総延床面積約520,000㎡「名古屋駅地区再開発計画」の事業化決定 地下の「名鉄名古屋駅」を2線から4線化 2040年代前半に完成!
-名古屋駅地区再開発計画-
「名古屋鉄道」は2017年3月29日に、名古屋駅周辺のビル6棟を一体開発する再開発計画の全体概要を発表しました。南北約400mの細長いビルで、階数は30階程度、高さは約180mを想定していました。
再開発される6棟は、北側から「(1)名鉄百貨店本館、(2)名古屋近鉄ビル、(3)名鉄バスターミナルビル、(4)大手町建物名古屋駅前ビル、(5)名鉄レジャック、(6)日本生命笹島ビル」です。敷地面積は約28,000㎡です。
交通量の多い「太閤通」がビルの下部を通る一体再開発となります。商業施設、オフィス、ホテル、共同住宅などが入居する予定で、2022年度に着工、リニア中央新幹線が開業する2027年の完成を目指していました。
しかし、2020年に「新型コロナウイルス感染症」が世界を襲いました。2020年11月10日には、規模縮小も視野に、計画を全面的に見直すと発表しました。2024年度をめどに改めて開発の方向性を示すとしています。
「名古屋鉄道」は2025年3月24日に、名古屋駅前の再開発計画「名古屋駅地区再開発計画」の概要を発表しました。名鉄百貨店など6つのビルを取り壊して、北側に地上31階、高さ約172m、南側に地上29階、高さ約170mの超高層ビルを建設します。
再開発は「1期」と「2期」に分けて行われ、2033年に竣工する1期では、オフィス、ホテル、バスターミナルが建設されます。2期では「名鉄名古屋駅」が上下1本ずつの2線から4線になります。2期の完成は2040年代前半を予定しています。投資額は約5,400億円(名古屋鉄道投資額)を予定しています。
● 名古屋駅地区再開発計画の事業化決定!
「名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道、近鉄不動産」は、共同で検討を進めている「名古屋駅地区再開発計画」について、事業者間にて事業化を決定しました。総額約8,800億円の巨大プロジェクトとなります。
引用資料 名古屋鉄道(PDF:2025/05/26)
名古屋駅地区再開発計画の事業化決定について
● 地下の「名鉄名古屋駅」を2線から4線化!
「名古屋鉄道」最大のターミナル駅である名鉄名古屋駅については、施設の老朽化が進んでいることに加え、ホームやコンコースが狭隘であること、 段差が多い構造であること、改札口が多数分散していることや同一ホームに複数方面の列車が発着するため利用者にとってわかりにくいこと等、多くの課題を抱えています。
リニア中央新幹線開業と、これを契機に名古屋市などが進めるスーパーターミナル化を千載一遇の機会と捉え、4線化をはじめとする再整備を行い、鉄道ネットワークの機能を強化し、公共交通分担率の向上を目指すとともに、中部国際空港アクセスを担う唯一の鉄道事業者として「空港アクセス強化」およびリニア開業効果を広域的に波及させる「地域交通拠点の形成」等の社会的要請にも対応します。
引用資料 名古屋鉄道(PDF:2025/05/26)
名鉄名古屋駅再整備計画について
スケジュール(予定)は、2026年度に工事着手、2033年度に1期本工事竣工、2040年代前半に2期本工事竣工です。投資額は約3,200億円です。
名古屋駅地区再開発計画の概要
◆ 所在地-名古屋市中村区名駅一丁目2番他
◆ 交通-JR在来線・東海道新幹線「名古屋」駅、地下鉄東山線・桜通線「名古屋」駅、名鉄名古屋本線「名鉄名古屋」駅、近鉄名古屋線「近鉄名古屋」駅
◆ 階数-(北側)地上31階、(南側)地上29階
◆ 高さ-(北側)約172m、地下2階、(南側)約170m、地下2階
◆ 敷地面積-約32,700㎡
◆ 延床面積-約520,000㎡
◆ 用途-商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナル
◆ 客室数-約150室(アンダーズ 名古屋)
◆ 共同事業者-名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道、近鉄不動産
◆ 設計者-日建設計
◆ 営業終了
◇ 名鉄百貨店本店(2026年02月28日予定)
◇ 名鉄グランドホテル(2026年03月22日予定)
◇ 名鉄バスセンター(2026年03月中予定)
◆ 解体-2026年度予定
◆ 着工-2027年度予定
◆ 竣工-(1期)2033年度予定、(2期)2040年代前半予定
◆ 投資額-約8,880億円(総額)、約5,400億円(名古屋鉄道投資額)
「施工ステップ」です。
1期リニューアル(2線)
老朽化した鉄道施設の更新に加え、昇降施設の増設等による段差の改善、案内設備などの刷新による空港利用者などの利便性向上、ホームやコンコースの拡張による大規模災害発生時の対応力向上・ゆとりをもった駅空間の整備等を図ります。
2期リニューアル(4線)
4線化をはじめとして、空港アクセスのわかりやすさと利便性向上に資する「空港アクセスホーム」の設置、ホームドアの設置、複数の旅客動線のバリアフリー化、ホームやコンコースを1期リニューアル時よりさらに拡張することによる、さらにゆとりをもった駅空間の整備などを図ります。
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