32 大阪市・中部②

(2009年~)

2025年3月16日 (日)

大阪ガスの新本社ビル 地上33階、高さ約150mの「大阪ガスビルディング(ガスビル西館)」 建設資材価格の高騰を受け着工を延期!

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-大阪ガスが新本社ビルを建設-

 2022年4月26日に「大阪ガス」は、「大阪ガス都市開発」が所有する大阪ガスビルディングの西側の大阪ガスグループ社有地での複合ビル開発と、ガスビルのリノベーションについて検討を開始すると発表しました。

 西用地は、現在は駐車場等として利用していますが、保有資産の価値向上を目的に、外部テナントへの賃貸によりオフィスと商業用途に使用する複合ビルの建設を検討します。Daigasグループ本社機能の西新ビルへの移転・集約についても、あわせて検討します。

 「ガスビル(南館:1933年竣工、北館:1966年竣工)」は、歴史的建築物として保存し、御堂筋のさらなるにぎわい創出に寄与するよう、用途拡大等に向けたリノベーションを検討します。なお、ガスビルの保存方法については、保存検討委員会を設け、学識経験者の意見を受けながら、検討を進めます。

 大阪市は、2023年2月3日に「令和4年度第3回大阪市都市計画審議会」を開催しました。容積率の最高限度は1,200%に引き上げられ、建築物の高さの最高限度が150mとなりました。

 2023年2月7日に都市計画案が、大阪府の都市計画審議会において、都市再生特別措置法に定める都市再生特別地区として審議・可決され、都市計画決定される見込みとなりました。

 引用資料 報道発表資料(2023/02/07)
 ガスビル西側での複合ビル開発とガスビルのリノベーションについて(「平野町四丁目地区」計画案の概要お知らせ)

 「ガスビル西館」は2024年に着工し、2027年の完成を目指します。竣工後に大阪ガスの本社機能を移転します。「ガスビル」の改修工事は、2028年に着工し、2031年の完成を予定しています。改修後も外観と床面積の85%を保存する計画です。

● 建設資材価格の高騰を受け着工を延期!
 「大阪ガス」は2025年3月6日に、「ガスビル」として知られる本社ビルの西側で開発を計画している高層複合ビルについて、2024年ごろとしていた着工を延期すると発表しました。建設資材価格の高騰を受け、一部の仕様や総事業費などを再検討します。新たな着工時期などについては決まり次第公表する予定です。

 大阪ガス(2025/03/06)
 ガスビル西側での複合ビル開発とガスビルのリノベーションについて(着工延期のお知らせ)

 首都圏では建設資材価格の高騰により、中野区の地上61階、高さ約262mの「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」が総事業費3,500億円超となり施行認可申請の取り下げ、さいたま市の「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)」の総事業費が当初の約2.6倍にあたる2,186億円に高騰したため、病院整備計画が中止となり大きなニュースとなりました。

 この波が関西にも波及してきました。このようなブログを運営していると建設資材価格の高騰によりここ最近は、全国的に新規プロジェクトのニュースが大幅に減っている事を実感します。

<着工延期前の概要>
大阪ガスビルディングの概要「ガスビル西館(新築) ガスビル(改修)」
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅から徒歩約5分、京阪本線「淀屋橋」駅から徒歩約10分
◆ 階数-(ガスビル西館)地上33階、地下階あり、(ガスビル)地上8階、塔屋あり、地下2階
◆ 高さ-(ガスビル西館)約150m、(ガスビル)約45m
◆ 敷地面積-約10,370㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約136,000㎡(施設全体)
◆ 容積率-約1,200%
◆ 構造-(ガスビル西館)鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、(ガスビル)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-(ガスビル西館)オフィス、商業施設、(ガスビル)オフィス、商業施設
◆ 建築主-大阪ガス、大阪ガス都市開発
◆ 着工-(ガスビル西館)2024年予定、(ガスビル)2028年予定
◆ 竣工-(ガスビル西館)2027年予定、(ガスビル)2031年予定
◆ 総事業費-500億円以上


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「北東より」です。


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「道路上空利用部分のイメージ(南より)」です。


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「ガスビル西館のデザインコンセプト(パースは南より)」です。2棟のビルは接続されます。2棟のビルは、階高が全く違うので接続が難しそうです。


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「ガスビルのアトリウムイメージ」です。


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「ガスビル・ガスビル西館の用途構成」です。規制緩和で道路上空の利用が一般的になってきました。2棟のビルは接続されますが、階高が全く違います。2棟の階高の違いを吹き抜けで調整するようです。


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「計画図」です。


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高層部の高さの最高限度が150mとなります。

 

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NAKANOサンプラザシティ(仮称)
 「中野区」で2023年に閉館した複合施設「中野サンプラザ」跡地の再開発について、中野区は2024年10月11日に、「野村不動産」など事業者側から施行認可申請の取り下げがあったと明らかにました。建設費の高騰が理由です。総事業費は2,639億円と見込んでいましたが、更に900億円超の増額となる見通しとなっていました。

 「中野区」は事業者から新たな計画を求めていますが、2029年度中に予定していた完成は遅れることになります。「中野区」は区議会に対して計画を白紙撤回するわけではないと説明したうえで、今後、事業者と協議した上で、計画の内容を再検討していきたいとしています。

● 施行認可申請の取り下げ!
 中野区は、「中野サンプラザ」と「中野区役所」を中心とする再開発を巡り2025年3月11日に、「野村不動産」など事業者側から施行認可申請の取り下げがあったことを明らかにしました。建設費の高騰が理由で、申請後の取り下げは異例です。
 
<施行認可申請の取り下げ>
NAKANOサンプラザシティ(仮称)の概要
◆ 計画名-(仮称)中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都中野区中野四丁目1番、8番
◆ 交通-JR中央線・総武線・東京メトロ東西線「中野」駅から徒歩1分
◆ 階数-地上61階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約262m、建築基準法の高さ約250m
◆ 敷地面積-約23,460㎡
◆ 建築面積-約18,800㎡
◆ 延床面積-約298,000㎡
◆ 容積対象面積-容積率約1,000%
◆ 地震対策-中間層免震構造(2層の免震層)

◆ 用途-オフィス、共同住宅、店舗、ホテル、ホール、駐車場など
◆ 総戸数-約1,100戸
◆ 施行予定者-(代表事業者)野村不動産、(共同事業者)東急不動産、住友商事、ヒューリック、JR東日本、(構成事業者・協力事業者)清水建設、日本郵政不動産、日本設計、電通、ジェイアール東日本ビルディング、野村不動産ホテルズ、野村不動産パートナーズ、東急コミュニティー、リージョンワークス合同会社
◆ 特定業務代行者-清水建設
◆ 解体-2024年度予定(当初計画)
◆ 着工-2025年度予定(当初計画)
◆ 竣工-2028年度予定(当初計画)
◆ 供用開始-2029年度予定(当初計画)
◆ 総事業費-2,639億円(更に900億円以上増加する見込み)


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順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)
 「埼玉県」や「さいたま市」などがさいたま市美園地区に「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)」を誘致を進めています。埼玉県内の慢性的な医療人材不足を解消し、埼玉県北部などの医師が足りない地域を手当てする狙いがありました。

 新病院の建設予定地は、「埼玉スタジアム2002」の近くで、埼玉高速鉄道「浦和美園駅」から北へ約0.5km離れた場所で、さいたま市緑区と岩槻区にまたがる約7.3haです。
 
● 総事業費の高騰により病院整備計画中止!
 「学校法人順天堂」は、「埼玉県」と共に浦和美園地区に開設を検討していた800床の大病院「(仮称)国際先進医療センター」の病院建設計画を断念し、2024年11月29日付で埼玉県に病院整備計画中止届を提出しました。

 引用資料 学校法人順天堂(2024/11/29)
 埼玉県浦和美園地区病院の整備計画中止について

 「学校法人順天堂」は、病院整備計画に関し、2025年4月の着工、2027年11月の開院を目指して全力で取り組んでいましたが、2024年7月に施工会社による設計の結果、建築業界の急激な需要増や資材の高騰に加え、深刻な人手不足などの要因も重なり建築費が大幅に高騰し、さらにその他の費用も上昇した結果、総事業費が2015年に予想した当初の834億円の2.6倍にあたる2,186億円に達することが明らかになりました。

<病院整備計画中止届を提出>
順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター(仮称)の概要
◆ 計画名-順天堂浦和美園キャンパス(仮称)等整備事業
◆ 所在地-埼玉県さいたま市緑区美園三丁目、岩槻区美園東二丁目
◆ 交通-埼玉高速鉄道「浦和美園」駅
◆ 階数-地上10階、地下0階
◆ 高さ-約59m
◆ 敷地面積-約73,000㎡
◆ 延床面積-(病院棟)約90,000㎡、(大学・大学院棟)約26,000㎡、(陽子線治療施設)約5,000㎡、(立体駐車場)約15,600㎡
◆ 地震対策-免震構造(病院本館)
◆ 用途-病院、大学・大学院、陽子線治療施設、駐車場 等
◆ 病床-800床
◆ 駐車場台数-約1,000台(外来用含む)
◆ 建築主-学校法人順天堂
◆ 着工-2025年04月予定
◆ 竣工-2027年05月予定
◆ 開院-2027年11月予定
◆ 総事業費-2,186億円



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2025年1月 8日 (水)

大阪城東部地区1.5期開発事業公募方針を公表 「B地区」に収容人数1万人以上のアリーナ等の整備 2025年7月上旬に優先交渉権者の決定及び公表!

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-大阪城東部地区1.5期開発事業-
 大阪城東部地区では、2050年に向けた大阪全体のまちづくりの方向性を示す「大阪のまちづくりグランドデザイン」において、世界で存在感を発揮する拠点エリアである「大阪城・周辺エリア」の位置づけのもと、「大阪城東部地区のまちづくりの方向性」に掲げるコンセプト「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」の実現に向け、多世代・多様な人が集い、交流する国際色あるまちづくりに取り組んでいます。

 「大阪城東部地区1.5期開発事業」は、これまでの取組みや「まちづくりの方向性」及び「大阪城東部地区 1.5期開発の開発方針」を踏まえ、新駅のインパクトを活かし、大阪城東部地区を大阪東西軸の東の拠点として、2028年春からのまちびらきをめざし、大阪公立大学を先導役にした多世代・多様な人が集い、交流する国際色ある拠点の形成の実現をめざすものです。

● 2025年2月下旬に事業者公募!
 「Osaka Metro」と「公立大学法人大阪」は、「大阪城東部地区1.5期開発事業」を推進する開発事業者の選定に向け、当該選定への応募希望者が検討時間を確保することを企図し、公募要領等の公表に先立ち、「大阪城東部地区1.5期開発事業公募方針」を公表しました。

 引用資料 Osaka Metro(2024/12/27)
 大阪城東部地区1.5期開発事業公募方針を公表しました。

 開発事業者の公募要領は2025年2月下旬に公表します。2025年5月下旬に参加申込書や企画提案書の受け付けを締め切り、2025年7月上旬に優先交渉権者を決定します。


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各エリアの詳細です。

● 「B地区」に収容人数1万人以上のアリーナ等の整備!
 駅前立地と大規模用地を活かした、1万人以上の大規模集客・交流施設を中心とした複合的な機能の導入を計画しています。国内外からの集客や「大阪城ホール」との相乗効果を発揮するとともに、大阪公立大学を中心とした学術交流・ビジネス交流促進や、市民の交流にも寄与するアリーナ・ホール等を中心とした複合開発により、集客・交流空間の形成を図ります。

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「開発方針」です。


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大阪城公園接続デッキ

 「JR大阪城公園駅」と接続する「大阪城公園接続デッキ」を整備します。このデッキの整備により東西の移動が格段に便利にになります。JR大阪城公園駅-(仮称)森之宮新駅-新アリーナ-大阪公立大学が一本の動線で結ばれます。

● 第二寝屋川に親水空間を整備
 北端の「第二寝屋川」沿いには、水辺空間を生かし、にぎわい創出に資する歩行者空間を整備します。


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大阪城ホールとの相乗効果を発揮!
 「大阪城ホール」は、1983年10月の開館しました。最大収容人数は約16,000人(アリーナ席が最大4,500席、スタンド席が8,928席、立ち見が2,500人)です。

大阪城ホールの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区大阪城3番1号
◆ 交通-JR「大阪城公園」駅より徒歩5分、Osaka Metro「大阪ビジネスパーク」駅より徒歩5分、JR・Osaka Metro「京橋」駅より徒歩15分、JR・Osaka Metro「森ノ宮」駅より徒歩15分
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 敷地面積-36,351.60㎡
◆ 建築面積-19,351.22㎡
◆ 延床面積-36,173.80㎡
◆ 最大収容人数-約16,000人
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、プレストレスコンクリ-ト造)
◆ 用途-興行場
◆ 建築主-財団法人大阪城ホール(現:株式会社大阪城ホール)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設・松村組共同企業体
◆ 着工-1982年04月
◆ 竣工-1983年09月
◆ 開業-1983年10月01日



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2024年12月17日 (火)

大坂夏の陣から400年 「豊臣秀吉」が築いた初代大坂城石垣に再び光を! 「大阪城 豊臣石垣館」が2025年4月1日にオープン!

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-大阪城(大坂城)-

 ご存知のように今の大阪城は、徳川期の石垣に、豊臣期の天守閣に似せて再建した天守閣が建っています。歴史的にはあり得ないコラボですが、史実を超越するカッコ良さがあります。

 「豊臣秀吉」が天下統一の拠点として築城した初代大坂城は、「三国無双の城」とたたえられる豪荘華麗な城でしたが、1615年の「大坂夏の陣」で豊臣方が敗れた後、徳川幕府により豊臣大坂城を覆い隠すように徳川大坂城が築かれて以来、今も地下に眠り続けています。

 「大坂夏の陣」から400年を機に、大阪城の歴史を物語る新たな魅力を創出するため、豊臣秀吉が築いた初代豊臣期大坂城の石垣を掘り起こして公開する「豊臣石垣公開プロジェクト」に取り組んでいます。

● 「大阪城 豊臣石垣館」が2025年4月1日にオープン!
 「大阪市」は、2025年4月1日(火)に、「大阪城 豊臣石垣館」をオープンします。大阪市では、豊臣秀吉が築いた初代大坂城の石垣を掘り起こして公開する「豊臣石垣公開プロジェクト」を2013年から進めてきましたが、完成を迎えます。

 引用資料 大阪市・公式HP(2024/12/13)
 報道発表資料 「大阪城 豊臣石垣館」がオープンします

 引用資料 公式ホームページ
 大坂城 豊臣石垣公開プロジェクト

 この施設は、「豊臣期の石垣」が展示の目玉であるため、地上の徳川期の石垣と時代が異なることを示し、かつ、わかりやすい名称として「大阪城 豊臣石垣館」としました。


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「施設の内観イメージ」です。


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「豊臣期の石垣」です。


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この下に「豊臣期大坂城(1583年~1615年)」の石垣が眠っています。2016年11月12日にブラタモリ「大坂城・真田丸スペシャル ~大坂城はなぜ難攻不落?~」で放送された場所です。


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豊臣期大坂城(1583年~1615年)
 
豊臣秀吉は、賤ヶ岳合戦により柴田勝家を倒し大坂を手中にすると、本願寺の跡地に天下に比類なき城郭を築き始めます。本丸、二の丸の規模は現在の大阪城とほぼ同じで、それを取り囲む2km四方にもおよぶ惣構を備えた大城郭でした。


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徳川期大坂城(1620年~1868年)
 
1615年の大坂夏の陣で豊臣方が敗れた後、徳川幕府により豊臣大坂城を覆い隠すように徳川大坂城が築かれました。


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徳川幕府は、豊臣期大坂城の上に盛り土をして、新たな大坂城を築きました。そのため豊臣期大坂城の石垣は、今も地下に眠り続けています。



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2024年10月22日 (火)

心斎橋最高層タワー 地上35階、高さ125mの超高層免震タワーマンション「ザ・パークハウス 心斎橋タワー」

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-ザ・パークハウス 心斎橋タワー-

 大阪市中央区博労町三丁目にあった「旧:萬栄1号館」の跡地に地上35階、地下1階、高さ125.50m、総戸数222戸の超高層タワーマンション「(仮称)大阪市中央区博労町3丁目計画」が建設中です。正式名称は「ザ・パークハウス 心斎橋タワー」に決定して公式ホームページがオープンしています。

 引用資料 公式ホームページ
 ザ・パークハウス 心斎橋タワー

ザ・パークハウス 心斎橋タワーの概要
◆ 計画名-(仮称)大阪市中央区博労町3丁目計画
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区博労町三丁目1番、中央区南久宝寺町三丁目53番5(地番)
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅徒歩6分、Osaka Metro御堂筋線・中央線・四つ橋線「本町」駅徒歩6分、Osaka Metro堺筋線・長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅徒歩9分、Osaka Metro中央線・堺筋線「堺筋本町」駅徒歩8分
◆ 階数-地上35階、地下1階
◆ 高さ-125.50m
◆ 敷地面積-1,995.45㎡(売買対象面積)、1,810.49㎡(建築確認対象面積)の他に私道負担184.96㎡
◆ 建築面積-951.15㎡
◆ 延床面積-24,881.77㎡(容積対象面積16,385.95㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-222戸(他に管理室1戸・ビューラウンジ(集会室)1戸・ゲストルーム1戸)
◆ 建築主-三菱地所レジデンス
◆ 設計者・監理者-日企設計、鴻池組
◆ 施工者-鴻池組
◆ 着工-2023年09月上旬
◆ 竣工-2026年09月上旬予定
◆ 入居開始-2026年12月中旬予定


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「外観完成予想CG」です。


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「外観完成予想CG」です。


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「エントランス完成予想CG」です。


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「車寄せ完成予想CG」です。


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「ビューラウンジ完成予想CG」です。


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「位置図」です。



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2024年10月15日 (火)

淀屋橋駅直結のランドマークビル 地上29階、高さ約135mの「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」 2024年10月9日の建設状況

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-淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事-
 大阪市は、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」の大阪都市計画第一種市街地再開発事業を決定しています。「淀屋橋駅西地区市街地再開発組合」は、大阪市中央区北浜四丁目で事業を推進する「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」において、2020年7月17日に市街地再開発組合の設立認可を受け、2020年8月6日に総会を開催し、組合を設立しました。

 市街地再開発事業の施行により敷地及び建物を共同化し、大阪の国際競争力の強化に資するハイグレードなオフィスを整備するとともに、低層部には御堂筋の上質なにぎわいを創出する商業機能の導入や、水辺の新たなにぎわいを創出する環境整備を行い、環境負荷低減や防災性の向上に資する建物を整備します。

 「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」には、「大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発」が地権者かつ参加組合員として参画しており、今後も引き続き再開発組合とともに事業を推進していきます。

● 2022年11月1日に着工!
 「淀屋橋駅西地区市街地再開発組合」とその参加組合員である「大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発」は、「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」について、2022年11月1日に着工しました。

 引用資料 大和ハウス工業(2022/11/01)
 御堂筋・玄関口の新たなランドマークとなるオフィスビルが誕生 「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」着工

淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業 施設建築物等工事
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区北浜四丁目1番他
◆ 交通-京阪電車・Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅直結
◆ 階数-地上29階、地下2階
◆ 高さ-最高部134.99m
◆ 施行区域面積-約17,000㎡
◆ 敷地面積-7,206.23㎡
◆ 建築面積-5,169.89㎡
◆ 延床面積-132,331.56㎡
◆ 容積対象面積-115,249.18㎡(容積率約1,600%)
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス、、飲食店、物販店舗、サービス店舗ほか
◆ 建築主-淀屋橋駅西地区市街地再開発組合(参加組合員 大和ハウス工業、住友商事、関電不動産開発)
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-大林組
◆ 解体工事-2021年08月20日
◆ 着工-2022年11月01日
◆ 竣工-2025年12月予定
◆ 開業-2026年予定
◆ 概算事業費-約668億円


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「夜景イメージ」です。


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「空撮イメージ」です。


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地上50mの眺望テラス

 御堂筋に面した高さ50mの基壇部屋上階(地上11階)に、一般の人も利用できる眺望空間(基壇部屋上庭園、カフェラウンジ等)を整備し、中之島を一望できる新たなVIEW SPOTを創出します。


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「完成イメージ」です。


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基準階平面図
 敷地の共同化・大街区化により、「大阪メトロ御堂筋線淀屋橋駅」直結の好立地において、ワンフロア貸室面積が約940~1,110坪、総貸室面積が約23,500坪のハイグレードオフィスを整備します。平面計画はセンターコア方式を採用することで、ワンプレートとしても分割してもレイアウトしやすく、東西南北・四方向が窓に面した快適な執務空間を提供します。


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「断面構成」です。


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「配置図」です。


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淀屋橋の超高層ツインタワーです。


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「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」の2024年10月9日の建設状況です。


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あと少しで最高部に到達します。大林組カラーの「パッションオレンジ」のタワークレーン4基で建設しています。


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北東側から見た様子です。


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少し角度を変えた様子です。


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東側から見た様子です。


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南東側から見た様子です。


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少し角度を変えた様子です。


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「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業 施設建築物」の建築計画のお知らせです。


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「北立面図」です。



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2024年10月12日 (土)

御堂筋の玄関口にランドマークビル 地上31階、高さ約149mの「淀屋橋ステーションワン」 2024年10月9日の建設状況

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-淀屋橋駅東地区都市再生事業-
 「日本土地建物(現:中央日本土地建物)」と「京阪ホールディングス」は、淀屋橋駅東地区都市再生事業の都市計画案が、大阪市の都市計画審議会で、都市再生特別地区として可決されたことを発表しました。

 日本土地建物が所有する「日土地淀屋橋ビル」と京阪ホールディングスが所有する「京阪御堂筋ビル」を共同で、地上31階、地下3階、高さ149.205mの超高層ビルに建て替え、新たなランドマーク形成を目指します。

 「中央日本土地建物」と「京阪ホールディングス」は、淀屋橋駅東地区都市再生事業について、2022年7月8日に新築工事に着手しました。竣工は、2025年5月の予定です。

 引用資料 中央日本土地建物(PDF:2022/07/12)
 御堂筋の玄関口に、高さ約150mのランドマークビル 「淀屋橋駅東地区都市再生事業」着工

● 施設名称 「淀屋橋ステーションワン」に決定!
 「中央日本土地建物、京阪ホールディングス」は、「みずほ銀行」と3社共同で推進している「淀屋橋駅東地区都市再生事業」について、施設名称を「淀屋橋ステーションワン」に決定しました。2025年夏頃に開業する予定です。

 引用資料 中央日本土地建物(PDF:2024/08/05)
 淀屋橋駅東地区都市再生事業の施設名称 「淀屋橋ステーションワン」に決定

淀屋橋ステーションワンの概要
◆ 計画名-(仮称)淀屋橋プロジェクト新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区北浜三丁目1番1他(地番)
◆ 交通-京阪電車・Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅直結
◆ 階数-地上31階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部149.205m
◆ 敷地面積-3,940.82㎡
◆ 建築面積-2,686.83㎡
◆ 延床面積-72,910.04㎡(容積対象面積62,978.99㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)
◆ 地震対策-制振構造(制振ブレース、オイルダンパー)
◆ 用途-オフィス、物販店舗、飲食店舗、駐車場
◆ 建築主-中央日本土地建物、京阪ホールディングス、みずほ銀行
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者―竹中工務店
◆ 解体工事-2020年10月10日~2022年04月30日
◆ 着工-2022年07月08日
◆ 竣工-2025年05月30日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 開業-2025年夏頃予定


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「淀屋橋ステーションワン」のロゴです。


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上級グレードの制振構造

 「制振ブレース」と「オイルダンパー」を配置しています。震度6強程度の大地震においても損傷が少ない耐震性能を実現します。 万一の災害時にも事業の継続が可能です。


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多種集約型ダンパー配置

 制振装置を廊下とコア周りに集め、さらにオイルダンパーを2列配置、貸室内に柱がないので自由度の高いレイアウトを実現しています。


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「完成イメージ(北西上空より)」です。


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「完成イメージ(北西角地上空より)」です。


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「完成イメージ(立体多目的広場)」です。


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「完成イメージ(VOID 空間内のリフレッシュスペース)」です。


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「完成イメージ(ビジネスラウンジ)」です。


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「完成イメージ(自然換気)」です。


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「完成イメージ(駅コンコース接続部)」です。


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「用途構成」です。


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「基準階平面計画」です。基準階面積約1,600㎡(約480坪)となっています。


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「位置図」です。


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淀屋橋の超高層ツインタワーです。


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「淀屋橋ステーションワン」の2024年10月9日の建設状況です。塔屋も含めて最高部に到達しています。


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北側から見た様子です。


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高さ50mラインです。


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北北西側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。


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内部の様子です。地上躯体と地下躯体を同時に構築する「逆打ち工法」を採用していると思われます。


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南西側から見た様子です。


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 南西側から引いて見た様子です。


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「(仮称)淀屋橋プロジェクト」の建築計画のお知らせです。



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2024年10月11日 (金)

「大阪堂島浜タワー」の16階 淀屋橋・中之島が一望できる観光展望施設「WowUs(ワオアス)」 南側正面が淀屋橋の超高層ツインタワー!

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-WowUs(ワオアス)-

 2024年9月19日に「大阪堂島浜タワー」の16階に、淀屋橋・中之島が一望できる観光展望施設「WowUs(ワオアス)」がオープンしました。展望スペースの入場料は無料です。2024年10月9日に「大阪城ホール」で行われた櫻坂46「三期生ライブ」の前に撮影しました。


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「WowUs(ワオアス)」です。ベンチが設置されています。メインは南側ですが、東側と西側も撮影出来ます。太陽光の関係で、午前中は西側、午後は東側の撮影がベストです。


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淀屋橋の超高層ツインタワーで、御堂筋の景観が激変しています。


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2024年10月9日時点の淀屋橋の超高層ツインタワーです。東側の「淀屋橋ステーションワン」は塔屋も含めて最高部に到達しています。西側の「淀屋橋駅西地区第一種市街地再開発事業」もあと少しで最高部に到達します。


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東側に振った様子です。


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「中之島」です。


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櫻坂46「三期生ライブ」

 2024年10月8日と10月9日の2日間、「大阪城ホール」で櫻坂46「三期生ライブ」が行われました。私は10月9日に参戦しました。


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「櫻坂46」のライブというと「乃木坂46」のようなアイドルのライブを想像すると思いますが、ダンスがバキバキで、MCも短く、公演時間も2時間ちょっとで、ライブのほとんどがパフォーマンスの「安室ちゃん」のライブに近い感じです。


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櫻坂46の三期生は11名です。三期生は物凄い人気で、崩壊寸前だった「櫻坂46(旧:欅坂46)」をここまで復活させた原動力とも言えます。「欅坂46」の時代も含めて「櫻坂46」は今が一番人気があると思います。


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私の推しは「中嶋優月(なかしまゆづき)」です。福岡県出身の21歳です。



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2024年8月 7日 (水)

御堂筋の玄関口にランドマークビル 地上31階、高さ約149mの「淀屋橋駅東地区都市再生事業」 施設名称 「淀屋橋ステーションワン」に決定!

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-淀屋橋駅東地区都市再生事業-
 「日本土地建物(現:中央日本土地建物)」と「京阪ホールディングス」は、淀屋橋駅東地区都市再生事業の都市計画案が、大阪市の都市計画審議会で、都市再生特別地区として可決されたことを発表しました。

 日本土地建物が所有する「日土地淀屋橋ビル」と京阪ホールディングスが所有する「京阪御堂筋ビル」を共同で、地上31階、地下3階、高さ149.205mの超高層ビルに建て替え、新たなランドマーク形成を目指します。

 「中央日本土地建物」と「京阪ホールディングス」は、淀屋橋駅東地区都市再生事業について、2022年7月8日に新築工事に着手しました。竣工は、2025年5月の予定です。

 引用資料 中央日本土地建物(PDF:2022/07/12)
 御堂筋の玄関口に、高さ約150mのランドマークビル 「淀屋橋駅東地区都市再生事業」着工

● 施設名称 「淀屋橋ステーションワン」に決定!
 「中央日本土地建物、京阪ホールディングス」は、「みずほ銀行」と3社共同で推進している「淀屋橋駅東地区都市再生事業」について、施設名称を「淀屋橋ステーションワン」に決定しました。2025年夏頃に開業する予定です。

 引用資料 中央日本土地建物(PDF:2024/08/05)
 淀屋橋駅東地区都市再生事業の施設名称 「淀屋橋ステーションワン」に決定

淀屋橋ステーションワンの概要
◆ 計画名-(仮称)淀屋橋プロジェクト新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区北浜三丁目1番1他(地番)
◆ 交通-京阪電車・Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅直結
◆ 階数-地上31階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-最高部149.205m
◆ 敷地面積-3,940.82㎡
◆ 建築面積-2,686.83㎡
◆ 延床面積-72,910.04㎡(容積対象面積62,978.99㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)
◆ 地震対策-制振構造(制振ブレース、オイルダンパー)
◆ 用途-オフィス、物販店舗、飲食店舗、駐車場
◆ 建築主-中央日本土地建物、京阪ホールディングス、みずほ銀行
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者―竹中工務店
◆ 解体工事-2020年10月10日~2022年04月30日
◆ 着工-2022年07月08日
◆ 竣工-2025年05月30日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 開業-2025年夏頃予定


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「淀屋橋ステーションワン」のロゴです。


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上級グレードの制振構造

 「制振ブレース」と「オイルダンパー」を配置しています。震度6強程度の大地震においても損傷が少ない耐震性能を実現します。 万一の災害時にも事業の継続が可能です。


Osakayodoyabashi240814
多種集約型ダンパー配置

 制振装置を廊下とコア周りに集め、さらにオイルダンパーを2列配置、貸室内に柱がないので自由度の高いレイアウトを実現しています。


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「完成イメージ(北西上空より)」です。


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「完成イメージ(北西角地上空より)」です。


Osakayodoyabashi220715
「完成イメージ(立体多目的広場)」です。


Osakayodoyabashi220716
「完成イメージ(VOID 空間内のリフレッシュスペース)」です。


Osakayodoyabashi220717
「完成イメージ(ビジネスラウンジ)」です。


Osakayodoyabashi220718
「完成イメージ(自然換気)」です。


Osakayodoyabashi220719
「完成イメージ(駅コンコース接続部)」です。


Osakayodoyabashi220720
「用途構成」です。


Osakayodoyabashi220721
「基準階平面計画」です。基準階面積約1,600㎡(約480坪)となっています。


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「位置図」です。


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「(仮称)淀屋橋プロジェクト」の建築計画のお知らせです。



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2024年7月14日 (日)

全国の城を衛星写真で見ると分かる「大阪城」は奇跡の城! 幕末期の「石垣」と「堀」などの構造を残し、城内に他の施設がほとんどない城!

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-大阪城-
 「豊臣秀吉」が天下統一の拠点として築城した初代大坂城は、「三国無双の城」とたたえられる豪荘華麗な城でした。今の「大阪城」は、1615年の「大坂夏の陣」で豊臣方が敗れた後、徳川幕府が全国の大名に号令して豊臣大坂城を覆い隠すように徳川大坂城が築かれました。

 現在の「天守閣」は、下層階が「徳川天守閣」、上層階が「秀吉天守閣」をイメージした実際には実在しなかった天守閣をコンクリート製で復元したものなので、歴史的な価値は無いと思います。しかし、「石垣」と「堀」は、正真正銘の本物です。

大阪城は奇跡の城!
 Googleマップの衛星写真で全国の城を見ると分かりますが、「明治維新」により、全国の城が激変しました。「堀」は埋め立てられ、城内の敷地に「県庁舎、市庁舎、学校」などが建設されました。幕末期の「石垣」と「堀」などの構造を残し、城内に他の施設がない城はほどんどありません。

 私が一番残念に思うのが加賀百万石の「金沢城」です。非常に立派な城でしたが、「堀」はほぼ埋め立てられました。1995年に移転するまでは「金沢大学」の「丸の内キャンパス」までありました。最盛期の「金沢城」の復元図を見ると本当に悲しくなります。

 そういう面では「大阪城」は奇跡の城です。大阪城の外掘は、「南外堀、西外堀、北外堀、東外堀」の4ヶ所あります。「南外堀、西外堀、北外堀」は、幕末期の原型をほぼとどめています。「東外堀」は、戦後は長らくラグビー場と運動場として使用されていました。平成に入って復元工事が行われ、1997年3月末に完成しています。

 城内に他の施設がほとんどありません。他の城では城内の敷地に「県庁舎、市庁舎」などの官庁舎や「学校」が建設されましたが、大阪城では、本丸広場に「旧第四師団司令部庁舎」が建設されたくらいです。

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東外堀(1997年3月に復元)

 大阪城の外掘は、「南外堀、西外堀、北外堀、東外堀」の4ヶ所あります。「南外堀、西外堀、北外堀」は、幕末期の原型をほぼとどめています。「東外堀」は、もともとは「北外堀」と一つながりの堀でしたが、昭和の初めに「大阪陸軍造兵廠」の敷地拡張のために埋め立てられられました。戦後は長らくラグビー場と運動場として使用されていました。平成に入って復元工事が行われ、1997年3月末に完成しています。


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1997年3月末に復元された「東外堀」を南側から見た様子です。


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算木積みのの美しい石垣

 石垣の積み上げ技術の頂点を極めた非常に美しい「算木積み」の石垣です。現在の技術を以てしてもこんなに美しく積むのは難しいそうです。


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南外堀

 「南外堀」です。まるで渓谷です。「南外堀」み魅力は、圧倒的な石垣の高さと堀の深さです。標高の高い高台にあるため南側の石垣も高いです。これが圧倒的な迫力の要因です。何度見ても畏敬の念を覚える程に凄いです。


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空堀(からほり)

 大阪城の本丸を囲む「内堀」は、東側、北側、西側にかけて「水堀」になっていますが、南側とそれに続く西側にかけては水のない「空堀(からほり)」になっています。「徳川期大坂城」は当初から空堀でした。ちなみに「豊臣期大坂城」も 本丸の南は「空堀」だったようです。

 南内堀が「空堀」である理由は、堀底が「湧水層」に達していないからです。ここが「水堀」だったら「大阪城」の上空からの景観がほぼ完璧だったので残念です。


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旧第四師団司令部庁舎
 大阪城内には基本的には、国や地方自治体の施設は建設されませんでした。例外が本丸広場の洋風建築「旧第四師団司令部庁舎」です。他の城では「県庁舎、市庁舎」などの官庁舎や「学校」が建設さました。

 「大阪城パークマネジメント共同事業体」は、大阪城公園の魅力創出、新たな賑わいづくりを目指し、大阪城公園駅前に「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」、本丸広場に「旧第四師団司令部庁舎(もと大阪市立博物館)」の2つの施設を整備しました。

 「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」は、先行して2017年6月22日にオープンしました。更に、大阪城本丸広場の「旧第四師団司令部庁舎(もと大阪市立博物館)」を改修し、「MIRAIZA OSAKA-JO(ミライザ大阪城)」として、2017年10月19日にオープンしました。


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豊臣期大坂城(1583年~1615年)
 
豊臣秀吉は、賤ヶ岳合戦により柴田勝家を倒し大坂を手中にすると、本願寺の跡地に天下に比類なき城郭を築き始めます。本丸、二の丸の規模は現在の大阪城とほぼ同じで、それを取り囲む2km四方にもおよぶ「惣構(そうがまえ)」を備えた大城郭でした。


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徳川期大坂城(1620年~1868年)
 
1615年の大坂夏の陣で豊臣方が敗れた後、徳川幕府により豊臣大坂城を覆い隠すように徳川大坂城が築かれました。


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徳川幕府は、豊臣期大坂城の上に盛り土をして、新たな大坂城を築きました。そのため豊臣期大坂城の石垣は、今も地下に眠り続けています。



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2024年5月24日 (金)

「心斎橋プラザビル、心斎橋フジビル」の建て替え 地上28階、高さ約132mの「(仮称)心斎橋プロジェクト」 2024年5月14日の建設状況 

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-(仮称)心斎橋プロジェクト-

 「ヒューリック」は、「心斎橋プラザビル新館、心斎橋プラザビル本館、心斎橋プラザビル東館、心斎橋フジビル」の4棟の一体的な建て替えを計画しています。

 「心斎橋プラザビル新館、心斎橋プラザビル本館、心斎橋プラザビル東館、心斎橋フジビル」の4棟の解体工事が行われました。解体工事の工事名は「心斎橋フジビルプラザビル解体」、発注者は「ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、パルコ」、施工者は「竹中工務店」でした。

●  2023年1月17日に起工式を挙行! 
 「ヒューリック、心斎橋開発特定目的会社、竹中工務店、JR西日本不動産開発」は、現在4社で推進している「(仮称)心斎橋プロジェクト」について、建築工事に着手し、2023年1月17日に起工式を執り行いました。

 引用資料 ヒューリック(PDF:2023/01/17)
  「(仮称)心斎橋プロジェクト」建築工事着手のお知らせ -大阪「心斎橋」に新たなランドマークとなるエリア最大級の複合施設を開発-

 地下2階~地上6階が「店舗」、8階~14階が「オフィス」、16階~28階が「宿泊施設」となります。宿泊施設はヒューリックグループが運営する「ザ・ゲートホテル」が、関西エリア旗艦店として、また京都に続く関西2軒目として開業します。

(仮称)心斎橋プロジェクトの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区南船場三丁目8番4他(地番)
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線・Osaka Metro長堀鶴見緑地線「心斎橋」駅直結
◆ 階数-地上28階、塔屋1階、地下2階
◆ 高さ-132.6m
◆ 敷地面積-約3,289㎡(船場建築線後退後の面積)
◆ 建築面積-約3,004㎡
◆ 延床面積-46,284.74㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造(制振デバイスおよび座屈補剛ブレースを設置)
◆ 用途-店舗(地下2階~地上6階)、オフィス(8階~14階)、宿泊施設(16階~28階)
◆ 客室数-220室超(ザ・ゲートホテル)
◆ 建築主-ヒューリック、竹中工務店、JR西日本不動産開発、L Catterton Real Estate、パルコ(2023年3月1日付でJ.フロント都市開発株式会社が承継)
◆ 設計者-(基本設計)日建設計・竹中工務店 基本設計共同企業体、(実施設計)竹中工務店
◆ 技術コンサルティング-日建設計
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2020年10月01日〜2022年09月30日
◆ 着工-2023年01月17日(起工式)
◆ 竣工-2026年02月予定
◆ 総事業費-約700億


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「建物外観(夜間)」です。


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「屋外テラス」です。


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「フロア構成」です。地下2階~地上6階が「店舗」、8階~14階が「オフィス」、16階~28階が「宿泊施設」となります。構造切替階の7階と15階は「機械室」になると思われます。


Osakahulic200212
「位置図」です。


Osakahulic240511
「(仮称)心斎橋プロジェクト」の2024年5月14日の建設状況です。

● ルイ・ヴィトンに帰ってきて欲しい!
 私はインバウンドで沸騰する今の大阪ミナミを見ていると「ルイ・ヴィトンがここに帰って来るかも?」と妄想しています。「ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店」が復活して、依存の「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋、ルイ・ヴィトン 大阪髙島屋店」と共に大阪ミナミ3店舗体制に移行する妄想しています。


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南西側から見た様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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北西側から見た様子です。


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タワークレーン2基で建設しています。


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一番上の階は「構造切替階」になっているようです、


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南側から見た様子です。


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南東側から見た様子です。


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タワークレーン2基です。


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「(仮称)心斎橋プロジェクト」の建築計画のお知らせです。


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「配置図」です。



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