京阪古川橋駅北側にある廃校となった旧門真市立第一中学校跡地を含む門真市幸福東土地区画整理事業区域内において、門真市の顔となる中心拠点として、「(仮称)門真市立生涯学習複合施設」と交流広場をまちの核に位置づけ、多様な学びを通じた人と人との出会いや新たな賑わいが生まれる場となるよう、官民連携の手法によるまちづくりを推進しています。

 「門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業」は、複合施設に隣接する市有地において、事業者の技術やアイデア等を活用し、「門真市第6次総合計画」、「門真市都市計画マスタープラン」、「門真市立地適正化計画」の各計画を踏まえ、事業区域におけるエリアの価値を高めるとともに、門真市の魅力アップを先導するまちづくりを進めるものです。

 これらを踏まえ、事業用地では、「門真市随一」とも言える土地のポテンシャルを最大限活用するため、複合施設や交流広場との機能分担を図りながら、本市の玄関口としてふさわしい住宅・商業・業務機能等の複合的な都市機能の集積と賑わいのあるまちづくりを実現していくことを目的としています。

 「門真市」は、門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業について、公募型プロポーザル方式により事業者候補者の選定を行い、優先交渉権者を「(代表法人)住友不動産、(構成員)京阪電鉄不動産、ミサワホーム」に決定しました。

 引用資料 門真市・公式ホームページ
 門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業

● (仮称)門真市立生涯学習複合施設 設計・施工
 門真市は、(仮称)門真市立生涯学習複合施設の設計施工を委託する総合評価一般競争入札について、落札候補者を「大林組・久米設計グループ」に決定しました。大林組・久米設計グループのみが応札していました。

 建設通信新聞(2023/02/22)
 門真市/大林・久米グループに決定/生涯学習複合施設DB

 引用資料 門真市・公式ホームページ
 (仮称) 門真市立生涯学習複合施設 設計・施工一括発注について

 実施設計と施工を一括委託するデザインビルド(DB)方式で、概要は、鉄骨造、地上5階、延床面積約7,300㎡で、図書館や店舗、文化会館の機能が入ります。


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門真市と基本協定を締結 
 「住友不動産、京阪電鉄不動産、ミサワホーム」の事業者グループは、2021年10月19日に「門真市」と京阪電車古川橋駅北側の幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業の基本協定を締結しました。

 引用資料 住友不動産(PDF:2021/10/29)
 「門真市幸福町・垣内庁地区まちづくり用地活用事業」門真市と基本協定を締結

 「共同住宅(超高層タワーマンション)」は、古川橋駅至近、地上41階、高さ約138m、総戸数567戸の門真市内No1の大規模・超高層タワーマンションとなります。 360度顔となるデザインで、門真市民だけでなく他の市からも住みたいと憧れを持たれるようなランドマークを創出します。

門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業の概要
◆ 所在地-大阪府門真市幸福町11番地
◆ 交通-京阪本線「古川橋」駅より徒歩3分
◆ 階数-(共同住宅)地上41階、(商業棟)地上2階
◆ 高さ-約138m
◆ 敷地面積-約8,527㎡
◆ 建築面積-(未発表)
◆ 延床面積-(未発表)
◆ 用途-共同住宅、商業施設
◆ 総戸数-567戸
◆ 事業者-(代表法人)住友不動産、(構成員)京阪電鉄不動産、ミサワホーム
◆ 土地の引渡し・建築工事着工-2023年04月以降予定
◆ 竣工-2026年春頃予定


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「駅前から事業用地を見たアイレベルパース」です(引用:門真市)。


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「事業コンセプト」です(引用:住友不動産)。


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「各施設の土地利用計画図(案)」です。京阪本線「古川橋」駅至近の好立地です。旧門真市立第一中学校跡地を含む門真市幸福東土地区画整理事業区域内において、門真市の顔となる中心拠点として整備します(引用:門真市)。


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「位置図」です。古川橋は、大阪府民には「門真運転免許試験場」でお馴染みです(引用:住友不動産)。



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2023年2月22日 (水)

JR西日本が「改良型可動式ホーム柵」の導入 今後、JR西日本が整備していく可動式ホーム柵は、「改良型」での設置を基本!

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-新型ホームドアの技術開発-

 鉄道各社は、より安全に鉄道を利用してもらうために「可動式ホーム柵(ホームドア)」の設置工事を進めています。しかし、車両の長さ、ドアの数、ドアの位置などの相違や、設置コストなどの課題があり、それらに対応可能な新たなタイプのホームドアが開発されています。

 新型ホームドアの技術開発は、各メーカーや鉄道会社が入り乱れて百花繚乱状態です。私は、ホームドア大好き人間なので、関東や関西の駅にホームドアが導入されたら出来るだけ見に行くようにしています。

 2023年3月18日に開業する「うめきた(大阪)地下駅」の「21番線」に、あらゆる車種に対応できる世界初の方式である「フルスクリーンホームドア」を導入します。しかし、あらゆる車種に対応できる世界初の方式である「フルスクリーンホームドア」は、整備費が非常に高額なため他の駅への導入が極めて難しいです。

● JR西日本が改良型可動式ホーム柵の導入!
 「JR西日本」は、安全機能を維持しながら構造を見直し、ホーム補強を迅速化し、工期の短縮・工事費用の圧縮を実現します。開口部を設け風荷重を低減(受風面積が従来比約2/3)、構造を見直し、軽量化(重量が従来比約2/3)を実現します。

 引用資料 JR西日本(2023/02/20)
 改良型可動式ホーム柵の導入について

 
今後のスケジュールは、「西九条駅」と「弁天町駅」の整備から改良型可動式ホーム柵を導入します。着工は2023年3月、完成は2024年度中の予定です。今後、JR西日本が整備していく可動式ホーム柵は、「改良型」での設置を基本とます。


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「改良型可動式ホーム柵」です。「JR西日本テクシア」と「ナブテスコ」との共同開発です。


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フルスクリーンタイプ(
フルハイトタイプ)

 ホームドアのタイプは、大きく分けて2種類あります。一つ目が「フルスクリーンタイプ(フルハイトタイプ)と呼ばれる天井近くまでスクリーンで覆われたもので、もう一つが「ハーフハイトタイプと呼ばれる高さ130cmのものです。

 「フルハイトタイプ」が理想ですが、コストが非常に高い上に、天井近くまでスクリーンで覆うので新線や新駅の工事と同時に行わないと設置が難しいです。


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可動式ホーム柵(
ハーフハイトタイプ)

 現在では、転落防止効果が「フルスクリーンタイプ(フルハイトタイプ)」と比べて遜色ないうえ、設置が容易であり既存路線に展開しやすいことから、「可動式ホーム柵(ハーフハイトタイプ)」が主流になっています。


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デジタルサイネージを搭載したホームドア

 「可動式ホーム柵(ホームドア)」はどんどん進化しています。横浜高速鉄道のみなとみらい線「みなとみらい駅」に、「デジタルサイネージ」を組み込んだホームドアが設置されています。


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大開口ホームドア

 東京メトロ東西線には、「東京メトロ」の車両の他に、「JR東日本」と「東葉高速鉄道」の車両が乗り入れています。車両は各社共に20m級車両10両編成で統一されています。いずれの車両も4ヶ所のドアが設けられていますが、ドアの幅や位置は統一されていません。

 「東京メトロ」は、ドアの位置や幅が異なる車両が混在している路線へのホームドアの早期設置を目指し、二重引き戸による「大開口ホームドア」が導入しました。

 JRの在来線、私鉄、地下鉄では、日本で最初の二重引き戸による「大開口ホームドア」の本格稼働になりました。「大開口ホームドア」は、「ナブテスコ」製です。


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昇降ロープ式ホーム柵(支柱伸縮型)
 ホームドアの代わりにワイヤーロープを設置し、列車のドアが開く際にワイヤーロープを上昇させる方式のホーム柵です。これまでのホームドアとは異なり、車両のドアの位置や数が変わっても対応出来ます。開発主体は「JR西日本テクシア」です。


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昇降バー式ホーム柵
 
「ホームドア(可動式ホーム柵)」は、高額な設置コストが、さらなる普及の妨げとなっています。そこで注目を集めているのが、「昇降式ホーム柵」です。安全を確保する「仕切り」が左右にではなく上下に動くものです。

 JR拝島駅の「昇降式ホーム柵」は、相模鉄道「弥生台駅」で1年間に渡って試験運用が行われてきた「高見沢サイバネティックス製」の改良型です。


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スマートホームドア
 JR東日本はJR横浜線「町田駅」で、新型ホームドア「スマートホームドア」の実証実験を行っています。従来品に比べて部品の点数を減らすなどして機器本体のコストを約半分に抑えました。重量も約3割軽くなり、機器を据え付けるホームの補強工事を減らせます。開発主体は「JR東日本メカトロニクス」です。


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戸袋移動型ホーム柵
 埼玉県所沢市の「新所沢駅」で実証実験が行われた「戸袋移動型ホーム柵」です。ホームドアは、乗降客の乗降時にドアが開閉する固定式が主流です。そのために車両の長さ、ドアの数、ドアの位置が異なる電車が混在すると導入出来ません
 
 これに対し、実証実験が行われた「戸袋移動型ホーム柵」は、電車の扉の位置にあわせて、ホームドアを収納する戸袋も一緒に移動するのが最大の特徴です。開発主体は「京三製作所、神戸製鋼所」です。


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マルチドア対応ホームドア
 
「京浜急行電鉄」では、三菱重工グループの「三菱重工交通機器エンジニアリング」が開発を進めてきた「マルチドア対応ホームドア(どこでもドア)」の実証実験を京急久里浜線三浦海岸駅において実施しました。

 「どこでもドア」は、これまで課題であった、ドア数やドア位置などが異なる車両が運行する路線に対応するホームドアとして開発を進めているもので、車両改修を必要とせず地上設備のみでホームドア開閉の連携が可能な「地上完結型連携システム」を採用しています。



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2023年2月21日 (火)

箕面市 関西圏初、マンション建替え円滑化法の「マンション敷地売却制度」を活用 「みのおサンプラザ1号館」再生事業本格始動!

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-みのおサンプラザ1号館敷地売却事業-

 「東京建物」と「阪急阪神不動産」は、両社が事業協力者として参画し、区分所有者とともに推進する「みのおサンプラザ1号館」の再生事業において、2023年1月31日の区分所有者臨時集会で敷地売却決議が可決され、事業が本格始動することとなりました。

 引用資料 東京建物(PDF:2023/02/17)
 関西圏初、マンション建替え円滑化法の「マンション敷地売却制度」を活用、「みのおサンプラザ1 号館」再生事業本格始動

 建設通信新聞(2023/02/21)
 25年秋に本体着工/サンプラザ1号館建替/箕面市/延べ約1.8万㎡想定

 本物件は、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定める「マンション敷地売却制度」を関西圏で初めて活用する事例になります。2027年春頃に竣工予定の新たな建物は、箕面市が底地を所有する70年の定期借地権付き複合マンションとなり、現在の区分所有者である箕面市が1階~3 階の大部分を再取得することで、地域の核となるにぎわい施設の設置を目指します。なお、4階~11階の住宅部分は両社が分譲する計画です。

 建て替え後の想定規模は、地上11階、延床面積約17,600㎡、1階~3階が施設フロア、4階から上が共同住宅となります。総戸数は109戸です。箕面市は1階~3階のフロアに「交流施設」や「地域活性化施設」を設置して、新たなにぎわい創出を図る方針です。

みのおサンプラザ1号館敷地売却事業の概要
◆ 所在地-大阪府箕面市箕面六丁目1番(地番)
◆ 交通-阪急電鉄箕面線「箕面」駅
◆ 階数-地上11階、地下0階
◆ 敷地面積-約2,900㎡(建築敷地)
◆ 延床面積-約17,600㎡
◆ 用途-共同住宅、公共施設、店舗その他
◆ 総戸数-109戸
◆ 事業協力者-阪急阪神不動産、東京建物、ゼンクリエイト、オーク計画研究所、IAO竹田設計、大末建設
◆ 解体工事-2024年夏頃予定
◆ 着工-2025年秋頃予定
◆ 竣工-2027年春頃予定


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「外観イメージ」です。


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「みのおサンプラザ1号館敷地売却事業」の予定地です(Googleマップの衛星写真を引用)。


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「位置図」です。



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2023年2月20日 (月)

2023年3月18日に開業する「うめきた(大阪)地下駅」 本日(2023年2月20日)から「大阪駅(うめきたエリア)開業記念きっぷ」の発売!

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-大阪駅(うめきたエリア)開業記念きっぷ-

 2023年3月18日に大阪駅(うめきたエリア)に新たに地下ホームが開業し、関西エリアの「玄関口」である大阪駅の拠点性がさらに高まり、関西エリア全体のネットワークがより強化されます。

 これを記念し、地下ホームに新たに乗り入れる「おおさか東線」と特急「はるか」および「くろしお」で利用出来る3枚のきっぷ(硬券)と台紙をセットにした「大阪駅(うめきたエリア)開業記念きっぷ」を発売します。

 引用資料 JR西日本(PDF:2023/02/13)
 ~つながる、はじまる!NEWネットワーク~ 「大阪駅(うめきたエリア)開業記念きっぷ」の発売について


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うめきた(大阪)地下駅
 「JR西日本」は2022年3月16日に、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期区域」で建設中の地下新駅の地上部に駅ビルを建設する事を発表しました。隣接する都市公園と大阪駅方面への連絡デッキも設置し、駅周辺の回遊性を高めます。

 引用資料 JR西日本(2022/03/16)
 うめきた(大阪)駅がさらに進化します 地下駅と地上部での新駅ビルを共創フィールドとした新たな価値創造への挑戦~ 『JR WEST LABO』 始動 ~

 「JR西日本」は地下駅と駅ビルをイノベーションの実験場「JR WEST LABO」に位置付け、デジタル技術などを活用した近未来の駅空間の実現を目指します。実証実験を希望する「共創パートナー」の募集も始めました。

 新駅は2期区域の東側に位置し、地下1階に改札口やコンコース、地下2階に島式のホームを2面設置します。2023年3月18日に大阪駅の新たなホームとして開業する予定です。大阪駅の西側に新設する改札口と地下通路(改札内約70m)でつながります。

うめきた(大阪)駅がさらに進化
◆ 2023年03月18日-うめきた(大阪)地下駅 開業
◆ 2024年夏頃-うめきた2期 先行まちびらき、JR大阪駅⇔うめきた2期間連絡デッキ供用開始
◆ 2025年春頃-地上部新駅ビル開業
◆ 2025年04月-大阪関西万博2025開幕
◆ 2031年春-なにわ筋線開業予定


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「『JR WEST LABO』のフィールド ~地上部分~」です。

うめきた駅の駅ビル(地上部分)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大深町
◆ 交通-JR「大阪」駅直結
◆ 階数-地上3階
◆ 敷地面積-約12,500㎡
◆ 店舗面積-約3,750㎡
◆ 駅前広場主要用途-観光バス・タクシー乗降場等
◆ ビル主要用途-歩行者広場、商業施設、連絡デッキなど
◆ 建物設置者-JR西日本不動産開発
◆ 商業施設運営者-JR西日本大阪開発
◆ 開業(一部供用開始)-2024年夏頃予定(駅前広場・連絡デッキなど)
◆ 全面開業(商業施設含む)-2025年春頃予定


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「『JR WEST LABO』のフィールド ~地下部分~ コンコース階」です。


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「『JR WEST LABO』のフィールド ~地下部分~ ホーム階」です。あらゆる車種に対応できる世界初の方式である「フルスクリーンホームドア」のため、2023年3月18日の開業時には、「ホームドア」は「21番線」のみにしか設置されません。「22番線・23番線・24番線」への設置時期は現時点では未定です。



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2023年2月19日 (日)

新生「ミーナ天神」 九州最大のユニクロ、九州最大規模のジーユーなど約30店が出店 2023年4月28日(金)に開業!

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-ミーナ天神-

 福岡市中央区天神の「ミーナ天神」は、隣接する商業施設「ノース天神」と一体化する全面改装工事を経て、総売場面積6,700坪を超える大型商業施設として、2023年4月28日(金)に開業します。

 引用資料 ミーナ天神(2023/02/15)
 総売場面積約6,700坪のスケール感! 新生「ミーナ天神」の開業は2023年4月28日(金) 九州最大のユニクロ、九州最大規模のジーユーや 福岡初出店の業態など約30店の出店が決定!

 総売場面積6,700坪を超えるスケール感が特徴で、フロアの広さを生かし、九州最大のユニクロや九州最大規模のジーユーのほか、複数の九州最大規模の店舗の出店、福岡初出店の業態なども含む約30店が入ります。

 1階と2階には「ユニクロ」、3階には「ジーユー(GU)」が出店します。ユニクロは九州最大、GUは九州最大規模となります。また、ファーストリテイリンググループのブランドであるプラステ、セオリーが、1階と2階に出店します。

 1階から3階部分の壁面はガラスに変更し、1973年に建設された当時の雰囲気を残しながらも、明るく新たな街並みになじむ外観にリニューアルします。その仮囲いは3月ごろ撤去し、オープン前にいち早くお目見えする予定です。


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「地下エントランス」です。


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「地下1階通路」です。


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「吹き抜け」です。


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「フロア構成」です。



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2023年2月18日 (土)

うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」 アップスケールホテル(南街区)のブランドが「ホテル阪急グランレスパイア」に決定!

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-グラングリーン大阪-

 「三菱地所」を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社は、2017年12月に「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」が実施した「うめきた2期地区開発事業者募集」にて開発事業者として選定された後、「(仮称)うめきた2期地区開発事業」について、工事に着手しました。

 「三菱地所」を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社は、”「みどり」と「イノベーション」の融合拠点” をまちづくりの目標とする「(仮称)うめきた2 期地区開発事業」のプロジェクト名称を「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に、またあわせてロゴマークを決定しました。 

 引用資料 三菱地所(2023/02/07)
 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定 JR大阪駅前に約45,000㎡の都市公園を含む新たな街が、2024年夏頃に先行まちびらき 
 
 「グリーン」という名前が表す"みどり"には、公園を中心として生まれる「自然と都市の融合」というテーマに加え、多様な人が集い、出会い、お互いの個性を生かし合うことで、いくつもの可能性を解放させ、ここで過ごす時間を積み重ねるほどに新しい世界を広げてもらいたいという想いが込められています。
 
● ホテル阪急グランレスパイア
 うめきた2期開発事業者JV9社は、うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」において、阪急阪神ホテルズがオペレーターとなるアップスケールホテル(南街区)のブランドが、「ホテル阪急グランレスパイア」に決定しました。ホテル名称は、「ホテル阪急グランレスパイア大阪(Hotel Hankyu GRAN RESPIRE OSAKA)」で、2024年度下期の開業を目指します  

 引用資料 三菱地所(2023/02/16)
 うめきた2期地区開発事業「グラングリーン大阪」アップスケールホテルブランドを阪急阪神ホテルズの「ホテル阪急グランレスパイア」

 「ホテル阪急グランレスパイア大阪」は、南街区賃貸棟・東棟の5階~28階に位置します。客室は約23㎡を中心とする全482室で、レストラン、バー、ラウンジ、フィットネス等を設置する予定です。


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「ホテル事業の配置図」です。


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「ホテル阪急グランレスパイア大阪」のロゴです。


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「エントランス(完成予想イメージ)」です。


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「ホテルロビー(完成予想イメージ)」です。


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「クラブラウンジ(完成予想イメージ)」です。


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「宿泊者専用ラウンジ(完成予想イメージ)」です。


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「客室(完成予想イメージ)」です。



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2023年2月17日 (金)

堺市に本社 「自転車界のインテル」の異名を持つ超高収益企業の「シマノ」 2022年12月期は売上高6,289円、営業利益1,691億円!

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-自転車界のインテル「シマノ」-

 衛星写真は、大阪府堺市堺区老松町3丁77番地にある自転車部品を手掛ける東証プライム上場企業「シマノ」の本社です(Googleマップの衛星写真の3Dモードを引用)。

 「シマノ」と言えば何を思い浮かべるでしょうか? 釣りが好きな方は、リールや竿などの「釣り具用品」を思い浮かべるかも知れませんが、なんと言っても主力は「自転車部品」です。ホイール、ギア、変速機、ブレーキ、レバーといった部品を国内外で生産しています。

 フランスで開催される世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」でもシマノの製品は圧倒的な支持を集めています。「2020年東京オリンピック競技大会」の自転車競技でも圧倒的な支持を集めていました。

 スポーツ自転車向け部品の御三家は、日本の「シマノ(Shimano)」、イタリアの「カンパニョーロ(Campagnolo)」、アメリカの「スラム(Sram)」ですが、スポーツ自転車向け部品で「シマノ」は85%程度、変速機付き自転車でも約7割の世界シェアを握っており、競合メーカーを大きく引き離しています。

 「シマノ」のシェアが高いのはレースの世界だけではありません。普及価格帯でも日米欧で売られる自転車のほぼすべてに「シマノ」の部品が使われており、自転車の中枢部品を一手に担うことから、パソコンやサーバーのCPU最大手である「インテル」に例えて、「自転車界のインテル」と言われています。


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シマノ(SHIMANO)

 「シマノ」は日本の企業では珍しい12月決算を採用しています。2023年2月14日に2022年12月期(2022年1月1日~2022年12月31日)の連結決算を発表しました。売上高628,909百万円(前年同期比15.1%増)、営業利益169,158百万円(前年同期比14.1%増)となりました。売上高・営業利益共に過去最高となりました。

 シマノ 決算短信(PDF:2023/02/14)
 2022年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)

 シマノの社長は、コロナ下の2年間について「空前のアウトドアブームが押し寄せ、非常にたくさんの注文をいただいた。全身全霊で増産態勢を整えた」と振り返りました。まさにバブルと言ってもいい状態でした。

● 2023年12月期の連結業績予想
 2023年12月期の連結業績予想(2023年1月1日~2023年12月31日)は、売上高500,000百万円(前年同期比△20.5%)、営業利益105,000百万円(前年同期比△37.9%)と、売上高・営業利益共に大幅な減収減益を予想しています。

 高インフレの長期化や世界的な金融引き締めによる景況感の悪化から欧米市場で中高級スポーツ自転車の需要が一服、主力の自転車部品が落ち込みます。減収減益を見込みますが「将来を見据えた積極投資と株主還元は継続していく」としています。

シマノの連結決算(売上高/営業利益)
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2008年12月   235,142百万円    37,819百万円
2009年12月   186,686百万円    20,528百万円
2010年12月   213,596百万円    32,772百万円
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2011年12月   221,770百万円    31,742百万円
2012年12月   245,843百万円    40,961百万円
2013年12月   271,037百万円    41,775百万円
2014年12月   333,168百万円    65,816百万円
2015年12月   378,645百万円    85,053百万円
2016年12月   322,998百万円    64,546百万円
2017年12月   335,800百万円    64,351百万円
2018年12月   348,035百万円    65,687百万円
2019年12月   363,230百万円    68,010百万円
2020年12月   378,040百万円    82,701百万円
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2021年12月   546,515百万円  148,287百万円
2022年12月   628,909百万円  169,158百万円

2023年12月予想
2023年12月   500,000百万円  105,000百万円(会)


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セグメント別売上高比率

 「2022年12月期の売上高のセグメント別予想金額及び構成比率」です。 「自転車部品」が81.9%、「釣具」が18.0%です。「釣具」は世界シェア2位です。世界シェア1位は「ダイワ」のブランドでお馴染みの東京都東久留米市に本社がある「グローブライド」です。



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2023年2月16日 (木)

パナソニックホールディングス 「関西文化学術研究都市」にある研究開発拠点を売却 門真市の本社エリアに集約!

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-パナソニック・関西文化学術研究都市-

 「パナソニックホールディングス」が関西文化学術研究都市にある研究開発拠点を海外企業に売却していたことが分かりました。売却額は数十億円規模とみられます。研究開発拠点の集約による経営合理化の取り組みの一環となります(Googleマップの衛星写真を引用)。

 産経新聞(2023/02/15)
 パナソニックHD けいはんなの研究開発拠点 海外企業に売却

 けいはんなの研究開発拠点は、半導体やバイオテクノロジーなどを中心とした技術の研究開発を目的に1993年に開設されました。敷地面積は約53,000㎡で、直近は研究者ら約100人が勤務していました。拠点は2022年11月30日に譲渡し、研究者らは大阪府門真市のビルや守口市の拠点に移りました。

 パナソニックは、大阪城公園北側の「大阪ビジネスパーク」にある営業部門などの拠点も、本社エリアへの移転を決定、さまざまな分野の拠点を本社の近くに集約させることで、経営の合理化を進め、成長分野へ投資するとしています。


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稼働していた頃の「パナソニック 株式会社 イノベーション推進部門 京阪奈地区」です。


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入口付近です。


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東隣は「けいはんなプラザ(KEIHANNA PLAZA)」です。


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西隣は「情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所」です。


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更に西隣は「京セラ けいはんなリサーチセンター」です。



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2023年2月15日 (水)

クボタ 農機・農業機器メーカーとしては世界3位(国内首位) 2022年12月期は売上高2兆6787億円、2023年12月期は売上高2兆9000億円を予想

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-クボタ-
 「クボタ」の本社は、大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号にあります。東京本社は、東京都中央区京橋二丁目1番3号の「京橋トラストタワー」にあります。

 「クボタ」は、1890年2月に「大出鋳造所」として創業しました。1953年に「久保田鉄工」に社名変更、1990年に創業100周年に伴い「クボタ」に社名変更しました。産業機械(農業機械、建設機械等)、建築材料、鉄管、産業用ディーゼルエンジンのなどを製造しています。

 農機・農業機器メーカーとしては国内首位、世界で3位です。市場シェアは2021年時点で、1位はアメリカに本社を置く「ディア・アンド・カンパニー」、2位はイギリスに本社(登記上の本籍地はオランダ)を置く「CNHインダストリアル」、3位は「クボタ」、4位はアメリカに本社を置く「アグコ」、5位は「ヤンマー」となっています。

 ちなみに、稲作が盛んなアジアでトップシェアを誇り、現地の農業を支えています。日本は農業大国でもないのに、世界のベスト5に2社も入っているのが凄いですね。いずれも大阪に本社があるのがうれしい限りです。


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クボタの連結決算

 「クボタ」は日本の企業では珍しい12月決算を採用しています。2023年2月14日に2022年12月期(2022年1月1日~2022年12月31日)の連結決算を発表しました。売上高2,678,772百万円(前年同期比21.9%増)、営業利益218,942百万円(前年同期比10.5%減)となりました。

 クボタ 決算短信(PDF:2023/02/14)
 2022年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結) 

 北米で建設機械の需要が伸びたほか、北米や欧州を中心にトラクターなど主要製品の値上げに踏み切ったことも増収に寄与しました。一方、原材料価格や物流費の高騰でコストが1,200億円超膨らみ、利益を押し下げました。

● 2023年12月期の連結業績予想
 2023年12月期の連結業績予想(2023年1月1日~2023年12月31日)は、売上高2,900,000百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益270,000百万円(前年同期比23.3%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。計画通り達成すると売上高3兆円が見えてきます。

クボタの連結決算(売上高/営業利益)
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1998年03月   1,029,437百万円     47,504百万円
1999年03月      976,652百万円     32,803百万円
2000年03月      987,265百万円     35,670百万円
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2001年03月      994,493百万円     43,193百万円
2002年03月      976,097百万円     34,424百万円
2003年03月      926,145百万円     29,613百万円
2004年03月      930,237百万円     21,849百万円
2005年03月      983,226百万円     86,773百万円
2006年03月   1,051,040百万円   113,500百万円
2007年03月   1,127,456百万円   130,347百万円
2008年03月   1,154,574百万円   136,875百万円
2009年03月   1,107,482百万円   102,815百万円
2010年03月      930,644百万円     69,702百万円
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2011年03月      933,685百万円     86,111百万円
2012年03月   1,008,019百万円   105,680百万円
2013年03月   1,167,628百万円   113,161百万円
2014年03月   1,508,590百万円   202,431百万円
2015年03月   1,586,937百万円   204,145百万円
2015年12月   1,244,775百万円   166,874百万円(9ヶ月決算)
2016年12月   1,596,091百万円   188,777百万円
2017年12月   1,751,038百万円   199,952百万円
2018年12月   1,850,316百万円   189,314百万円
2019年12月   1,920,042百万円   201,654百万円
2020年12月   1,853,234百万円   175,284百万円
-----------------------------------------
2021年12月   2,196,766百万円   246,207百万円
2022年12月   2,678,772百万円   218,942百万円

2023年12月期予想
2023年12月   2,900,000百万円   270,000百万円(会)
 
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「クボタ」の連結決算の売上高は、約18年間で売上は9,302億円から2兆1,968億円へ、海外売上比率は3割から7割へ上昇しました。

 引用資料 クボタ・公式ホームページ
 クボタが目指す次なるステージ


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「クボタ」の2021年12月期連結決算では、海外売上比率は73%となっています。「クボタ」にとって最大の市場は、すでに日本ではなく、「北米」になっています。



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2023年2月14日 (火)

大和ハウス工業 2023年3月期の連結決算 売上高4兆7600億円を予想 売上高5兆円が見えてきた!

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-大和ハウス工業-

 「大和ハウス工業」の本社・本店は、大阪府大阪市北区梅田三丁目3番5号の「大和ハウス大阪ビル」にあります。「大和ハウス工業」の元となった会社は、1947年に奈良県奈良市で設立され、1955年4月5日に「大和ハウス工業株式会社」が創業しました。

 「大和」は創業者の出身地・奈良県の旧国名からとったものです。「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読ませたのは「大いなる和をもって経営に当たりたい」という意味を持たせるため、また「ハウス工業」は建築物を工業化しようという創業理念を示しています。

● M&Aや多角化で急成長!
 大和ハウス工業が急成長したのは、M&A(企業の合併・買収)や多角化です。買収で一番大きかったのは、準大手ゼネコンの「フジタ」です。多角化では、「健康余暇、インテリア建材、物流、ホームセンター、都市型ホテル、環境エネルギー、損害保険代理店・クレジットカード、オートリース・パーキング・カーシェア」などを行っています。



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大和ハウス工業の連結業績

 「大和ハウス工業」は、2023年2月10日に「2023年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高3,421,681百万円(前年同期比8.7%増)、営業利益222,725百万円(前年同期比△12.3%)となりました。

 大和ハウス工業 決算短信(PDF:2023/02/07)
 2023年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高4,760,000百万円(前年同期比7.2%増)、営業利益360,000百万円(前年同期比△6.1%)と、過去最高の売上高を予想をしています。

 戸建て住宅事業は円安を背景にアメリカで好調でしたが、国内が資材価格の高騰の影響で不振でした。物流施設などを開発する事業も物件の売却が少なく利益を押し下げました。

大和ハウス工業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月   1,069,789百万円     42,305百万円
1999年3月      896,005百万円     40,215百万円
2000年3月      951,072百万円     47,497百万円
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2001年3月   1,016,236百万円     44,289百万円
2002年3月   1,197,924百万円     46,031百万円
2003年3月   1,184,543百万円     45,271百万円
2004年3月   1,224,647百万円     59,660百万円
2005年3月   1,365,913百万円     67,849百万円
2006年3月   1,528,983百万円     80,072百万円
2007年3月   1,618,450百万円     85,678百万円
2008年3月   1,709,254百万円     89,120百万円
2009年3月   1,690,956百万円     73,580百万円
2010年3月   1,609,883百万円     62,714百万円
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2011年3月   1,690,151百万円     87,697百万円
2012年3月   1,848,797百万円   114,955百万円
2013年3月   2,007,989百万円   128,024百万円
2014年3月   2,700,318百万円   163,576百万円
2015年3月   2,810,714百万円   180,352百万円
2016年3月   3,192,900百万円   243,100百万円
2017年3月   3,512,909百万円   310,092百万円
2018年3月   3,795,992百万円   347,141百万円
2019年3月   4,143,505百万円   372,195百万円
2020年3月   4,380,209百万円   381,114百万円
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2021年3月   4,126,769百万円   357,121百万円
2022年3月   4,439,536百万円   383,256百万円

2023年3月予想
2023年3月   4,760,000百万円   360,000百万円(会)
2023年3月   4,809,393百万円   366,183百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年2月14日時点の数値です。



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2023年2月13日 (月)

加古川市 JR加古川駅周辺まちづくり(案) 「カピル21ビル(加古川ヤマトヤシキなどが入居)」など3棟を建て替え!

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-JR加古川駅周辺まちづくり(案)-

 兵庫県の「加古川市」は2023年2月8日に、JR加古川駅周辺の再整備に向けた方針案を発表しました。駅南の「カピル21ビル、サンライズ加古川ビル、加古川駅前立体駐車場ビル」は、いずれも建て替えます。

 「カピル21ビル」は高層化し、マンションや商業施設として利用するほか、コンサートなどを催す市民会館も移転させます。駅南北のバスターミナルも再編、歩行者が憩える空間を新たに作ります。

 引用資料 加古川市・公式HP(2023/02/08)
 JR加古川駅周辺まちづくり(案)を策定しました

 「カピル21ビル」は1989年、「サンライズ加古川ビル」は1982年、「駐車場ビル」は1987年に建設されました。いずれも加古川市長が社長を務める第三セクター「加古川再開発ビル」が所有・管理していますが、老朽化が進みます。

 「カピル21ビル」には、かつて「加古川そごう」が入っていましたが、現在は「加古川ヤマトヤシキ」や加古川図書館、子育てプラザなどが入っていますが、地下のスーパー「かぴまーと」が2022年11月末に閉店したのをはじめ、店舗の撤退が続いています。「サンライズ加古川ビル」にも空き店舗があり、駅前の好立地を生かし切れていません。

 「カピル21ビル」は建て替え後、中高層部にマンションを設けます。加古川図書館や子育てプラザもリニューアルします。加古川市民会館は大ホール(1,000席程度)、小ホール(300~500席程度)などを整備する計画です。低層部には商業店舗を誘致します。


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「加古川駅南広場からのイメージ」です。


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「商業ゾーンのイメージ」です。


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「位置図」です。「カピル21ビル」には、かつて「加古川そごう」が入っていましたが、現在は「加古川ヤマトヤシキ」などが入っています。


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「現状のカピル21ビルとサンライズビル等の状況」です。



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2023年2月12日 (日)

大阪市西区 (仮称)京町堀一丁目計画 IHGホテルズ&リゾーツの「voco大阪セントラル」 2023年5月30日に開業!

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-voco大阪セントラル-

 「NTT都市開発」は、大阪市西区で開発を進めている「(仮称)京町堀一丁目計画」について、新築工事に2021年5月に着手しました。「(仮称)京町堀⼀丁⽬計画」は、2023年1月に竣⼯しました。

 「(仮称)京町堀一丁目計画」は、大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅に近接する、地上13階、延床面積約10,600㎡のホテルであり、IHGホテルズ&リゾーツが「voco大阪セントラル」を運営予定です。開業は2023年5月30日を予定しています。

 引用資料 NTT都市開発(2023/02/08)
 「(仮称)京町堀一丁目計画」新築工事竣工について日本初進出ホテル「voco大阪セントラル」が2023年5月30日(火)開業

voco大阪セントラルの概要
◆ 計画名-(仮称)京町堀一丁目計画
◆ 所在地-大阪府大阪市西区京町堀一丁目7番1号
◆ 交通-Osaka Metro 四つ橋線「肥後橋」駅徒歩2分
◆ 階数-地上13階、地下0階
◆ 敷地面積-約1,200㎡
◆ 延床面積-約10,600㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-191室
◆ 建築主-NTT都市開発(ホテル経営:UDホスピタリティマネジメント、ホテル運営:IHGホテルズ&リゾーツ)
◆ 設計者-錢高組、アパ アソシエイツ
◆ 監理者-錢高組、アパ アソシエイツ
◆ 施工者-錢高組
◆ 着工-2021年05月
◆ 竣工-2023年01月
◆ 開業-2023年05月30日予定


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「外観(夜景)」です。


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「四つ橋筋側低層部外観」です。


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「ホテルロビー」です。


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「カフェ&バー」です。


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「客室」です。


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「位置図」です。



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2023年2月11日 (土)

パナソニック工場(南門真地区)跡地 三井ショッピングパーク ららぽーと門真 & 三井アウトレットパーク 大阪門真 2023年4月17日(月)グランドオープン!

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-パナソニック工場跡地-
 京阪本線の「門真市駅」から、大阪モノレール(大阪中央環状線)沿いに南へ少し行った門真市松生町に、かつて「パナソニック」の「南門真地区」と呼ばれ、カラーテレビやオーディオといったAV機器の本部、研究開発、工場が置かれた拠点がありました

 「パナソニック」は、経営効率化の一環として、敷地面積166,772.10㎡の広大な「南門真地区」を閉鎖して、「三井不動産」に売却しました。解体工事が行われ、敷地は「A敷地、B敷地、C敷地、D敷地」に分割され、A敷地には「(仮称)ららぽーと門真」、B敷地には「共同住宅」、C敷地には「(仮称)コストコホールセール門真倉庫店」、D敷地には「事務所」が建設される予定です。

 2021年10月4日に商業施設街区の「(仮称)門真市松生町商業施設計画」の起工式を執り行いました。商業施設の開業は2023年春を予定しています。

 「三井不動産」は、大阪府門真市松生町で推進中の「(仮称)大阪府門真市松生町商業施設計画」を、初となる「三井ショッピングパーク ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の両ブランド複合型の大型商業施設とすることを決定しました。

 施設名称を「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」、「三井アウトレットパーク 大阪門真」として、2023年春の開業を予定しています。なお、当施設の開業に伴い、1995年3月に開業した「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は2023年3月12日に閉館し、「三井アウトレットパーク 大阪門真」として新たに生まれ変わります。

● 2023年4月17日(月)グランドオープン!
 「三井不動産」は、大阪府門真市松生町にて推進中の「三井ショッピングパーク ららぽーと門真」 、「三井アウトレットパーク 大阪門真」 を、2023年4月17日(月)にグランドオープンします。

 引用資料 三井不動産(2023/02/08)
 三井不動産初の2業態複合型商業施設が誕生! 「三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真」2023年4月17日(月)グランドオープン 大阪初出店19店舗(ららぽーと)、関西アウトレット初出店17店舗を含む、全251店舗が出店

(仮称)門真市松生町商業施設計画の概要
◆ 施設名称-三井ショッピングパーク ららぽーと門真、三井アウトレットパーク 大阪門真
◆ 所在地-大阪府門真市松生町1番11号
◆ 交通-京阪本線・大阪モノレール線「門真市」駅徒歩約8分 *将来的には大阪モノレールの新駅に直結予定
◆ 階数-(店舗棟)地上4階、地下0階、(立体駐車場棟)6層7段×2棟
◆ 敷地面積-約116,400㎡
◆ 延床面積-約196,800㎡(店舗面積約66,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-商業施設、駐車場等
◆ 店舗数-251店舗(ららぽーと門真153店舗、MOP大阪門真98店舗)
◆ 駐車台数-約4,300台
◆ 建築主-三井不動産
◆ 基本設計-石本建築事務所
◆ 実施設計・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-(店舗棟)竹中工務店、(立体駐車場棟)綿半ソリューションズ
◆ 着工-2021年10月04日(起工式)
◆ 竣工-2023年02月予定
◆ 開業-2023年04月17日(グランドオープン)


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「くすのき広場」CGです。


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屋上「空の広場」CGです。


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「センターコート」CGです。


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「フロア配置図」です。


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「フロアイメージ図」です。


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「建物配置図」です。


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「当計画狭域図」です。京阪本線・大阪モノレール線「門真市」駅徒歩約8分ですが、将来的には延伸される大阪モノレールの「新駅」と直結する予定です。


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「広域図」です。

● 三井アウトレットパーク 大阪鶴見は閉館
 商圏が被るので、1995年3月に開業した「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は2023年3月12日に閉館します。「三井アウトレットパーク 大阪鶴見」は、店舗数約70店舗なので、実質的には店舗数約100店舗となる「三井アウトレットパーク 大阪門真」への拡張移転です。



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2023年2月10日 (金)

(仮称)うめきた2期地区開発事業 JR大阪駅前に約45,000㎡の都市公園を含む新たな街「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定!

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-グラングリーン大阪-

 「三菱地所」を代表企業とするうめきた2期開発事業者JV9社は、2017年12月に「独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)」が実施した「うめきた2期地区開発事業者募集」にて開発事業者として選定された後、「(仮称)うめきた2期地区開発事業」について、工事に着手しました。

 「三菱地所」を代表企業とするうめきた2 期開発事業者JV9社は、”「みどり」と「イノベーション」の融合拠点” をまちづくりの目標とする「(仮称)うめきた2 期地区開発事業」のプロジェクト名称を「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に、またあわせてロゴマークを決定しました。 

 引用資料 三菱地所(2023/02/07)
 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」に決定 JR大阪駅前に約45,000㎡の都市公園を含む新たな街が、2024年夏頃に先行まちびらき 
 
 「グリーン」という名前が表す"みどり"には、公園を中心として生まれる「自然と都市の融合」というテーマに加え、多様な人が集い、出会い、お互いの個性を生かし合うことで、いくつもの可能性を解放させ、ここで過ごす時間を積み重ねるほどに新しい世界を広げてもらいたいという想いが込められています。


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ロゴマーク
 かたちにとらわれない有機的なフォルムで構成されたデザインは、このまちから生まれる多様な"息吹"を表現しています。それは、自然の生命たちの「呼吸」であり、多様な人々が集う「活気」であり、新しい価値を吹きこむ「イノベーション」でもあります。

 "2つのg" を描くイエローは、"みどり"に無くてはならない"太陽"を象徴。このまちから生まれる"息吹"と、このまちに降りそそぐ"太陽"が、一人ひとりの可能性を輝かせてくれるよう願いを込めました。


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「(仮称)ネクストイノベーションミュージアム外観イメージ」です。


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「天井高さ15mを誇る大展示室イメージ」です。


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「大屋根施設外観イメージ」です。


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「情報発信棟内部イメージ」です。


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「用途配置図」です。


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「2024年夏頃の開業範囲」です。


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「2025年春頃の開業範囲」です。



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2023年2月 9日 (木)

ダイキン工業 2023年3月期の連結決算 業績絶好調で3度目の上方修正 売上高3兆9100億円・営業利益3720億円を予想!

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-ダイキン工業-
 大阪に本社を置く「ダイキン工業」は、1924年に「大阪金属工業所」として創業されました。1963年には「ダイキン工業」に社名を変更しています。世界首位級の「エアコン」が主力商品です。価格競争から距離を置き、高品質を前面に打ち出しているので、「空調のベンツ」とも呼ばれています。

 大阪に本社を置く製造業ではトップクラスとなった「ダイキン工業」の業績が絶好調です。この四半世紀で売上高が12倍弱に増えています。私は企業の決算を見るのが大好きですが、こんなに一直線に急成長した日本の会社はあまり記憶にありません。25年前は普通の大企業でしたが、今や超優良企業に変身しました。

 「ダイキン工業」の本社は、1987年から「梅田センタービル」に入居していましたが、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」に移転しました。本社移転は2024年に迎える創業100周年に向けた記念事業の一つでもあります。企業の成長に伴う従業員数の増加で手狭となっており、拠点も分散していました。新本社に大阪市内や近郊に点在する拠点の集約を検討しており、本社部門の業務効率化を進めます。

● 2022年11月24日より本社を移転!
 「ダイキン工業」は、2022年11月24日より本社を「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」へ移転しました。新本社では、顧客との交流を活性化するため応接室やプロジェクトルームを充実させるほか、壁を取り払ったオープンなオフィス空間で部門を超えた活発なコミュニケーションを促し、アイデアやイノベーションの創出を目指します。

 また、作業に集中できるスペースや、オンライン会議に対応した会議室を多く設けるなど、働きやすいオフィス・ITインフラ環境を整備することで、従業員一人ひとりの生産性や働きの質の向上を実現します。


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ダイキン工業(DAIKIN)

 「ダイキン工業」は、2023年2月7日に「2023年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高2,985,667百万円(前年同期比29.7%増)、営業利益303,757百万円(前年同期比17.1%増)となりました。

 ダイキン工業 決算短信(PDF:2023/02/07)
 2023年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高3,910,000百万円(前年同期比25.8%増)、営業利益372,000百万円(前年同期比17.6%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。

 期初の予想では、売上高3,380,000百万円、営業利益340,000百万円でしたが、1回目の上方修正で、売上高3,480,000百万円、営業利益350,000百万円、2回目の上方修正で、売上高3,760,000百万円、営業利益363,000百万円、3回目の上方修正で、売上高3,910,000百万円、営業利益372,000百万円となりました。3度の上方修正とは凄まじい限りです。

ダイキン工業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月      462,519百万円    20,303百万円
1999年3月      464,332百万円    23,004百万円
2000年3月      463,069百万円    25,888百万円
-----------------------------------------
2001年3月      531,098百万円    39,814百万円
2002年3月      538,790百万円    41,967百万円
2003年3月      572,413百万円    47,788百万円
2004年3月      625,717百万円    47,987百万円
2005年3月      728,880百万円    60,896百万円
2006年3月      792,857百万円    67,077百万円
2007年3月      912,128百万円    80,939百万円
2008年3月   1,291,081百万円   128,098百万円
2009年3月   1,202,419百万円    61,394百万円
2010年3月   1,023,964百万円    44,037百万円
-----------------------------------------
2011年3月   1,160,330百万円    75,455百万円
2012年3月   1,218,700百万円    81,192百万円
2013年3月   1,290,903百万円    88,627百万円
2014年3月   1,787,679百万円   156,537百万円
2015年3月   1,915,013百万円   190,587百万円
2016年3月   2,043,691百万円   217,872百万円
2017年3月   2,043,968百万円   230,769百万円
2018年3月   2,290,560百万円   253,739百万円
2019年3月   2,481,109百万円   276,254百万円
2020年3月   2,550,305百万円   265,513百万円
-----------------------------------------
2021年3月   2,493,386百万円   238,623百万円
2022年3月   3,109,106百万円   316,350百万円

2023年3月予想 
2023年3月   3,910,000百万円   372,000百万円(会)
2023年3月   3,862,114百万円   382,614百万円(コ)
  
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年2月9日時点の数値です。

米国グッドマンの買収で成長が加速!
 「ダイキン工業」は、2012年8月29日、アメリカの住宅向けエアコン大手の「グッドマン・グローバル」を総額37億ドル(当時の為替レートで約2960億円)で買収すると発表しました。

 アメリカで高いシェアを持つ「グッドマン・グローバル」を傘下に持つことで、手薄だったアメリカでの住宅用空調機器事業を強化しました。業績の推移を見ても「グッドマン・グローバル」の買収により成長が加速した事が分かります。



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2023年2月 8日 (水)

大阪ガスの新本社ビル 地上33階、高さ約150mの「大阪ガスビルディング(ガスビル西館)」 2024年に着工予定!

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-大阪ガスが新本社ビルを建設-

 2022年4月26日に「大阪ガス」は、「大阪ガス都市開発」が所有する大阪ガスビルディングの西側の大阪ガスグループ社有地での複合ビル開発と、ガスビルのリノベーションについて検討を開始すると発表しました。

 西用地は、現在は駐車場等として利用していますが、保有資産の価値向上を目的に、外部テナントへの賃貸によりオフィスと商業用途に使用する複合ビルの建設を検討します。Daigasグループ本社機能の西新ビルへの移転・集約についても、あわせて検討します。

 「ガスビル(南館:1933年竣工、北館:1966年竣工)」は、歴史的建築物として保存し、御堂筋のさらなるにぎわい創出に寄与するよう、用途拡大等に向けたリノベーションを検討します。なお、ガスビルの保存方法については、保存検討委員会を設け、学識経験者の意見を受けながら、検討を進めます。

 大阪市は、2023年2月3日に「令和4年度第3回大阪市都市計画審議会」を開催しました。容積率の最高限度は1,200%に引き上げられ、建築物の高さの最高限度が150mとなりました。

● 概要は、地上33階、高さ約150m!
 「大阪ガス、大阪ガス都市開発」は、2022年4月26日、6月15日に発表のとおり、大阪ガスビルディングのリノベーションとガスビル西側の大阪ガスグループ社有地での複合ビルの開発について検討を進めてきました。

 2023年2月7日に都市計画案が、大阪府の都市計画審議会において、都市再生特別措置法に定める都市再生特別地区として審議・可決され、都市計画決定される見込みとなりました。

 引用資料 報道発表資料(2023/02/07)
 ガスビル西側での複合ビル開発とガスビルのリノベーションについて(「平野町四丁目地区」計画案の概要お知らせ)

 「ガスビル西館」は2024年に着工し、2027年の完成を目指します。竣工後に大阪ガスの本社機能を移転します。「ガスビル」の改修工事は、2028年に着工し、2031年の完成を予定しています。改修後も外観と床面積の85%を保存する計画です。

大阪ガスビルディングの概要「ガスビル西館(新築) ガスビル(改修)」
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩約5分、京阪本線「淀屋橋」駅から徒歩約10分
◆ 階数-(ガスビル西館)地上33階、地下階あり、(ガスビル)地上8階、塔屋あり、地下2階
◆ 高さ-(ガスビル西館)約150m、(ガスビル)約45m
◆ 敷地面積-約10,370㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約136,000㎡(施設全体)
◆ 容積率-約1,200%
◆ 構造-(ガスビル西館)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、(ガスビル)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-(ガスビル西館)オフィス、商業施設、(ガスビル)オフィス、商業施設
◆ 建築主-大阪ガス、大阪ガス都市開発
◆ 着工-(ガスビル西館)2024年予定、(ガスビル)2028年予定
◆ 竣工-(ガスビル西館)2027年予定、(ガスビル)2031年予定
◆ 総事業費-500億円以上


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「北東より」です。


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「道路上空利用部分のイメージ(南より)」です。


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「ガスビル西館のデザインコンセプト(パースは南より)」です。2棟のビルは接続されます。2棟のビルは、階高が全く違うので接続が難しそうです。


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「ガスビルのアトリウムイメージ」です。


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「ガスビル・ガスビル西館の用途構成」です。規制緩和で道路上空の利用が一般的になってきました。2棟のビルは接続されますが、階高が全く違います。2棟の階高の違いを吹き抜けで調整するようです。


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「計画図」です。


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高層部の高さの最高限度が150mとなります。


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大阪ガスビルディングの「外観の撤去・改修範囲」です。リノベーションされますが、基本的な方向性は「 歴史的価値の高い南館・北館⼀体的な外観構成および竣工当時の趣を残す内部を基本的に保存する。」となっています。

 引用資料 大阪ガス(2022/06/15)
 「ガスビル保存検討委員会」検討状況について~ガスビルの歴史的価値の継承と活用の基本的な方向性~


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大阪ガスビルディング(国登録有形文化財)
 「大阪ガスビルディング(ガスビル)」は、大阪のメインストリート御堂筋に面し、地域のランドマークとなっています。「国登録有形文化財」のため、歴史的建造物として保存しながらテナントやオフィスの誘致など用途の拡大を図ります。



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2023年2月 7日 (火)

「阪神甲子園球場」に新たなシートが誕生! 「アルプスウイングビューボックス、レフトスカイビューボックス、レフトスカイビューカウンター」を新設!

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-阪神甲子園球場-
 「阪神電気鉄道」が運営する阪神甲子園球場では、1塁・3塁両アルプス席に「アルプスウイングビューボックス」を、レフト外野席に「レフトスカイビューボックス」・「レフトスカイビューカウンター」を、新設することとしました。今回の改修工事により、座席数が現在の47,466席から47,400席へと66席減少します。

 引用資料 阪神電気鉄道(2023/01/17)
 阪神甲子園球場に新たなシートが誕生します ~『アルプスウイングビューボックス』『レフトスカイビューボックス』 『レフトスカイビューカウンター』を新設~

 これら3種類の新シートは2023年3月4日(土)のプロ野球オープン戦から利用出来ます。なお、各シートの発売方法などの詳細は、後日、各興行の主催者より発表される情報や、阪神タイガース及び阪神甲子園球場公式サイト等より確認出来ます。


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「アルプスウイングビューボックス(1塁・3塁)」のシート設置位置です。


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「アルプスウイングビューボックス(1塁・3塁)」のシートイメージです。定員は、1ボックスにつき4名(計24名)です。


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「レフトスカイビューボックス/レフトスカイビューカウンター」のシート設置位置です。


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「レフトスカイビューボックス(上段)・レフトスカイビューカウンター(下段)」のシートイメージです。定員は、レフトスカイビューボックスが1ボックスにつき6名(計12名)、レフトスカイビューカウンターが4名です。


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「レフトスカイビューボックス(上段)・レフトスカイビューカウンター(下段)」のシートイメージです。



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2023年2月 6日 (月)

半導体製造装置メーカーの「ディスコ」 敷地面積約240,000㎡の呉市総合スポーツセンター「ミツトヨスポーツパーク郷原」を購入 大規模な新工場建設へ!

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-ディスコ(DISCO)-

 半導体製造装置メーカーの「ディスコ( DISCO CORPORATION)」の「本社・R&Dセンター」は、京浜急行電鉄本線「大森海岸駅駅」近くの東京都大田区大森北二丁目13番11号にあります。
 「ダイシングソー(半導体に使用されるシリコンウェハーなどのチップ分割を行う切断装置)」や「グラインダー(シリコンウェハーを薄化研削を行う装置)」で世界で圧倒的なシェアを握っています。

 ディスコは、広島県呉市で1937年5月に工業用砥石メーカーの「第一製砥所」として創業しました。1969年に米国に輸出を開始するにあたり、社名の英語名「Dai-Ichi Seitosho CO., Ltd.」ではその発音が難しいため、頭文字をとって「DISCO」と命名しました。1977年5月には社名も「ディスコ」に変更しました。

 公式ホームページ ディスコってどんな会社?
 ディスコとは「装置」と「加工ツール」を開発・製造・販売しているメーカです

 1991年にNHKスペシャル「電子立国日本の自叙伝」が放送されましたが、1991年9月29日に放送された「第6回 ミクロン世界の技術大国」の中で、ディスコが詳しく取り上げられました。

 ディスコの女性社員の髪の毛の1本の断面を22分割できる高度な技術力に驚愕したのを今でもはっきり覚えています。技術は更に進歩して現在は髪の毛の断面を35分割できるようです。

● ミツトヨスポーツパーク郷原
 呉市発祥の半導体製造装置メーカーの「ディスコ」が、呉市郷原町に新工場を建設します。呉市総合スポーツセンター「ミツトヨスポーツパーク郷原」を購入します。ディスコはミツトヨスポーツパーク郷原の近くに主力工場「桑畑工場」を構えており、呉市内での生産力がさらに向上します。

 中国新聞(2023/02/03)
 半導体関連のディスコ、呉市郷原に新工場 スポーツセンターを産業団地化、市が売却へ

 一番上の写真は「ミツトヨスポーツパーク郷原(Googleマップの衛星写真を引用)です。「ミツトヨスポーツパーク郷原」は、敷地面積約240,000㎡(正確には約239,885㎡)です。
 ディスコの現行の主力工場「桑畑工場」の延床面積が約260,000㎡で、2021年11月時点で約1,500人が働いています。ディスコによると新工場の面積や従業員数について「桑畑工場と少なくとも同規模」となるようです。


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ディスコ(DISCO)の連結決算

 「ディスコ」は、2023年1月24日に「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高205,120百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益79,128百万円(前年同期25.1%増)となりました。

 ディスコ 決算短信(PDF:2023/01/24)
 2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高271,900百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益103,200百万円(前年同期比12.8%増)と、売上高、営業利益とも過去最高の業績予想をしています。

ディスコの連結決算(売上高/営業利益)
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2015年3月   125,920百万円     26,760百万円
2016年3月   127,850百万円     30,338百万円
2017年3月   134,204百万円     31,341百万円
2018年3月   167,364百万円     50,995百万円
2019年3月   147,500百万円     38,645百万円
2020年3月   141,083百万円     36,451百万円
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2021年3月   182,857百万円     53,106百万円
2022年3月   253,781百万円     91,513百万円

2022年3月期予想
2023年3月   271,900百万円   103,200百万円(会)
2023年3月   276,871百万円   106,818百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年2月6日時点の数値です。



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2023年2月 5日 (日)

住友電気工業 もはや自動車部品メーカー 「ワイヤーハーネス」で世界3強の1社 2023年3月期は、売上高4兆円を予想!

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-住友電気工業-

 「住友電気工業」の本社(大阪)は、大阪府大阪府大阪市中央区北浜四丁目5-33の「住友ビル本館」にあります。本社(東京)は、東京都港区元赤坂一1丁目3-13の「赤坂センタービルディング」にあります。
 かつては、住友グループの本社の多くが大阪にありましたが、ほとんどが東京に本社を移転しています。その中でも「住友電気工業」は、大阪に本社を置いています。

 1897年に大阪で創業した「住友電気工業」は、自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材の5つの事業分野を世界約40カ国で展開しています。

● 主力製品はワイヤーハーネス
 「住友電気工業」の主力製品は「ワイヤーハーネス」です。ワイヤーハーネスは、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線の束と、端子やコネクタで構成された集合部品です。

 自動車の車内配線など、高性能かつ多機能な機械装置の内部に数多く張り巡らされており、ワイヤーハーネスは人間でいえばいわば神経や血管に相当する非常に重要な部品です。

 また、モーターを動力として使用する「(EV(電気自動車)」は、バッテリーからモーターなどに高い電圧を安全・確実に供給する高電圧ワイヤーハーネスが必要です。


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住友電気工業の連結決算

 「住友電気工業」は、2023年2月2日に「2023年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高2,911,973百万円(前年同期比19.4%増)、営業利益94,825百万円(前年同期24.0%増)となりました。

 住友電気工業 決算短信(PDF:2023/02/02)
 2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、売上高4,000,000百万円(前年同期比18.8%増)、営業利益160,000百万円(前年同期比30.9%増)と、売上高は過去最高の業績予想をしています。

住友電気工業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月   1,297,082百万円     61,214百万円
1999年3月   1,281,099百万円     54,083百万円
2000年3月   1,308,563百万円     63,690百万円
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2001年3月   1,478,740百万円     95,169百万円
2002年3月   1,485,021百万円     46,165百万円
2003年3月   1,488,914百万円     29,832百万円
2004年3月   1,542,402百万円     48,203百万円
2005年3月   1,740,198百万円     81,429百万円
2006年3月   2,007,134百万円   105,495百万円
2007年3月   2,384,395百万円   128,745百万円
2008年3月   3,107,027百万円   127,216百万円
2009年3月   2,918,580百万円   113,926百万円
2010年3月   1,836,352百万円     51,728百万円
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2011年3月   2,033,827百万円   103,810百万円
2012年3月   2,059,344百万円     86,946百万円
2013年3月   2,159,942百万円     76,790百万円
2014年3月   2,568,779百万円   120,058百万円
2015年3月   2,822,811百万円   134,457百万円
2016年3月   2,933,089百万円   143,476百万円
2017年3月   2,814,483百万円   150,583百万円
2018年3月   3,082,247百万円   173,139百万円
2019年3月   3,177,985百万円   166,260百万円
2020年3月   3,107,027百万円   127,216百万円
-----------------------------------------
2021年3月   2,918,580百万円   113,926百万円
2022年3月   3,367,863百万円   122,195百万円

2023年3月予想
2023年3月   4,000,000百万円   160,000百万円(会)
2023年3月   3,989,811百万円   157,577百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2023年2月5日時点の数値です。


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事業セグメント別売上高
 「住友電気工業」と言えば、電線や光ファイバーのイメージがありますが、主力はワイヤーハーネスを中心とする「自動車部品」です。ワイヤハーネスの世界市場は、「住友電気工業、矢崎総業、アプティブ(アメリカ)」が3強です。自動車部品が売上高の5割を超えており、もはや自動車部品メーカーと言っても過言ではありません。

 引用資料 住友電気工業・公式ホームページ
 住友電工グループ 2030ビジョン

● 5兆円企業へ!
 「住友電気工業」は、長期計画で売上高5兆円以上を掲げています。自動車部品メーカーで売上高5兆円を超えているのはドイツの「ボッシュ」とトヨタ系の「デンソー」のみです。日本メーカーに限れば、これにトヨタ系の「アイシン」が続きます。



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2023年2月 4日 (土)

大阪の超高収益企業「キーエンス」 2023年3月期の連結決算は、売上高9,000億円超、営業利益5,000億円超の驚異的な好決算の見込み!

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-キーエンス-
 2023月1月24日に「日本電産」、2月1日に「京セラ」、2月2日に「村田製作所」の2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算が発表されました。世界的な景気後退により下方修正が相次いでいます。特に「村田製作所」の下方修正幅が大きかったです。

 大阪の超高収益企業「キーエンス」も世界的な景気後退の影響が心配されました。「キーエンス」の2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算が2月1日に発表されました。

 2023年3月期第3四半期の連結決算では、売上高680,618百万円(前年同期比24.8%増)、営業利益369,031百万円(前年同期比22.0%増)となりました。4月〜12月期としては過去最高を更新しました。

 部品コストの上昇を受けて2022年10月に製品の値上げに踏み切りましたが、顧客ニーズを把握して開発したセンサーや計測器など主力製品の販売は堅調でした。各国の金融引き締めなどを受けて企業の設備投資には不透明感も出ていましたが、開発力と供給力で逆風を跳ね返しました。

● 売上高1兆円超が見えてきた!
 1980年代~2000年代初めの日本電気メーカー大手9社は「松下電器産業、ソニー、三洋電機、シャープ、日立製作所、東芝、三菱電機、富士通、日本電気(NEC)」でした。2000年代に入って多くの電気メーカーが低迷し、日本の競争力低下の大きな要因となりました。

 「キーエンス」は、超高収益企業でしたが、企業規模が小さく影響力は限られてきましたが、売上高が増えるにつれて、営業利益が急増しています。 売上高1兆円超が見えてきました。営業利益率50%超なので存在感が急速に増しています。


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キーエンス
 「キーエンス」の本社は、大阪府大阪市東淀川区東中島一丁目3番14号にあります。社員の平均年収が非常に高い会社として有名です。事業内容は、「センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用解析機器、ビジネス情報機器」となっています。

 「キーエンス」は、工場を自前で持たない「ファブレス経営」です。そのため、設備関連費や労務費が極端に少ないのです。その分を研究開発に投資して、圧倒的な商品開発力を誇っています。

 2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高680,618百万円(前年同期比24.8%増)、営業利益369,031百万円(前年同期比22.0%増)となりました。

 キーエンス 決算短信(PDF:2023/02/01)
 2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

● 2023年3月期の連結業績予想
 2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、「キーエンス」は発表していません。ちなみにアナリスト予想(コンセンサス)では、売上高921,534百万円(前年同期比22.0%増)、営業利益502,646百万円(前年同期比20.2%増)と予想しています。売上高・営業利益共に驚異的な決算を予想しています。

キーエンスの連結決算(売上高/営業利益)
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2011年3月    184,800百万円      86,600百万円
2012年3月    199,334百万円      91,145百万円
2013年3月    217,800百万円      99,200百万円
2014年3月    265,010百万円    130,689百万円
2015年3月    334,034百万円    175,719百万円
2016年3月    379,300百万円    201,300百万円
2017年3月    412,700百万円    218,900百万円
2018年3月    526,847百万円    292,890百万円
2019年3月    587,095百万円    317,868百万円
2020年3月    551,843百万円    277,631百万円 
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2021年3月    538,134百万円    276,758百万円 
2022年3月    755,174百万円    418,045百万円

2023年3月期予想
2023年3月    921,534百万円    502,646百万円(コ) 

(備考)2023年3月期予想は、キーエンスが未発表のためコンセンサス(アナリスト予想)のみになります。 



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2023年2月 3日 (金)

堺市中区の「深井駅周辺地域」 水賀池公園整備基本計画(案) 商業・サービス・居住などの多様な機能が一体となった施設を整備!

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-深井駅周辺地域-
 堺市の深井駅周辺地域は、人口減少や高齢化、働き方、人々のライフスタイルや価値観の変化など、社会情勢がめまぐるしく変化したことにより、地域の魅力は徐々に失われ人の流れも減少し深井駅周辺地域の活性化は喫緊の課題となっています。

 中区では、深井駅に近接した水賀池公園の機能強化と、土地利用転換(民間活力導入)による利活用を行い、公園と商業・サービス・居住などの多様な機能が一体となった中区のシンボルとなる施設を整備し、中区の有する多様な地域資源を活かした取組との連携により、多様な世代が集い交流する賑わいを創出し、深井駅周辺地域の活性化を起爆剤として、成長の歩みを止めない中区を先導します。

● 水賀池公園整備基本計画(案)
 中区では、深井駅周辺地域の活性化に取り組んでおり、2022年7月に「深井駅周辺地域活性化事業 基本構想」を策定しました。今般、深井駅周辺地域活性化の第一歩となる水賀池公園整備について「水賀池公園整備基本計画(案)」を策定しました。

 水賀池公園の機能強化と、土地利用転換(民間活力の導入)による公園と商業・サービス・居住などの多様な機能が一体となった中区のシンボルとなる施設を整備し、多様な世代が集い交流する賑わいを創出するものです。

 引用資料 堺市中区・公式HP(2022/11/26)
 水賀池公園整備基本計画(案)に対する意見を募集します【終了しました】


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「芝生広場」の整備イメージです。


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「プロムナード」の整備イメージです。


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「施設配置計画」です。


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「水賀池公園の現状」です。約43,000㎡の「水賀池」があります。



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2023年2月 2日 (木)

岡山・備後エリアに導入する新型車両(227系近郊形直流電車) 新型車両の愛称名が「Urara(うらら)」に決定!

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-岡山・備後エリアに導入-

 JR西日本は2022年5月10日に、岡山・備後エリアに2023年以降導入を予定する新型車両(227系近郊形直流電車)のデザインを発表しました。山陽線などへの導入を予定しており、西日本エリアの活性化を通じて地域価値の向上を図ります。

 投入する新型車両は2両編成と3両編成の計101両です。岡山エリアの車両では初となる「衝撃吸収構造」や「戸挟み検知装置」「EBーN装置(運転士異常時列車停止装置)」などの安全装置・設備を導入します。ほかにも防犯カメラやつかまりやすい形状でオレンジ色調を採用したつり手や手すりを設置し、安全性の向上を図ります。

● Urara(うらら)
 岡山・備後エリアに2023年度導入予定の新型車両について、利用する乗降客や沿線の方々により親しみを持ってもらえるよう、車両愛称名を募集していましたが、車両愛称名「Urara(うらら)」に決定しました。

 引用資料 JR西日本(PDF:2023/01/31)
 岡山・備後エリアに導入する新型車両の愛称名について


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Urara(うらら)

  車両愛称名は「Urara(うらら)、デザインコンセプト「豊穏の彩」の穏やかさ、柔らかさを表現しています。


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車両デザインコンセプト

 車両デザインのコンセプトは「豊穏の彩(ほうおんのいろどり)」です。豊饒(ほうじょう)と穏和からの造語で、岡山・備後エリアの豊かで穏やかな気候・風土をイメージしました。沿線を象徴する豊穏のピンクをシンボルカラーに、太陽の恵みと豊かさを暖色のグラデーションで表現しました。


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「車内イメージ」です。


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227系近郊型直流電車(広島シティネットワーク)

 「広島シティネットワーク」を駆け抜ける新型車両「227系近郊型直流電車」が、2015年3月14日のダイヤ改正でデビューを飾りました。広島地区への新型電車投入は32年ぶりとなりました。投入線区は、広島エリアの「山陽本線、呉線、可部線」で、入車両数276両(3両編成×64本、2両編成×42本)の大量投入を行いました。

 岡山・備後エリアに2023年以降導入を予定する新型車両「227系近郊型直流電車」も「広島シティネットワーク」に導入された車両と基本的にはほぼ同じになります。


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「広島シティネットワーク」に導入された「227系近郊型直流電車」の内部の様子です。岡山・備後エリアに導入予定の新型車両の内部も基本的にはほぼ同じになります。



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2023年2月 1日 (水)

福岡市 こども病院跡地活用事業 優先交渉権者を「積水ハウス株式会社を代表とするグループ」に決定 総合病院とマンションを中心に開発!

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-こども病院跡地活用事業-
 「福岡市立こども病院」は、福岡市中央区唐人町から東区の人工島である「アイランドシティ」に移転しました。2014年11月1日移転、11月5日に開院しました。

 中央区唐人町のこども病院跡地については、都心近郊に位置し交通利便性が高く、約1.7haのまとまった敷地規模を有していることから、これらの立地環境等を活かした、魅力ある跡地活用が期待されます。

 2022年7月20日より実施していた「こども病院跡地活用事業」の事業者公募について、3グループから提案書の提出があり、「こども病院跡地活用事業提案評価委員会」において内容評価を行いました。
 
 評価委員会の内容評価の結果をもとに、福岡市において価格評価の点数を合計した総合評価点を算出したうえで、優先交渉権者を「積水ハウス株式会社を代表とするグループ(代表企業:積水ハウス、構成企業:学校法人 福岡大学)」に決定しました。

 引用資料 福岡市・公式HP(PDF:2023/01/30)
 こども病院跡地活用事業 優先交渉権者を決定しました!

 地上5階の「総合病院」と地上23階と地上9階の「マンション」を中心に開発されます。このほか地域の交流スペースとなる約3,000㎡のガーデンやコミュニティハウスも整備されます。開業時期2027年春予定(マンションAは2027年11⽉予定)です。

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「⿃瞰図」です。


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「よかトピア通りから」です。


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「イメージパース」です。


Fukuokakodomo230115
「全体配置イメージ」です。


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「位置図」です。



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