« カジノを含む統合型リゾート(IR) 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 実施協定案の策定は2023年秋を見込む! | トップページ | スズキ 2024年3月期連結決算で売上高5兆円を予想! 巨大市場インドで大きく成長が予想される「マルチ・スズキ・インディア」 »

2023年8月 6日 (日)

シリコンアイランド九州 「ローム」が、宮崎県のソーラーフロンティア 旧国富工場の資産取得 「SiCパワー半導体」を中心に生産能力の拡大を図る!

Kyotorohm230811
-ローム-
 「ローム」は、「ソーラーフロンティア」と、宮崎県東諸県郡国富町田尻1815番地の旧国富工場の資産取得について基本合意しました。取得時期は2023年10月を予定しており、今後、ロームグループの主力生産拠点として活用します。

 引用資料 ローム(2023/07/12)
 ローム、ソーラーフロンティア 旧国富工場の資産取得について基本合意 ~SiCパワー半導体を中心に、ロームグループの生産能力の拡大を図る~

 脱炭素社会の実現に向けて、ロームの主力商品である半導体の役割は、ますます大きくなっています。特に、自動車や産業機器市場では、環境負荷の低減、カーボンニュートラルを達成するため、電動化を中心に技術革新が進んでおり、パワー半導体やアナログ半導体を中心に需要が増加しています。

 半導体市場のさらなる拡大が見込まれる中、居客への安定供給を実現するために、SiCパワー半導体を中心にロームグループにおける生産能力の拡大を図るものです。

 敷地面積約400,000㎡、建物延床面積約230,000㎡(生産棟約115,000㎡)です。一部敷地・建物については、ソーラーフロンティアが事業所として継続利用予定(貸与)です。


Kyotorohm230812
「SiC事業のキャパシティ増強計画」です。


Kyotokyoto201119
ローム
 
「ローム」の本社は、京都府京都市右京区西院溝崎町21にあります。カスタムLSI、ダイオードなど半導体素子や抵抗器などが有力です。近年は「炭化ケイ素(SiC)パワー半導体」に注力しています。1954年に「東洋電具製作所」として創業、1981年に「ローム」に社名変更しました。

 毎年、クリスマス前に本社のある五条通と佐井通沿いの街路樹に電球や製品のLEDも使ったイルミネーションが行われ地元の観光、デートスポットになっています。


Kyotorohm230813
ロームの連結決算
 私は2000年頃、京都企業の中で「ローム」が一番有望で前途洋々かと思っていました。しかし、2001年3月期を頂点に四半世紀の間は売上高3,000億円台で停滞しました。営業利益も2001年3月期の 137,743百万円を未だに超える事が出来ません。予想が完全に外れました。

 この20年間は、成長の核となる新たな事業を見い出せずにいました。近年「炭化ケイ素(SiC)パワー半導体」に注力しているのは、「炭化ケイ素(SiC)パワー半導体」を成長の核として位置付けているためです。停滞していた売上高も5,000億円を突破したので、効果が出ていると思います。

● 2024年3月期第1四半期決算短信
 「ローム」は、2023年8月1日に「2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2023年4月~6月までの連結決算で、売上高120,163百万円(前年同期比4.0減)、営業利益17,692百万円(前年同期比21.5%減)でした。

 ローム(PDF:2023/08/01)
 2024年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

ロームの連結決算(売上高/営業利益) 
-----------------------------------------
1998年3月   335,922百万円   105,952百万円
1999年3月   328,631百万円    90,091百万円
2000年3月   360,079百万円   122,342百万円
-----------------------------------------
2001年3月   409,335百万円   137,743百万円
2002年3月   321,264百万円    66,458百万円
2003年3月   350,281百万円    96,122百万円
2004年3月   355,630百万円    94,507百万円
2005年3月   369,023百万円    76,054百万円
2006年3月   387,790百万円    68,318百万円
2007年3月   395,081百万円    69,497百万円
2008年3月   373,405百万円    67,361百万円
2009年3月   317,140百万円    10,540百万円
2000年3月   335,640百万円    18,809百万円
-----------------------------------------
2011年3月   341,885百万円    32,736百万円
2012年3月   304,652百万円      6,352百万円
2013年3月   292,410百万円     △921百万円
2014年3月   331,087百万円    23,635百万円
2015年3月   362,772百万円    38,800百万円
2016年3月   352,397百万円    33,635百万円
2017年3月   352,010百万円    31,827百万円 
2018年3月   397,106百万円    57,004百万円
2019年3月   398,989百万円    55,909百万円
2020年3月   362,885百万円    29,489百万円
-----------------------------------------
2021年3月   359,888百万円    38,488百万円
2022年3月   452,124百万円    71,479百万円
2023年3月   507,882百万円    92,316百万円

2024年3月期予想
2024年3月   540,000百万円    75,000百万円(会)
2024年3月   534,390百万円    78,620百万円(コ)
 
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。



|

« カジノを含む統合型リゾート(IR) 大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業 実施協定案の策定は2023年秋を見込む! | トップページ | スズキ 2024年3月期連結決算で売上高5兆円を予想! 巨大市場インドで大きく成長が予想される「マルチ・スズキ・インディア」 »

85 大分県・宮崎県」カテゴリの記事