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2024年1月 6日 (土)

シリコンアイランド九州 半導体生産で世界最大手の「TSMC(台湾積体電路製造)」 熊本県の「第1工場」 2024年1月初旬の建設状況

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-TSMC-
 熊本県菊陽町の「TSMC」の新工場は2022年4月21日に着工、2024年末までに生産開始を目指しています。TSMCは市場ニーズに応えるため、既に公表済みの22/28ナノメートルに加えて、12/16ナノメートル FinFETプロセス技術による製造も担えるようJASMの能力を強化し、月間生産能力を55,000枚(300mmウェーハ)に増強する予定です(写真提供@祥明氏)。

 「TSMC」は、「第1工場」の建屋が2023年末に完成したと明らかにしました。2024年2月24日に「開所式」を行う方向で調整しています。2024年末の本格出荷に向けて順調に進んでいます。

 それに伴い「第2工場~第4工場」の話題が飛び交っています。「ブルームバーグ」から2023年11月21日に新たな情報がありました。半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県内に3つ目の工場を設け、最先端半導体の製造を検討していることが分かりました。

 Bloomberg(2023/11/21)
 TSMCが熊本県に3つ目の半導体工場、3ナノ品生産も検討-関係者

● 第2工場は5ナノ世代の可能性も?
 ”TSMCは既に熊本県菊陽町に、主に12ナノ半導体などを製造する第1工場を建設中。第2工場を建設し5ナノ世代を製造する計画もある。”とあります。第2工場は5ナノ世代の可能性もあるようです。

● 第3工場は3ナノ世代の可能性も?
 ”検討中の第3工場では、量産段階として最先端の回路線幅が3ナノメートル(ナノは10億分の1)半導体の製造も視野に入っているという。”とあります。第3工場は3ナノ世代の可能性もあるようです。

 現在の最先端である3ナノメートルですが、第3工場が稼働する頃には、3ナノの技術は1~2世代遅れている可能性は高いものの、様々な世代の半導体がそろう事になります。

● 第4工場は熊本県外? 大阪府の可能性も? 
 ”第4工場の可能性も模索されているが、土地などの不足により北九州市など熊本県外になる可能性もあるとした。”とあります。Googleマップの衛星写真を見ても近隣に「第4工場」を建設するのは難しそうです。

 台湾のメディアが、「TSMC」の第4工場(記事では第3工場となっている)の候補地として「大阪府」が有力だと伝えました。しかし、私は「大阪府」の可能性は極めて低いと思っています。「半導体工場」は工場単独では稼働出来ません。周辺に部材やガスなどを提供するすそ野の広い多数の協力工場が必要です。

 大阪には大きな半導体工場が無いために協力工場がほとんど存在しません。「シリコンアイランド 九州」には、多数の協力工場がすでに存在しています。そのため「第4工場」は、熊本県が無理でも九州内に建設する可能性が高いと思います。

 マイナビ(2024/01/05)
 TSMCの日本における第3工場建設地が大阪になる可能性が浮上、台湾メディア報道


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東端に配置されている「オフィス棟」の2024年1月初旬の建設状況です(写真提供@祥明氏)。


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東側から見た様子です。手前の農地に「第2工場」が建設されるとウワサされています(写真提供@祥明氏)。

● 第2工場は2024年4月頃をめどに起工!
 「第2工場」は、「第1工場」の隣接地を第一候補に2024年4月頃をめどに起工する見通しで、「第1工場」の開所式に併せて正式発表されるものと見られています。起工の発表と同時期に経済産業省より7,500億円規模の支給決定の発表が行われる見込みです。


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西側から見た様子です(写真提供@祥明氏)。



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