「大阪城ホール」より大規模! 大阪城東部地区1・5期街づくり 「B地区」に収容人数1万人以上のアリーナ・ホール等の整備を明記!
-アリーナ・ホール等の整備-
第6回大阪城東部地区まちづくり検討会では、1.5期開発の具体的な土地利用・基盤整備の方針を示す1.5期開発の開発方針について意見交換を行いました。
大阪城の東側に広がる「大阪城東部地区」の街づくりで、大阪メトロが2028年春の完成を目指す「1.5期」事業としてB地区(2ha)に「収容人数1万人以上のアリーナ・ホール等の整備」が明記されました。
引用資料 大阪市・公式HP(2024/02/13)
第6回大阪城東部地区まちづくり検討会
● 大阪城ホールより大規模!
大阪メトロのアリーナは近くにある「大阪城ホール」と連携し、差別化していきます。大阪城ホールより「もっと大きくする」方針です。多様なイベントに対応するために可動式観客席の導入も検討しています。2025年度以降に設計に着手する見通しです。
「大阪城公園駅」を挟んで西側に「大阪城ホール」があります。「B地区」にアリーナが建設されると横浜市のようにアリーナ集積のメリットが発揮されます。少しでも関西のライブ過疎化を止めて欲しいです。
● 関西はライブ過疎地になってしまった!
東京ドームで7公演を行った「ブルーノ・マーズ」も東京ドームで4公演を行った「テイラー・スウィフト」も「京セラドーム大阪」でのライブはありませんでした。昔なら外国人アーティストは、東京ドームで4公演を行ったら「京セラドーム大阪」では2公演くらい行っていました。
しかし、世界の国々は豊かになりどこでもライブが開けるようになりました。競合都市が増えたため、日本では「東京」だけになりました。逆にアジアのハブになっている「シンガポール」では、「テイラー・スウィフト」は2024年3月に6公演も行う予定です。
首都圏では猛烈なアリーナの建設ラッシュになっています。特に横浜市は、1万人以上を収容出来るのアリーナ会場が、「Kアリーナ横浜(座席数20,033席)、横浜アリーナ(収容人数17,000人)、ぴあアリーナMM(収容人員12,141人」の3カ所になりました。
実際にいろいろなアーティストやアイドルのアリーナクラスのライブ(コンサート)の日程を見ると横浜市が独占しそうな勢いです。アリーナが集積する強味を存分に発揮しています。正に「アリーナの聖地」と言ってもいい状況です。
ライブを頻繁に見る人は全国を渡り鳥のように旅します。私の友人は大阪からライブに頻繁に首都圏に行っています。ここ最近は、ほぼ毎月、多い時は月に2回首都圏に行っています。中でも横浜市が非常に多いです。この事からも首都圏、特に横浜市にライブが集中している状況が分かります。
すでにアリーナクラスのライブでは、全国アリーナツアー以外は、首都圏でのみライブが開催されている状況になっています。首都圏以外の人は、「交通費・宿泊費を払ってライブを観に行く」という悲しい状況になっています。
大阪城ホール
「大阪城ホール」は、1983年10月の開館しました。最大収容人数は約16,000人(アリーナ席が最大4,500席、スタンド席が8,928席、立ち見が2,500人)です。
大阪城ホールの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区大阪城3番1号
◆ 交通-JR「大阪城公園」駅より徒歩5分、Osaka Metro「大阪ビジネスパーク」駅より徒歩5分、JR・Osaka Metro「京橋」駅より徒歩15分、JR・Osaka Metro「森ノ宮」駅より徒歩15分
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 敷地面積-36,351.60㎡
◆ 建築面積-19,351.22㎡
◆ 延床面積-36,173.80㎡
◆ 最大収容人数-約16,000人
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、プレストレスコンクリ-ト造)
◆ 用途-興行場
◆ 建築主-財団法人大阪城ホール(現:株式会社大阪城ホール)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設・松村組共同企業体
◆ 着工-1982年04月
◆ 竣工-1983年09月
◆ 開業-1983年10月01日
神戸アリーナプロジェクト
「NTT都市開発」は、「神戸アリーナプロジェクト」について、2023年4月着工、2025年大阪・関西万博の開催にあわせた4月開業に向けて本格始動します。
「神戸ウォーターフロントビジョン」の対象エリアであるウォーターフロントエリアに位置し、270度海に囲まれる絶景のロケーションです。神戸空港や新幹線とのアクセスの良さ、都市機能が集積する三宮エリアや異国情緒溢れる旧居留地との回遊性はもとより、メリケンパーク、ハーバーランドといった神戸を代表するスポットを望み、水際の魅力を最大限に活かしたシンボリックなアリーナとなります。
プロバスケットボールB.LEAGUEに所属する「神戸ストークス」の本拠地をはじめとするスポーツ興行や音楽興行、MICEなど、多様な興行や演出に対応できる収容客数約1万人規模の最先端アリーナが、神戸の新たなランドマークとなり、魅力的なスポーツ・エンターテイメントのコンテンツを通し、市民だけでなく国内外から、人びとが何度も訪れ交流が生まれる賑わい拠点を創造します。
「NTT都市開発」が開発を行い、「One Bright KOBE」が運営を担う「神戸アリーナプロジェクト」は、2025年2月竣工、大阪・関西万博の開幕時期の2025年4月開業に向け、2023年4月18日に起工し、「地鎮祭」を執り行いました。
● ジーライオンアリーナ神戸
神戸港の新港第2突堤に2025年春に開業するアリーナについて、運営会社は2024年2月8日に、名称を「ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)」とすると発表しました。
引用資料 GLIONグループ(2024/02/08)
「神戸アリーナプロジェクト」新アリーナ名称「GLION ARENA KOBE」に決定!株式会社One Bright KOBEと「オフィシャルトップパートナー」の契約を締結
「ネーミングライツ(命名権)」を、自動車小売業などを手がける「ジーライオン(神戸市中央区)」が獲得しました。内部には、飲食しながら観戦できるVIPフロアを整備します。また周辺にはテラス付きの飲食店などを開設する予定です。
ジーライオンアリーナ神戸(GLION ARENA KOBE)の概要
◆ 計画名-新港突堤西地区(第2突堤)再開発事業、神戸アリーナプロジェクト
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区新港町130番1一部、130番2、130番1地先一部
◆ 階数-地上7階、地下0階
◆ 高さ-最高部46.163m
◆ 敷地面積-23,693.50㎡
◆ 建築面積-12,865.01㎡
◆ 延床面積-31,774.62㎡(ニュースリリースでは約32,300㎡)
◆ 容積対象面積-30,814.58㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-観覧場、飲食、物販店舗
◆ 収容人数-約10,000人
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(運営会社 One Bright KOBE)
◆ 設計者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2023年04月18日(地鎮祭)
◆ 竣工-2025年02月28日予定
◆ オープン-2025年04月予定
万博記念公園駅前周辺地区活性化事業
「大阪府」は2019年9月17日に、「万博記念公園(吹田市)」に15,000人以上が収容できるアリーナを整備する計画を明らかにしました。民間事業者が整備して運営する民設民営の方式で、「夢洲(ゆめしま)」での「国際博覧会(大阪・関西万博)」が開かれる2025年までの開業を目指します。大阪府知事は記者会見で「世界規模のスポーツ大会やコンサートができる施設にしたい」と話しました。
大阪府は、「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」を公募し、「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」で構成する共同企業体を事業予定者に決定しました。最大18,000人を収容するアリーナを中心に、「商業・カジュアルホテル棟、ホテル棟、オフィス棟、共同住宅」を整備します。
● 新しい「外観イメージパース」を公開!
大阪府は、「大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点」を実現するため、「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」で構成する共同企業体との間で、万博記念公園駅前周辺地区に関する基本協定書を締結しました。
2023年9月22日に「三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ(Anschutz Entertainment Group, Inc)、関電不動産開発」からリリースがあり、新しい「外観イメージパース」が公開されました。
引用資料 三菱商事都市開発(2023/09/22)
「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」に関する大阪府との基本協定締結
2025年6月末までに造成工事に着手し、2029年1月末までにアリーナ棟、商業・カジュアルホテル棟、住宅棟の第Ⅰ期をオープンし、2037年3月末までにすべて開業する予定です。
アリーナ棟の概要
◆ 所在地-大阪府吹田市千里万博公園
◆ 交通-大阪モノレール「万博記念公園」駅
◆ 延床面積-約69,550㎡
◆ 最大収容人数-18,000人(固定観客席13,400席)
◆ 想定年間イベント-165回
◆ 想定来館者数-約180万人/年
◆ 招聘交渉可能な国際スポーツ大会-世界フィギュアスケート選手権、プロテニスWTAツアー、NBA(北米プロバスケットボールリーグ)公式戦 など
◆ 開業目標-2029年01月末予定
「イメージパース(アリーナ棟)」です。
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