南海電気鉄道高野線連続立体交差事業(浅香山駅から堺東駅付近) 「堺市」と「南海電気鉄道」が基本協定を締結 2024年度にも準備工事に着手!
-南海高野線連続立体交差事業-
「南海高野線」は、地表面を走る鉄道であり、踏切での慢性的な交通渋滞や踏切事故など、都市活動や沿線住民の日常生活に様々な影響を及ぼしています。
このような状況を踏まえ、堺市では、「南海高野線(浅香山駅~堺東駅付近)」について、連続立体交差事業(高架化)の調査・検討を進めており、2009年4月に国から着工準備採択を取得しました。
連続立体交差事業(高架化)により、10箇所の踏切を除却し、合わせて駅前広場や都市計画道路を整備することで、安全で円滑な交通の確保や本市の玄関口としてふさわしいまちづくりを推進し、都市の活性化を図ります。
引用資料 堺市・公式ホームページ
南海高野線連続立体交差事業
● 堺市と南海電気鉄道が基本協定を締結!
「堺市」は、2023年10月31日に南海電気鉄道と高野線連続立体交差事業工事と役割分担、事業費負担に関わる基本協定を締結しました。浅香山駅~堺東駅付近の設計や用地測量、事業用地と民地との境界確定、建物調査などの作業を進めています。
設計は「南海電鉄」が担当し、業務を「中央復建コンサルタンツ」が担当します。協定締結後、2024年度にも堺東駅の仮駅舎設置などの準備工事に着手する見込みです。2040年度の供用開始を目指します。
南海高野線連続立体交差事業の概要
◆ 事業名称-南海電気鉄道高野線連続立体交差事業(浅香山駅から堺東駅付近)
◆ 事業延長-約3.2km
◆ 連続立体交差化される駅-浅香山駅、堺東駅
◆ 踏切除却数-10箇所
◆ 供用開始-2040年度予定
◆ 概算事業費-約565億円
「位置図」です。 事業延長約約3.2kmです。「浅香山駅」と「堺東駅」が高架化されます。
堺東駅部の断面図
堺東駅部の断面図です。堺東駅部は、2層高架構造になります。工事は、現在の駅の上に高架橋を建設する「直上高架方式」で行われます。現在の「堺東駅」は、島式2面4線+留置線の地上駅ですが、島式2面4線+留置線の高架駅になります。
「堺東駅」は、南海高野線の主要駅で、堺市の東の玄関口です。そのため、「快速急行・急行・区間急行」と「各駅停車」の緩急接続が行われています。
堺東駅周辺の平面図です。
浅香山駅部の断面図
浅香山駅部の断面図です。浅香山駅部は、1層高架構造になります。現在の「浅香山駅」は、相対式2面2線の地上駅ですが、相対式2面2線の高架駅になります。
浅香山駅周辺の平面図です。工事は、既設線(黒色)を仮線(緑色)に移設し、空いた跡地に高架橋を建設する「仮線高架方式」で行われます。
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