「大阪維新の会」が大阪で知事と市長のダブル選挙を制する! 夢洲地区の「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の認定はどうなる?
-大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業-
大阪府と大阪市は2021年9月28日に、大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致を目指す「カジノを含む統合型リゾート(IR)」について、アメリカのMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体を正式に事業者に選んだと発表しました。
大阪府と大阪市は2021年12月21日に「第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議」を開き、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)骨子等について」を提示しました。2020年代後半としていた開業時期を2029年頃と定め、IR建設時の近畿圏での経済波及効果が約1兆5800億円に上ると試算しました。
引用資料 大阪市・公式HP(2021/12/21)
第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議について
開業時期を2029年秋~冬頃としましたが、液状化や土壌汚染の懸念が指摘されている誘致候補地の「夢洲(ゆめしま)」の整備状況などによって1年~3年程度後ろ倒しとなる可能性があるとしました。
事業期間は35年間(延長30年間)です。MGMとオリックスに加え、関西電力やJR西日本など関西ゆかりの出資企業20社で構成する「大阪IR株式会社(予定)」を設立します。
2022年12月22日に、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備に向けて大阪府・大阪市が提出している計画を巡り、日本維新の会の馬場伸幸代表は、来年1月にも国から認定の判断が示されるとの見通しを示しました。しかし、認定されることは無く、「ぬか喜び」に終わりました。
● 大阪維新の会が知事と市長のダブル選挙を制する!
統一地方選挙の前半戦は2023年4月9日に投票が行われ、大阪維新の会は、大阪知事選では現職の「吉村洋文氏」が再選、大阪市長選では元府議の「横山英幸氏」が初当選しました。維新はダブル選挙で4連勝、大阪での「1強」体制を守りました。さらに、初めて大阪府議会と大阪市議会の両方で過半数を獲得しました。
「大阪維新の会」および「「日本維新の会」は、奈良県知事選挙では、大阪以外で初めて維新公認の知事が誕生しました。さらに、41の道府県議会議員選挙で選挙前の倍以上となる124議席を獲得しました。
間違いなく、人工島「夢洲」に誘致を目指す「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業」にとっては、追い風にになると思います。「統一地方選挙の後半戦が終わったら認定されるかも?」と期待していますが、どうなるのでしょうか?
IR開業までのプロセス
MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体が正式な事業者に決定しましたが、国の「区域整備計画の認定・公示」という事業者と行政が乗り越えるべき大きなハードルが残っています。
引用資料 国土交通省・観光庁(2021/07/20)
特定複合観光施設区域整備計画審査委員会の設置について
「イメージパース:全景」です。
「IR区域の全体配置(イメージ)」です。
「イメージパース:夢洲の道路インフラ整備イメージ」です。
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