総事業費約870億円 地上32階、高さ約163mの「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」 2024年11月19日の建設状況
-神戸三宮雲井通5丁目地区-
「三菱地所(代表事業者)、三菱倉庫、神鋼不動産、東畑建築事務所、再開発評価」の5社は、「雲井通5丁目再開発株式会社」が神戸市中央区の三宮駅前で検討を進めている「雲井通5丁目地区再整備事業」における事業協力者の募集に応募し、事業協力者の候補となる優先交渉権者に選定されています。
「雲井通5丁目再開発株式会社」では、神戸市が策定した「新たな中・長距離バスターミナルの整備に向けた雲井通5・6丁目再整備基本計画」に基づき、雲井通5丁目地区において、市街地再開発事業の事業化に向けた準備を進めています。
「雲井通5丁目再開発株式会社、神戸市」、特定事業参加者として参画している「三菱地所、三菱倉庫、TC神鋼不動産」、特定業務代行者として参画している「大林組」は、ともに進めている「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」が、権利変換計画の認可を受けました。
「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」において、2022年6月より、従前建物の解体工事を進めていましたが、2023年9月より再開発ビル建設工事に本格着工、事業関係者においては、2023年9月7日に「起工式」を執り行いました。
引用資料 神戸市・公式HP(2023/09/01)
神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業再開発ビル建設工事の本格着工及び起工式の開催
● アシックスが本社を2028年1月に移転!
スポーツ用品国内最大手のアシックスは、ポートアイランドにある「アシックス本社(兵庫県神戸市中央区)」をはじめ、「アシックスジャパン本社(東京都江東区)」、「アシックスジャパン関西オフィス(兵庫県尼崎市)」を移転することになりました。
「アシックス本社」は、2027年12月に完成予定の三宮再整備事業の中核となる「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」の中層階に入居します。本社移転で「イノベーション創出を活性化する」とし、創業の地である神戸の中心部からさらなる発展を目指します。
アシックス(2024/08/27)
イノベーションの創出をより活性化するため国内各オフィスを移転
「アシックス本社」は、「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」の11階半フロア~14階に入居します。現在の本社で勤務している開発や営業部門の約650人が移る見込みです。
神戸三宮雲井通5丁目地区の概要
◆ 計画名-神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区雲井通四丁目345番の一部、346番、347番の一部、五丁目301番、302番、303番、317番、18番、319番、320番の一部、322番の一部、323番、324番
◆ 交通-JR線「三ノ宮」駅、阪神線「神戸三宮」駅、阪急線「神戸三宮」駅、神戸市営地下鉄「三宮」駅
◆ 階数-地上32階、塔屋2階、地下3階(第1期)
◆ 高さ-最高部約163m(最高部約165mの可能性あり)
◆ 敷地面積-約8,228㎡(第1期)
◆ 建築面積-約7,636㎡(第1期)
◆ 延床面積-約99,422㎡(第1期)
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 用途-バスターミナル施設、公益施設、商業施設、業務施設、宿泊施設、駐車場
◆ 施行者-雲井通5丁目再開発株式会社
◆ 特定事業参加者-三菱地所、三菱倉庫、TC神鋼不動産
◆ 設計者-大林組、坂茂建築設計、東畑建築事務所、三菱地所設計
◆ 施工者-大林組
◆ 解体工事-2022年06月
◆ 竣工-2023年09月07日(起工式)
◆ 竣工-2027年12月予定
◆ 総事業費-約870億円
「(仮称)JR三ノ宮新駅ビル」と「新バスターミナルⅠ期ビル」の完成イメージです(仮囲いを撮影)。
「新バスターミナルⅠ期ビル 屋上庭園」の完成イメージです(仮囲いを撮影)。
「新バスターミナルⅠ期ビル 新・三宮図書館」の完成イメージです(仮囲いを撮影)。
「新バスターミナルⅠ期ビル 新・神戸文化ホール(大ホール)」の完成イメージです(仮囲いを撮影)。
「雲井通5丁目再開発ビルの構成」です。
「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」の2024年11月19日の建設状況です。
敷地北側です。
アップです。
「耐圧盤」を構築中です。
● 耐圧盤(たいあつばん)
この現場の基礎工法は、「直接基礎」なので「耐圧盤」でビルの重量を支え、底面全体で支えることで不同沈下を防ぎます。「耐圧盤」は分かりやすく言えば「鉄筋コンクリート造」の分厚い板です。
神戸市は、比較的浅い部分に強固な支持地盤があるため「直接基礎」の超高層ビルが多いです。それに対し、大阪市は深い部分に強固な支持地盤があるため、支持地盤に到達するまでの非常に長い杭「場所打ちコンクリート拡底杭」を構築する必要があります。そのため大阪市の超高層ビルは「杭基礎」がほとんどです。
首都圏を見ると、「東京都心、渋谷、新宿」などでは、較的浅い部分に強固な支持地盤である「東京礫層」があるため「直接基礎」の超高層ビルが多いです。「横浜みなとみらい21地区」も較的浅い部分に強固な支持地盤である「土丹層」があるため「直接基礎」の超高層ビルが多いです。「横浜ランドマークタワー」も直接基礎で、分厚い「耐圧盤」でビルを支えています。
「耐圧盤」の鉄筋の配筋を行っています。円筒形の管は「ディープウエル」です。ウエル内に流入する地下水を水中ポンプで排水することにより周辺地盤の地下水位を低下させます。
「山留め壁」です。「アースアンカー」で山留め壁を支えています。
南側を見た様子です。
更に南側です。
「乗入れ構台」の上で「クラムシェル」が稼働しています。「クラムシェル」で「掘削土」を揚土しています。
掘削しています。
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