京都の「GSユアサ」 成長への起爆剤となるか? 「ホンダ」と共同で約4,341億円を投資し、日本国内にリチウムイオン電池工場を建設!
-ジーエス・ユアサコーポレーション-
京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地にある「ジーエス・ユアサコーポレーション」および「GSユアサ」の本社です。JR京都線(東海道本線)の「西大路駅」より徒歩7分に場所にあります。
「経済産業省」は2023年4月28日に、経済安全保障推進法に基づく「特定重要物資」に指定されている蓄電池の国内生産基盤を強化するため、「本田技研工業(ホンダ)」と電池大手の「ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)」および「ブルーエナジー」の車載用蓄電池の量産計画について約1,587億円を助成すると発表しました。
本田技研工業(2023/04/28)
高容量・高出力なリチウムイオン電池の開発・量産に向けた「蓄電池に係る供給確保計画」が経済産業省より認定
「本田技研工業」と「ジーエス・ユアサコーポレーション」」および「ブルーエナジー」は、2027年4月以降、電気自動車(EV)や住宅向けのリチウムイオン電池の供給を始める予定で、総投資額は経済産業省の助成額を含めて約4,341億円となります。生産能力は現在の国内生産量に匹敵する年20ギガ・ワット時を見込んでいます。
「ジーエス・ユアサコーポレーション」は業績が伸び悩んでいますが、大規模投資が成長への起爆剤となる事が期待されます。日本にとっても電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池の供給を「パナソニック」以外の選択枠を持つ事になります。
● 本田技研工業(ホンダ)とは仲良し!
「本田技研工業」と「ジーエス・ユアサコーポレーション」とは仲良しです。かねてより共同研究契約を締結し、リチウムイオン電池およびその製造方法の共同研究開発において連携を深めています。リチウムイオン電池の生産を行う合弁会社「ブルーエナジー(GSユアサ51%、本田技研工業49%)」を設立して、リチウムイオン電池の生産を行っています。
GSユアサの連結決算
「ジーエス・ユアサコーポレーション」は、「旧:日本電池(GS)」と「旧:ユアサコーポレーション(YUASA)」が2004年4月に経営統合して誕生しました。「ジーエス・ユアサコーポレーション」は純粋な持株会社で「GSユアサ」の親会社です。
「GSユアサ」は、電気自動車(EV)向けの「リチウムイオン電池」というキーデバイスの技術を持っているにも拘わらず設備投資の競争に乗り遅れ、業績は伸び悩んでいます。今回の投資が、成長への起爆剤となる事を期待したいです。
GSユアサの連結決算(売上高/営業利益)
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2004年4月に経営統合
2005年3月 239,696百万円 1,191百万円
2006年3月 243,428百万円 5,652百万円
2007年3月 260,732百万円 6,789百万円
2008年3月 303,727百万円 11,891百万円
2009年3月 283,421百万円 14,276百万円
2010年3月 247,224百万円 11,521百万円
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2011年3月 272,514百万円 17,589百万円
2012年3月 285,434百万円 16,030百万円
2013年3月 274,509百万円 9,775百万円
2014年3月 347,995百万円 18,197百万円
2015年3月 369,760百万円 20,914百万円
2016年3月 365,610百万円 21,909百万円
2017年3月 359,605百万円 23,106百万円
2018年3月 410,951百万円 21,920百万円
2019年3月 413,089百万円 22,654百万円
2020年3月 395,553百万円 21,676百万円
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2021年3月 386,511百万円 24,810百万円
2022年3月 432,133百万円 22,664百万円
2023年3月期予想
2023年3月 520,000百万円 28,000百万円(会)
2022年3月 519,638百万円 29,405百万円(コ)
(備考) 「ジーエス・ユアサコーポレーション」の2023年3月期決算は、2023年5月11日に発表予定です。
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