カジノを含む統合型リゾート(IR) 「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業」を政府が認定 「東京都」は誘致を表明すのか?
-大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業-
「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の開設に向け、大阪府・大阪市が提出した整備計画について政府が2023年4月14日に認定しました。政府による認定が第1弾となり、日本初のカジノ開業が正式決定します。大阪府・大阪市は2029年秋~冬の開業を目指します。
「カジノを含む統合型リゾート(IR)」に興味がある方は、首都圏もいずれ必ず誘致を表明すると予想していると思います。「横浜市」は反対派が市長に当選したため誘致を撤回しました。今後は、賛成派の市長が当選しない限り誘致は難しいと思います。
「東京都」は、1999年に当時の石原慎太郎知事が「台場へのカジノ誘致」を唱えました。「言い出しっぺ」ですが、現時点では誘致に消極的で、様子見の段階です。現状では、世論の反対が多いIR誘致を掲げて、都知事選挙に立候補する強者はいないと思います。ただし、風向きが変わったら一気に動き出すと思います。
● 東京都はお台場の一択?
「IR(カジノを含む統合型リゾート施設)」は、中心市街地や住宅地から離れている事が絶対的な条件です。「築地市場跡地」に誘致を表明したら近隣から猛烈な反対運動が起こる事は火を見るよりも明らかです。その点、「お台場」は近くに超高層タワーマンションはありますが、人口が少ないので近隣の反対運動は少ないと思います。
お台場の「青海P区画」には、「森ビル」が、地上18階、地下1階、高さ約88m、延床面積約117,592㎡の高層ビルを建設する予定でしたが、実現しませんでした。「青海R区画」には、「東京建物」が、地上20階、塔屋1階、地下1階、高さ98.80m、延床面積約167,291㎡の高層ビルを建設する予定でしたが、実現しませんでした。
2棟のビルの建設中止は、「リーマン・ショック」と時期的に重なっているので、単なる経済的な理由だったのかも知れません。しかし、ここ10年は「青海P区画、青海O区画、青海N区画、青海R区画」の公募も行っていません。私は、「東京都が将来に備えて更地を確保している?」と思っています。
臨海副都心青海地区(Googleマップ引用)
あくまでも私の勝手な予想ですが、東京都は、臨海副都心の「青海地区」に「カジノを含む統合型リゾート(IR)」を誘致を想定していると思われます。「お台場」と言った方が分かりやすいでしょうか?
「臨海副都心青海地区」の区画図です。「青海P区画、青海O区画、青海N区画、青海R区画」が更地、「青海S区画、青海T区画、青海K区画」が暫定利用となっています。
引用資料 東京都港湾局
臨海副都心青海地区
私は、東京都の「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の候補地は、「青海P区画、青海O区画、青海N区画、青海R区画、青海S区画、青海T区画(一部)」だと予想しています。
青海P区画・青海O区画・青海N区画
写真右側から奥にかけて「青海P区画、青海O区画、青海N区画」です。「青海P区画」には、「森ビル」が、地上18階、地下1階、高さ約88m、延床面積約117,592㎡の高層ビルを建設する予定でしたが、実現しませんでした。まちづくりの計画指針により、高さ制限は航空法の高さ制限よりも低い120m程度以下となっています。
青海R区画
「青海R区画」には、「東京建物」が、地上20階、塔屋1階、地下1階、高さ98.80m、延床面積約167,291㎡の高層ビルを建設する予定でした。「建築計画のお知らせ」も掲示されましたが、実現しませんでした。まちづくりの計画指針により、高さ制限は航空法の高さ制限よりも低い120m程度以下となっています。
青海S区画・青海T区画
「パレットタウン(palette town)」は、「森ビル」が臨海副都心の「青海ST区画」に1999年3月22日に開業しました。暫定利用の事業用借地権を活用しています。当初は2010年に閉鎖される予定でしたが、延長されました。
「臨海副都心パレットタウン運営協議会」は、事業区域における開発事業の一部進捗に伴い、複合型施設「パレットタウン」の営業を、2021年12月より順次終了し、解体されました。
「青海T区画」の東側に、「トヨタ不動産」らが複合アリーナ「(仮称)TOKYO A-ARENA」を建設します。2023年6月に工事着手し、2025年秋の開業を目指します。
トヨタ自動車男子バスケットボール部を母体とするプロロバスケットボールBリーグの「アルバルク東京」の試合会場としても使用する予定ですが、バレーや卓球などの室内競技、アーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として、幅広くスポーツの魅力を発信する各種イベント等が開催できる「多機能アリーナ」として計画しています。
新海面処分場(Googleマップ引用)
東京都の内陸部では、廃棄物最終処分場の確保が困難であるため、資源利用できない廃棄物等を適正に処分する廃棄物海面処分場の整備を推進しています。処分場は港湾の貴重な水面の埋立であるため、受入容量の増大策により、延命化をはかっています。
「カジノを含む統合型リゾート(IR)」は、中心市街地や住宅地から離れている事が絶対的な条件です。その点では「新海面処分場」は問題はありませんが、(1)「廃棄物最終処分場」のため液状化や土壌汚染などの対策が必要、(2)大量輸送するために鉄道の整備が必要、(3)「羽田空港」と非常に近いため高さ制限が厳しいなど問題が多いです。
築地市場跡地(Googleマップ引用)
「築地市場跡地」です。東京都は都心の大規模な土地、歴史・文化資源などのポテンシャルを生かしながら、民間の力を最大限に活用して、東京の持続的な成⾧につながるま、ちづくりを進めていくこととしています。
活用都有地面積194,679.11㎡は、一時は「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の候補地と報じらていましたが、IR用地の可能性はほぼ無くなっています。仮に、誘致を表明しても近隣から猛烈な反対運動が起こる事は火を見るよりも明らかです。
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