31 大阪市・北部②

(2009年~)

2025年1月26日 (日)

梅田が更に北側に広がる可能性 「中津陸橋(国道176号)」の手前のJR西日本グループの用地 いつ再開発されるのか? 

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-JR西日本グループの用地-

 「グランフロント大阪」、「グラングリーン大阪」と開発が進み、梅田のビル群の北限がどんどん「中津陸橋(国道176号)」に近づいています。

 北側を「中津陸橋(国道176号)」、東側を「大阪府済生会中津病院(済生会支部大阪府済生会)」、南側を「PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)」に囲まれた部分にJR西日本グループの「西日本旅客鉄道健康増進センター、西日本旅客鉄道労働組合 本社総支部、大鉄大深町ビル」と「なにわ歯科衛生専門学校」が建っています。

 周辺はどんどん再開発されて最新のビルに生まれ変わっています。しかし、この部分だけは昭和の雰囲気をバリバリ残しています。将来的にはJR西日本グループはこの部分を再開発する事を考えていると思います。


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JR西日本グループの「西日本旅客鉄道健康増進センター」を南東側から見た様子です。


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JR西日本グループの「西日本旅客鉄道健康増進センター」を北東側から見た様子です。すぐ南側は「PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)」です。


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西側はJR西日本グループの「西日本旅客鉄道労働組合 本社総支部」、東側はJR西日本グループの「大鉄大深町ビル」です。


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「なにわ歯科衛生専門学校」です。


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PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)

 「グランフロント大阪オーナーズタワー」の北側に「Dyna合同会社(大和ハウス工業が出資するSPC(特別目的会社)」がオフィスビルを建設しました。

 概要は、地上12階、地下0階、高さ53.400m、延床面積15,180.57㎡のオフィスビルです。「(仮称)うめきたオフィスPJ」の正式名称は「PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)」です。2022年12月1日に着工し、2024年7月30日に竣工しました。

PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)の概要
◆ 計画名-(仮称)うめきたオフィスPJ
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大深町2-2
◆ 交通-阪急電鉄京都線「大阪梅田」駅徒歩8分、Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅徒歩10分、JR東海道本線「大阪」駅徒歩12分
◆ 階数-地上12階、地下0階
◆ 高さ-53.400m
◆ 敷地面積-2,300.01㎡
◆ 建築面積-1,491.01㎡
◆ 延床面積-15,180.57㎡(容積率対象面積13,780.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-オフィス、物品販売業を営む店舗、駐車場
◆ 建築主-Dyna合同会社(大和ハウス工業が出資)
◆ 設計者-大和ハウス工業
◆ 施工者-大和ハウス工業
◆ 着工-2022年12月01日
◆ 竣工-2024年07月30日
◆ オープン-2024年08月01日


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「PRIME GATE UMEDA(プライムゲートウメダ)」の西側も再開発されると思われます。



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2025年1月 9日 (木)

インバウンド人気の大阪の百貨店3店舗 2024年12月度 阪急梅田本店が前年同月比13.4%増、高島屋大阪店が前年同月比5.8%増、大丸心斎橋店が前年同月比15.2%増

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-阪急梅田本店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店-

 大阪市内の百貨店はインバウンドの恩恵を受けています。特に3店舗「阪急梅田本店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店」が恩恵を受けています。しかし、2024年後半は大きく失速しています。

 2025年1月6日に発表された2024年12月の売上高(速報値)は、「阪急梅田本店」が前年同月比13.4%、「高島屋大阪店」が前年同月比5.8%、「大丸心斎橋店」が前年同月比15.2%増でした。


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阪急梅田本店

 2024年12月の売上高(速報値)は、前年同月比13.4%増でした。ちなみにライバルの「伊勢丹新宿本店」店頭の2024年12月の売上高(速報値)は、前年同月比11.0%増です。

 エイチ・ツー・オー リテイリング(PDF:2025/01/06)
 2024年12月度売上速報

2025年3月期売上高(前年同月比)
◆ 2024年12月売上高-前年同月比13.4%増(速報値)
◆ 2024年11月売上高-前年同月比13.8%増(確定値)
◆ 2024年10月売上高-前年同月比8.1%増(確定値) 
◆ 2024年09月売上高-前年同月比13.1%増(確定値)
◆ 2024年08月売上高-前年同月比15.5%増(確定値)

◆ 2024年07月売上高-前年同月比20.3%増(確定値
◆ 2024年06月売上高-前年同月比37.7%増(確定値
◆ 2024年05月売上高-前年同月比46.1%増(確定値)
◆ 2024年04月売上高-前年同月比29.6%増(確定値)

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-314,028百万円(前年比20.3%増)
 *メンズ館含む
◆ 2005年度売上高-182,650百万円
 *イングス館含む
◆ 1989年度売上高-229,558百万円


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高島屋大阪店
 2024年12月の売上高(速報値)は、前年同月比5.8%増でした。

 高島屋(PDF:2025/01/06)
 2024年12月度 店頭売上速報

2025年2月期売上高(前年同月比)速報値
◆ 2024年12月売上高-前年同月比5.8%増
◆ 2024年11月売上高-前年同月比9.3%増
◆ 2024年10月売上高-前年同月比3.8%増

◆ 2024年09月売上高-前年同月比8.7%増
◆ 2024年08月売上高-前年同月比8.9%増
◆ 2024年07月売上高-前年同月比13.7%増
◆ 2024年06月売上高-前年同月比25.9%増
◆ 2024年05月売上高-前年同月比42.8%増
◆ 2024年04月売上高-前年同月比40.8%増
◆ 2024年03月売上高-前年同月比36.2%増

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-159,152百万円(前年比20.6%増)
◆ 2005年度売上高-162,967百万円
 *堺店、和歌山店含む
◆ 1989年度売上高-207,365百万円


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大丸心斎橋店
 2024年12月の売上高(速報値)は、前年同月比15.2%増した。

 J.フロント リテイリング(PDF:2025/01/06)
 2024年12月度百貨店事業売上速報

● 改装後の初年度売上高は最大3割増の1300億円以上!
 「J.フロント リテイリング」傘下、大丸松坂屋百貨店の「大丸心斎橋店」は、2025年2月までに全館改装します。大改装は2019年の本館建て替え以来初めてです。改装後の初年度売上高は最大3割増の1,300億円以上を目指します。

2025年2月期売上高(前年同月比)速報値
◆ 2024年12月売上高-前年同月比15.2%増
◆ 2024年11月売上高-前年同月比8.8%増
◆ 2024年10月売上高-前年同月比6.6%増
◆ 2024年09月売上高-前年同月比0.3%減
◆ 2024年08月売上高-前年同月比6.3%増
◆ 2024年07月売上高-前年同月比18.3%増
◆ 2024年06月売上高-前年同月比33.6%増
◆ 2024年05月売上高-前年同月比54.1%増
◆ 2024年04月売上高-前年同月比37.0%増
◆ 2024年03月売上高-前年同月比42.7%増

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-95,731百万円(前年比35.2%増)
◆ 2005年度売上高-86,750百万円
◆ 1989年度売上高-176,780百万円



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2024年12月26日 (木)

「中津」に新たなタワーマンション 地上36階、高さ121mの「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」 2024年12月23日の建設状況

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-ザ・パークハウス 大阪梅田タワー-
 タワーマンションが集積している梅田の北側の「中津」に新たなタワーマンションが建設されています。建設場所は「駐車場」として使用されていました。

 「中津」のタワーマンション群が建設されている時に、撮影時に通る道沿いだったので「ここにもタワーマンションが建設されるかも?」と妄想していましたが、予想通りタワーマンションが建設される事になりました。

 概要は、地上36階(最上階住戸は34階)、地下0階、高さ121.65m、総戸数173戸で、正式名称は「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」となっています。すでに全戸完売しています。

 引用資料 公式ホームページ(全戸完売)
 ザ・パークハウス 大阪梅田タワー

ザ・パークハウス 大阪梅田タワーの概要 
◆ 計画名-(仮称)大阪市北区中津一丁目計画 新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中津一丁目4番3
◆ 交通-阪急神戸線・宝塚線・京都線「大阪梅田」駅より徒歩6分、JR東海道本線・支線・大阪環状線「大阪」駅より徒歩10分、Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅より徒歩8分、阪神本線「大阪梅田」駅より徒歩13分、Osaka Metro谷町線「東梅田」駅より徒歩13分、Osaka Metro四つ橋線「西梅田」駅より徒歩16分、Osaka Metro御堂筋線「中津」駅より徒歩2分、阪急神戸線・宝塚線「中津」駅より徒歩6分
◆ 階数-地上36階(最上階住戸は34階)、地下0階
◆ 高さ-最高部121.65m
◆ 敷地面積-1,706.70㎡(売買対象面積)
◆ 建築面積-824.10㎡
◆ 延床面積-19,671.12㎡(容積対象面積12,809.56㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-共同住宅(分譲)
◆ 総戸数-173戸
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、安田不動産、JR西日本プロパティーズ
◆ 設計者・監理者-現代綜合設計
◆ 施工者-熊谷組
◆ 着工-2023年01月下旬
◆ 竣工-2025年09月下旬予定
◆ 入居開始-2025年11月下旬予定


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「南外観完成予想CG」です。


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「エントランスアプローチ完成予想CG」です。


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「グリーンプロムナー」です。


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「位置図」です。


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梅田北側の「中津」のタワーマンション群です。


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中津の架道橋から見た様子です。


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「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の2024年12月23日の建設状況です。


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縦アングルです。


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最高部です。


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南西側から見た様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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「(仮称)大阪市北区中津一丁目計画」の建築計画のお知らせです。


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「南立面図」です。


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日本のビルベスト111(2024年12月25日発売)
 「日本のビルベスト111」は、2016年10月に発売した「日本のビルベスト100」の改訂版です。改訂版のお話は非常に名誉な事だったのですが、私は病気のリハビリ中のため、体力的に遠方に取材に行けません。

 そのため追加ビルの執筆は、超高層ビルマニア界のレジェンドである「なかやんさん(中谷幸司氏)」にお願いしました。私には「なかやんさん」といっしょに本を出版する長年の夢があったので夢が叶いました(@関西人)。



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2024年12月25日 (水)

「大阪マルビル」の建て替え 地上40階、高さ約192mの「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」 2024年12月23日の状況

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-大阪マルビルを建て替え-
 「大和ハウス工業」と「大阪マルビル」は、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」の建て替え計画を決定しました。また、解体工事後の敷地を活用して、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場、待機場として活用します。

 「大阪マルビル」は、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきました。

 しかし、50年近くを経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となってきました。そこで、大和ハウス工業および大阪マルビルは、建て替えを決定し、より質の高い商品・サービスを提供でき、大阪の新たなランドマークとなりうる施設として刷新することとしました。

 2030年春の完成を目指します。工事期間に開催される2025年日本国際博覧会への貢献を考え、2025年4月13日~10月13日の開催期間中に、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供します。

● (仮称)大阪マルビル建替プロジェクト
 「大和ハウス工業」は2024年11月19日に、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の概要を発表しました。地上40階、地下4階、高さ約192m、延床面積約74,000㎡で、用途は、展望スペース、ミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設などとなります。

 引用資料 大和ハウス工業(2024/11/19)
 ホテルやイノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設など多種多様な複合施設「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動

 ホテルは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、総客室数約280室を計画しています。イノベーションオフィスは、多種多様な人や情報が集まるワークスペースを設置し、入居するスタートアップ企業の成長を支援するプログラムやコミュニティの提供を目指します。

 コンサートホール・舞台は、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用することで、多目的での技術体験ができる空間を設計となります。商業施設は、「大阪マルビル」の雰囲気を継承した空間にとなる予定です。

(仮称)大阪マルビル建替プロジェクトの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目9-20
◆ 交通-JR「大阪駅」徒歩3分、阪神「大阪梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro四つ橋線「梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro御堂筋線「梅田駅」徒歩7分
◆ 階数-地上40階、地下4階
◆ 高さ-最高部約192m
◆ 敷地面積-約3,246㎡
◆ 延床面積-約74,000㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨造、鉄筋コンクリート造)
◆ 用途-展望スペース、ミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設など
◆ 客室数-約280室
◆ 建築主-大和ハウス工業、大阪マルビル
◆ 設計者-日建設計・フジタ設計共同体
◆ 施工者-フジタ
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年10月31日
◆ 着工-2025年冬予定
◆ 竣工-2030年予定
◆ オープン-2030年予定


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「施設構成」です。「展望スペース」の設置は本当にうれしいですね!


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デザインイメージ

 大阪マルビルの「回る電光掲示板」継承に向け、建物頂部にうめきたを含む大阪駅周辺からも視認できるデザインを施す検討を進めています。


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球体デジタルアトリウム
 LEDディスプレイの投影映像に没入できる球体のデジタルアトリウムを設置する計画です。地下2階から地上4階までの巨大な球体を施設内に形成します。デジタル映像を360度投影するアトリウムを地下と地上を結ぶ結節点として大阪駅周辺の新たなスポットとします。


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各施設の完成イメージです。


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周辺整備のイメージです。


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「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の予定地の2024年12月23日の状況です。


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「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場、待機場として活用します。


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「バスの発着場」でしょうか?


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「バスの待合室」でしょうか?


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「バスの待機場」でしょうか?


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北側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。


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「バスの発着場」の屋根の工事の様子です。


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西側から見た様子です。


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(解体工事前)大阪マルビル
 「大阪マルビル」は、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきました。

大阪マルビル(大阪第一ホテル)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目9-20
◆ 交通-JR「大阪駅」徒歩3分、阪神「大阪梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro四つ橋線「梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro御堂筋線「梅田駅」徒歩7分
◆ 階数-地上30階、塔屋3階、地下4階
◆ 高さ-最高部123.92m、軒高112.21m
◆ 敷地面積-3,244.62㎡
◆ 延床面積-41,069.40㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、店舗
◆ 客室数-460室(宴会室5室、レストラン1)
◆ 建築主-吉本ビルディング
◆ 設計者-フジタ工業(現:フジタ)
◆ 施工者-フジタ工業(現:フジタ)
◆ 着工-1973年10月16日
◆ 竣工-1976年03月31日
◆ オープン-1976年04月16日
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年10月31日


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しかのこのこのここしたんたん

 私が2024年に一番ハマったアニメは「しかのこのこのここしたんたん」です。「公式アニメブック」まで買ってしまいました(笑)。YouTubeで2024年12月30日(月)まで 1週間の期間限定で全12話が公開されています。無茶苦茶なストーリーですが面白いですよ!

 YouTube フル☆アニメTV
 【全12話】しかのこのこのここしたんたん 2024年12月30日(月)まで 全12話 期間限定イッキ見!


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日本のビルベスト111(2024年12月25日発売)
 「日本のビルベスト111」は、2016年10月に発売した「日本のビルベスト100」の改訂版です。改訂版のお話は非常に名誉な事だったのですが、私は病気のリハビリ中のため、体力的に遠方に取材に行けません。

 そのため追加ビルの執筆は、超高層ビルマニア界のレジェンドである「なかやんさん(中谷幸司氏)」にお願いしました。私には「なかやんさん」といっしょに本を出版する長年の夢があったので夢が叶いました(@関西人)。



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2024年12月14日 (土)

JR福島駅の北側 地上30階、高さ約107mの超高層タワーマンション「レグナスタワー新梅田」 公式ホームページがオープン!

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-レグナスタワー新梅田-

 「飯田グループホールディングス」は、「一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホーム」の6社が2013年に経営統合して設立した共同持株会社です。東証プライムに上場し、2025年3月期の売上高は1兆5000億円突破を予想しています。

 飯田グループの「一建設株式会社」は、JR福島駅北側の「なにわ筋」沿いの駐車場跡地に、地上30階、高さ106.90mの超高層タワーマンション「(仮称)プレシスタワー大阪福島」を計画しています。「(仮称)プレシスタワー大阪福島」は、「レグナスタワー新梅田」として公式ホームページがオープンしました。

 引用資料 一建設株式会社(2024/12/12)
 一建設の最上位ブランド『レグナス』関西エリアで初めてとなる新築分譲タワーマンション『レグナスタワー新梅田(地上30階建)』エントリー受付開始

 引用資料 公式ホームページ
 レグナスタワー新梅田

 「レグナスタワー新梅田」が位置する福島区は、JR大阪環状線、JR東西線、阪神本線など多くの路線が通る大阪市内屈指のアクセスの良さを誇ります。また、近くのグラングリーン大阪(うめきた2期区域・JR大阪駅北再開発)の開発が進み、今後も住宅ニーズが高まる注目エリアであると捉え、新築分譲タワーマンションプロジェクトを始動することにしました。

レグナスタワー新梅田の概要
◆ 計画名-(仮称)プレシスタワー大阪福島
◆ 所在地-大阪府大阪市福島区福島七丁目12番5他(地番)
◆ 交通-JR京都線・神戸線・大阪環状線・宝塚線「大阪」駅徒歩10分、JR大阪環状線「福島」駅徒歩3分、JR東西線「新福島」駅徒歩5分、阪神本線「福島」駅徒歩5分
◆ 階数-地上30階、地下0階
◆ 高さ-最高部106.90m、軒高99.98m
◆ 敷地面積-1,055.26㎡
◆ 建築面積-682.16㎡
◆ 延床面積-14,106.62㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭(管理人の推測)
◆ 地震対策-制震構造(ダンパーなどの制震部材により建物の揺れを軽減)
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-123戸(他管理人室1戸)
◆ 建築主-一建設株式会社(飯田グループホールディングス)
◆ 設計者・監理者-日企設計
◆ 施工者-多田建設、佐藤工業
◆ 着工-2025年02月初旬予定
◆ 竣工-2027年11月下旬予定
◆ 入居開始-2028年01月下旬予定


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「レグナスタワー新梅田」の完成予想図です。


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「大阪駅周辺空撮CG」です。


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「位置図」です。



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2024年12月 3日 (火)

インバウンド人気の大阪の百貨店3店舗 2024年11月度 阪急梅田本店が前年同月比13.8%増、高島屋大阪店が前年同月比9.3%増、大丸心斎橋店が前年同月比8.8%増

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-阪急梅田本店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店-

 大阪市内の百貨店はインバウンドの恩恵を受けています。特に3店舗「阪急梅田本店、高島屋大阪店、大丸心斎橋店」が恩恵を受けています。しかし、ここ数カ月は失速しています。

 2024年12月2日に発表された2024年11月の売上高(速報値)は、「阪急梅田本店」が前年同月比13.8%増、「高島屋大阪店」が前年同月比9.3%増、「大丸心斎橋店」が前年同月比8.8%増でした。


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阪急梅田本店

 2024年11月の売上高(速報値)は、前年同月比13.8%増でした。ちなみにライバルの「伊勢丹新宿本店」店頭の2024年11月の売上高(速報値)は、前年同月比15.8%増です。

 エイチ・ツー・オー リテイリング(PDF:2024/12/02)
 2024年11月度売上速報

2025年3月期売上高(前年同月比)
◆ 2024年11月売上高-前年同月比13.8%増(速報値)
◆ 2024年10月売上高-前年同月比8.1%増(確定値) 
◆ 2024年09月売上高-前年同月比13.1%増(確定値)
◆ 2024年08月売上高-前年同月比15.5%増(確定値)

◆ 2024年07月売上高-前年同月比20.3%増(確定値
◆ 2024年06月売上高-前年同月比37.7%増(確定値
◆ 2024年05月売上高-前年同月比46.1%増(確定値)
◆ 2024年04月売上高-前年同月比29.6%増(確定値)

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-314,028百万円(前年比20.3%増)
 *メンズ館含む
◆ 2005年度売上高-182,650百万円
 *イングス館含む
◆ 1989年度売上高-229,558百万円


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高島屋大阪店
 2024年11月の売上高(速報値)は、前年同月比9.3%増でした。

 高島屋(PDF:2024/12/02)
 2024年11月度 店頭売上速報

2025年2月期売上高(前年同月比)速報値
◆ 2024年11月売上高-前年同月比9.3%増
◆ 2024年10月売上高-前年同月比3.8%増

◆ 2024年09月売上高-前年同月比8.7%増
◆ 2024年08月売上高-前年同月比8.9%増
◆ 2024年07月売上高-前年同月比13.7%増
◆ 2024年06月売上高-前年同月比25.9%増
◆ 2024年05月売上高-前年同月比42.8%増
◆ 2024年04月売上高-前年同月比40.8%増
◆ 2024年03月売上高-前年同月比36.2%増

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-159,152百万円(前年比20.6%増)
◆ 2005年度売上高-162,967百万円
 *堺店、和歌山店含む
◆ 1989年度売上高-207,365百万円


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大丸心斎橋店
 2024年11月の売上高(速報値)は、前年同月比8.8%増した。

 J.フロント リテイリング(PDF:2024/12/02)
 2024年11月度百貨店事業売上速報

● 改装後の初年度売上高は最大3割増の1300億円以上!
 「J.フロント リテイリング」傘下、大丸松坂屋百貨店の「大丸心斎橋店」は、2025年2月までに全館改装します。大改装は2019年の本館建て替え以来初めてです。改装後の初年度売上高は最大3割増の1,300億円以上を目指します。

2025年2月期売上高(前年同月比)速報値
◆ 2024年11月売上高-前年同月比8.8%増
◆ 2024年10月売上高-前年同月比6.6%増
◆ 2024年09月売上高-前年同月比0.3%減
◆ 2024年08月売上高-前年同月比6.3%増
◆ 2024年07月売上高-前年同月比18.3%増
◆ 2024年06月売上高-前年同月比33.6%増
◆ 2024年05月売上高-前年同月比54.1%増
◆ 2024年04月売上高-前年同月比37.0%増
◆ 2024年03月売上高-前年同月比42.7%増

過去の年度別売上高
◆ 2023年度売上高-95,731百万円(前年比35.2%増)
◆ 2005年度売上高-86,750百万円
◆ 1989年度売上高-176,780百万円



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2024年11月20日 (水)

「大阪マルビル」を建て替え 地上40階、高さ約192m、延床面積約74,000㎡「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の概要を発表!

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-大阪マルビルを建て替え-
 「大和ハウス工業」と「大阪マルビル」は、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」の建て替え計画を決定しました。また、解体工事後の敷地を活用して、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催期間中はバスターミナルとして敷地を貸し出し、バスの発着場、待機場として活用します。

 「大阪マルビル」は、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきました。

 しかし、50年近くを経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となってきました。そこで、大和ハウス工業および大阪マルビルは、建て替えを決定し、より質の高い商品・サービスを提供でき、大阪の新たなランドマークとなりうる施設として刷新することとしました。

 2030年春の完成を目指します。工事期間に開催される2025年日本国際博覧会への貢献を考え、2025年4月13日~10月13日の開催期間中に、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供します。

● (仮称)大阪マルビル建替プロジェクト
 「大和ハウス工業」は2024年11月19日に、「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」の概要を発表しました。地上40階、地下4階、高さ約192m、延床面積約74,000㎡で、用途は、展望スペース、ミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設などとなります。

 引用資料 大和ハウス工業(2024/11/19)
 ホテルやイノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設など多種多様な複合施設「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動

 ホテルは、ラグジュアリーホテルや都市型ホテルを誘致し、総客室数約280室を計画しています。イノベーションオフィスは、多種多様な人や情報が集まるワークスペースを設置し、入居するスタートアップ企業の成長を支援するプログラムやコミュニティの提供を目指します。

 コンサートホール・舞台は、クラシックコンサートを主にしながら、舞台・客席の規模を変更できる設備を採用することで、多目的での技術体験ができる空間を設計となります。商業施設は、「大阪マルビル」の雰囲気を継承した空間にとなる予定です。

(仮称)大阪マルビル建替プロジェクトの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目9-20
◆ 交通-JR「大阪駅」徒歩3分、阪神「大阪梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro四つ橋線「梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro御堂筋線「梅田駅」徒歩7分
◆ 階数-地上40階、地下4階
◆ 高さ-最高部約192m
◆ 敷地面積-約3,246㎡
◆ 延床面積-約74,000㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨造、鉄筋コンクリート造)
◆ 用途-展望スペース、ミュージアム、ホテル、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設など
◆ 客室数-約280室
◆ 建築主-大和ハウス工業、大阪マルビル
◆ 設計者-日建設計・フジタ設計共同体
◆ 施工者-フジタ
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年10月31日
◆ 着工-2025年冬予定
◆ 竣工-2030年予定
◆ オープン-2030年予定


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「施設構成」です。「展望スペース」の設置は本当にうれしいですね!


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デザインイメージ

 大阪マルビルの「回る電光掲示板」継承に向け、建物頂部にうめきたを含む大阪駅周辺からも視認できるデザインを施す検討を進めています。


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球体デジタルアトリウム
 LEDディスプレイの投影映像に没入できる球体のデジタルアトリウムを設置する計画です。地下2階から地上4階までの巨大な球体を施設内に形成します。デジタル映像を360度投影するアトリウムを地下と地上を結ぶ結節点として大阪駅周辺の新たなスポットとします。


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各施設の完成イメージです。


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周辺整備のイメージです。


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「大阪マルビル解体工事」の2024年10月22日の状況です。


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(解体工事前)大阪マルビル
 「大阪マルビル」は、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として長らく親しまれてきました。

大阪マルビル(大阪第一ホテル)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目9-20
◆ 交通-JR「大阪駅」徒歩3分、阪神「大阪梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro四つ橋線「梅田駅」徒歩3分、Osaka Metro御堂筋線「梅田駅」徒歩7分
◆ 階数-地上30階、塔屋3階、地下4階
◆ 高さ-最高部123.92m、軒高112.21m
◆ 敷地面積-3,244.62㎡
◆ 延床面積-41,069.40㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、店舗
◆ 客室数-460室(宴会室5室、レストラン1)
◆ 建築主-吉本ビルディング
◆ 設計者-フジタ工業(現:フジタ)
◆ 施工者-フジタ工業(現:フジタ)
◆ 着工-1973年10月16日
◆ 竣工-1976年03月31日
◆ オープン-1976年04月16日
◆ 解体工事-2023年05月08日~2024年10月31日



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2024年11月16日 (土)

大阪の超高収益企業「キーエンス」 2025年3月期の連結業績 売上高1兆580億円、営業利益5,450億円を予想!

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-キーエンス-
 「キーエンス」の本社は、大阪府大阪市東淀川区東中島一丁目3番14号にあります。社員の平均年収が非常に高い会社として有名です。事業内容は、「センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用解析機器、ビジネス情報機器」となっています。

 「キーエンス」は、工場を自前で持たない「ファブレス経営」です。そのため、設備関連費や労務費が極端に少ないのです。その分を研究開発に投資して、圧倒的な商品開発力を誇っています。

 2024年10月29日に発表した2024年4月〜9月期(2024年3月21日~2024年9月20日)の連結決算は、売上高515,550百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益263,965百万円(前年同期比11.1%増)でした。アメリカでファクトリーオートメーション(FA)機器の需要が伸び、4月〜9月期としては2年ぶりに過去最高を更新しました。

 地域別の内訳は米州が約16%伸びました。欧州は約8%増、国内は約8%増、中国を含むアジアも約12%増えました。キーエンスが決算ごとに売上高の増減率を公表するすべての主要地域で前年同期を上回りました。

時価総額ランキング(2024年11月15日終値時点)
01 トヨタ自動車-42,709,646百万円
02 三菱UFJフィナンシャル・グループ-22,503,985百万円
03 日立製作所-18,319,086百万円
04 ソニーグループ-18,039,432百万円
05 リクルートホールディングス-16,199,798百万円
06 ファーストリテイリング-15,987,421百万円
07 キーエンス-15,973,881百万円
08 三井住友フィナンシャルグループ-14,265,672百万円
09 日本電信電話-13,999,079百万円
10 ソフトバンクグループ-13,112,357百万円
----------------------
11 伊藤忠商事-12,520,627百万円
12 中外製薬-11,990,151百万円
13 東京海上ホールディングス-11,711,738百万円
14 信越化学工業-11,383,621百万円
15 KDDI-11,016,220百万円
16 三菱商事-10,860,456百万円
17 任天堂-10,725,881百万円
18 東京エレクトロン-10,517,410百万円
19 三井物産-9,650,248百万円
20 みずほフィナンシャルグループ-9,560,276百万円
----------------------
21 ソフトバンク-9,283,174百万円
22 第一三共-8,985,562百万円
23 JT-8,374,000百万円
24 三菱重工業-8,125,431百万円
25 デンソー-7,275,884百万円
26 ホンダ-7,135,920百万円
27 アドバンテスト-6,999,467百万円
28 HOYA-6,938,662百万円
29 武田薬品工業-6,782,167百万円
30 キヤノン-6,719,500百万円
----------------------


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 2025年3月期の連結業績予想
 2025年3月期の連結業績予想(2024年3月21日~2025年3月20日)は、「キーエンス」は発表していません。ちなみにアナリスト予想(コンセンサス)では、売上高1,058,130百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益545,290百万円(前年同期比10.2%増)と予想しています。売上高が遂に1兆円を超える見込みです。

キーエンスの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
2011年3月     184,800百万円      86,600百万円
2012年3月     199,334百万円      91,145百万円
2013年3月     217,800百万円      99,200百万円
2014年3月     265,010百万円    130,689百万円
2015年3月     334,034百万円    175,719百万円
2016年3月     379,300百万円    201,300百万円
2017年3月     412,700百万円    218,900百万円
2018年3月     526,847百万円    292,890百万円
2019年3月     587,095百万円    317,868百万円
2020年3月     551,843百万円    277,631百万円 
-----------------------------------------
2021年3月     538,134百万円    276,758百万円 
2022年3月     755,174百万円    418,045百万円
2023年3月     922,422百万円    498,914百万円
2024年3月     967,288百万円    495,014百万円

2025年3月期予想
2025年3月  1,058,130百万円    545,290百万円(コ) 

(備考)2025年3月期予想は、キーエンスが未発表のためコンセンサス(アナリスト予想)のみになります。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年11月16日時点の数値です。



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2024年11月11日 (月)

大阪に本社があるライバル企業 大和ハウス工業 VS 積水ハウス  積水ハウスがアメリカ「M.D.C.ホールディングス」の買収により売上高で猛追!

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-大和ハウス工業 VS 積水ハウス-
 「大和ハウス工業 VS 積水ハウス」は、2000年頃までは「積水ハウス」が「大和ハウス工業」にかなりの差をつけていました。しかし、2000年以降は売上高が接近して、2006年1月期に積水ハウスが売上高1,501,857百万円、2006年3月期に大和ハウス工業が売上高1,528,983百万円と遂に逆転しました。

 その後両社の売上高に大きな差がつきましたが、「積水ハウス」が猛烈に追い上げています。「積水ハウス」は2024年1月18日に、アメリカの現地子会社を通じてアメリカで戸建て事業を展開する「M.D.C.ホールディングス」を1株当たり63ドル、総額49億1400万ドル(当時の為替レート1$=148円として約7,270億円)で買収すると発表しました。

 「積水ハウス」は「M.D.C.ホールディングス」の買収が2024年4月19日に完了したと発表しました。「積水ハウス」は、アメリカ国内で21位ですが、アメリカ国内で11位の「M.D.C.ホールディングス」の買収により、アメリカ国内で5位に高まるとの見通しを示しています。買収により売上高が約8,000億円プラスされます。
 
 「積水ハウス」の2025年1月期の予想は、売上高4兆円、営業利益3,200億円、「大和ハウス工業」の2025年3月期の予想は、売上高5兆3500億円、営業利益4,300億円となっています。正に好敵手ですね!

● とてつもなく巨大なアメリカ市場!
 アメリカは、インフレ、貧富の格差拡大、不法移民、治安悪化、ホームレスの増加、民主党と共和党の対立など数え切れない問題を抱えていますが、GAFAM+エヌビディアを筆頭に、これらの問題をものとんもせずにどんどん発展しています。

 日本で戸建住宅が強い「大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業」の3社は、将来的にも成長が約束されているアメリカの戸建住宅市場に猛烈に力を入れています。特に力を入れている「住友林業」は急激に業績を伸ばしています。この3社の主戦場はアメリカになりつつあります。

 2024年11月5日には、「大和ハウス工業」が2024年11月1日付で、「Daiwa House USA Holdings Inc.」を通じて、アメリカで賃貸住宅事業を行う「Alliance Residential Company」を持分法適用関連会社にした事を発表しています。


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積水ハウス
 「積水ハウス」の本社は、大阪府大阪市北区大淀中一丁目1番88号の「梅田スカイビル タワーイースト」にあります。「積水ハウス」は、1960年3月に「積水化学工業」にハウス事業部を設置した事により始まります。

 1960年8月に積水化学工業ハウス事業部を母体とし、「積水ハウス産業」を設立、1963年10月に「積水ハウス」に商号変更しました。かつての親会社だった「積水化学工業」ですが、出資比率がどんどん下がって、2024年1月31日現在では2.19%しか出資していません。

積水ハウスの連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年1月   1,457,719百万円     87,635百万円
1999年1月   1,314,696百万円     59,250百万円
2000年1月   1,330,284百万円     76,137百万円
-----------------------------------------
2001年1月   1,364,800百万円   96,085百万円
2002年1月   1,305,468百万円     74,624百万円
2003年1月   1,300,237百万円     72,737百万円
2004年1月   1,326,039百万円     80,333百万円
2005年1月   1,372,243百万円     76,638百万円
2006年1月   1,501,857百万円     79,980百万円
2007年1月   1,596,183百万円   111,570百万円
2008年1月   1,597,807百万円   109,727百万円
2009年1月   1,514,172百万円     73,960百万円
2010年1月   1,353,186百万円  △38,754百万円
-----------------------------------------
2011年1月   1,488,369百万円     56,354百万円
2012年1月   1,530,577百万円     70,897百万円
2013年1月   1,613,816百万円     86,196百万円
2014年1月   1,805,102百万円   131,930百万円
2015年1月   1,912,721百万円   146,595百万円
2016年1月   1,858,879百万円   149,645百万円
2017年1月   2,026,931百万円   184,164百万円
2018年1月   2,159,363百万円   195,540百万円
2019年1月   2,160,316百万円   189,223百万円
2020年1月   2,415,186百万円   205,256百万円
-----------------------------------------
2021年1月   2,446,904百万円   186,519百万円
2022年1月   2,589,579百万円   230,160百万円
2023年1月   2,928,835百万円   261,489百万円
2024年1月   3,107,242百万円   270,956百万円
(M.D.C.ホールディングスの買収が2024年4月19日に完了)

2025年1月予想
2025年1月   4,000,000百万円   320,000百万円(会)
2025年1月   3,989,409百万円   320,659百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年11月11日時点の数値です。


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大和ハウス工業

 「大和ハウス工業」の本社・本店は、大阪府大阪市北区梅田三丁目3番5号の「大和ハウス大阪ビル」にあります。「大和ハウス工業」の元となった会社は、1947年に奈良県奈良市で設立され、1955年4月5日に「大和ハウス工業株式会社」が創業しました。

 「大和」は創業者の出身地・奈良県の旧国名からとったものです。「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読ませたのは「大いなる和をもって経営に当たりたい」という意味を持たせるため、また「ハウス工業」は建築物を工業化しようという創業理念を示しています。

大和ハウス工業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月   1,069,789百万円     42,305百万円
1999年3月      896,005百万円     40,215百万円
2000年3月      951,072百万円     47,497百万円
-----------------------------------------
2001年3月   1,016,236百万円     44,289百万円
2002年3月   1,197,924百万円     46,031百万円
2003年3月   1,184,543百万円     45,271百万円
2004年3月   1,224,647百万円     59,660百万円
2005年3月   1,365,913百万円     67,849百万円
2006年3月   1,528,983百万円     80,072百万円
2007年3月   1,618,450百万円     85,678百万円
2008年3月   1,709,254百万円     89,120百万円
2009年3月   1,690,956百万円     73,580百万円
2010年3月   1,609,883百万円     62,714百万円
-----------------------------------------
2011年3月   1,690,151百万円     87,697百万円
2012年3月   1,848,797百万円   114,955百万円
2013年3月   2,007,989百万円   128,024百万円
2014年3月   2,700,318百万円   163,576百万円
2015年3月   2,810,714百万円   180,352百万円
2016年3月   3,192,900百万円   243,100百万円
2017年3月   3,512,909百万円   310,092百万円
2018年3月   3,795,992百万円   347,141百万円
2019年3月   4,143,505百万円   372,195百万円
2020年3月   4,380,209百万円   381,114百万円
-----------------------------------------
2021年3月   4,126,769百万円   357,121百万円
2022年3月   4,439,536百万円   383,256百万円
2023年3月   4,908,199百万円   465,370百万円
2024年3月   5,202,919百万円   440,210百万円

2025年3月予想
2025年3月   5,350,000百万円   430,000百万円(会)
2025年3月   5,343,903百万円   434,390百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年11月11日時点の数値です。



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2024年11月10日 (日)

大阪の隠れた優良企業 ダイワボウホールディングス(ダイワボウ情報システム) 2025年3月期の売上高が1兆円を突破する見込み!

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-ダイワボウホールディングス-

 みなさんは「ダイワボウ」というとどのようなイメージがありますか? 社名から「繊維の会社」のイメージがあると思います。しかし、2024年3月期の決算では、92%が「ITインフラ流通」で、「繊維」は6%しかありません。売上のほとんどを国内最大級のITディストリビューターで独立系マルチベンダーである「DIS(ダイワボウ情報システム)」が占めています。

 「ダイワボウホールディングス」は、1941年4月 に大阪市に「大和紡績」を設立したのに始まります。1982年4月には、「大和紡績」が非繊維事業への展開の一環として、情報関連部門へ進出するために「ダイワボウ情報システム」を設立しました。

 2008年に「ダイワボウ」は、持ち分法会社の「ダイワボウ情報システム」に株式公開買い付け(TOB)を実施しました。発行株式の43%を買い占めていた「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」から全株を買い取り、その後に完全子会社化しました。「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」は、旧村上ファンド関係者がシンガポールに設立したファンドです。


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DIS(ダイワボウ情報システム)
 「DIS(ダイワボウ情報システム)」の本社は、「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」の10階にあります。「ダイワボウ情報システム」は、「BtoB(Business to Business)」、つまり企業間取引を行う企業なので、「一般消費者(個人)」とは取引が無いので、知名度は高くありませんが、IT総合ポータルサイト「iDATEN(韋駄天)」は有名なので聞いた事があるかも知れません。

 「ダイワボウ情報システム」は、約1,400メーカー・約260万におよぶ豊富なアイテムのパソコンやその周辺機器、ネットワークやシステムまで、ITに関わるあらゆる商品を提供しているITの専門商社です。2024年3月期は、パソコンの取り扱い台数は301.4万台で、法人パソコン国内シェアは約37.6%獲得しています。

 大手家電量販店は、メーカーと直接取引しているイメージがありますが、「ダイワボウ情報システム」を経由している場合も非常に多いです。全国5カ所に専用物流センターを運営しており、常に豊富な在庫を持っているため即納出来るのも強みです。


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ダイワボウホールディングスの連結決算

 百貨店の多くは、日本の会計基準を国際的な会計基準に合わせる方針から、2021年4月1日以降に開始する事業年度から「収益認識に関する会計基準」が適用されたため、売上高が約半分になっています。

 この変更は「ダイワボウ情報システム」にも大きく影響を与えました。そのため「ダイワボウホールディングス」の売上高は大きく減少し、2021年3月期に1兆435億円と1兆円を突破していた売上高が、2022年3月期には7,638億円まで減少しました。

 その後、企業のIT投資が堅調に推移し、2025年3月期の売上高は再び1兆円を突破する見込みです。2024年11月6日に発表された「2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」では大幅な上方修正を行っています。

ダイワボウホールディングスの連結決算(売上高/営業利益)
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(2009年3月にダイワボウ情報システムを完全子会社化)
2009年3月      259,484百万円     2,641百万円
2010年3月      448,970百万円     5,012百万円
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2011年3月      452,495百万円     6,141百万円
2012年3月      489,543百万円     7,069百万円
2013年3月      513,469百万円     5,906百万円
2014年3月      634,687百万円   10,960百万円
2015年3月      566,194百万円     8,246百万円
2016年3月      578,506百万円     9,912百万円
2017年3月      617,811百万円   12,626百万円
2018年3月      669,596百万円   14,305百万円
2019年3月      785,554百万円   22,709百万円
2020年3月      944,053百万円   32,841百万円
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2021年3月   1,043,534百万円   35,028百万円
(収益認識に関する会計基準が適用)
2022年3月      763,838百万円   24,059百万円
2023年3月      903,918百万円   27,944百万円
2024年3月      967,760百万円   30,963百万円

2025年3月期予想
2025年3月   1,123,500百万円   33,000百万円(会)
2025年3月   1,103,500百万円   34,000百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年11月10日時点の数値です。


Osakadis241114
大幅な上方修正!
 前回発表予想では、2025年3月期の売上高は1,012,350百万円でしたが、2024年11月6日に大幅な上昇修正が発表されました。売上高が111,150百万円増加して、1,123,500百万円となっています。

 引用資料 ダイワボウホールディングス(PDF:2024/11/06)
 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ

● 修正の理由
 修正の理由を引用すると ” ITインフラ流通事業では、好調な企業収益を背景に省人化や事業拡大に向けた企業のIT投資が堅調に推移し、Windows10の更新需要も当社想定より前倒しで導入が進んでおり、上期の実績が大幅に増加しました。下期に向けても引き続き需要が継続する見込みであることから、2025年3月期の通期連結業績予想につきまして、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は今回の修正予想値となる見通しです。” となっています。

 生成AIのブームで、全国に「データセンター」が盛んに建設されています。そのため「ダイワボウ情報システム」でもサーバーの出荷が大幅に伸びている事が予想されます。全国に「データセンター」が建設される状況はしばらく続くと思います。「ダイワボウ情報システム」の「我が世の春」はしばらく続くと思われます。



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