大和ハウス工業 2024年3月期の連結決算 売上高5兆2029億円 5兆円突破は関西では「パナソニックホールディングス」に続く2社目!
-大和ハウス工業-
「大和ハウス工業」の本社・本店は、大阪府大阪市北区梅田三丁目3番5号の「大和ハウス大阪ビル」にあります。「大和ハウス工業」の元となった会社は、1947年に奈良県奈良市で設立され、1955年4月5日に「大和ハウス工業株式会社」が創業しました。
「大和」は創業者の出身地・奈良県の旧国名からとったものです。「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読ませたのは「大いなる和をもって経営に当たりたい」という意味を持たせるため、また「ハウス工業」は建築物を工業化しようという創業理念を示しています。
● M&Aや多角化で急成長!
下記の不動産大手5社と比べると「大和ハウス工業」の売上高の大きさが分かると思います。大和ハウス工業が急成長したのは、M&A(企業の合併・買収)や多角化です。
買収で一番大きかったのは、準大手ゼネコンの「フジタ」です。多角化では、「健康余暇、インテリア建材、物流、ホームセンター、都市型ホテル、環境エネルギー、損害保険代理店・クレジットカード、オートリース・パーキング・カーシェア」などを行っています。
近年は海外事業の成長も大きく貢献しています。住宅着工が堅調なアメリカで順次、事業エリアを広げています。2022年に6,010戸だったアメリカでの戸建て住宅の供給戸数を、2026年に1万戸まで引き上げる目標を掲げています。
不動産大手5社の2024年3月期連結決算(売上高/営業利益)
1位 三井不動産-2,383,289百万円(339,690百万円)
2位 三菱地所-1,504,687百万円(278,627百万円)
3位 東急不動産HD-1,103,047百万円(120,238百万円)
4位 住友不動産-967,692百万円(254,666百万円)
5位 野村不動産HD-734,715百万円(112,114百万円)
参考
------------------------------------------------
** 大和ハウス工業-5,202,919百万円(440,210百万円)
** 積水ハウス-3,107,242百万円(270,956百万円)
(備考)不動産大手5社と大和ハウス工業は2024年3月期連結決算、積水ハウスは2024年1月期連結決算です。
大和ハウス工業の連結業績
「大和ハウス工業」は、2024年5月10日に「2024年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結決算では、売上高5,202,919百万円(前年同期比6.0%増)、営業利益440,210百万円(前年同期比5.4%減)となりました。
大和ハウス工業 決算短信(PDF:2024/05/10)
2024年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
売上高が初めて5兆円を突破しました。銀行や保険業などを除く関西の企業としては「パナソニックホールディングス(HD)」に続く2社目となります。
● 2025年3月期の連結業績予想
2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高5,250,000百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益400,000百万円(前年同期比9.1%減)と予想をしています。
大和ハウス工業の連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月 1,069,789百万円 42,305百万円
1999年3月 896,005百万円 40,215百万円
2000年3月 951,072百万円 47,497百万円
-----------------------------------------
2001年3月 1,016,236百万円 44,289百万円
2002年3月 1,197,924百万円 46,031百万円
2003年3月 1,184,543百万円 45,271百万円
2004年3月 1,224,647百万円 59,660百万円
2005年3月 1,365,913百万円 67,849百万円
2006年3月 1,528,983百万円 80,072百万円
2007年3月 1,618,450百万円 85,678百万円
2008年3月 1,709,254百万円 89,120百万円
2009年3月 1,690,956百万円 73,580百万円
2010年3月 1,609,883百万円 62,714百万円
-----------------------------------------
2011年3月 1,690,151百万円 87,697百万円
2012年3月 1,848,797百万円 114,955百万円
2013年3月 2,007,989百万円 128,024百万円
2014年3月 2,700,318百万円 163,576百万円
2015年3月 2,810,714百万円 180,352百万円
2016年3月 3,192,900百万円 243,100百万円
2017年3月 3,512,909百万円 310,092百万円
2018年3月 3,795,992百万円 347,141百万円
2019年3月 4,143,505百万円 372,195百万円
2020年3月 4,380,209百万円 381,114百万円
-----------------------------------------
2021年3月 4,126,769百万円 357,121百万円
2022年3月 4,439,536百万円 383,256百万円
2023年3月 4,908,199百万円 465,370百万円
2024年3月 5,202,919百万円 440,210百万円
2025年3月予想
2025年3月 5,250,000百万円 400,000百万円(会)
2025年3月 5,121,567百万円 418,783百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年5月14日時点の数値です。
| 固定リンク
« リーガロイヤルホテル(大阪)を含む 面積約9.6haの「中之島五丁目土地区画整理事業」& なにわ筋線「(仮称)中之島駅」 | トップページ | 西日本最大客室数全2,060室 地上40階、高さ約136mの「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」 2024年5月14日の建設状況 »
「31 大阪市・北部②」カテゴリの記事
- インバウンド人気の大阪の百貨店3店舗 2024年11月度 阪急梅田本店が前年同月比13.8%増、高島屋大阪店が前年同月比9.3%増、大丸心斎橋店が前年同月比8.8%増(2024.12.03)
- 「大阪マルビル」を建て替え 地上40階、高さ約192m、延床面積約74,000㎡「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の概要を発表!(2024.11.20)
- 大阪の超高収益企業「キーエンス」 2025年3月期の連結業績 売上高1兆580億円、営業利益5,450億円を予想!(2024.11.16)
- 大阪の隠れた優良企業 ダイワボウホールディングス(ダイワボウ情報システム) 2025年3月期の売上高が1兆円を突破する見込み!(2024.11.10)
- 大阪に本社があるライバル企業 大和ハウス工業 VS 積水ハウス 積水ハウスがアメリカ「M.D.C.ホールディングス」の買収により売上高で猛追!(2024.11.11)