京阪ホールディングス 「京阪京橋駅」の直上に高層ビル(オフィス・ホテル・商業施設など)を建設 2030年までに再開発着工!
-京阪京橋駅 高層ビルなど建設-
「京阪ホールディングス(HD)」が、2030年までに「京阪京橋駅」の再開発を始める方針であることが分かりました。京橋駅は京阪ホールディングス傘下の京阪電気鉄道で最大となる1日平均約14万人の乗降客者数を持ち、京阪グループの最重要拠点の一つです。京橋はJR西日本、大阪メトロも駅を持つなど大阪有数の交通の結節点で、京阪ホールディングスの計画は周辺地域の再開発にも影響を与えそうです。
産経新聞(2023/12/17)
<独自>京阪京橋駅、令和12年までに再開発着工 高層ビルなど建
現在の駅とホテル、商業施設などが入るビルだけでなく、隣接するJR京橋駅との間の土地も必要であれば「借りるか買い上げるかして一体的に開発する」考えを示しました。対象エリアの範囲は検討中で、「行政との協議が必要」としています。
再開発は基本的に駅とその上部に新たな高層ビルを建設する方向で、ビルには「オフィスやホテル、商業施設が入る」ことを想定しますが、マンションなどの共同住居が入る可能性も示唆しました。ビルの高さなどは「オフィス需要などを踏まえて決めていく」としています。
● 駅の直上にビルを建てるのは非常に難しい!
(1) 電車を止めずに電車を動かしながら新ビルを建設する必要がある。安全を確保しながらの建設は非常に難しい。
(2) 新ビルのための基礎杭を構築出来る場所が限られる(線路上は不可能なので、ホームや駅の両端にしか柱は建てられない)。
(3) 閉ざされた狭い空間での基礎杭の構築となるので、通常の杭打機は使用できず、「超低空頭型」の杭打機が必要になる。
(4) 広大な駅空間の確保が必要なためスパン(建物を支える柱と柱の距離)が長くなり、ビルの強度の確保が難しい。
これらの理由により、既存の駅の直上にビルを建設するのは非常に難しいです。まして、駅の直上に超高層ビルの建設となると想像を絶する難しさになります。
「京阪京橋駅」を南西側から見た様子です。
「京阪京橋駅」を北西側から見た様子です。
北西側の「片町口」です。
「京阪京橋駅」です(Googleマップの衛星写真の3Dモードを引用)。
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