JR京都駅としては駅ビル開業以来の大規模改修 「京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備」を正式発表 2031年度に供用開始予定!
-京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備-
「JR西日本」と「京都市」は、西口改札前の広場を拡張し、新たな改札と通路を新設するというニュースを「京都新聞」が2023年12月21日に報じましたが、詳細が判明しました。
京都の玄関口である京都駅は、多くの市民やビジネス客、観光客が利用する京都市最大の交通結節点です。駅の周辺では京都市立芸術大学の京都駅東部への移転をはじめとした、まちの活性化の取組が進んでおり、交通結節点としての更なる機能強化が求められています。また、時期や時間帯によって発生している駅構内や南北自由通路での混雑の緩和を図る必要があります。
こうした状況を踏まえ、「JR西日本」と「京都市」では、京都駅の安全性・利便性・快適性の向上のための具体策について、協議・検討を進めてきたところです。
今般、国がまとめた「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」に、京都市の要望に応じて「鉄道駅改良への支援」、「交通結節点の整備等によるまちづくりへの支援」が盛り込まれていることを受け、国の支援を最大限要望したうえで、京都駅構内及び南北自由通路の改善のための京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備を、「JR西日本」と「京都市」が連携して推進していきます。
引用資料 京都市情報館(2023/12/27)
京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備について
引用資料 JR西日本(PDF:2023/12/27)
より多くの方に、より安全に、より便利に、より快適に御利用いただくため 京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備について ~西エリアへの玄関口・動線の一体整備による機能強化~
「JR西日本」が、2024~2025年度に詳細設計と準備工事を進め、2026年度に本体着工、2031年度の供用開始を目指します。総事業費は約195億円を見込んでいます。
設備概要
「南北自由通路」の西側に人工地盤を構築し、新たな「橋上駅舎・自由通路」を整備します。「京都線・琵琶湖線・湖西線ホーム」をまたぐ既存の西口改札・南北自由通路の西隣に増床する形式で併設します。
延床面積は約2,600㎡を想定しています。「新改札口」を新設し、「自由通路(幅約6m)」と「改札内コンコース」を整備します。改札口は4通路です。
昇降設備は、嵯峨野線ホーム(エスカレーター上下各2基、エレベーター1基)、JR京都線各ホーム (エスカレーター上下各1基、エレベーター1基)、 琵琶湖・湖西線ホーム(エスカレーター上下各1基、エレベーター1基)を整備します。
● 嵯峨野線が格段に便利に!
現時点では、嵯峨野線ホームは「西口改札」からかなり離れており、西側にかなり歩く必要がありましたが、大幅に改善されます。インバウンドで年中激混み状態の嵯峨野線ですが、これで混雑状況が改善されるとは思いませんが、格段に便利になるのは間違いないです。
京都中央郵便局・京都駅ビル西第2駐車場
「日本郵便」とJR西日本グループの「京都駅ビル開発」は共同で、JR京都駅前の「京都中央郵便局」と隣接するJR西日本グループの立体駐車場「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発します。郵便局の窓口業務は2025年に京都駅周辺に移転し、2029年度の開業を予定しています。
引用資料 京都情報館(2021/11/26) リンク切れ
「京都プロジェクト(仮称)に係る配慮書案」の縦覧及び意見募集の開始について
1961年に完成した「京都中央郵便局」と、1997年に開業した「京都駅ビル西第2駐車場」を一体的に再開発します。敷地面積約10,200㎡で、計画する高層複合ビルは、地上14階、地下4階、延床面積約130,000㎡で、高さは京都駅ビルとほぼ同じ約60mとなる見通しです。
11階~14階は「ホテル」を誘致し、3階~10階は「オフィス」、1階・2階は「商業施設」を予定しています。1階にはバスターミナルや広場も整備し、地下に駐車場を設けます。連絡通路で駅に直結し、利便性を高めます。
建設が検討されている地区では、京都市が景観を守るための条例で建築物に高さ31mまでの規制が設けられています。今回の計画では大幅に高さが超えますが、京都市の審議会などの議論を経て国の「都市再生特別地区」に指定されれば、京都市の高さ規制にとらわれず建設することが可能です。
「A案、B案、C案」の3案がありますが、いずれも敷地面積約10,200㎡、建築面積約9,000㎡、延床面積約130,000㎡を想定しています。
「解析モデル」です。
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