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2026年6月29日 (月)

世界でガスタービン争奪戦! 「三菱重工業」が日米のガスタービン生産拠点に1,000億円超を投資 主力工場は兵庫県高砂市の「高砂製作所」

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-三菱重工業-
 「三菱重工業」の時価総額が10兆円を超える時代がやってくるなんて私は想像もしていませんでした。重工業大手3社(三菱重工業、IHI、川崎重工)の業績が急回復しています。業績拡大をけん引しているのは「防衛産業」です。少し前まで「重工業」はオワコンと言われていたのに本当に先の事は分かりません。(Googleマップの衛星写真を引用)。 

 「防衛産業」と共に「三菱重工業」の業績を牽引しているのが、火力発電所向けの「ガスタービン」です。世界のガスタービン3強は、日本の「三菱重工業」、アメリカの「GEベルノバ)」、ドイツの「シーメンス・エナジー」です。

 「三菱重工業」の火力発電システム分野の躍進のきっかけは、2012年11月の「三菱重工業」と「日立製作所」の火力発電システム分野の事業統合の基本合意でした。「三菱日立パワーシステムズ(出資比率は三菱重工業65%、日立製作所35%)」として2014年2月に設立しました。2020年9月には「三菱重工業」の完全子会社となり、社名を「三菱パワー」に変更しました。

 「三菱日立パワーシステムズ」が設立された頃の「ガスタービン」の世界シェアは、1位がアメリカの「ゼネラル・エレクトリック(現:GEベルノバ)」、2位がドイツの「シーメンス(現:シーメンス・エナジー)」で、「三菱日立パワーシステムズ」は大きく差をつけられれた3位でした。

● 世界でガスタービン争奪戦!
 二酸化炭素(CO2)排出量が比較的少ない天然ガスの需要が高まり、世界でガスタービンが奪い合いになっています。世界的なインフレに加え、ウクライナ危機以降、現実的な脱炭素戦略に転換した欧州各国がガス火力発電所を大量導入し、タービンの価格が上昇しています。各国のデータセンター増設による電力需要の増大も拍車をかけています。

 ちょっと前まで「火力発電所」は、世界的な脱炭素化の流れにより廃止や削減の動きが加速していましたが、ウクライナ危機以降は状況が一変しています。ガスタービンの市場も縮小すると思われていましたが、実際は全く逆でした。本当に先の事は分かりません。

● ガスタービンに日米で1,000億円超投資!
 「三菱重工業」は大型ガスタービンの生産能力を2030年度に2024年度比で2倍に引き上げます。AI(人工知能)データセンターでの電力消費量の急増でアメリカを中心にガス火力発電所の新増設が相次ぎます。日米の生産拠点に1,000億円超を投じてタービン本体に加え保守部品の供給力も高めます。

 日本経済新聞(2026/06/28)
 三菱重工、ガスタービンに日米で1000億円超 電力需要増で生産能力2倍

 アメリカでは、「GAFAM」や「オラクル」、「ChatGPT(チャットGPT)」の「OpenAI(オープンエーアイ)」や「Claude(クロード)」の「Anthropic(アンソロピック)」などが、AI(人工知能)データセンターの建設に国家予算並みの莫大な投資を行っています。それに伴い電力消費量が急増しています。

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三菱重工業高砂製作所
 「三菱重工業」の本社は、東京都千代田区丸の内三丁目2番3号の「丸の内二重橋ビル」にあります。「発電用ガスタービン」の本拠地は、兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号の「高砂製作所」にあります。

 引用資料 三菱重工業
 高砂製作所

 「高砂製作所」は神戸から西に約50kmに位置し、高砂工場、岩内工場を拠点に、発電用ガスタービン、蒸気タービン、ポンプ製品などの製作を行っています。また、隣接する総合研究所では最新技術の研究開発を行っています。

 なかでも発電用ガスタービン分野では、世界最高クラスの熱効率を誇る高性能ガスタービンの製作を手掛け、日本国内はもちろん、世界各国の暮らしや産業の基盤となる電力供給を支え続けています。


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「三菱重工業高砂製作所」の主要製品です。


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「三菱重工業高砂製作所」の位置図です。


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三菱重工業の連結決算


三菱重工業の連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
(日本基準)
1998年3月   3,096,109百万円   144,259百万円
1999年3月   2,907,761百万円     65,307百万円
2000年3月   2,875,039百万円  △23,796百万円
-----------------------------------------
2001年3月   3,045,023百万円     74,889百万円
2002年3月   2,863,984百万円     78,655百万円
2003年3月   2,593,894百万円   115,308百万円
2004年3月   2,373,440百万円     66,630百万円
2005年3月   2,590,733百万円     14,772百万円
2006年3月   2,792,108百万円     70,912百万円
2007年3月   3,068,504百万円   108,912百万円
2008年3月   3,203,085百万円   136,030百万円
2009年3月   3,375,674百万円   105,859百万円
2010年3月   2,940,887百万円     65,660百万円
-----------------------------------------
2011年3月   2,903,770百万円   101,219百万円
2012年3月   2,820,932百万円   111,961百万円
2013年3月   2,817,893百万円   163,520百万円
2014年3月   3,349,598百万円   206,118百万円
2015年3月   3,992,110百万円   296,140百万円
2016年3月   4,046,810百万円   309,506百万円
2017年3月   3,914,018百万円   150,543百万円
2018年3月   4,110,816百万円   126,530百万円

三菱重工業の連結決算(売上収益/事業利益)
(IFRS)

2019年3月   4,078,344百万円   186,724百万円
2020年3月   4,041,376百万円  △29,538百万円
-----------------------------------------
2021年3月   3,699,946百万円     54,081百万円
2022年3月   3,860,283百万円   160,240百万円
2023年3月   4,202,797百万円   193,324百万円
2024年3月   4,657,147百万円   282,541百万円
2025年3月   5,027,176百万円   383,198百万円
(売上高6,655億円の三菱ロジスネクストを売却)
2026年3月   4,974,168百万円   432,218百万円

2027年3月予想
2027年3月   5,400,000百万円   540,000百万円(会)
2027年3月   5,546,057百万円   ------(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年6月29日時点の数値です。



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