スーパーコンピュータ 「富岳」の次世代となる「富岳NEXT(開発コードネーム)」 ポートアイランド(第2期用地)の隣接地に整備!
-富岳NEXT-
「理化学研究所」は、運用中のスーパーコンピュータ「富岳」の後継機の開発を開始しました。開発上のコードネームは「富岳NEXT(ネクスト)」で、2030年頃に稼働する計画です。
シミュレーションでの実効性能を5~10倍に高めるほか、活用が急速に進むAI(人工知能)に必要な性能で世界最高水準を目指します。増大する計算資源の需要に応え、科学研究を加速する「AI for Science(フォー・サイエンス)」への活用などを通じ、わが国の科学技術・イノベーションが世界を先導するための計算基盤を目指します。
● 次世代機も神戸市に整備!
「理化学研究所」は、スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステム「富岳NEXT」について、神戸市中央区港島南町のポートアイランド(第2期用地)にある理研神戸地区隣接地に整備することを決定しました。
引用資料 理化学研究所(2025/03/28)
「富岳NEXT」を理化学研究所 神戸地区隣接地に整備 -計算科学/計算機科学に関する最先端の研究開発拠点の形成-
「富岳NEXT」を設置する建屋を新たに建設する予定です。文部科学省HPCI計画推進委員会「次世代計算基盤に関する報告書 最終取りまとめ」で示された、「京」から「富岳」移行時のようなシステム入れ替えによる「端境期」を極力生じさせないという観点や、既存の「富岳」関連施設を活用するとともに、施設の増強を行うことが、合理的かつ経済的であると判断しました。
今回新たに「富岳NEXT」を開発・整備することで、理研神戸地区は、先端的な計算基盤が集積する、世界的に見ても特色のある研究施設となります。このことにより、目的に応じた、さまざまな計算資源を活用した計算科学の推進だけではなく、計算可能領域の拡張などを目指した計算機科学の世界最先端の研究開発と、計算基盤に関する高度な運用技術の開発を行う拠点となります。
私は、スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる「富岳NEXT」は、東北大学がある「仙台市」や関連企業が集積する「川崎市」などの神戸市以外に整備すると思っていましたが、「富岳NEXT」も神戸市に整備する事が決定しました。本当に良かったです。
「理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)」です。
1棟に見えますが、2棟のハイブリッド構造です。白っぽい「計算機棟」を囲むように、ガラスカーテンウォールの「研究棟」が整備されています。スーパーコンピュータの「京(英語名:"K computer")」を稼働させるために建設されました。「富岳」は、役目を終えた「京」を撤去して設置作業が行われました。
「熱源機械棟」です。計算機棟を冷却させる冷却設備が入っています。
富岳NEXTの整備予定地
敷地南側の更地に新たに建屋を建設する予定です。新たな建屋にスーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる「富岳NEXT」を整備します。私はこの部分にスーパーコンピュータ「富岳」を整備すると思っていましたが、まさかの「京」を撤去してシステム入れ替えが行われました。
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