任天堂 「Nintendo Switch 2」を2025年6月5日に発売 2026年3月期連結決算予想 売上高は過去最高の1兆9000億円を予想、コンセンサスでは売上高2兆1000億円超を予想!
-任天堂-
「任天堂」は2021年5月8日に、2025年3月期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表しました。売上高が前年比30.3%減の1,164,922百万円、営業利益が前年比46.6%減の282,553百万円でした。2017年3月3日に発売した「Nintendo Switch」が大ヒットし、それ以降は7年程「我が世の春」が続きましたが、「我が世の春」も遂に終わりを迎えました。
引用資料 任天堂(PDF:2025/05/08)
2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
● 「Nintendo Switch 2」を2025年6月5日に発売!
「Nintendo Switch」の後継機である「Nintendo Switch 2」を2025年6月5日に発売します。2026年3月期中に「Nintendo Switch 2」を1,500万台販売する計画を発表しています。
それに伴い、2026年3月期の連結業績予想(2025年4月1日~2026年3月31日)では、売上高1,900,000百万円(営業利益320,000百万円)を予想しています。売上高1兆9000億円を達成すると2009年3月期を上回り過去最高となります。
2025年5月26日時点のアナリスト予想(コンセンサス)は更に凄く、売上高2,143,855百万円(営業利益409,909百万円)を予想しています。アナリストは売上高2兆1438億円と2兆円を突破する予想をしています。
売上高の猛烈な伸びの予想に対し、営業利益の伸びが低いのは、アメリカのトランプ政権の関税政策の影響で先が見通せないためです。確かにこの先何が起こるか全く予想出来ません・・・
ハイリスク・ハイリターンの経営
写真は、「任天堂」の研究開発の総本山「任天堂本社開発棟」です。「任天堂」は典型的なハイリスク・ハイリターンの経営をしています。ゲーム機が大ヒットすればそれに伴ってゲームソフトも爆発的に売れて驚異的な決算をとなります。
2006年末に発売した「Wii(ウィー)」が大ヒットして、2009年3月期には、売上高1兆8,386億円、営業利益5,552億円と驚異的な決算となりました。しかし、「山高ければ谷深し」です。2012年末に発売した「Wii U(ウィー・ユー)」はヒットせず、売上高は3分の1以下、営業利益は赤字となりました。
2017年3月3日に発売した「Nintendo Switch」が大ヒットし、それ以降は「我が世の春」が7年程続きました。このようにまるでジェットコースターのように売上高・営業利益が極端に上下します。
任天堂の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月 431,806百万円 100.217百万円
1999年3月 467,109百万円 131,616百万円
2000年3月 530,665百万円 145,030百万円
-----------------------------------------
2001年3月 462,502百万円 84,697百万円
2002年3月 554,868百万円 119,151百万円
2003年3月 504,135百万円 100,120百万円
2004年3月 514,805百万円 107,683百万円
2005年3月 515,292百万円 111,522百万円
2006年3月 509,249百万円 90,349百万円
2007年3月 966,534百万円 226,024百万円
2008年3月 1,672,423百万円 487,220百万円
2009年3月 1,838,622百万円 555,263百万円
2010年3月 1,434,365百万円 356.567百万円
-----------------------------------------
2011年3月 1,014,345百万円 171,076百万円
2012年3月 647,652百万円 △37,320百万円
2013年3月 635,422百万円 △36,410百万円
2014年3月 571,726百万円 △46,425百万円
2015年3月 549.780百万円 24,770百万円
2016年3月 504,459百万円 32,881百万円
2017年3月 489,095百万円 29,362百万円
2018年3月 1,055,682百万円 177,557百万円
2019年3月 1,200,560百万円 249,701百万円
2020年3月 1,308,519百万円 352,370百万円
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2021年3月 1,758,910百万円 640,634百万円
2022年3月 1,695,344百万円 592,760百万円
2023年3月 1,601,677百万円 504,375百万円
2024年3月 1,671,865百万円 528,941百万円
2025年3月 1,164,922百万円 282,553百万円
2026年3月予想
2026年3月 1,900,000百万円 320,000百万円(会)
2026年3月 2,143,855百万円 409,909百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2025年5月26日時点の数値です。
任天堂本社開発棟
「任天堂」の研究開発の総本山は、「任天堂本社開発棟」です。本社のすぐ北西側の元ゴルフ練習場跡地に建設され、2014年6月18日から業務を開始しています。
地上7階、地下1階、延床面積約50,229㎡、総工費約190億円で、本社の開発部門の全社員約1,000人と東山区のソフト開発拠点「京都リサーチセンター」の約100人を集約しました。
約4haの広大な敷地の中で、北西側に建物を配置し、南側、東側にまとまった空地を確保し、外構面積のおよそ50%を緑化することで周辺環境に緑の潤いをもたらしています。本社との景観的な関係に配慮し、シンプルで深みのある外観としています。
● 超人と天才の巣窟!
ある元任天堂社員が、 ”任天堂はものすごい会社でした。でも気安く人に勧める気にはなりません。そこは超人と天才の巣窟だったからです。凡人の私には地獄でした。” と書いていました。
24年間でゲーム会社3社(スクエニ、バンナム、任天堂)でゲーム制作に従事したエース級の人物がこのように感じるくらいなので、ラスボス級の超人と天才がその辺にゴロゴロいるんでしょうね!
任天堂本社開発棟の概要
◆ 所在地-京都府京都市南区東九条南松田町2番地1
◆ 所在地-京都市営地下鉄烏丸線「十条駅」と近鉄京都線「十条駅」もしくは「上鳥羽口駅」
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 敷地面積-約40,000㎡
◆ 延床面積-約50,229㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄骨造
◆ 地震対策-基礎免震構造
◆ 用途-オフィス(研究開発施設)
◆ 建築主-任天堂
◆ 設計者-日本設計
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2012年01月
◆ 竣工-2014年01月
◆ 業務開始-2014年06月18日
◆ 総工費-約190億円
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