パナソニック ホールディングス 2027年3月期の連結業績予想を上方修正 営業利益が1984年度を上回り、42年ぶりに過去最高を更新する見通し!
-パナソニック ホールディングス-
「パナソニック ホールディングス」の本社は、大阪府門真市大字門真1006番地にあります。「経営の神様」と言われた「故:松下幸之助氏」が大阪で創業しました。関西で大きく発展したので関西企業のイメージが強いですが、現在の実質的な本社機能は、汐留シオサイトの「パナソニック東京汐留ビル」にあります(引用:Googleマップの衛星写真3Dモード)。
「パナソニック ホールディングス」は2026年7月30日に、「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」を発表しました。2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を期初予想から400億円引き上げて5,900億円としました。1984年度の5,757億円を上回り、42年ぶりに過去最高を更新する見通しです。
● 1980年代の松下グループはキラキラと輝いていた!
「松下電器産業(現:パナソニック)」は、1980年代には「トヨタ自動車」に匹敵する巨大企業グループを形成していました。兄弟会社の「松下電工」、子会社の「日本ビクター、松下通信工業、松下電子工業、松下電子部品、松下電池工業、松下冷機、松下寿電子工業、松下電送システム、松下住設機器、松下精工、松下産業情報機器、九州松下電器、松下電器貿易、ナショナル住宅産業、松下興産、その他」を傘下に収めていました(赤字は1980年代中頃の上場企業)。
会社四季報(1983年版・1984年版・1985年版)
企業ヲタだった私は、1982年から東洋経済の「会社四季報」もしくは日本経済新聞の「会社情報」を春号・夏号・秋号・冬号を片方もしくは両方をずっと買っていました。さすがにあまりにも膨大な本の量になったので、「秋号」以外はすべて廃棄しました。この頃の「会社四季報」は1,000円(当時は消費税無し)だったんですね。
今回の「パナソニックホールディングス」が、2027年3月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を期初予想から400億円引き上げて5,900億円とし、1984年度の5757億円を上回り、42年ぶり最高額更新見通しというニュースを見て、段ボールの中から「会社四季報」や「会社情報」を引っ張り出してきました。
この頃の会社を評価する基準は現在とは大きく異なります。今は「時価総額」が何よりも最優先されますが、この頃は「時価総額」で評価される事はほとんど無かったです。売上高が最優先という感じでした。また今は「連結決算」が当たり前ですが、この頃は「単独決算」が主流で、「連結決算」は「会社四季報・会社情報」共におまけ扱いでした。
今の「パナソニックホールディングス」は3月決算ですが、この頃の「松下電器産業」は11月決算でした。この頃の「松下電器産業」の決算は業績が本当に素晴らしかったです。「VHSビデオデッキ」の世界的な需要急拡大で絶好調でした。
「National(ナショナル)」のVHSビデオ「マックロード(MACLORD)」シリーズは、1983年に初のHi-Fi音声モデル「NV-800」を発売し、音声が劇的に向上しました。その後、各メーカーがHi-Fi音声モデルを発売します。1987年には画質が大幅に向上した「S-VHS」を各メーカーが一斉に発売しました。正に日本の家電の黄金期でした。
松下電器産業の連結決算(売上高/営業利益)
1982年11月 3,649,571百万円 377,830百万円
1983年11月 3,988,519百万円 426,526百万円
1984年11月 4,720,674百万円 575,699百万円
1985年11月5日の新聞広告
1985年11月5日の「松下興産」の「TWIN21」の新聞広告です。1986年3月のオープンに向けて「テナント」を募集しています。今となっては貴重な新聞の切り抜きだと思います。当時の「松下グループ」はイケイケでした。
1987年7月30日の新聞記事
「松下興産」が「松下IMPビル」を建設すると発表した翌日の1987年7月30日の新聞の切り抜きです。当時は「松下グループ」が「OBP(大阪ビジネスパーク)」を支配しそうな勢いでした(笑)。記事の「西独」を見るとまだ「ベルリンの壁」があり、東西ドイツが統一されていない事が分かります。東西ドイツの統一は、約3年後の1990年10月3日です。
データセンター向け蓄電システム
2010年代以降の「パナソニック ホールディングス」はパッとしません。「日立製作所」や「ソニー」などが大改革を行い生まれ変わりましたが、「パナソニック ホールディングス」は何をしたいのかイマイチよく分かりませんでした。
世界では、「GAFAM」や「オラクル」、「ChatGPT(チャットGPT)」の「OpenAI(オープンエーアイ)」や「Claude(クロード)」の「Anthropic(アンソロピック)」などが、AI(人工知能)データセンターの建設に国家予算並みの莫大な投資を行っています。
「GPU」や「HBM(高帯域幅メモリ)」の半導体メーカーや半導体製造装置メーカーに限られていた「AI」関連銘柄ですが、「NAND型フラッシュメモリー、ハードディスク(HDD)、光ファイバー、MLCC(積層セラミックコンデンサ)、ICパッケージ基盤」などにどんどん範囲が広がっていきました。
「パナソニック ホールディングス」は、「AIブーム」は無縁と思われましたが、 パナソニックもAIブームが到来しました。それは何かというと「AIデータセンター」向けの蓄電システムです。
AI向け高性能サーバーの世界的な導入拡大に伴い、データセンターでは、安定した電力の確保が重大な課題となっています。この課題に応えるべく、「パナソニック エナジー」はデータセンターの安定稼働に貢献する蓄電システム事業を展開しており、今後の需要拡大を見据えて国内外の生産供給体制の強化を進めています。特に「分散型電源(BBU:Battery Backup Unit)」では、世界の約8割のシェアを持っており非常に強いです。
引用資料 パナソニック ホールディングス(2026/03/10)
AI時代を支えるパナソニックの電源ソリューション~データセンター向け蓄電システムの成長戦略
パナソニック ホールディングスの連結決算
「ナソニック ホールディングス」の2027年3月期第1四半期(2026年4月1日~2026年6月30日)の連結業績は、売上高2,018,914百万円(前年比+6.4%)、営業利益182,455百万円(前年比+110.0%)です。
パナソニック ホールディングス(PDF:2026/07/30)
2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
● 2027年3月期の連結業績予想
2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の連結業績予想は、売上高7,800,000百万円(前年比3.1%減)、営業利益590,000百万円(前年比149.6%増)の予想をしています。
パナソニック ホールディングスの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1982年11月 3,649,571百万円 377,830百万円
1983年11月 3,988,519百万円 426,526百万円
1984年11月 4,720,674百万円 575,699百万円
(米国基準)
1999年03月 7,640,119百万円 193,684百万円
2000年03月 7,299,387百万円 159,054百万円
-----------------------------------------
2001年03月 7,681,561百万円 188,404百万円
2002年03月 6,876,688百万円 △211,807百万円
2003年03月 7,401,714百万円 126,571百万円
2004年03月 7,479,744百万円 195,492百万円
2005年03月 8,713,636百万円 308,494百万円
2006年03月 8,894,329百万円 414,273百万円
2007年03月 9,108,170百万円 459,541百万円
2008年03月 9,068,928百万円 519,481百万円
(2008年10月1日に社名をパナソニックに変更)
2009年03月 7,765,507百万円 72,873百万円
2010年03月 7,417,980百万円 190,453百万円
-----------------------------------------
2011年03月 8,692,672百万円 305,254百万円
2012年03月 7,846,216百万円 43,725百万円
(当期純利益 △772,172百万円)
2013年03月 7,303,045百万円 160,936百万円
(当期純利益 △754,250百万円)
2014年03月 7,736,541百万円 305,114百万円
2015年03月 7,715,037百万円 381,913百万円
(IFRS)
2016年03月 7,626,306百万円 230,299百万円
2017年03月 7,343,707百万円 276,784百万円
2018年03月 7,982,164百万円 380,539百万円
2019年03月 8,002,733百万円 411,498百万円
2020年03月 7,490,601百万円 293,751百万円
-----------------------------------------
2021年03月 6,698,794百万円 258,600百万円
2022年03月 7,388,791百万円 357,526百万円
2023年03月 8,378,942百万円 288,570百万円
2024年03月 8,496,420百万円 360,962百万円
2025年03月 8,458,185百万円 426,490百万円
2026年03月 8,048,722百万円 236,407百万円
2027年3月期予想
2027年03月 7,800,000百万円 590,000百万円(会)
2027年03月 7,941,267百万円 609,323百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2026年8月2日時点の数値です。
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