-住友電気工業-
「住友電気工業」の本社(大阪)は、大阪府大阪府大阪市中央区北浜四丁目5-33の「住友ビル本館」にあります。本社(東京)は、東京都港区元赤坂一1丁目3-13の「赤坂センタービルディング」にあります。
かつては、住友グループの本社の多くが大阪にありましたが、ほとんどが東京に本社を移転しています。その中でも「住友電気工業」は、大阪に本社を置いています。
1897年に大阪で創業した「住友電気工業」は、自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素材の5つの事業分野を世界約40カ国で展開しています。
● 主力製品はワイヤーハーネス
「住友電気工業」の主力製品は「ワイヤーハーネス」です。ワイヤーハーネスは、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線の束と、端子やコネクタで構成された集合部品です。
自動車の車内配線など、高性能かつ多機能な機械装置の内部に数多く張り巡らされており、ワイヤーハーネスは人間でいえばいわば神経や血管に相当する非常に重要な部品です。
また、モーターを動力として使用する「(EV(電気自動車)」は、バッテリーからモーターなどに高い電圧を安全・確実に供給する高電圧ワイヤーハーネスが必要です。
住友電気工業の連結決算
「住友電気工業」は、2024年5月10日に「2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表しました。2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結決算では、売上高4,402,814百万円(前年同期比9.9%増)、営業利益226,618百万円(前年同期比27.7%増)となりました。自動車生産が回復していることを受け、ワイヤハーネスや防振ゴム、電力ケーブルなどの販売が伸びており、為替の円安も寄与しました。
住友電気工業 決算短信(PDF:2024/05/10)
2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
● 2025年3月期の連結業績予想
2025年3月期の連結業績予想(2024年4月1日~2025年3月31日)は、売上高4,500,000百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益240,000百万円(前年同期比5.9%増)と、売上高・営業利益共に過去最高の業績予想をしています。
住友電気工業の連結決算(売上高/営業利益)
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1998年3月 1,297,082百万円 61,214百万円
1999年3月 1,281,099百万円 54,083百万円
2000年3月 1,308,563百万円 63,690百万円
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2001年3月 1,478,740百万円 95,169百万円
2002年3月 1,485,021百万円 46,165百万円
2003年3月 1,488,914百万円 29,832百万円
2004年3月 1,542,402百万円 48,203百万円
2005年3月 1,740,198百万円 81,429百万円
2006年3月 2,007,134百万円 105,495百万円
2007年3月 2,384,395百万円 128,745百万円
2008年3月 3,107,027百万円 127,216百万円
2009年3月 2,918,580百万円 113,926百万円
2010年3月 1,836,352百万円 51,728百万円
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2011年3月 2,033,827百万円 103,810百万円
2012年3月 2,059,344百万円 86,946百万円
2013年3月 2,159,942百万円 76,790百万円
2014年3月 2,568,779百万円 120,058百万円
2015年3月 2,822,811百万円 134,457百万円
2016年3月 2,933,089百万円 143,476百万円
2017年3月 2,814,483百万円 150,583百万円
2018年3月 3,082,247百万円 173,139百万円
2019年3月 3,177,985百万円 166,260百万円
2020年3月 3,107,027百万円 127,216百万円
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2021年3月 2,918,580百万円 113,926百万円
2022年3月 3,367,863百万円 122,195百万円
2023年3月 4,005,561百万円 177,443百万円
2024年3月 4,402,814百万円 226,618百万円
2025年3月予想
2025年3月 4,500,000百万円 240,000百万円(会)
2025年3月 4,520,313百万円 242,213百万円(コ)
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2024年5月22日時点の数値です。
セグメント別業績予想
「住友電気工業」と言えば、電線や光ファイバーのイメージがありますが、主力はワイヤーハーネスを中心とする「自動車部品」です。ワイヤハーネスの世界市場は、「住友電気工業、矢崎総業、アプティブ(アメリカ)」が3強です。自動車部品が売上高の5割を超えており、もはや自動車部品メーカーと言っても過言ではありません。
2022年度は、自動車部品の売上高2兆1868億円です。全体で4兆56億円なので、21,868÷40,056=54.6%となります。約55%が自動車部品となっています。
● 2023年度は自動車部品が約59%!
2023年度は、自動車部品の売上高2,596,404百万円です。全体で4,402,814百万円なので、2,596,404÷4,402,814=58.97%となります。約59%が自動車部品となっています。