大阪の超高収益企業「キーエンス」 2023年3月期の連結決算は、売上高9,000億円超、営業利益5,000億円超の驚異的な好決算の見込み!
-キーエンス-
2023月1月24日に「日本電産」、2月1日に「京セラ」、2月2日に「村田製作所」の2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算が発表されました。世界的な景気後退により下方修正が相次いでいます。特に「村田製作所」の下方修正幅が大きかったです。
大阪の超高収益企業「キーエンス」も世界的な景気後退の影響が心配されました。「キーエンス」の2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算が2月1日に発表されました。
2023年3月期第3四半期の連結決算では、売上高680,618百万円(前年同期比24.8%増)、営業利益369,031百万円(前年同期比22.0%増)となりました。4月〜12月期としては過去最高を更新しました。
部品コストの上昇を受けて2022年10月に製品の値上げに踏み切りましたが、顧客ニーズを把握して開発したセンサーや計測器など主力製品の販売は堅調でした。各国の金融引き締めなどを受けて企業の設備投資には不透明感も出ていましたが、開発力と供給力で逆風を跳ね返しました。
● 売上高1兆円超が見えてきた!
1980年代~2000年代初めの日本電気メーカー大手9社は「松下電器産業、ソニー、三洋電機、シャープ、日立製作所、東芝、三菱電機、富士通、日本電気(NEC)」でした。2000年代に入って多くの電気メーカーが低迷し、日本の競争力低下の大きな要因となりました。
「キーエンス」は、超高収益企業でしたが、企業規模が小さく影響力は限られてきましたが、売上高が増えるにつれて、営業利益が急増しています。 売上高1兆円超が見えてきました。営業利益率50%超なので存在感が急速に増しています。
キーエンス
「キーエンス」の本社は、大阪府大阪市東淀川区東中島一丁目3番14号にあります。社員の平均年収が非常に高い会社として有名です。事業内容は、「センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用解析機器、ビジネス情報機器」となっています。
「キーエンス」は、工場を自前で持たない「ファブレス経営」です。そのため、設備関連費や労務費が極端に少ないのです。その分を研究開発に投資して、圧倒的な商品開発力を誇っています。
2023年3月期第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結決算では、売上高680,618百万円(前年同期比24.8%増)、営業利益369,031百万円(前年同期比22.0%増)となりました。
キーエンス 決算短信(PDF:2023/02/01)
2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
● 2023年3月期の連結業績予想
2023年3月期の連結業績予想(2022年4月1日~2023年3月31日)は、「キーエンス」は発表していません。ちなみにアナリスト予想(コンセンサス)では、売上高921,534百万円(前年同期比22.0%増)、営業利益502,646百万円(前年同期比20.2%増)と予想しています。売上高・営業利益共に驚異的な決算を予想しています。
キーエンスの連結決算(売上高/営業利益)
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2011年3月 184,800百万円 86,600百万円
2012年3月 199,334百万円 91,145百万円
2013年3月 217,800百万円 99,200百万円
2014年3月 265,010百万円 130,689百万円
2015年3月 334,034百万円 175,719百万円
2016年3月 379,300百万円 201,300百万円
2017年3月 412,700百万円 218,900百万円
2018年3月 526,847百万円 292,890百万円
2019年3月 587,095百万円 317,868百万円
2020年3月 551,843百万円 277,631百万円
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2021年3月 538,134百万円 276,758百万円
2022年3月 755,174百万円 418,045百万円
2023年3月期予想
2023年3月 921,534百万円 502,646百万円(コ)
(備考)2023年3月期予想は、キーエンスが未発表のためコンセンサス(アナリスト予想)のみになります。
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