キオクシアホールディングス AI特需で需要が爆増 キオクシアの主力工場である「キオクシア 四日市工場」に拡張余地はないのか?
-キオクシアホールディングス―
半導体メモリー大手の「キオクシアホールディングス」の本社は、「東京都港区芝浦三丁目1-21 田町ステーションタワーS」にあります。社名の「キオクシア」は、日本語の「記憶(Kioku)」と、ギリシャ語で「価値」を意味する「axia(アクシア)」を組み合わせたものです(Googleマップの衛星写真を引用)。
「東芝」の経営危機は、2015年の不正会計発覚に始まり、アメリカの「ウェスチングハウス社」の巨額損失が決定打となって債務超過に転落したことで深刻化しました。それにより次々と事業を売却しました。
「東芝」の虎の子であった半導体メモリ事業は、2017年4月1日に「東芝メモリ」が承継しました。2018年6月1日に、アメリカの投資ファンドの「ベインキャピタル」を中心としたコンソーシアムは約2兆円で買収しました。
2019年10月1日には、「東芝メモリホールディングス」を「キオクシアホールディングス」に、「東芝メモリ」を「キオクシア」に、それぞれ社名変更しました。
● 上場から約17カ月で時価総額が約38倍に!
2024年12月18日に「キオクシアホールディングス」は、東証プライム市場に上場しました。公開価格の1,455円を15円下回る1,440円で初値を付けました。その後、一時1,689円まで上昇し、1,601円で引けました。終値ベースの時価総額は8,630億円となりました。
その後、AI特需によりメモリー市況の激変しました。生成AI普及に伴うデータセンター向け「SSD(NAND型フラッシュメモリー)」の需要爆発です。データセンター向けの高速・大容量NANDメモリー需要が旺盛で、販売単価大きくが上昇し、それに伴い時価総額も急上昇しています。
2026年5月27日(水)の終値時点の時価総額は日本企業全体で4位、33兆円超えの33,080,344百万円です。2024年12月18日の終値時点の時価総額と比べるとわずか約17カ月で約38倍になりました。ただ、2026年5月27日の年初来高値は1株67,340円だったので、67,340円×546,331,030株(発行済株式数)=36,789,932百万円と36兆円超えでした。
● キオクシア 四日市工場
「キオクシア」は、三重県四日市市の「四日市工場」と岩手県北上市の「北上工場」の2拠点で「NAND型フラッシュメモリー」を生産していますが、一番の拠点は「四日市工場」です。
「四日市工場」は、1990年から2年かけて工場用地を造成し、「第1製造棟」が竣工し、1993年から「16Mbit DRAM」の生産を開始しました。現在は旧式化した「第1製造棟」は稼働停止中です。敷地面積約694,000㎡(駐車場を含まず)の広大な敷地に、旧式化した「第2製造棟」を建て替えた「新・第2製造棟(2016年操業開始)」、「第3製造棟(2005年操業開始)、第4製造棟(2007年操業開始)、第5製造棟(2011年操業開始)、第6製造棟(2018年操業開始)、第7製造棟(2022年竣工)」の6棟が稼働しています。
「四日市工場」は、拡張余地がほとんどないため、岩手県北上市の「北上工場」に、「第1製造棟(K1)」が2020年に、「第2製造棟(K2)」が2025年9月に稼働開始しました。
「キオクシア 四日市工場」に拡張余地はないのか?
「キオクシアホールディングス」の時価総額の爆増で、「キオクシア 四日市工場」の世界的な価値が急速に増しています。三重県に与えるポジティブな影響も図り知れません(Googleマップの衛星写真を引用)。
「四日市工場」の拡張余地はもうないのでしょうか? Googleマップの衛星写真を見るとなんとかなりそうな気がします。ただし、地元住民との交渉、電力の確保、「超純水」の元となる工業用水の確保など「三重県」や「四日市市」の強力なバックアップが必要です。
今まであまり注目を集めていなかった「キオクシア 四日市工場」ですが、「TSMC(台湾積体電路製造)」の熊本県菊池郡菊陽町や「Rapidus(ラピダス)」の北海道千歳市のように注目を集める立地になると思います。
● 今後の地価上昇は?
「TSMC(台湾積体電路製造)」の熊本県菊池郡菊陽町や「Rapidus(ラピダス)」の北海道千歳市の地価上昇のニュースは頻繁に見たり聞いたりしますが、「キオクシア 四日市工場」周辺の地価上昇は見たり聞いたりする事がありません。「NAND型フラッシュメモリー」の価格急騰はつい最近の出来事なので、「キオクシア 四日市工場」周辺の地価上昇のニュースを今後、見たり聞いたりする可能性があります。
キオクシアホールディングスの連結業績
2026年3月期の連結業績(2025年4月1日~2026年3月31日)は、売上高2,337,628百万円(前年同期比37.0%増)、営業利益870,369百万円(前年同期比92.7%増)となりました。
キオクシアホールディングス 決算短信(PDF:2026/05/15)
2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2027年3月期の連結業績予想(2026年4月1日~2027年3月31日)は、「キオクシアホールディングス」は未発表ですが、第1四半期(2026年4月1日~2026年6月30日)の予想は公表しています。売上高1,750,000百万円(前年同期比74.5%増)、営業利益1,298,000百万円(前年同期比117.5%増)です。
アナリスト予想(コンセンサス)では、売上高8,091,814百万円(前年同期比246.2%増)、営業利益6,017,171百万円(前年同期比591.3%増)と、凄まじい超好決算を予想をしています。売上高営業利益率は驚異の74.4%です。売上高8兆円超、営業利益6兆円超と営業利益が「トヨタ自動車」を大幅に上回る予想をしています。
キオクシアホールディングスの連結決算(売上高/営業利益)
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2018年3月 1,229,400百万円 456,800百万円
(2018年6月1日に東芝から独立)
2019年3月 1,263,900百万円 116,300百万円
(2019年10月1日にキオクシアホールディングスに社名変更)
2020年3月 987,200百万円 △173,100百万円
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2021年3月 1,178,500百万円 6,600百万円
2022年3月 1,526,500百万円 216,200百万円
2023年3月 1,282,100百万円 △99,000百万円
2024年3月 1,076,584百万円 △252,698百万円
(2024年12月18日に東証プライム市場に上場)
2025年3月 1,706,460百万円 451,748百万円
2026年3月 2,337,628百万円 870,369百万円
2027年3月予想
2027年3月 未発表 (会)
2027年3月 8,091,814百万円 6,017,171百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年5月28日時点の数値です。
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