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2024年7月 8日 (月)

半導体生産で世界最大手の「TSMC(台湾積体電路製造)」 敷地面積約32万mの第2工場(菊陽町)造成開始 現地に掲示された「標識」

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-TSMC-
 熊本県菊陽町の「TSMC」の新工場は2022年4月21日に着工、2024年末までに生産開始を目指しています。TSMCは市場ニーズに応えるため、既に公表済みの22/28ナノメートルに加えて、12/16ナノメートル FinFETプロセス技術による製造も担えるようJASMの能力を強化し、月間生産能力を55,000枚(300mmウェーハ)に増強する予定です(写真提供@祥明氏)。

 「TSMC」は、「第1工場」の建屋が2023年末に完成しました。2024年2月24日には「開所式」を開きました。2024年末の本格出荷に向けて順調に進んでいます。その先の「第2工場~第4工場」の話題も飛び交っています。

● 敷地面積約32万mの第2工場が造成開始!
 半導体受託製造の世界最大手「TSMC(台湾積体電路製造)」が、熊本県菊陽町に建設する「第2工場」の敷地の造成工事を始めたことが2024年6月26日に明らかになりました。TSMCの子会社JASM」によると2024年6月22日から造成工事が始まっているようです。建屋の建設は当初予定通り2024年後半に開始し、2027年末までに稼働する計画です。

 共同通信(2024/06/26)
 熊本で第2工場の造成開始 台湾のTSMC、27年稼働

 RKK熊本放送(2024/06/26)
 『投資額139億ドル』TSMC第2工場の造成工事始まる 工場建設開始は年内を予定 熊本・菊陽町

 「第2工場」は、第1工場の東側隣接地です。経済産業省によると、敷地面積は第1工場の約1.5倍となる約321,000㎡となる見通しです。投資額は139億ドル(日本円で約2兆1000億円)規模で、日本政府が最大7,320億円を助成します。

 「第2工場」は、2024年の10月~12月に量産を開始する第1工場よりも先端品となる回路線幅6~7ナノm(ナノは10億分の1)相当の製品も生産する予定です。


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東端に配置されている「オフィス棟」です(写真提供@祥明氏)。


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「オフィス棟」の北側の駐車場です(写真提供@祥明氏)。


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建設予定地に「標識」が掲示されています。敷地面積は第1工場の約1.5倍となる約321,000㎡となる見通しです(写真提供@祥明氏)。

第1工場
◆ 着工-2022年04月21日
◆ 竣工-2023年12月末
◆ 開所式-2024年02月24日
◆ 稼働-2024年末予定

第2工場
◆ 造成-2024年06月22日
◆ 着工-2024年後半予定
◆ 竣工-2026年12月31日予定
◆ 稼働-2027年末予定


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「許可済」の標識です。工期は2024年6月22日~2026年12月31日(予定)となっています。2024年後半に建屋の建設予定なので半導体工場は約2年で建設するようです(写真提供@祥明氏)。


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「林地開発行為標示板」です(写真提供@祥明氏)。


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TSMC(台湾積体電路製造)
 「第2工場」は「第1工場」の東側の隣接地に建設します(Googleマップの衛星写真を引用)。

● ソニーの新工場
 近くの熊本県合志市には「ソニーセミコンダクタソリューションズ」のイメージセンサー新工場を建設中です。敷地面積は約37万㎡と当初の予定よりも約10万㎡広くなっています。



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