訪日外国人数 2023年10月は252万人 ついに10月単月比で2019年超え 2023年通期では約2500万人を予想!
-訪日外国人数-
「日本政府観光局(JNTO)」がまとめた2023年10月の訪日外国人数(推計値)は、2022年10月の49万8646人の5倍強の251万6500人と、5カ月連続の200万人超えました。2019年10月比較では0.8%増となり、初めて「コロナ禍前比プラス」に転じました。
引用資料 日本政府観光局(JNTO) 2023/11/15
訪日外客数(2023年10月推計値)
「新型コロナウイルス感染症」により、訪日客数は2020年に急減しましたが、水際対策の緩和・撤廃が進み2022年秋以降、急回復しています。2023年1月~10月累計の訪日客は1998万1100人(推計値)で、2019年1月~10月累計の73.9%の水準まで回復しています。
訪日客の急回復の追い風となっているのは円安です。コロナ禍前の2019年は1ドル=110円程度でしたが、直近では150円付近で推移しています。おいしい食事、おもてなし心が行き届くサービスがコロナ禍前よりも割安に楽しめるのが人気となっています。
● 2023年通期で約2500万人を予想!
2023年11月も12月も約250万人程度の訪日客が見込まれます。2023年通期では約2500万人が見込まれます。これは、訪日客が急激に増えていた頃の2016年の24,039,700人を上回ります。
コロナ禍前は、中国人が圧倒的に多かったですが、2023年1月~10月では、2019年1月~10月と比べると22.8%(77.2%減)となっています。中国人が回復しない中で、コロナ禍前を上回るのは凄い事だと思います。
政府は2025年までに、通年で過去最高だった2019年の3188万2049人を超える目標を掲げており、達成が視野に入りつつあります。私は、この目標は無謀だと思っていましたが、想定より遥かに早く回復しており、ちょっと驚いています。
2023年 訪日外客数・出国日本人数 (対2019年比)
2019年 2023年
01月 2,689,339人 1,497,472人
02月 2,604,322人 1,475,455人
03月 2,760,136人 1,817,616人
04月 2,926,685人 1,949,236人
05月 2,773,091人 1,899,176人
06月 2,880,041人 2,073,441人
07月 2,991,189人 2,320,694人
08月 2,520,134人 2,157,190人
09月 2,272,883人 2,184,300人
10月 2,496,568人 2,516,500人
11月 2,441,274人
12月 2,526,387人
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累計 31,882,049人 19,891,100人(1月~10月の推計値)
訪日外客数 (確定値)
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2004年 6,137,905人
2005年 6,727,926人
2006年 7,334,077人
2007年 8,346,969人
2008年 8,350,835人
2009年 6,789,658人
2010年 8,611,175人
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2011年 6,218,752人
2012年 8,358,105人
2013年 10,363,904人
2014年 13,413,467人
2015年 19,737,409人
2016年 24,039,700人
2017年 28,691,073人
2018年 31,191,856人
2019年 31,882,049人
2020年 4,115,828人
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2021年 245,862人
2022年 3,832,110人
2023年 19,891,100人(1月~10月の推計値)
日本は魅力的な観光地
訪日外国人観光客の受入れが再開されて、「YouTube」では、日本在住の白人の綺麗なお姉さんなどが、訪日外国人観光客に英語(日本語字幕付き)でインタビューする動画をたくさん見かけるようになりました。私はこのような動画が好きなのでよく見ます。「YouTube」で、「外国人観光客 インタビュー」で検索するとたくさん出てきます。
外国人が訪日外国人観光客にインタビューするので本音が聞けて面白いです。日本に対する「リップサービス(耳当たりのよいことば、口先だけの世辞)」も多々あるので話をすべては真に受けず話半分で聞くべきですが、それでも日本は魅力的な観光地である事が分かります。
多くの訪日客が「(1)治安がいい。(2)街にゴミが落ちていないので綺麗。(3)トイレが綺麗。(4)食べ物が美味しい。(5)大都市の鉄道での移動が便利。(6)日本人が親切」などを口にします。
● サンフランシスコがゾンビタウンになりつつある
「(1)治安がいい。(2)街にゴミが落ちていないので綺麗。」は努力しないと守れません。手を抜くとあっという間に崩れる可能性があります。「APEC(アジア太平洋経済協力会議)」が行われたサンフランシスコが今大変な事になっています。
ちょっと前までは「サンフランシスコ」は憧れの観光地でした。スラム街の「テンダーロイン」に近づかない限り大丈夫だと言われていましたが、今は様変わりしています。
「サンフランシスコ」の中心街では、リモートワークによるオフィス空室の急増、あまりにも犯罪が多いので、高級ブランド店や高級ホテルが続々と撤退して空きテナントだらけになって中心部が急速に空洞化しています。
「サンフランシスコ」はシリコンバレーに近いので超富裕層が非常に多く住んでいる反面、あまりに家賃や物価が高いので、家を借りられずホームレスが急増しています。多くのホームレスが薬物に手を出してゾンビタウン化が加速しています。貧富格差が究極まで拡大して限界に達している状態です。なにせ年収1,500万円でも生活がギリギリという信じられない状況ですから・・・
「YouTube」で、「サンフランシスコ 治安」や「テンダーロイン」で検索すると目を覆うような動画がたくさん出てきます。ここまで治安が悪化すると元に戻すのは至難の業だと思います。
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