堺市 シャープの液晶パネル工場跡地 「ソフトバンク」が、大規模AIデータセンターの構築に向けて、土地や建物などを約1,000億円で取得 総投資額は数千億円規模に達する可能性!
-シャープの液晶パネル工場-
「シャープ」は堺市の液晶パネル工場を2024年9月末に稼働停止しました。「シャープ」の液晶パネル工場は、かつて「新日本製鐵(現:日本製鉄)」の「堺製鐵所」の遊休地を利用して建設されました。
「シャープ」の液晶パネル工場跡地は、「KDDI」と「ソフトバンク」がAIデータセンター構築に向け協議を開始することに合意しました。私は、「KDDI」と「ソフトバンク」のダブルブッキング? と心配しました。実際に発表直後から、プロジェクトが計画通り進むかどうか雲行きが怪しくなっていました。
しかし、「シャープ」と「KDDI」は2024年12月9日に、シャープ堺工場跡地にAIデータセンターを構築して早期に稼働させることに合意し、基本合意書を締結しました。
KDDI(2024/12/09)
シャープとKDDI、AIデータセンター構築に関する基本合意書を締結
「KDDI」は、シャープ堺工場跡地の土地や建物、電源設備などを譲り受けることで、2024年度中にAIデータセンターへの転換工事に着工し、2025年度中に本格稼働させることを目指します。
● ソフトバンクが土地や建物の取得に関する決議!
「ソフトバンク」は、大規模なAI(人工知能)データセンターの構築に向けて、大阪府堺市にあるシャープの液晶パネル工場関連の土地や建物などを約1,000億円で取得することについて、2024年12月20日に開催したソフトバンクの取締役会において条件付きで決議しました。
引用資料 ソフトバンク(2024/12/20)
AIデータセンターの構築に向けた、シャープ堺工場の土地や建物の取得に関する決議について
本決議は、シャープ堺工場内のAIデータセンター設置予定エリアにおいて、AIデータセンターの稼働に合わせて250メガワット規模の電力の供給が受けられることを条件として、ソフトバンクがシャープ堺工場の約45万㎡の土地と延べ床面積約84万㎡の建物などを、約1,000億円で買い取るというものです。データ処理に使う画像処理半導体(GPU)の調達を含めると総投資額は数千億円規模に達する可能性があります。
今後、買い取り手続きが終わり次第、AIデータセンターへの転換に向けて着工し、受電容量が約150メガワット規模のAIデータセンターの稼働を2026年中に開始することを目指します。
将来的には、受電容量を250メガワット超の規模まで拡大させる見込みです。このデータセンターは、生成AIの開発およびその他のAI関連事業に活用する他、社外からのさまざまな利用ニーズに応えるため、大学や研究機関、企業などに幅広く提供し、データセンター事業だけでなくAI関連事業領域のエコシステムを創生していけるような、アジア最大規模のAIイノベーションの拠点を目指します。また、環境負荷が低いデータセンターとして、カーボンニュートラル化も推進します。
「データセンター設置予定エリア内の液晶パネル工場外観」です。
「シャープ」の液晶パネル工場跡です(Googleマップの衛星写真を引用)。
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