大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング 開業以来初となる大規模リニューアル計画始動 2029年グランドオープン予定!
-サウスゲートビルディング-
「サウスゲートビルディング」は、1983年4月27日に開業した「アクティ大阪(ACTY OSAKA)」の南側で、「アクティ大阪増築工事」が行われ、「サウスゲートビルディング」として2011年3月16日に開業しました。
地震時には、超高層ビルは「共振」すると揺れが大きく増幅されます。1983年に竣工した大阪ターミナルビル「アクティ大阪」は建築基準法改正により、「アクティ大阪増築工事」の建築時の基準では構造的に既存不適格となっていました。
2棟のビルは振動特性が大きく異なります。地震対策として、増築躯体と既設躯体を「オイルダンパー(連結ダンパー)」で接続する「連結制震」の考え方を採用し増築しています。
● サウスゲートビルディングを大規模リニューアル!
「JR西日本ステーションシティ、大丸松坂屋百貨店、JR西日本SC開発」は2024年10月8日に、「サウスゲートビルディング」の大規模リニューアルの計画を発表しました。
引用資料 JR西日本(PDF:2024/10/08)
大阪ステーションシティ・サウスゲートビルディング 大規模リニューアル計画始動 開業以来初となる全面刷新、2029年グランドオープン予定
商業フロアの地下2階~地上15階を、2011年の開業以来初めて全面刷新します。個性的な商業施設として再構築することで、「大阪ステーションシティ」のさらなる回遊性を図ります。2025年秋から約4年をかけて段階的にリニューアルを進め、2029年にグランドオープン予定しています。
新たな「サウスゲートビルディング」では、地下2階~地上9階を「大丸松坂屋百貨店」が運営し、フロア構成を抜本的に見直す計画です。また10階~15階は「JR西日本SC開発」が既存施設「ルクア大阪」との買い回りや相乗効果が期待できる専門店を集積させ、新たなショッピングセンターを開発する方針を明らかにしています。
サウスゲートビルディングの概要
◆ 計画名-(増築棟)アクティ大阪増築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目1-1
◆ 交通-JR「大阪」駅直結
◆ 階数-(既設棟)地上28階、塔屋2階、地下4階、(増築棟)地上16階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-(既設棟)122.4m、(増築棟)74.6m
◆ 建築面積-7,804.66㎡
◆ 延床面積-170,530.76㎡(増築部分約37,200m)
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 用途-店舗、ホテル、駐車場、駅コンコース
◆ 建築主-JR西日本、大阪ターミナルビル
◆ 設計者-安井建築設計事務所、ジェイアール西日本コンサルタンツ
◆ 施工者-アクティ大阪増築工事特定建設工事共同企業体(竹中工務店、大鉄工業JV)
◆ オープン-1983年04月27日(アクティ大阪開業)、2011年03月16日(サウスゲートビルディング開業)
大丸梅田店
「大丸梅田店」です。 2011年4月19日に売場面積を約40,000㎡+増床部分約24,000㎡=約64,000㎡に増床して全館がグランドオープンしました。2024年2月期の売上高は55,010百万円です。約550億円の売上で売場面積約64,000㎡は明らかにオーバースペックです。実際に店舗内を歩くと非常に間延びした印象を受けます。
梅田地区2023年度百貨店売上高
◆ 阪急梅田本店-314,028百万円(売場面積98,418㎡)
◆ 阪神梅田本店-66,088百万円(売場面積52,996㎡)
◆ 大丸梅田店-55,010百万円(売場面積約64,000㎡)
梅田地区の百貨店は、「阪急梅田本店」の1強状態です。売上高約3,140億円の「阪急梅田本店」と売上高約550億円の「大丸梅田店」では、売上高に6倍弱の差があります。これではいくら頑張っても勝ち目がありません。今回の大規模リニューアルは、「大丸松坂屋百貨店」が広過ぎる売場面積の10階~15階部分をJR西日本グループに返却するということだと思います。
大丸梅田店フロアガイド
(15F)大丸ミュージアム(イベントホール)
(14F)大丸エキウエダイニング 美食区 レストラン&カフェ
(13F)ONE PIECE 麦わらストア/ポケモンセンターオーサカ/トミカショップ/プラレールショップ/ニンテンドーオオサカ/カプコンストア&カフェ ウメダ
(12F)リビング/ギフトサロン/商品券/ハンズ
(11F)宝飾・時計/きもの/ブライダル/ハンズ
(10F)ベビー・子供服/クレジットカウンター/友の会/ハンズ
(09F)紳士服
(08F)紳士服・紳士雑貨/スポーツ/旅行用品
(07F)婦人服 アダルト/婦人服 大きなサイズ
(06F)婦人服 キャリア
(05F)婦人服ヤング ミチカケ ライフスタイル雑貨 コスメ
(04F)婦人くつ・ハンドバッグ/オー・ランジェリーゼ 婦人肌着
(03F)インターナショナルブティック/アクセサリー
(02F)化粧品
(01F)東:時計・婦人洋品雑貨/西:時計
(B1F)ごちそうパラダイス 東:惣菜・弁当・寿司/西:和菓子・洋菓子・乾物 茶
(B2F)ごちそうパラダイス ベーカリー/生鮮食品/和洋酒/グローサリー
大丸心斎橋店
そもそも大阪市内で、同じ規模の2店舗体制に無理があったと思います。今後は大丸が強い「心斎橋地区」にますます注力していく事が予想されます。
大丸心斎橋店の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-95,731百万円(前年比35.2%増)
◆ 2005年度売上高-86,750百万円
◆ 1989年度売上高-176,780百万円
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