熊本県菊陽町 TSMC第1工場南側の約25ha農地に新工業団地整備検討 工業団地の整備に向けた調査に着手!
-TSMC-
熊本県菊陽町の「TSMC」の新工場は2022年4月21日に着工、2024年末までに生産開始を目指しています。TSMCは市場ニーズに応えるため、既に公表済みの22/28ナノメートルに加えて、12/16ナノメートル FinFETプロセス技術による製造も担えるようJASMの能力を強化し、月間生産能力を55,000枚(300mmウェーハ)に増強する予定です(写真提供@祥明氏)。
「TSMC」は、「第1工場」の建屋が2023年末に完成しました。2024年2月24日には「開所式」を開きました。2024年末の本格出荷に向けて順調に進んでいます。
「TSMC」が、熊本県菊陽町に建設する「第2工場」の敷地の造成工事を始めたことが2024年6月26日に明らかになりました。TSMCの子会社JASM」によると2024年6月22日から造成工事が始まっているようです。建屋の建設は当初予定通り2024年後半に開始し、2027年末までに稼働する計画です。
「第2工場」は、第1工場の東側隣接地です。経済産業省によると、敷地面積は第1工場の約1.5倍となる約321,000㎡となる見通しです。投資額は139億ドル(日本円で約2兆1000億円)規模で、日本政府が最大7,320億円を助成します。
「第2工場」は、2024年の10月~12月に量産を開始する第1工場よりも先端品となる回路線幅6~7ナノm(ナノは10億分の1)相当の製品も生産する予定です。
● TSMC第1工場南側に新工業団地整備検討
熊本県菊陽町は、2024年9月5日に、TSMC第1工場の南側に位置する約25ha農地で、新たな工業団地の整備に向けた調査に着手すると表明しました。菊陽町は、今回の工業団地の可能性調査を「半導体関連産業の一層の投資促進を図るため」と目的を説明しています。
引用資料 RKK熊本放送(2024/09/12)
TSMC進出の熊本・菊陽町に新たな工業団地検討「さらなる町の発展へ」 地権者に説明会
9月11日夜に調査に向けた地権者説明会が非公開で行われ、菊陽町によると、地権者約100人のうち40人ほどが参加し、菊陽町側の事業内容の説明などに対して地権者から反対意見はなかったということです。
菊陽町は2024年10月上旬に住民説明会も行う予定で、その後、土地の状況や事業費などを調査し、2025年3月までに工業団地に適しているかどうかを判断することにしています。
熊本県はTSMCの「第3工場」についても県内への誘致を目指す考えで、木村敬知事が2024年8月に台湾にある本社を訪問し、経営幹部と会談する中で第3工場の建設を要望しました。
「TSMC」第1工場の「オフィス棟」です(写真提供@祥明氏)。
工業団地の整備について検討している場所です。TSMC第1工場の南側に位置する約25ha農地です(Googleマップの衛星写真を引用)。
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