串本町(和歌山県) 日本初の民間ロケット射場「スペースポート紀伊」 記念すべき第1号ロケットを2024年3月9日(土)に打ち上げ!
-スペースポート紀伊-
「スペースポート紀伊」は、和歌山県東牟婁郡串本町田原地区で建設された日本初の民間ロケット射場です。「スペースポート紀伊」は、「スペースワン」運用のもと、小型ロケットで人工衛星を打ち上げる商業宇宙輸送サービスを提供することを目的として建設されました。
2019年3月26日、串本町で日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」の建設が決定し、2019年11月16日には、建設地で「起工式」が挙行されました。
「串本町」がロケット射場に選ばれた理由は、(1)地元の理解と協力が得られる、(2)射点の南に、陸地や島がない、(3)射点の周りに、建物や人がいない、(4)本州の工場からアクセスがよい(機体の運搬がしやすい)などです。このような射場適地は全国でも少なく、「串本町」が射場予定地に選定されました。
● 第1号ロケットを2024年3月9日に打ち上げ!
「スペースポート紀伊」を運営する「スペースワン」は2024年1月26日に、第1号のロケットの発射について、2024年3月9日(土)の午前11時~12時(正午)頃に行うと発表しました。
引用資料 スペースポート紀伊周辺地域協議会
民間ロケット「カイロス」初号機打ち上げ応援サイト
発射時期は、当初2021年度中としていましたが、新型コロナウイルス感染症などの影響で、これまで4度延期されていました。ロケットの打ち上げは今後、年間20機を目指していて、初号機が成功すれば今年中に2機目も打ち上げたいとしています。
見学は2か所の見学場のみ可能です。入場には事前購入制の有料チケット(大人1人あたり入場券3,000円)が必要です。見学場は、「田原海水浴場(約2,500名分)、旧浦神小学校(約2,500名分)」の合計5,000名分となっています。
「発射場イメージ(引用:スペースワン)」です。
● スペースワン株式会社
「スペースワン株式会社」は、利便性の高い宇宙輸送サービスを世界最高の打上げ頻度で提供することを企業理念として、「キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行」の共同出資により、2018年7月に設立されました。
2024年1月27日時点の出資者は、「キヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行、紀陽銀行、合同会社K4 Ventures、太陽グループ、三菱UFJ銀行、アズマハウス、オークワ」となっています。
「発射イメージ(引用:スペースワン)」です。
カイロス(KAIROS)
小型衛星打上げ用ロケット「カイロス(KAIROS)」のイメージです。固体燃料を用いる3段式で、全長約18m、重量約23トンです。「カイロスはギリシャ神話の時間の神で、ギリシャ語で「チャンス」も意味します(引用:スペースワン)。
「位置図」です。
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