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2023年8月20日 (日)

「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」を2031年に開業予定の「なにわ筋線」との同時開業 2031年に同時開業はどう考えても不可能!

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-なにわ筋連絡線・新大阪連絡線-
 「阪急電鉄」は、いろいろな新線構想を打ち出しています。「(1)なにわ筋連絡線(JR大阪駅~十三駅)、(2)新大阪連絡線(十三駅~新大阪駅)、(3)西梅田・十三連絡線(Osaka Metro西梅田~十三駅)、(4)伊丹空港連絡線(曽根駅~伊丹空港駅)、(5)神戸市営地下鉄直通運転」などです。現在の「阪急電鉄」は、観測気球ばかり打ち上げて様子を見る状態です(笑)。

 「阪急電鉄、JR西日本、南海電鉄」の3社が、阪急電鉄の構想する「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線」について、事業化検討開始で合意しています。「なにわ筋線」への乗り入れには「軌間(レールの間隔)」の問題があります。「なにわ筋線」はJR西日本・南海電気鉄道に合わせて狭軌(1,067mm)です。「阪急電鉄」は標準軌(1,435mm)です。

 阪急電鉄は「十三駅」に地下新駅を建設し、うめきた新駅との間に狭軌(1,067mm)の新路線を敷いて「なにわ筋線」に乗り入れます。2つの路線が完成すると南海電鉄の特急「ラピート」は現行の難波駅発着から新大阪方面へ延伸が可能となります。

● なにわ筋連絡線・新大阪連絡線が2031年に開業?
 「阪急電鉄」の専務取締役が産経新聞のインタビューに答え、阪急電鉄が、大阪市内を南北に走る新線「なにわ筋線」の開業に合わせ、2031年に新大阪から阪急の連絡線、なにわ筋線を経由して関西国際空港を直接結ぶ列車の運行を開始させる方針であることを明らかにしました。

 引用資料 産経新聞(2023/08/16)
 <独自>阪急、2031年に関空直通へ 急行を乗り入れ

新たに判明した要点
◆ 新大阪―関西国際空港間で1時間あたり6本ほどの急行を運行
◆ 南海電気鉄道・JR西日本の双方にの乗り入れを検討
◆ 新型車両は南海電鉄と共通の構造
◆ 新大阪駅は地下駅

 記事を読んで、阪急電鉄の「希望的な観測気球」だと思いました。詳細はまだほとんど決まっていないと思います。実際問題として、2031年の「なにわ筋線」との同時開業は非常に難しいと思います。というかスケジュール的に絶対に不可能です。

 建設中の「なにわ筋線」ですが、「環境アセスメント」を段階を追って何度も提出して認可を受けるのに長期間を要しています。「なにわ筋連絡線・新大阪連絡線」は、「環境アセスメント」の第一段階である「配慮書」すらまだ提出していません。

 それに、JR西日本への乗り入れですが、「JR西日本が本当に受け入れるの?」と思います。今の「阪和線」のダイヤを見ていると、新たに阪急電鉄の乗り入れをJR西日本がOKするとは到底思えません。


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「なにわ筋」の配線図です。


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ジャンクションの予定地(北2工区)

 「大阪駅(うめきた地下駅)」の北側に「JR西日本」のルートと「阪急電鉄」のルートが合流・分岐する「ジャンクション」を設ける必要があります。配線図を見ると「北2工区」にジャンクションを設けるようです。

 「北2工区」は、「錢高組・西松建設JV」の施工により行われています。工事を見る限り鉄道が通る「函体(かんたい)」は、「阪急電鉄」と合流・分岐する事を考慮せずに建設されて、埋め戻されました。

 どのように合流・分岐する「ジャンクション」を建設するのか皆目見当が付きません。工事は「函体(かんたい)」を再度掘り出して、「ジャンクション」を建設する難工事になるのは間違いありません。



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