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2023年6月25日 (日)

第2六本木ヒルズ「(仮称)六本木五丁目西地区」の高さ制限が約126mも規制緩和 大阪との規制緩和の差はいったいなんなのか?

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-グラングリーン大阪-

 「グラングリーン大阪(GRAND GREEN OSAKA)」の延床面積は、南地区民間宅地の賃貸棟が約314,250㎡、南地区民間宅地の分譲棟が約93,000㎡、北地区民間宅地の賃貸棟が約64,200㎡、北地区民間宅地の分譲棟が約85,000㎡です。総延床面積約556,450㎡(約314,250㎡+約93,000㎡+約64,200㎡+約85,000㎡)です(引用:三菱地所)。

 「グラングリーン大阪」は巨大プロジェクトですが、東京に持っていくと霞んでいます。昨日(2023年6月24日)、第2六本木ヒルズとも言われている「(仮称)六本木五丁目西地区」のWEB説明動画が公開され、概要が判明しました。

 六本木五丁目西地区市街地再開発準備組合(2023/06/24)
 六本木五丁目西地区に係る開発計画(WEB 説明動画)

 メインの「A-1街区」は、地上66階、地下8階、高さ約327m、延床面積約794,500㎡(容積対象面積649,300㎡)の超高層複合ビルとなります。1棟の延床面積約794,500㎡は、「グラングリーン大阪」の総延床面積より大きいです。

 もう1棟の「B街区」は、地上70階、地下5階、高さ約288m、延床面積約239,100㎡(容積対象面積149,900㎡)の超高層タワーマンションとなります。

● 国家戦略特区は東京のためのもの!
 2023年6月19日に、「東京都 都市再生プロジェクトについて(東京圏国家戦略特別区域)」、事業の熟度が高まってきた2プロジェクトを新たに追加しました。従来までの49プロジェクトから51プロジェクトとなりました。

 「国家戦略特区」は、はっきり言って東京のために設けられたものです。過去からずっと「国家戦略特区」の資料を見ていますが、東京以外は「おまけ」みたいなものです。

 51プロジェクトの中で、「羽田空港」の航空法の高さ制限を大幅に上回る緩和されたプロジェクトがかなりあります。第2六本木ヒルズとも言われている「(仮称)六本木五丁目西地区」も大幅に緩和されています。

 メインの「A-1街区」は、地上66階、地下8階、高さGL+約327mです。建設予定地は、東京湾平均海面(Tokyo Peil:T.P.)+約25mです。「羽田空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高):約226m(建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ)となっています。約327m+約25m-約226m=約126mとなります。なんと高さ約126mも規制緩和された事になります。

 これらを見ると「グラングリーン大阪」の航空法の高さ制限もなんとかならなかったのか? と思います。グラングリーン大阪は、すぐ東側が空路である「延長進入表面」なので、「(仮称)六本木五丁目西地区」程の規制緩和は難しいと思いますが、タワークレーン先端の高さまでは緩和可能だと思います。


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大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業

 大阪府と大阪市は2021年9月28日に、大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」に誘致を目指す「カジノを含む統合型リゾート(IR)」について、アメリカのMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの連合体を正式に事業者に選んだと発表しました。

 大阪府と大阪市は2021年12月21日に「第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議」を開き、「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画(案)骨子等について」を提示しました。2020年代後半としていた開業時期を2029年頃と定め、IR建設時の近畿圏での経済波及効果が約1兆5800億円に上ると試算しました。

 引用資料 大阪市・公式HP(2021/12/21)
 第5回 副首都推進本部(大阪府市)会議について

 「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の開設に向け、大阪府・大阪市が提出した整備計画について政府が2023年4月14日に認定しました。IR計画の認定は国内初です。

● 大阪は圧倒的な2位を目指すべき!
 東京は、「司法・立法・行政・経済界・マスコミなど」のすべての権力が全面的にバックアップしているので、東京都知事がどんなポンコツになろうとも今後とも東京の圧倒的な一人勝ちの状態が続きます。他の都市は首長がポンコツだと一気に都市の勢いが減速しますが、東京はびくともしません。

 大阪はこの現実を受け入れて、「3位に圧倒的な差をつけて、圧倒的な2位を目指すべき!」だと私は思っています。そのために「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業」は絶対に成功させなければなりません!



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