滋賀県守山駅前 「村田製作所」の新たな研究開発拠点 地上18階、高さ約100mの「守山イノベーションセンター」 完成イメージ公開!
-村田製作所(仮称)守山新事業所拠点整備事業-
滋賀県の「守山市」と「村田製作所」は2021年8月11日に、JR守山駅東口の市有地で、「村田製作所」が新しい研究開発拠点を整備することに合意したと発表しました。現在立地しているホテル「ライズヴィル都賀山」は宿泊事業から撤退し、機能の見直しを行った上で隣接地に新築移転します。
研究開発拠点は、ホテルや駐車場、駅前東口スポーツ広場、JR貨物用地です。「守山市」は、「村田製作所」がJR沿線の徒歩圏内で新たな研究開発拠点の整備を検討しているとの情報を入手し、協議・検討を重ねてきました。
● 守山イノベーションセンター
「村田製作所」は、滋賀県守山駅前に新たな研究開発拠点「守山イノベーションセンター」を設立します。2024年2月より準備工事を着手し、竣工は2026年5月を予定しています。
引用資料 村田製作所(2024/02/14)
滋賀県守山駅前に新たな研究開発拠点「守山イノベーションセンター」を2026年5月に竣工~社内外連携の促進による革新的な価値創出を目指す~
2021年8月11日の発表では、延床面積約32,000~50,000㎡、総投資額約128~200億円(建物・償却資産含む)でしたが、延床面積64,850.24㎡、総投資額約460億円(土地・建物費用のみ)となり、従来計画から大幅に規模が拡大しました。
「村田製作所」は、主力市場の中国が不景気のため不振で、2023年3月期は減収減益、2024年3月期も減収減益の見込みです。そのため、滋賀県守山駅前の新たな研究開発拠点の建設は凍結もしくは延期されるかも? と心配していましたが、無事に着工されるようでホッとしました。苦しい時の未来への投資は大切だと思います。
守山イノベーションセンターの概要
◆ 計画名-株式会社村田製作所(仮称)守山新事業所拠点整備事業
◆ 所在地-滋賀県守山市浮気町300番地24ほか
◆ 交通-JR東海道本線(琵琶湖線)「守山」駅すぐ
◆ 階数-地上18階+塔屋
◆ 高さ-99.70m
◆ 敷地面積-9,966.77㎡
◆ 延床面積-64,850.24㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ フロア構成-(高層階)研究開発フロア、厚生施設、機械室、(中層階)研究開発フロア、(低層階)社外交流フロア、科学体験施設、機械室
◆ 建築主-村田製作所
◆ 設計者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2024年03月(先行して2024年02月より準備工事に着手)
◆ 竣工-2026年05月予定)
◆ 投資総額-約460億円(土地・建物費用のみ)
◆ 従業員数-約1,000~1,600名
「完成イメージ」です。
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「位置図」です。
滋賀県に建設する理由は?
「どうして滋賀県に建設するのか?」と不思議に思う方も多いと思います。滋賀県には「村田製作所」にとって非常に重要な拠点である「野洲事業所」と「八日市事業所」があるためです。
● 村田製作所の事業所
「村田製作所」は、西日本の研究開発拠点を「既存製品、原材料開発」、東日本の研究開発拠点を「新規市場」と位置付けています。西日本にはJR長岡京駅前の「本社」、滋賀県野洲市大篠原2288番地の「野洲事業所」、滋賀県東近江市東沖野四丁目4番1号の「八日市事業所」の3大拠点があります。JR守山駅前の研究開発拠点は、滋賀県で3番目の研究開発拠点となります。
株式会社村田製作所 みなとみらいイノベーションセンター
「村田製作所」は、横浜市西区の「みなとみらい21地区47街区」に、「村田製作所みなとみらいイノベーションセンター」を建設しました。概要は、地上18階、地下2階、高さ99.95m、延床面積65,335.35㎡です。2020年10月に竣工し、2020年12月に開業しました。「守山イノベーションセンター」は、ほぼ同じ規模になります。
株式会社村田製作所 みなとみらいイノベーションセンターの概要
◆ 計画名-株式会社村田製作所みなとみらいイノベーションセンター建設工事
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区みなとみらい四丁目3-8
◆ 交通-みなとみらい線「新高島」駅より徒歩約5分、横浜市営地下鉄ブルーライン「高島町」駅より徒歩約12分、JR「横浜」駅・「桜木町」駅より徒歩約15分
◆ 階数-地上18階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-99.95m
◆ 敷地面積-7,414.88㎡
◆ 建築面積-5,490.71㎡
◆ 延床面積-65,335.35㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-事務所、飲食店、駐車場
◆ 建築主-村田製作所
◆ 設計者-戸田建設
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2018年05月18日(本体着工)、2018年06月05日(安全祈願祭)
◆ 竣工-2020年10月
◆ 開業-2020年12月16日(Mulabo!「ムラーボ!」)
◆ 投資総額- 約400億円(土地・建物費用のみ)
村田製作所
「村田製作所」の本社は、JR長岡京駅前の京都府長岡京市東神足一丁目10番1号にあります。電子部品大手で、世界トップのセラミックコンデンサーが柱です。原料からのセラミック技術に強みを持っています。
村田製作所の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月 362,252百万円 67,618百万円
1999年3月 367,048百万円 57,061百万円
2000年3月 459,125百万円 100,767百万円
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2001年3月 584,011百万円 174,248百万円
2002年3月 394,775百万円 51,001百万円
2003年3月 394,955百万円 59,187百万円
2004年3月 414,247百万円 74,210百万円
2005年3月 424,468百万円 69,515百万円
2006年3月 490,784百万円 89,839百万円
2007年3月 566,805百万円 113,365百万円
2008年3月 631,655百万円 115,752百万円
2009年3月 523,946百万円 ▲16,287百万円
2010年3月 530,819百万円 26,730百万円
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2011年3月 617,954百万円 77,485百万円
2012年3月 584,662百万円 44,973百万円
2013年3月 681,021百万円 58,636百万円
2014年3月 846,716百万円 125,891百万円
2015年3月 1,043,542百万円 214,535百万円
2016年3月 1,210,841百万円 275,406百万円
2017年3月 1,135,524百万円 201,215百万円
2018年3月 1,371,842百万円 163,254百万円
2019年3月 1,575,026百万円 266,807百万円
2020年3月 1,534,045百万円 253,247百万円
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2021年3月 1,630,193百万円 313,240百万円
2022年3月 1,812,521百万円 424,060百万円
2023年3月 1,686,796百万円 297,887百万円
2024年3月期予想
2024年3月 1,620,000百万円 270,000百万円(会)
2024年3月 1,627,538百万円 273,050百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年2月16日時点の数値です。
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